【テニス】ベスト8・16で敗退者続出、波乱の5日目/関東学生テニストーナメント大会 本戦5日目

本日も快晴の下、関東大学テニストーナメント大会が行われた。5日目を迎えるこの日、慶大からは7名の選手が出場。しかし、昨年準優勝を飾った逸崎凱人(環4・大阪産業大学付属)・畠山成冴(環4・湘南工科大付属)ペア、女子主将の押野紗穂(環4・つくば国際大学東風)ら有力選手が次々と敗退。残すは、この日中断試合となり明日の5月5日に持ち越された今村昌倫(環2・清風)のシングルスのみとなった。

平成30年度関東学生テニストーナメント大会 

2018年5月4日

■根岸テニスガーデン■

◇女子シングルス準々決勝

押野紗穂(環4)

0{2-6,1-6}2

森崎可南子(筑大)

前日3時間超の死闘を制した押野はこの日準々決勝に臨んだ。「先に攻められた」と振り返るように、立ち上がりから力強いショットで打ち込む相手に押され、自分のプレーを発揮することができない押野。序盤こそ粘り強いラリーでサービスゲームをキープするものの、第6ゲームをブレイクされると流れを失い、2-6で第1セットを奪われる。すると第2セットでは相手選手が波に乗り、エースを連発。拾う隙を与えないライン際のコースを突かれ、防戦一方の展開となる。最後まで押野の攻撃的なスタイルを封じられ、結果はストレート負け。主将押野がシングルベスト8に終わり、女子部の関東は幕を閉じた。

 

■緑テニスガーデン■

◇男子シングルス4回戦

●甲斐直登(環3)

1{4-6,6-3,4-6}2

小林雅哉(早大)

3日に試合が中断したため、2日間にかけての試合となった。甲斐直登(環3・日出)は4日に行われた最終セットを落としベスト8進出とはならなかった。

 

◇男子ダブルス3回戦

●福田真大(商3)/今村(環2)

1{2-6,6-2,7‐10}2

鈴木佑/伊藤隆(日体大)

今村(左)・福田(右)ペア

3日、福田・今村ペアはベスト4を懸け3回戦に挑んだ。第1セットは、日体ペアのネットプレーに翻弄され0―3とされる苦しい展開。ここから福田・今村ペアが徐々にペースを上げたが始めたが、第7ゲームでブレイクポイントを逃すと、続くゲームで再びブレイクされこのセットを落とした。第2セット、第3ゲームを強烈なリターンで崩しブレイクに成功すると、第4ゲームを今村の4連続サービスエースでしっかりキープ。残りのゲームもキープし、セットをタイに戻した。ここで大会規定により試合は一時中断。試合は4日に持ち越された。最終セットは、序盤点の取り合いとなったが、終盤に入ると日体ペアに一歩リードを許してしまう。その差を覆すことはできず7―10でこのセットを落とし、ベスト16での敗退となった。

 

◇男子ダブルス4回戦

●逸崎凱人(環4)/畠山成冴(環4)

1{6-7,6-2,9‐11}2

小宮山僚/楠原悠介(法大)

ベスト8をかけた逸崎・畠山ペアの4回戦。第1セット、畠山のファーストサーブがなかなか決まらず、第3ゲームで先にブレークを許す。しかし、ネットプレーでの強さを見せ追いつくと、タイブレークへ突入。しかし、最後は相手が放ったネット付近へのボールに逸崎が追いつけず、第1セットを6-7で落とす。後がない第2セット。2-1で迎えた第4ゲームをラブゲームでキープすると、そこから徐々に流れを手繰り寄せる。第1セットでは不安定だった畠山のファーストサーブが安定し始め、第6ゲームもラブゲームでキープ。第7ゲームも連取し、5-2とするとサービングフォーザセットの第8ゲームで相手もギアを上げる。逸崎がファーストサーブで苦しみながらも、相手のミスを誘い得点を重ねる。デュースでの攻防となったがなんとかキープして、第2セットを奪った。第3セットは、互いに取っては取られての繰り返しとなる。しかし、9-9で迎えた逸崎のサーブで痛恨のダブルフォルト。マッチポイントとされると、最後は前へのドロップに畠山が追いつけず。昨年の準Vペアが4回戦で姿を消す、まさかの結果となった。

 

(記事:内田貴啓、重川航太朗、堀口綾乃 写真:内田貴啓、萬代理人)

 

押野紗穂(環4・つくば国際大学東風)

――今日の試合を振り返って
昨日と同じく風がすごく強い中での試合で、難しい部分があったんですけど、全体的に相手に先に攻められたというところが敗因だったと思っています。もっと自分から攻めるのが武器だと思うので、そこを今日できなかったのが悔しい部分だったんですけど、すぐ次に早慶戦があるのでそれに向けて頑張りたいと思います。

――相手の力強いショットにはどう対抗していこうと思いましたか

(今日の対戦相手とは)1年のときのリーグで当たっていて、そのときは返して返して粘り勝ったんですけど。今日入る前に、相手はいいショットを持っているもののミスしてくれる部分もあるので、そこを粘っていこうと思ったんですけど、今日は風が強かったのもあって、緩いボールになって決められてしまったという感じが多かったです。

――この大会を個人として振り返って

ダブルスは1回戦で負けてしまって、シングルスも優勝を狙っていたのにベスト8で負けてしまって、すごく悔しい大会にはなったんですけど、やっぱり目指すものはインカレ、早慶戦、リーグ、王座とこれから繋がっていくと思うので、悔しさはありますが、しっかり前を向いてやっていこうと思います。

――今大会の女子部全体の総括は

全種目でチャンピオンを出そうという目標を持ってチームで臨んだんですけど届かず、ネガティブに捉えそうなところもありますが、全然その必要はないかなと思っています。1年も高校で戦績のある子が入ったり、チームとしても固まってきたので、来週に備えて頑張ろうと思います。

――最後に次週の早慶戦に向けて

今年女子は100回目という記念すべき大会で重みがあると思うので、今年こそ歴史を変えて勝てるように頑張ります。

 

福田真大(商3・慶應湘南藤沢)

――昨日のシングルスと今日のダブルスの2試合を振り返って

どちらも不甲斐ない負けをしてしまって、サポートしてくれている人にすごく申し訳ないです。自分がチームの核としてやっていかなきゃいけないのに、この戦績だと周りも自分も不安になるので、また帰ってしっかり早慶戦に向けて積み重ね直していきたいです。あとは、インカレに向けてチームを先導してやっていかなきゃなと思います。

――シングルスは強風の中行われましたが、意識していたことは

ファーストセットは、ストロークは厳しいかなと思っていたので、スライスを混ぜて戦っていました。それが結構ハマって相手も嫌がってくれたんですけど、セカンド、ファイナルになると自分がファーストを取ったことで守備的になってしまって、あんまり前に行こうという気持ちがなく、球の伸びも無くなって先手先手を取られてしまったので、ファイナル入る前に変えれていたらなと思います。

――ダブルスは中断試合となり2日にかけて行われました

中断して10ポイントだけ戦うというのは初めてで、自分が足を動かして出だしから行こうと思って、途中リードした場面はありましたが、最後の方緊張してしまって振り切れなかったこととかもあって、普段の練習からそういった場面を想定してやっていかなきゃいけないなと思いました。

――大会全体を振り返って

もっと(上に)行きたかったなと思っています。シングルスでは逸崎さんに勝てたことは自分の中でも成長せきた部分かなと思いますが、ベスト4、8には行かなきゃいけないなと思いました。ダブルスだったら、当然優勝しないといけなかったと思っています。

――今後の目標は

チームとしては王座で優勝すること。個人としてはインカレで優勝できるように頑張りたいと思います。

 

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