【ホッケー(男子)】打ち合いの末、価値ある勝ち点1獲得!上位進出へ望みつなげる/関東学生ホッケー秋季リーグ Bプール第2戦vs東京農業大

秋季リーグ開幕戦は黒星スタートとなった慶大。上位進出のためにもグループリーグ第2戦は勝ち点3を獲得したいところ。慶大は第1Qに先制を許すも、第2Q開始直後に岡本遼一(経1・慶應)が同点ゴールを決め、東農大に食らいつく。その後も2度勝ち越しを許しながらも、小川隼弥(経4・慶應)のPS(ペナルティストローク)、新井渓太(経4・慶應志木)のフィールドゴールで再度追いつき、結果的に3-3の同点で試合終了。慶大は上位進出へ向けて、価値ある勝ち点1を獲得した。

 

令和5年関東学生ホッケー秋季リーグ

 

 

9/16(土) 15:00試合開始 @慶應下田グラウンド

 

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

東農大

 

 

スタメン

 

GK 澁谷友輝(経4・慶應)

 

DF 小川隼弥(経4・慶應)、福島諒太(政3・慶應)、竹之内慧(経4・慶應志木)、坂上開道(経3・慶應)

 

MF 安部優志(経4・慶應)、島田風或(法1・慶應)、南龍之介(法3・慶應志木)

 

FW 齋木壮之介(経4・慶應)、小林翼(経4・慶應志木)、前田海(経3・慶應)

 

秋季リーグ開幕戦は、強豪・山梨学院大の前に善戦するも力の差を見せつけられ、黒星スタートとなった慶大。強豪ひしめくプールBで戦う上で、上位進出のためには第2戦でなんとか勝ち点3を獲得したいところ。対戦相手は春季リーグ準優勝・東農大となり、厳しい試合展開が予想されたが、小林翼(経4・慶應志木)が「この秋の慶應は強いです」と語るように、慶大は春季リーグとは一味違った戦いを見せることとなる。

東農大との一戦に臨んだ

試合前、コーチ陣から「ファーストプレーから100%で行こう」と円陣で鼓舞された慶大イレブン。この檄も相まってか、試合序盤は強豪・東農大の前に屈することなくプレッシャーをかけ続け、多くのチャンスを演出。岡本、竹之内慧(経4・慶應志木)らが右サイドから起点となりサークル付近へ侵入すると、最後は北村玲(経3・慶應)のシュートでゴールを迫るという得点を匂わせる攻撃を展開する。しかし、東農大攻撃陣に一瞬の隙をつかれサークル付近への侵入を許すと10分、PCを献上してしまう。何とか失点は防ぎたい慶大DF陣だったが、相手のフリックシュートに対応できず失点。東農大にワンチャンスをものにされ、慶大はグループリーグ第1戦同様、追いかける試合展開となる。

PCから先制を許す

0-1で迎えた第2Q、早い時間で追いつきたい慶大は5分、竹之内が再び右サイドから攻撃の起点を作ると、サークル内でフリーとなった岡本にボールが渡る。絶好の位置でパスを受けた岡本は、ボールの下をこすりあげループシュートを放つと、これが相手GKの頭を越え、そのままゴールイン。岡本の芸術的なゴールで慶大は待望の同点ゴールを奪う。ただ同点の喜びも束の間、8分、慶大は守備の綻びからサークル内への侵入を許すと、そのままシュートを放たれ失点。慶大は再び追いかける展開となる。第2Q終盤には慶大の選手が退場となり、数的不利な時間が続いたものの、GK澁谷友輝(経4・慶應)を中心にDF陣が守り切り、1-2と1点差のまま前半を終える。

岡本が同点弾

同点直後に勝ち越しゴールを許す

再び追いかける展開となった慶大。同点、勝ち越しゴールを奪いたいところだったが、第3Q序盤は我慢の時間となる。東農大に立て続けにPCを与えるも、GK澁谷の好セーブが光り、第3Q序盤を無失点でしのぎ切る。このピンチを乗り越えた慶大は反撃開始。中川諒(経1・慶應)が素早いドリブルでサークル付近へ侵入すると、相手のファールを誘発し、慶大がこの試合初のPCを獲得する。小川が力強いフリックシュートでゴールを狙うも、ここは相手DF陣に阻まれ得点とはならず。慶大はその後も猛攻を続け8分、今度は齋木壮之介(経4・慶應)が右サイドからサークル付近へ侵入。この大胆な仕掛けが功を奏し、慶大はPSを獲得。決めれば同点とプレッシャーがかかる場面だったが、ここは小川が冷静に決め切り、試合を振り出しに戻す。第3Qは2-2のまま終了し、試合は運命の第4Qへと進む。

小川がPSを決め切る

勝ち点獲得のためにも得点を奪い、試合の主導権を握りたかった慶大だったが第4Q開始直後、東農大にフィールドゴールを決められてしまう。後がなくなった慶大だったが、焦りを見せることなく、淡々と得点の機会をうかがう。すると3分、小林の右サイドからの攻撃をきっかけに得点が生まれる。小林が単独で突破を図り、相手陣内の深い位置まで侵入。厳しい態勢となりながらもサークル内へパスを送ると、このパスにサークル内にフリーでいた新井がうまく合わせ、相手ゴールネットを揺らす。この同点ゴールにフィールド上の選手だけでなく、観客も大盛り上がりとなった。同点後、慶大は守備の時間が続くものの、ここもGK澁谷が幾度となく好セーブを見せ、慶大ゴールを守り切る。その後も東農大の猛攻をしのぎ切り、3-3で試合終了。慶大は強豪・東農大との打ち合いの末、価値ある勝ち点1を獲得した。

新井が同点ゴールを決める

秋季リーググループリーグを2戦戦い終え、1敗1分(勝ち点1)となった慶大。勝ち点3を獲得したい試合だったが、強豪・東農大に対して互角以上の戦いをし、価値ある勝ち点1を獲得したと言えるのではないだろうか。攻撃陣の3得点はさることながら、3失点を喫しながらも崩れずに猛攻をしのぎ切った守備陣も勝ち点獲得の大きな要因と言えるだろう。次戦はグループリーグ最終戦・法政大戦となる。この試合に勝利し、勝ち点3を獲得すれば上位進出の可能性が十分にあり得る。ただ、山学大、東農大が同じグループにいることを踏まえると、法政大戦は大量得点&完封勝利が望ましいところ。そのため、次戦までの1か月でどれだけ攻守の精度を上げられるかがカギとなる。1か月後、攻守ともに一回り成長した慶大イレブンが見られることに期待したい。

次戦・法政大戦は勝利が必須となる

 

次戦 秋季リーグBプール第3戦 10/14(土) 11:50~ vs法政大 @大井ホッケー場サブ

 

▽以下、コメント

DF小川隼弥(経4・慶應)選手

2点目を決めた小川

——今日の試合、どんな思いで臨みましたか?

上位進出に向けて今日勝てれば可能性が高まるという中で、みんな勝てると思って練習をしていたし、試合中も勝てると思っていたので、この結果は正直悔しいです。

 

——かなりフラストレーションも溜まる試合になったと思うが、振り返っていかがですか?

自分の気持ちが前のめりになりすぎて、いらない気持ちの昂ぶりだったかなと。でも、みんなは自分に矢印を向けてやってくれたので、そこはみんなに頭が上がらないです。

 

——PSはかなり冷静に決めていた。そのシーンを振り返っていかがですか?

春はPSを大事な場面外していて、それを思い出して練習はしていたので、それが結果として出せて良かったです。

 

——グループリーグ戦最終戦に向けての意気込みをお願いします!

自分たちで結果を左右できるのが法政戦だけで、他は他会場の結果次第なので、自分たちが1か月後の試合に向けてできることをしっかりやって、後は祈るだけです。

 

 

DF竹之内慧(経4・慶應志木)選手

攻守に躍動した竹之内

——どんな思いを持って試合に臨みましたか?

東農大は春季リーグ準優勝なので、前評判で見れば自分たちが低かったと思うんですけど、この夏で自分たちがやってきたことをやり通せば勝てると信じて試合に臨みました。

 

——攻守ともに大活躍だったと思うのですが、攻撃では竹ノ内さんが右サイドから起点となって動くシーンが多かったと思います。どんな意識でプレーしていましたか?

試合前から右サイドから攻めるというのはチームの方針として決まっていたので、しっかりと自分のすべきことを遂行しようという思いで試合に臨みました。

 

——次戦に向けての反省点をお願いします。

失点の仕方ですね。自分たちの細かいミスから失点してしまったので、細かい所を詰めて次戦に臨んでいきたいなと思います。

 

——グループリーグ最終戦に向けて意気込みをお願いします!

次の試合で結果を残すしかないので、あと1か月しっかり練習して勝ち点3を取りたいと思います。応援よろしくお願いします。

 

(取材:金子拓登)

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