【ソッカー(女子)】関東リーグ後期第4節 待望の勝ち点3を獲得! 昨季の全国2位を相手に完封勝利 神大戦

リーグ戦3連敗で迎えた今節の神大戦。試合は序盤から激しい主導権争いが続くも、両者共に得点はなくスコアレスで前半を終えると、後半の61分にシュートのこぼれ球を勝木日南子(総3・大和)が押し込み慶大が先制に成功。その後は4位・神大の猛攻にあうも奥本くるみ(環3・浦和レッズレディースユース)を中心に最後まで守り切り、リーグ戦5試合ぶりの勝ち点3を獲得した。

 

第24回関東女子サッカーリーグ 後期第4節 vs神奈川大学

2018/07/15(日)15:00KO @神奈川大学湘南ひらつかキャンパスサッカー場

【スコア】

慶應義塾大学1-0神奈川大学

【得点者】

1-0 61分 勝木日南子(慶應義塾大学)

◇慶大出場選手

GK 志鎌奈津美(環4・常盤木学園)

DF 足立智佳(環2・大阪桐蔭)

DF 加藤楓琳(総3・常盤木学園)

DF 奥本くるみ(環3・浦和レッズレディースユース)→90+7分 高月彩香(環1・村田女子)

DF 工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)

MF 勝木日南子(総3・大和)→70分 松木里緒(環3・常盤木学園)

MF 中島菜々子(総4・十文字)

MF 小川愛(総2・神村学園)

MF 佐藤幸恵(総2・十文字)

FW 山本華乃(理2・山手学院)→90+2分 庄司夏穂(総3・聖和学園)

FW 鈴木紗理(総2・十文字)

前節からメンバーを変えた慶大

関東リーグ後期も折り返しとなった今節。炎天下の中、慶大は前期(0-1)で惜しくも敗れた強豪・神奈川大学との一戦に臨んだ。連戦の疲労を考慮した前節から大きくメンバーを変え、中盤の右サイドには佐藤幸恵(総2・十文字)が起用された。

 

前半のピンチも体を張って凌いだ

 

試合は前半から激しい展開を見せる。まずは6分、神大FWに抜け出され1対1のシュートを許すもGK志鎌奈津美(環4・常盤木学園)が左手一本でセーブ。いきなりのピンチを凌ぐと、24分には逆に慶大がチャンスを迎える。右サイドの崩しからスルーパスに抜け出した工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)のクロスに最後は勝木が飛び込む。しかしこれはあと一歩、得点とはならない。その後は神大の寄せの速さに苦戦する時間帯もあったが、43分にはゴール前でボールを受けた佐藤が惜しいミドルシュートを放つなど得点への意欲を見せた慶大。そのまま両者譲らずスコアレスで前半を折り返した。

 

61分、勝木のゴールで慶大が先制

後半、先に点を取って勝利に近づきたい慶大は立ち上がりの48分、右サイドの崩しから工藤がシュートを放つもこれはクロスバーの上。逆に58分にはDFの間から相手FWにシュートを許しあわや失点というピンチを作られるなど、拮抗した試合展開を見せる。60分ごろからは暑さの影響もあってか、両チームともミスが目立ち始める展開に。しかしそんな矢先の61分、慶大が待望の先制点をもぎ取る。自陣からのビルドアップでチャンスを作り出すと、最後は小川愛(総2・神村学園)がミドルシュート。これは惜しくもポストに嫌われるが、こぼれ球はゴール前に詰めていた勝木の元へ。「気持ちで押し込むだけでした」と語った点取り屋がスライディングでこれを押し込みゴール。勝木の今季3点目で慶大がリードする。その後は78分の鈴木紗理(総2・十文字)の直接FKや81分の中島菜々子(総4・十文字)のシュートはあったものの、点を取りに来る神大を相手に防戦一方の時間が続く。しかしここは志鎌をはじめ、工藤や奥本を中心に体を張った守備でゴールを割らせず。長いアディショナルタイムもチーム全員で守り切り、このまま試合は終了。慶大が今季リーグ戦2勝目を挙げ、勝ち点3を獲得した。

今後に繋がる勝利となった

伊藤監督が試合後に言ったように、早慶戦から休む暇もなく続くリーグ戦の中で、モチベーションの維持など難しい面があったのは間違いないだろう。しかしその中で、リーグ戦4位につける強豪の神大に勝利できたことは、かなりの自信につながるはずだ。また、結果的に勝ち点3という収穫があったのに加え、終盤の失点グセが今日の試合で見られず、全員が暑い中でも体を張って守備に貢献できていたことは内容面、そしてメンタル面での成長の証ともいえるかもしれない。関東リーグも残すところあと3節。その先の大学リーグや目標としているインカレでの戦いに向けて、視界は徐々に開けてきたのではないだろうか。

(記事:岩見拓哉 写真:柴田航太郎)

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以下、試合後コメント

伊藤洋平監督

――試合を振り返って

モチベーション的には、早慶戦後から1週間ということで難しいところもあったんですけど、(神奈川大学は)去年インカレで準優勝しているということもあって、しっかりと良い1週間を過ごせたし、その結果だと思います。

――今日は右サイドに佐藤選手を起用したが

ちょっと足元でもらう選手が多すぎたので、背後への意識を増やすということで、先発起用してあそこで使いました。

――得点シーンについて

センターバックの持ち上がりからだったので、本当に練習しているところが出た得点かなと思います。

――後半、先制してからの戦い方は

そうですね、理想を言えば相手陣でボールを出し入れしながら相手が前に出てきたところを突いていくというところなんですけど、ちょっと先制して勝つという状況にまだあまり慣れていないのか、慌ててスピードアップしてしまったりだとかが目立ったかなと思います。

――今日は最後まで体を張って守り切ることができた

そうですね、いつ入れられてもおかしくなかったかもしれないですけど、結果的に良かったと思います。

――次節に向けて

次でひと区切りで、あとはもう大学リーグに向けてというところになると思うので、しっかり連勝するということを意識して、相手の強力なツートップに対してどうボールを動かすかというところをしっかり練習していきたいと思います。

 

中島菜々子(総4・十文字)主将

――試合を振り返って

純粋にもう本当に嬉しいです。勝てて良かったなって思います。

――自動降格か入れ替え戦という中で非常に価値ある勝ち点3となりました

まだ関学との直接対決も残っていますし、あと3節の中で色々勝ち切らなきゃ行けない部分もあると思うんですけど、1つ抜け出せたかなと思います。

――猛暑の中での試合になったが

暑い中っていうのもそうですし、後期こそはって意気込んで早稲田、メニーナと臨んでて、早慶戦も本当に今年こそはって感じで、後期始まってから今まで全部今日こそはって臨んでたにも関わらず勝てない試合が続いてた中だったので、やっと勝ててチームとしてもだし、プレッシャーといいますか、そういうものがこみ上げてきました。

――次節に向けて

残り3つ勝てば自力でどうとかとは多分出来ないと思うんですけど、自動での残留っていうのもなくはないと思うので、本当にもう一個一個目の前の試合を戦って勝っていきたいと思います。

 

勝木日南子(総3・大和)

――1-0という結果ですが、率直な感想を

本当に勝ち点3を取れたことがすごい嬉しいですね。ずっと勝てなかったことが続いていたので、最後まで戦ってくれたみんなのおかげかなと思います。

――自身の得点シーンを振り返って

愛ちゃん(小川)が遠目から打った時に私は詰めることしかできなかったんですけど、打った瞬間にスタートを切ってて万が一のことを考えて詰めてたら、たまたま目の前に落ちてきたので本当に気持ちで押し込むだけでした。

――ここからの戦い方についてどういったところが大事だと思うか

結構厳しい局面で崩れてしまうことがこのチームは今季多いので、今日の試合みたいに粘り強く体張って、全員で1点を取りに行ったり、絶対1点取らせないっていうのを徹底してやって行けば絶対戦えると思うので、勝ち点を取り続けるということが一番キーになるかなと思います。

――連勝の期待もかかる次節に向けて意気込みを

全員で一丸となって絶対勝ち点を積み重ねるように頑張っていくので、今後とも応援よろしくお願いします。

 

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