【ソッカー(男子)】早慶クラシコ直前特集第2弾!塩貝健人×永澤昂大×村井亮友〜慶應への憧れを与える試合に〜

ソッカー男子

8月25日(日)、国立競技場にて第75回早慶サッカー定期戦(早慶クラシコ)が行われる。早慶クラシコ開催にあたり、ソッカー部の選手たちを取材した。第2弾は塩貝健人(政2・國學院久我山)、永澤昂大(政3・國學院久我山)、村井亮友(商3・ザスパクサツ群馬U-18/桐生)の対談。プレーのことだけでなくピッチ外の話、早慶戦を観に来る後輩たちへの思いも伺った。

 

ーー他己紹介をお願いします

塩貝永澤

永澤選手は久我山時代からキャプテンで、僕が2年の時から3年生の昂大君といったらかっこいいというか憧れの存在でした。やっぱり人望もあって、俺たちの代も含め、(チームを)引っ張ってくれる憧れの主将だったので、あんなふうになりたいなと思っていて。自分が試合に出られなくても負けた時にチームのために動けるところとか、久我山のランで吐きそうになるくらい自分を追い込めるとかすごい尊敬してます。

永澤村井

亮友は1年の頃から基本ずっと一緒のカテゴリーでやってきたりしてました。まあ普段は結構ふわふわしてる感じでかわいい一面もあるんですけど、ミーティングでは突然人が変わったように相手のことをぐさっと刺すような一言とか核心を突くような一言とか言ってきて(笑)まあそういう怖いっていう面もありますけど、物を言えるという点ではいいところではありますね。

村井:おーい(笑)

村井塩貝 

俺が最初に健人と会ったのは健人が高2で俺が高3で、久我山とザスパクサツで練習試合をした時なんですけど、あの試合で健人は2点決めたんだよね。足速い人いるなとは思ってたんですけど、そのころは全然健人のこととか知らなくて。ただ印象に残ってたのは隣の坂で永遠にダッシュしていたことですね(笑)何やってんだこいつ、なんでこんなダッシュしてんのかな、罰ゲームなのかなとか思ってたんですけど、まあ当時ランにはハマってたらしくて、「おかしなやついるなー」って思ったのが最初の印象でした。そっから慶應入る前に選手権で有名になって、すごいやつ入ってくるなあって思ってました。最初は生意気なのかかわいいのかよくわからなかったけど、最近はニヤニヤしてたり、かわいいところが結構ありますね。

 

ーー今季を振り返って

永澤:自分は前期まだスタートから出たのが、早稲田戦しかなくて。それも60分しか出てないんですけど、その試合は勝利にそれなりに貢献できたと思っています。ただそれ以外の試合はまだそこまで出れていないのでまずは出場機会を確保したいなというのが個人的な感想ですね。でもチームとしては暫定ではありますけどリーグ1位なので、そこはこの調子を続けて早慶戦も勝ってこのまま突き進みたいと思ってます。

村井:スタメン半分スタート半分って感じでチームが調子いい時に自分も調子の良さを保ったままスタメンで出れたのは本当に大きかったんですけど、勝ち切れない試合とか、自分が途中から出て流れを変えれれない試合もあって、そういったところで満足半分、悔しさ半分っていう感じではありますね。

塩貝:今シーズン半分くらいの試合に出て、最初のほうがいい感じだったんですけど、最近はハマっていないので、早慶戦までに調子戻せるように頑張りたいと思います。まぁ多分大丈夫だと思います。

 

ーー前季を振り返って一番印象に残っている試合は?

永澤:俺と亮友はアミノバイタルカップの城西戦が間違いなく印象に残ってますね。

村井:そうだね。

塩貝:俺はどうだろう…よかった試合は印象に残ってないけど、この前の試合は点とれてないし、逆に印象的ですね。

永澤:山梨学院戦ね。あれは惜しかったよね。多分今シーズン初めてだよね、点とってないの。

塩貝:(無言で頷く)

永澤:だそうです(笑)

 

ーーそれぞれのいいところは?

塩貝永澤

割と面倒見がいいところ。(笑)後輩の面倒見がいいところ。まぁ自分の受験の時も関わってくれていたし。イキっていい感じのところに連れて行ってくれたり、わりと俺の試合とか見に来てくれるし。後輩の面倒見がいいっていうところはありますね。プレーでいいところはあんまり印象がないかも。(笑)割と何でもできるところじゃないっすかね。まぁでもプレーの印象はやっぱりあんまりないですね。

村井:おい(笑)

永澤村井

かわいい。ソッカー部内でも本気で好きになっちゃう子とかがいるんじゃないかという話もあったりなかったりという感じで。(笑)プレーに関しては、短い距離のスプリントが早かったりとか、ボールを蹴るのがすごい上手くて、クロス上げたりとかシュートを打つのとか、そういう得点にかかわるプレーがいいところかなと思います。

村井塩貝 

健人のプレーはいいでしょ(笑)まぁなんでもできる。プレー以外ではなんだかんだ後輩として一番かわいい。マリノスから帰ってきたときに一番ニヤニヤして帰ってきたり、嬉しそうに帰ってくるところとかかわいいですね。

塩貝:ちょっとよくわかんないっすね。

 

ーー攻撃面で自分自身に与えられた役割はなんだと思うか

塩貝:点。

永澤:攻撃で関わるといっても基本後ろの方のポジションなので、滞りなく後ろの方で亮友や塩貝のほうにボールを供給するとか、塩貝とか亮友が余裕を持ってプレーできるようにこっちが溜めをつくってボールを前に渡すのが自分の役割だと思ってます。

村井:いろいろ要求されていることはありますけど、一番意識しているのはフォワードに点を取らせるっていうことですね。

 

ーー永澤選手はBチームからトップチームに上がるために苦労した点努力した点は?

永澤:去年は最後のトップチームの2試合以外はずっとB チームで。何ならBチームでもあまり試合に出てなかったって感じでだったので、意識してたのは長期的な視点を持ちながらサッカーをしていたってことですね。Bチームでサッカーしながらも、今は試合に出るのが無理だから筋トレとかそういうことをして半年後に試合に出れるようになろうとか、来年の早慶戦に出れるようになろうとか、そういう視点は持ってたかなと思います。

先を見据えて努力を重ねた永澤

 

ーー村井選手が感じるスタメン出場と途中出場の気持ちの違いとは?

村井:結構緊張するのは途中出場の方で。スタメンで出るときは、途中交代になることが多いんで、試合を作っていい流れで、ちゃんとスコアをこっち優位に試合を動かすことを心掛けているのであんまり緊張せずいつも通りやれてるんですけど、途中出場の時は重要な場面が多くて。勝っているときにしろ負けているときにしろ、途中で入って試合変えられるようにしようと考えている点で緊張が大きいですね。

ゲームチェンジャーとして活躍する村井

 

ーー塩貝選手が日本代表やマリノスで受けた影響とは?
塩貝:プロってすごいなとは思ったことないですね。入る前はプロってすごいのかなと思ってたんすけど、同じ人間だと思ったら、人間的な強さでは負ける気しないので。そこで勝負して、自信を掴むというのは大事だと思うし。まぁ大学サッカーとプロでそんなに違うかというとそんなこともなくて。細かいとことか精度とかはプロのほうがレベル高いところもありますけど、自分に求められていることは変わらないし、結局FWとして出て、点を取ればいいと思ってます。プレーの強度が違うってことぐらいですかね。

永澤:アビスパ戦でヘディング外した時、むっちゃヘディング練習してたよね。

塩貝:いや別に。そんな。

塩貝の強さと自信は努力の賜物だ

 

ーー永澤選手と村井選手は3年になってチームでの責任感を感じるか?

永澤:さすがに去年とは立場が違うので。まだ引っ張っていくという立場では完全にはないと思うんですけど、4年生が示している方向を自分たちもついて行って、1、2年生にもついてこさせることは意識しているかなと思います。

村井:監督が代わって、去年よりもそういう面は少し薄れて結構サッカー寄りな雰囲気がチームとしても流れているので。その中で上級生としての責任というよりは、トップチームの一員としてちゃんと貢献する、プレーの基準を示すという方に意識しています。

 

ーー塩貝選手についてメンタルが強いイメージがあるがそれはどこから来るのか?

塩貝:メンタルが強いというか普通に自信があるってだけで。

永澤:むっちゃ負けるの嫌いでしょ(笑)

塩貝:いや別にそんなだけど。

村井:いやぁ(笑)

永澤:とにかく負けず嫌いなんですよ(笑)

塩貝:別にメンタルが強いとかは思ったことないですけど、自分で大っきいことを言ってないとできる気もしなくなってくるし。自分ができないと思ったら、それは絶対できないと思ってるんで。多少出来ないと思ってても、大っきいこと言って、意図的に自分をいい意味で信じ込ませて、勘違いさせて、結局それが自信に繋がると思うんで。サッカーで自信1つで変わってくるスポーツなので、そういうことを踏まえて自分を勘違いさせてますね。

 

ーー仲のいい選手は?

永澤:藤平一寿(法3・桐蔭学園)が0歳からの仲なのと家が近いので一緒にグラウンド来るぐらい仲がいいですね。一緒にいる時間が1番多いかなと思います。

村井:日吉に住んでいて地方組と一緒にいる時間が多くて。グラウンドマネージャーの細川紳(理3・清水東)と一緒にご飯食べてますね。ほかにも熊谷柊治(商3・仙台第三 / ベガルタ仙台ユース)とか五十嵐裕也(商3・清水東)とか日吉周辺に住んでいて仲がいいですね。

塩貝:同級生だと田形昂生(政2・慶應)とかとは仲がいいっすね。同じ学部同じ学科なのでテスト勉強でお世話になったりとか。先輩では亮友君と仲がいいかな(笑)永澤とかとも飯いくことが多いっすかね。基本3年生は仲良い人多いっす。

 

ーー憧れにしているサッカー選手は?

永澤:個人的にはアーセナルが好きなので富安とかベンホワイトという選手とかはポジションも一緒で好きで参考にしています。

村井:あんまり個人を好きで見ているとかはなくて。自分がサッカーが好きで続けてて、自分が楽しければそれでいいと思ってます。たまたまいい選手見つけたらその選手を参考にしようと思うくらいです。

塩貝:僕は断然クリスティアーノ・ロナウド・ドス・サントス・アヴェイロですね。生き様からプレーからスタイル、顔、金、名誉、全部が大好きです。

 

ーーサッカー以外で趣味にしていることはありますか?

村井:おいしいものを食べることくらいですね。最近食べたものでは海鮮丼とか、実家に帰った時にちょっといい焼き肉屋に連れて行ってもらったりとかですかね。

永澤:僕は読売ジャイアンツが好きで、野球は毎日見てるし、たまに行けるときは東京ドームいったりしてます。

塩貝:座禅っすかね。オフの日は座禅組みに行くことが多いですね。

村井&永澤:嘘つけ(笑)

塩貝:趣味か…筋トレって趣味に入んの?

ーーギリギリ?

塩貝:ギリギリってなんだよ(笑)筋トレは趣味っていうかパフォーマンス向上のためにもやってますね。後は英会話とかやってます。語学を習うのが好きなので(笑)今はトリリンガルを目指していて、フランス語とかもちょっとやっています。今はスペイン語も勉強してます。温泉に行くことも結構趣味で、サウナ入って水風呂入って外気浴してると考え事がどうでもいいと思えてくるんで。悩み事があると温泉に行くことは多いですね。

 

ーーリーグ戦で早稲田と戦った時の印象は?

塩貝:いいチーム。

永澤:4点という点数が入りましたけど、ピンチの場面も多かったですし、全然自分たちが4点失う可能性もあったと思ってます。新国立競技場でサッカーをするという面でも本当に何が起こるかわからないと思いますし、リーグ戦では勝ちましたけど、自分の中で慢心するということは一切ないです。

村井:相手も結構怪我人が多かったりして、リーグ戦の時との状況はまた変わってきていると思いますし、順位とかスコアを見てもあの時よりは上がってきているので、そういうところはリスペクトしつつ戦っていきたいと思います。

 

ーー早慶戦のキーマンは

村井:俺は(斎藤)慎之介(経3・桜修館/ FC町田ゼルビアユース)かな。いま同じポジションでプレーしているけど、あいつのプレーは見てて上手いと思うし、慎之介がどれだけやれるかで慶應の結果も変わってくると思ってます。スタメン争いをしてる中で、俺が出たいという気持ちもありますけど、彼がどれだけやれるのかも見てみたいです。

永澤:僕は月並みかもしれないですけど塩貝健人だと思います。多分塩貝健人を見る目的で早慶戦に来る人だっているだろうし、早稲田もかなりマークしていると思うし、それをどう壊していくのかが重要だと思いますね。点を取るのは当たり前ですけど、何点取るのか、どこまでいけるのかっていうところに注目して欲しいなと思います。

塩貝:俺。

永澤:聞く前からわかってたよね(笑)

村井:もう言うことなしだね(笑)

 

ーー早慶戦で見てほしいところは

村井:個人的にはゴールにかかわるプレーとか、自分の特徴が見えるところとか、出さなくてはいけないところは見てもらえるように頑張っていきたいなと思います。

永澤:僕は安定感ですね。変なことをしないということも心掛けていて、適切なポジショニングと正確なパスで前線を活性化させれば慶應は勝手に勝てると思うので、黒子じゃないですけど(笑)安定感を出しながら自分をみせられればいいかなと思います。

塩貝:全部ですね。見とけば凄さ伝わる思うんで。結果で絶対分かると思います。

永澤:記者泣かせだねほんとに(笑)

 

ーー早慶戦の意気込みをお願いします

永澤:怪我もあったりとかして、まだまだメンバーに入るかわからない状態ですけど、スタートから出る意気込みで臨むつもりですし、出たからには勝利に貢献するし、MVPも視野に入れつつ、まずはチームの勝利にこだわりながらやっていきたいと思います。

村井:去年一昨年とスタンドで早慶戦を見てきて、あのピッチに立つことを去年誓ってずっと頑張ってきたので。現状は結構試合に絡めているんですけど、まだまだ油断せず、ちゃんと試合に出て、活躍して、勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います。

塩貝:取れるだけ点を取って、去年負けているので。今年は点を取るのは絶対で、できる限り打ちのめしてやりたいと思います。リベンジです。

 

ーー早慶戦を観に来る、未来を担うサッカー少年たちにむけて一言

永澤:自分も早慶戦に憧れてソッカー部に入ったし、そういう価値ある場所だと思います。どう感じるかはわからないですが絶対に慶應ソッカー部に入りたいと思うような試合をしたいです。ぜひ、楽しんでいってほしいと思います。

村井:早稲田よりは慶應だろって思わせるような試合をできればいいなと思います。

塩貝:どっちに入りたいか見ればわかるねって感じで。この試合を見て、どっちに入りたいと思うか決めて欲しいと思いますね。

 

ーーお忙しい中、ありがとうございました!

(取材:塩田隆貴)

【試合情報】

第75回早慶サッカー定期戦−早慶クラシコ− presented by アミノバイタル®︎

2024年8月25日(日)18:00KO @国立競技場

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