【フェンシング】憧れは2大会連続五輪金の背中 ”チーム”で戦うフェンシングで勝利をつかむ 阿久津莉亜菜/1年生インタビュー「ROOKIES FILE」Vol.13

フェンシング

 

1年生の新人記者を中心に、1年生の選手たちにインタビューをするこの企画。第13回はフェンシング・阿久津莉亜菜(経1・慶應湘南藤沢)選手です!(インタビューは9月8日に対面で実施しました。)

 

ーー自己紹介

フェンシング部に所属している阿久津莉亜菜です。種目はエペをやっています。

 

ーー競技歴は

私は慶應義塾湘南藤沢中等部出身で、中学からフェンシング部に所属しました。

 

ーー戦績は

最初が東日本で準優勝したところから自分の中でフェンシングの経歴は始まっていて、その後全国選手権で8位になって、全中とかでも5位になってっていう感じで。高校2年生の1年間は留学に行っててその間はないんですけど、そんな感じでやっています。

 

ーー競技を始めたきっかけは

フェンシング部って珍しい部活なので、存在を知った時に面白いなって思って、ちょうど自分が始めようかなと思った時に加納虹輝さんが男子エペで団体(オリンピックで)優勝して、夢のあるスポーツだなっていうのを感じて始めました。

 

ーー今までの競技生活を振り返って

中高は女子も7人ぐらいいて一緒に切磋琢磨しながら頑張ってきたんですけど、大学に入ってからは選手で女子は自分一人だけなので、そこでどういうふうに自分自身と向き合うかっていう。今ももちろんチームとしてやっているんですけど、みんなと一緒にどう相手に勝つかっていう考え方だったのが大学になってからどうやって自分自身の壁を乗り越えるかっていうふうに課題が変わったって感じています。

 

ーー高校と大学の違いは

私は中高大全部エペっていう競技をやっているんですけど、試合形式は結構変わって、特に中学高校は個人の試合がメインだったのが高校からインターハイとか団体戦が増えて、特に大学はリーグっていう試合形式、インカレとかの試合形式で団体戦っていうのを本格的に組むようになって、そこは大きく変わったかなって感じています。

 

ーー個人戦と団体戦で心持の違いはあるか

大きく違って、個人戦は自分一人での戦いなので心細かったりするんですけど、団体戦でこれまで本当に一人でやっていたので、団体戦で先輩とかに応援されたり、自分今アンカーやってるんですけど、1年生でアンカーっていうすごい大役を担わせていただいた中で先輩からのいろんなアドバイスとか、どういうふうに向き合うべきかっていうのをまだ模索中なんですけど、そこはもう先輩がいつでもサポートするよって言ってくれるので本当に心強いと思っています。

 

ーー慶應を選んだ理由は

私の出身がそもそも慶應義塾横浜初等部の出身なので、順当に。

 

ーー慶大のフェンシング部に入部を決めた理由は

今の主将であるエペプレイヤーの小城(=小城颯人、商4・慶應)さんが中学の時からクラブチームでもお世話になってて、小城さんは元々日本代表で個人的にはすごい憧れのある選手なんですけど、選手と一緒に身近に練習してて小城さんが慶應で主将やってるっていう話になって、正直やめるか迷ったんですけど周りがみんなやめちゃったので。そこで一緒にやろうよって言ってくれたのが決め手となりました。

 

ーー大学の競技生活を振り返って

活動自体は週5で、平日は夜、土日は朝からっていう活動なんですけど、正直高校の時と変わらないくらい、なんなら今年自分のカテゴリーのラストの年なので力を入れて競技に向き合ってるかなって考えています。

 

ーー“強豪”と呼ばれるフェンシング部に入部して

すごい恵まれた環境だなっていうのは感じます。ただプレッシャーとしては自分が女子であるっていうのもあって、そこはすみ分けているっていうか、もちろん競争が激しいのも事実で特に男子とかはメンバー争いとかあって、そういう時はぴりついたりとかもするんですけど、自分はアンカーやらせてもらって、でももちろん自分の実力でもありながら人が少ないからアンカーができるっていうのも事実なのでそこで一緒に戦ってくださる、それこそ他の種目での日本代表の飯村彩乃(法3・龍谷大学付属平安)さんっていう先輩がいるんですけど。彼女はすごい強いんですけど一緒に私の種目で団体も出ていただいてて、そこはプレッシャーを感じながらどちらかというとエンジョイできるように自分の中でメンタルをつくっていきたいです。

 

ーープレーがすごいと思ったチームメイトは

同じ種目で同期ですごいと思うのは市川凱(理1・星稜)君。中学から一緒のクラブチームでフェンシングしてて、大学には外部から入部してきたんですけど、彼のフェンシングは自分もすごい尊敬できるところがあります。

 

ーー自身の持ち味や強みは

普段男子と練習してるのもあって、アタックとかは早いかなていうのを思ってて。トレーニングとかも厳しいんですけど、やっぱり女子だから半分とか最初の2週間はあったんですけどもう全然なくなっちゃって(笑)。全然一緒に練習してるのでフィジカルは他の女子に負けたくないなって感じています。

得意のアタックを決める阿久津

 

ーー大学に入ってフィジカルに苦戦する1年生も多いが

きついはきついんですけど、もともと体動かすのも好きだったっていうのもあってちょっと負けず嫌いなところもあって、男子だからって言って負けてらんないなって感じでやっています。

 

ーー入部して成長したことは

成長した面ではこれまで中高自分のことしか考えてなかったんですけど、周りを見てちょっと精神的に周囲のことを考えつつ自分との向き合い方っていうのも学んでいくっていうメンタル的に成長したかなって感じます。

 

ーー逆に課題は

逆に自分で考えるようになったからこそこれまで戦略とか十分に考えてなかったなっていうのが浮き彫りになってて、そこは日本代表の強い選手が今いるからこそ、そういった主将とかにどういうふうに考えればいいのかっていうのを意見交換しながら伸ばしていきたいです。

 

ーー1年生としてチームにもたらしたいものは

自分の種目では女子1人だし、1年生の中でも女子1人なので女子も負けてらんないぞっていう、男子も頑張ってるけど女子も頑張ってて一緒に戦ってくれるようにしていきたいと思います。

 

ーー憧れの選手は

憧れの選手は、プレーは加納虹輝選手ですね。加納虹輝選手の速さとか、身長もあんまり高くないんですけど俊敏で自分もそんなに身長高くないので、俊敏なプレーとか技術とかフィジカルとかは本当に尊敬しています。

 

ーーフェンシング部で仲のいい選手は

自分の同期はみんな仲いいかなっていうのは思ってて、もちろんSFCから一緒に上がってきた同期のサーブルとかだと石原(=石原叡、政1・慶應湘南藤沢)君とか師岡(=師岡宗太朗、政1・慶應湘南藤沢)君はやっぱり長年の付き合いなので仲いいんですけど、それも問わず普通に学年も関係なくみんな仲良くできてるかなと思ってます。

 

ーー慶大の他競技で仲のいい選手は

トレーナーとかだと競走部の菅原智遥(経1・慶應湘南藤沢)さんとか選手だと同じクラスで松田冴(経1・慶應女子)さんとか。許斐千鶴(総1・慶應湘南藤沢)さんとかこの前新聞に載ってたと思うんですけど、SFCの時から仲良くて、千鶴の新聞とか見て自分も頑張ろうとか思ったこともありますね。

 

ーー試合前のルーティーンは

すごい細かいこととかだと試合前の朝食は絶対に食べるとか、バナナとか食べたり、自分心配性なので着替えもめちゃめちゃ持ってって、一人だけ大荷物みたいになってるんですけど(笑)。メンタル的にはまだ模索中で、試合直前に調子よすぎるとそれはそれで試合結果が悪くなっちゃったりするので、そこはまだ模索中です。

笑顔を見せる阿久津

 

ーーフェンシング以外で好きなことは

趣味とかそういうのじゃないんですけど、留学はすごい楽しかったので、国際交流とかまだ大学在学中もちょっと考えてて、勉強だけじゃなくて人と関わることがフェンシング以外にもコミュニティ欲しいなと思ってたので留学まだ考えてます。

 

ーーフェンシングの競技の魅力は

むしろマイナーなところがいいというか、最近(競技)人口も増えてきたんですけど、マイナースポーツだからこそ全国(大会)に近いし、海外遠征とかも比較的身近で合宿とかも、私は香港とかにも合宿行ったことあるんですけど、そういう合宿で知り合った人が日本の大会に来てくれたりとか、人口が少ないからだろうなっていうのがあって。あとはフェンシングって格闘技でありながら男女一緒に練習できるっていうのは大きいと思ってて、男女で分かれている競技とは違って、みんなで練習できるのは個人的にはいろんな学びも得られるし面白い環境かなと思っています。

 

ーールーキーイヤ―で達成したい目標は

今月にある関カレ(=関東インカレ)の予選を、特に団体を突破してインカレ出場を掲げてます。

 

ーー慶大での4年間で達成したい目標は

もちろんインカレとかも出場だけじゃなくて、ベスト8とかも狙っていきたいですし、慶應であるからこそ早慶戦は、早稲田の選手層が厚いので、そこに勝ちたいなっていうのは思っています。

 

ーーケイスポの読者に向けて

ケイスポに励まされることとかもあるので、一緒に頑張っている読者というか、一緒に頑張っている他競技の人とかそうじゃない人も応援していただけると嬉しいです。

左:同じく1年の河野碩資(理1・慶應) 右:阿久津

(取材:山内悠暉)