【アメフト】山岡・橋口の50yd超の快走も実らず 惜敗で開幕3連敗 /関東学生1部TOP8第3節vs中大

アメフト

開幕2連敗と、まだ勢いに乗れない慶大。開幕初白星を飾るべく、第1Qには北村朔也(商2・宇都宮短大附属)がフィールドゴールを決め、堅実に3点を先制する。第2Qには、QB・山岡葵竜(政4・佼成学園)とRB・橋口塁(経3・慶應湘南藤沢)に50ヤード超えの独走タッチダウンが生まれ、一時逆転に成功する。しかし第3Q以降は中大にタッチダウンを複数献上するなど点差を広げられる。最終的に1731で敗れ、開幕3連敗となった。

9月20日(土)@アミノバイタルフィールド

 

慶應義塾大学

UNICORNS

中央大学  

RACCOONS

第1Q

第2Q

14

14

第3Q

第4Q

合計

17

31

 

開幕2連敗で勝ちのない慶大は全国大会出場に向けて、これ以上の負けは許されない。対する中大も開幕2連敗。両者ともにこの試合は絶対に落とすことができない一戦で、両校の意地がぶつかり合う。先攻の慶大は敵陣37ydから北村がフィールドゴールを決め、幸先よく3点を先制する。ディフェンスでは、主将/LB・横手謙太朗(医4・慶應)の華麗なタックル、そしてDL・天野甲明(政3・鎌倉学園)のQBサックが炸裂するなど、的確なディフェンスが光る。しかし、中大の緻密なパスに苦しみ、第1Qの後半には、パスの不成功で1st down獲得に至らず再び中大に攻撃権が移り、一気に攻め込まれる展開に。勢いに乗った中大は、17ydのロングパスを成功させ、そのままタッチダウン。スコアを3-7として第1Qを終える。慶大は苦しい立ち上がりとなった。

K・北村のフィールドゴールで堅実に先制

ビハインドを取り戻すべく始まった第2Q。ゲームは慶大の攻撃から始まる。中大の好守に阻まれて攻撃権を奪われる場面もあったが、慶大もディフェンス陣の好プレーが続き、すぐに攻撃権を奪い返す展開。慶大の攻撃では、QB・山岡がSB・黒木哲平(4・大宮開成)ydのショートパスを成功させ、攻撃のリズムを作る。すると、次のプレーでQB・山岡が自らのランプレーで、相手のエンドゾーンまで52yd快走し、見事タッチダウンを決めた。K・北村も、TFPを成功させ、慶大は10ー7と逆転に成功する。しかしその直後、相手QBの華麗なパスでタッチダウンが決まり、スコアは10ー14に。だが慶大にも意地がある。負けじとRB・橋口が65ydを快走し、今季初のタッチダウンを決めてチームを勢いづけた。慶大は17ー14で再び逆転に成功する。シーソーゲームの様相を呈してきたこのゲーム。中大も負けじと慶大陣地に攻め入ると、エンドゾーンまで5yd地点のショートパスでタッチダウン。再び逆転され、スコアは17ー21。慶大は劣勢のまま後半戦に突入する。

山岡・橋口の快走で一時逆転に成功する

第3Qは中大の攻撃から試合が再開。試合は中大の的確なパスプレーの前に、ジリジリと押されてタッチダウンを睨まれる展開。中大に着実に1st downを重ねられると、最後は33ydからのフィールドゴールで24-17とされ、引き離される。QB・山岡を起点に得点の機会を伺う慶大は、残り時間5分。山岡からのパスを、WR・飯塚奏太(経4・慶應)が相手ディフェンス2人を振り切ってキャッチし、20yd近いロングパスを成功させる。しかしこのプレーも得点につながらず、第3Q終了間際には約40ydのロングパスを決められる苦しい展開となる。第4Qも中大の猛撃は続き、前半には中大に14点差となるタッチダウン獲得を許す。その後も中大に押される展開は続き、最終スコアは17-31。開幕3連敗となった。

前半の流れを掴みきれず惜敗となった

前半戦は慶大が主導権を握ろうかという展開であったが、最終的に中大の的確なパスプレーに押される形となった。この試合は、絶対に落とせない一戦だったに違いない。フィールドでプレーする選手たちの悔しさは言葉に言い表せないものだろう。だが、悲しむ余裕もないはずだ。前を向き、フィールドで全力でひたむきに自分のフットボールをする。そのための準備をこれからも取り組み続けて欲しい。

UNICORNSの"本気"を見せてくれ。

(記事・取材:長掛真依、神戸佑貴、取材:吾妻志穂、佐藤凛汰朗、福田龍之介、水野翔馬)

▽以下、選手インタビュー(DL・天野、RB・橋口)

DL・天野甲明(政3・鎌倉学園)

――今日の試合はどうだったか

今日の試合の振り返りとしては、オフェンス、ディフェンスともに自分たちが用意したものを徹底できて、すごく良かったですけど、途中から相手の個人技だったり、そういったプレーに対応できなかったのが敗因であり、それを修正できなかったところが自分たちのまだ足りないところだなと思います。

――今日の試合では天野選手のQBサックが炸裂

去年の中央戦で思うような結果が出なかったので、そこから準備をしてディフェンスの要になれるようにと思いながら、トレーニングしてきたので、それが少しづつ実ってきていると思います。

――今日のディフェンス組織全体の振り返り

いざというところで止められないというのが今年の弱いところだと感じています。せっかくいろいろつくれたのに、反則やタックルミスでやられてしまった点が、自分たちのタックルやヒットの技術の足りないところが露呈したなと感じています。

――次節の桜美林戦に向けて

一勝でも多くこのシーズンを終わらせたいと思っ思っていますし、応援してくれている方もそう思ってくださっていると思います。だから僕たちはやるしかないです。全力で1プレー、1プレー、自分の身を捧げる思いで、残りのシーズンを戦っていきたいと思います。

RB・橋口塁経3・慶應湘南藤沢

――今日の試合全体を振り返って

オフェンスは最初のプレーからしっかりone play at the timeを意識してドライブできた点がすごく良かったです。後半点数が取れなかった点が凄く痛かったので、次節に向けて直していきたいと思います。

――ご自身は65ydのタッチダウンを決めた

ランニングバック5人でそれぞれ1タッチダウンずつ取ろうというのを今日それぞれ意気込んでやっていました。自分はそんなにプレーが回ってこないので、とにかく1プレー、それこそone play at the timeというのを意識して、自分がチーム、勝利に貢献しようというのを意識してやりました。

――中央大学のディフェンスについて

中央大学のディフェンスの弱みにつけ込めなかったという点が、オフェンスとしての反省点だと思います。

――最後に今後への意気込みをお願いします

これから法大や早大など強豪大学との試合もあります。ここからのリーグ戦は、見応えがあると思うので、ぜひこれからも応援の方をよろしくお願いいたします。

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