慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(女子)】関東リーグ後期第2節 0封負けも、もうやるしかない慶大 自信と覚悟をもって定期戦へ挑め… 日テレ・メニーナ戦

7月に入り、夏を感じる暑さと強風の中で後期第2節が行われた。来週に控える早慶定期戦に弾みをつけたい慶大だったが、非常に悪い試合の入り方をしてしまう。試合開始直後の2分にあっさりと先制を許すと、気持ちの問題もあったのか、8分、16分と立て続けに失点を重ね、完全に試合の主導権を握られる。ほとんどが自陣でのプレーとなる中、36分にも中央から崩され4失点目。後半は、フォーメーションの変更や日テレ・メニーナが多くの選手を交代したことでボールを持つ時間が長くなり、前半に比べて多くのチャンスを作ったがゴールは奪えず。0-4で2試合連続の完封負けを喫した。

 

第24回関東女子サッカーリーグ 後期第2節 vs 日テレ・メニーナ

2018/07/01(日)16:00KO @ヴェルディグラウンド

【スコア】

慶應義塾大学0-4日テレ・メニーナ

【得点者】

0-1 2分 岩﨑心南(日テレ・メニーナ)

0-2 8分 菅野奏音(日テレ・メニーナ)

0-3 16分 山本柚月(日テレ・メニーナ)

0-4 36分 山本柚月(日テレ・メニーナ)

◇慶大出場選手

GK 志鎌奈津美(環4・常盤木学園)

DF 佐藤幸恵(総2・十文字)→87分 中井里衣子(総1・岡山作陽)

DF 加藤楓琳(総3・常盤木学園)

DF 奥本くるみ(環3・浦和レッズレディースユース)→87分 鈴村萌花(総4・村田女

子)

DF 工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)

MF 勝木日南子(総3・大和)→46分 松木里緒(環3・常盤木学園)

MF 平田朋(環1・日ノ本学園)

MF 小川愛(総2・神村学園)

MF 鈴木紗理(総2・十文字)

MF 高月彩香(環1・村田女子)→46分 足立智佳(環2・大阪桐蔭)

FW 山本華乃(理2・山手学院)→72分 庄司夏穂(総3・聖和学園)

前回対戦の前期第2節では、ディフェンスラインのパス回しなどでミスがあり3失点。悔しい敗戦を喫した。今節は是非とも勝ち点3を得て、一週間後の早慶定期戦に弾みをつけたい一戦。慶大のフォーメーションは4-1-4-1。主将の中島菜々子(総4・十文字)は欠場となったが、1年生の高月彩香(環1・村田女子)が関東リーグ初スタメンを飾り、右サイドバックには古巣対戦の工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)が入った。

 

前半だけで4失点

立ち上がり、伊藤洋平監督が「自分たちの内発的な要因で攻守においてスイッチを入れられなかった」と悔やんだように、ピリッとしない雰囲気で試合に入ってしまう。開始早々の2分、右サイドから簡単にクロスを入れられると、ボールは CB の頭を超えファーサイドで待つフリーの相手選手へ。ボールを持ち直してから冷静に流し込まれ、あっさりと先制を許す。8分には自陣でトラップが大きくなったところを相手選手に奪われそのままシュート。志鎌奈津美(環4・常盤木学園)がゴール左隅へ横っ飛びしたが、惜しくも届かず追加点を奪われてしまう。更に16分、中盤の厳しくいくべきところを逃してペナルティーエリア内まで侵入を許すと、2人のパス交換で簡単に崩され3失点目。序盤で大勢が決してしまう。センターラインを越えてボールを持つ場面すら少なく、なかなかシュートを打てない時間が続いたが29分、敵陣内で相手のミスにつけ込み山本華乃(理2・山手学院)がようやくシュート。更に相手 DF が弾いたボールを勝木日南子(総3・大和)が奪ってミドルシュートを放ったがこれはゴールポストの右へ逸れる。しかし迎えた36分、自陣中央でボールを回され両 CB の裏にスルーパスを通されると、最後はループ気味のシュートで痛恨の4失点目。その後、鈴木紗理(総2・十文字)の大きな展開からチャンスを作りかけるも決定機とはならず。0-4で前半を折り返す。

 

後半は慶大ペースで試合を進めた

慶大は後半の頭から足立智佳(環2・大阪桐蔭)と、前節は出場のなかった松木里緒(環3・常盤木学園)を投入。また、工藤がボランチの位置に入り、小川愛(総2・神村学園)とのダブルボランチにシステムを変更することでそれまで自由に使われていた小川の両脇のスペースを埋めた。前半とは打って変わって前線から果敢にプレスをかけ、1対1でも厳しくいくようになった慶大。すると49分、早速高い位置で人数をかけてボールを奪うと、左サイドを駆け上がってきた佐藤幸恵(総2・十文字)がシュート。これはゴール左へ逸れるも立ち上がりから良い攻撃を見せる。58分にも前からのプレスがはまりチャンスを作ると、手数をかけずに鈴木が遠目から左足を振りぬく。しかし、またも枠を捉えられず得点とはならなかった。守備面ではサイドの選手に渡った瞬間に全体として守備のスイッチを入れる意識が統一され、ピンチらしいピンチを作らせない。72分、山本に代わって庄司夏穂(総3・聖和学園)が左サイドに入り、平田朋(環1・日ノ本学園)の1トップの形に変更。すると直後の75分、その平田がスルーパスに反応し抜け出すもシュートは打てず。80分にも平田が ペナルティーエリア内で相手 DF と1対1のチャンスを迎え、今度は倒されるも笛は鳴らず。更に90+2分、中央の小川から平田に縦パスが入りゴール前で決定機を生むもネットを揺らすことはできず。後半は優位に試合を進めた慶大だったが、序盤の連続失点が響き、0-4で2試合連続の完封負けを喫した。

2試合連続で4失点での黒星となってしまった

来週に迫った早慶定期戦に向けて良いイメージを作りたかった今節。試合後には選手の口からも「失点してしまってからは気持ち的にも下がってばかりだった」「雰囲気が悪くなったまま続けて4失点してしまった」という言葉が出てきたが、試合の入り方、そして失点後に雰囲気が沈んでしまった点は課題である。伊藤監督も指摘したように、今季の慶大は複数失点をしてから全体のスイッチが入るといった場面も散見される。女王・早稲田からの大量得点は難しいことを鑑みると、立ち上がりの失点や連続失点は絶対に避けなくてはいけない。逆に攻撃面では後半に垣間見えた慶大らしいサッカー、それを自信をもってキックオフから継続できれば十分に得点も期待できるだろう。早慶定期戦という大舞台の雰囲気を味方にして終始実力以上のものを出し切ったとき、そこにあるのが“早慶戦初勝利”なのではないだろうか。

(記事:柴田航太郎 写真:岩見拓哉)

 

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以下、試合後のコメント

伊藤洋平監督

――試合を振り返って

ちょっと立ち上がり誰もプレッシャーをかけないような状態から失点してしまって、まあ前半は本当に自分たちの内発的な要因で攻守においてスイッチを入れられなかった。そういう試合だったと思います。

――前半は全く攻撃のリズムを作れなかった

もう行くしかない状況だとか、ボールを取りに行かなきゃいかない状況にならないと誰か決断して行動することができないことが多かったかなと思います。

――高月選手を先発起用した意図は

もともと右のワイドの選手なので、前のLiga Studentでもいい動きをしていて、ボールを失わないというところとラストパスを出せるというところで今回先発起用しました。

――後半は前からのプレスもはまりボールを比較的支配したのでは

システムを変えて相手のアンカーを抑えに行ったというのはあるんですけど、やっぱサイドに入った時に守備のスイッチを入れるというところを全体で後半は意識出来ていたかなと思います。

――来週の定期戦に向けて意気込みを

ほんとにもっと更にプレッシャーのかかる試合になると思うんですけど、本当に勝つと信じて覚悟を決めて、自分が逃げられない状況を作って自分たちの内発的な動機によって作って初勝利を目指したいと思います。

 

工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)副将

――試合を振り返って

前半立ち上がりの入りがすごく悪くてあっけなく失点してしまい、そこからチームの雰囲気が悪くなってしまったまま続けて4失点してしまったのが、すごく悔しいしもっとできたなというのが正直な感想です。

――今日は右サイドバックでの先発起用となったが

右サイドバックは全然やったことはありますし、私にボールが入った時に攻撃の起点になれればいいなというふうに思っていたので、私がボールを持った時はまず前を向くということを意識していました。

――後半はボランチの位置に移ったが監督から何か指示はあったか

そうですね、最初は4-1-4-1でやっていたんですけど、アンカーの両脇のところに相手が入ってしまうというところがあったので、ツーボランチにしようということで、私が守備のところで少しは貢献できればいいなと思い後半は入りました。

――後半は攻撃のかたちも作れていた

良い守備ができていたから、攻撃のところで枚数をかけることができていたと思います。

――次は7月7日(土)の早慶定期戦となりますが

今日は4失点してしまって、でも早慶戦はいろんな方が応援してくれるしこんな情けない試合はできないので、しっかり今日出た課題を修正して土曜日の早慶戦は必ず勝てるように頑張っていきたいと思います。

 

高月彩香(環1・村田女子)

――試合を振り返って

まず前半は入りからずっと悪くて、後半はフォーメーションとか変えるところは変えて0―0の試合ができた中で、前半は本当にもったいなかったなというのと、自分自身のプレーは、初めてスタートで使ってもらった中でそれに見合ったプレーができなかったので、本当にいろんな改善点が見つかった試合だったと思います。

――前節初出場して、今節は初先発となりましたが

これまではそんなにトップの試合で使ってもらえなかった中で、前節は自分が入った中で試合の入りは良かったと思ったんですけど、今回は本当に最悪ぐらいの出来だったので、そこは本当に使ってもらっていた中で申し訳ないと思っています。

――その中で手応えなどを感じるところはあったか

もう少し自分がボールを持った時に後ろに下げてばかりじゃなくて前を向ければなというところがあったので、最初開始早々に失点してしまってからは気持ち的にも下がってばかりだったので、その辺は改善したいと思います。

――高月選手の強みはどこですか

自分は前で仕掛けたりとか、ボールを持った時に前でためを作ったりだとかボックス内でのプレーが自分にできることだと思っているので、そこは自分自身もっと自信を持って次はプレーをしたいです。

――次は7月7日(土)の早慶定期戦となりますが

まだメンバーとか全然分からないですけど、自分ができることをできるなりに練習からしっかりやって、少しでもチームに貢献できるようにやっていきたいです。

 

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