【ホッケー(女子)】課題残るも、完封勝利を達成/関東学生ホッケー秋季リーグ順位決定予選 成城大戦

女子ホッケー

スタンドに勝利の報告へ向かう選手たち

Aプール3位の慶大が今回対戦するのは、Bプール4位の成城大。序盤は互いにシュートを決めきれず苦戦を強いられるが、前半19分にPCを獲得すると、DF三宅美紅(経3)が華麗にゴールを決め先制点を挙げる。1-0で前半を折り返すと、勢いに乗った慶大は後半でも次々とシュートチャンスを作り、後半19分にはMF石田怜子(文4)がPCからシュートを決める。次ぐ後半22分にもMF石田のタッチシュートで3点目を獲得。後半は終始慶大ペースで試合が進み、結果3-0と無失点でこの試合を制した。

 

 

平成29年関東学生ホッケー秋季リーグ 順位決定予選

 

11/18(土) 10:30試合開始 @早稲田東伏見グラウンド

 

 

前半

後半

合計

慶大

成城大

 

 

スタメン

GK 大野結花(商4)

DF 花島夏紀(文4)、茂木みな美(経4)、皆川真裕子(文4)、三宅美紅(経3)、

MF 今田あかり(法4)、石田怜子(文4)、荒川理佳子(経3)

FW 高橋夏苗(文4)、戸張佳子(経3)、雑賀水紀(経3)

 

 雨天と台風の影響により延期された順位決定予選がようやく行われた。春季7位と格下の成城大を相手にどれだけ意地を見せられるか。結果だけでなく内容にもこだわりたい一戦であった。

 

先制点を含め全得点に絡んだ三宅

 前半、開始早々から相手DFを振り切り、ゴールをめがけてカウンターで駆け上がるような激しいプレーを繰り広げた慶大は、幾度となくシュートチャンスを作るが得点に繋げられず、歯がゆい試合を強いられる。相手にシュートを打たせてしまう場面も何度かあったが、DF陣とGK大野結花(商4)が鋭く反応し、ゴールネットを揺らさせない。両チーム得点を挙げられぬまま、続く膠着状態。しかし、この状況をついに打開したのは慶大であった。19分にPCを獲得するとDF三宅美紅(経3)のシュートが見事にゴールへ収まり先制点を挙げる。23分には、相手にPCで得点のチャンスを与えるが、相手がボールストップに失敗し凌ぐことができた。その後もFW雑賀水紀(経3)らが積極的に相手陣地に攻め込み、チャンスを狙うが追加点を挙げることはできず、1-0で前半を折り返す。

 

中盤でチャンスメイクをした荒川

 前半の流れを渡したくない後半。2分、スタートダッシュで早くもPCを獲得した慶大は勢いそのままに決めたいところであったがかなわず。さらに10分、11分と次々にPCを獲得するも生かせない。しかし依然として主導権を握る慶大は、自陣ゴールに相手を寄せ付けず、常に相手陣でプレーを展開させる。さらには荒川理佳子(経3)や途中出場のMF児島沙也佳(経2)がカウンターで駆け上がり、シュートを放つ場面も見られたが、これらは相手DFに阻まれ得点にはならない。そろそろ追加点をあげたいところで19分、慶大は再びPCを獲得するとMF石田怜子(文4)がタッチシュートをゴールに押し込み待望の追加点を挙げる。さらには22分、DF三宅のアシストも相まってまたもMF石田が慶大3点目となるゴールを決め、一気に3点リードとした。33分、相手にPCを与えてしまうが、GK大野の好セーブで失点とはならず。終了間際には相手に激しく攻撃を仕掛けられ、失点のピンチを迎えるもののなんとか最後まで耐え抜き、3-0と無失点で勝利を手にした。

好調DF陣の一翼を担う皆川

 「無失点とはいえ、向こうに大分チャンスもあったしPCも取られている」という吉貴監督の言葉からもわかるが、今回の試合は彼女らにとって決して満足できる内容ではなかった。さらには「前半は結構攻めるのに苦戦しました」と三宅が述べるように、後半に比べ前半はなかなか軌道に乗れず、思い描いたプレーを展開することができなかった。勝利したものの課題が浮き彫りとなった今日の試合の反省を胸に、次いで明日に控えるは、今季最後戦である5,6位決定戦だ。相手は8月の定期戦、リーグ戦ともに突破してきたAプール4位の防衛大。もちろん全力で勝利を目指すであろうが、今の慶大が求めているのはただ勝つことではない。思い描く理想の勝利のため、今試合の自信と勢いを携えて、いざ最後の戦いへ挑む。

 

(記事:津田侑奈/写真:重川航太朗)

 

 

次戦 11/19(日) 順位決定戦 VS防衛大学校(Aプール4位)

 

11:15 試合開始 @駿河台大学ホッケー場

 

 

以下、コメント

 

吉貴菜津子監督

 

(今日の試合を振り返って)まあまあでした。(無失点に抑えましたが、ディフェンスの手応えは)無失点とはいえ、向こうに大分チャンスもあったしPCも取られているので、サークルに入られる前の段階でしっかり抑えたいです。前半ももちろん意識していたのですが、後半は中盤までにボールを取るということが実践できていたかなと思います。ですがその中でもPCを取られたりしているので、一発に対しての対応力はまだ課題があるかな、と思います。(前半危ない場面が見られましたか、前半と後半の間で何かアドバイスされましたか)前半は雰囲気も良くなかったし、このチームはこの週末が最後なので、コーチとしては、これで満足じゃないよね、と言いました。戦術のことだと一発で当たりに行って消えちゃうということが多かったんですけど、プレッシャーを与えて、一人じゃなくて全員で(ボールを)取りに行きましょうということは言いました。(今日の試合に得点をつけると)60点です。前半の35分間は自分たちのしたいことが出来なかったし、後半はそれなりの試合が出来ているので、それを前半からやれば良かったんじゃないかなと思います。(明日の今季最終戦に向けて)防衛大は、定期戦の時はそれなりに点を決めて勝ったのですが、朝の試合を観ていて進化してるなと思ったので、お互い情報がない中で、足を使って丁寧に泥臭いプレーをしたいなと思います。

 

三宅美紅(経3・慶應湘南藤沢)

 

(今日の試合を振り返って)前半は結構攻めるのに苦戦しました。左攻めをすることが多くて、自分たちのストロングサイドである右サイドで攻められず、修正もできなかったです。ですが、後半はそれを修正して、攻めの部分を増やせたことは良かったと思います。(前半攻め切れなかった要因は)全体的に焦ってしまっていました。一つ一つの選択に迷いがあったり、間違った選択をしてしまったりしたことの積み重ねが要因だと思います。(PCから先制点を奪いましたが、あのシーンを振り返って)攻めるのに苦戦していた時間帯だったので、1点取れてホッとしました。(三宅選手はストレートが強みだと思いますが、どうお考えですか)PCについてはスタンダードなストレートだけではなくて、バリエーションも練習してきて、それで決められたのは良かったです。(PCの練習ではどういったことを意識していますか)練習では試合のことを考えて、実戦をイメージしながらやっています。(明日の今季最終戦に向けて)今日は3点しか取れなかったんですけど、明日は大量得点で圧勝したいと思います。

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