春秋連覇、そして悲願の日本一を目指す慶大は、秋季リーグ戦の第三カードで法大を迎えた。前日の1回戦を4―1で制し、連勝で勝ち点獲得を狙ったこの日の2回戦。慶大は4回に先制するも、終盤に連続四球を連発。法大打線の反撃に遭い、2-5で逆転負けを喫した。今季初黒星を喫する悔しい一戦となったが、巧みな応援でスタンドを牽引し続けた應援指導部の姿を追った。
10月4日(日)慶應義塾大学⚫️2-5 〇 法政大学
~試合概要~
慶大は4回表、吉野太陽(法4・慶應)の適時打で1点を先制する。投げても先発の広池浩成(経4・慶應)が6回までテンポの良い投球で相手打線を打ち取り、序盤の流れを渡さなかった。しかし7回裏、一死二塁から内野ゴロの間に同点とされると、二死満塁から押し出し死球により1-2と逆転を許してしまう。直後の8回表、林純司(環3・報徳学園)の適時二塁打で2-2の同点に追いつく粘りを見せるも、8回裏に内野安打や連続四球などでリードを3点に広げられ、2-5で敗れた。
1回表の攻撃前、壇上に立った部員は幼少期の体験談を交えた「塾生注目」を披露。「怒られるため、小さい頃から何かを落とすのが怖い。だからこそ今日も、絶対に勝ち点を落とさない!」
ユニークかつ強気な声掛けで応援席を盛り上げると、『若き血』の大合唱へと繋げ、絶好のスタートを切った。

さらに3回表では、自身の好きな言葉である「ピンチはチャンス」を引用した斬新な「塾生注目」が飛び出した。
「法政の応援歌『チャンス法政』が聞こえてきても、『ピンチ法政』だと思って戦おう!」
対戦校を煽るユーモアたっぷりなスピーチから勢いそのままに『三色旗の下に』を神宮の空へ響かせた。

應援指導部の「声」がグラウンドの判定を引き寄せた場面もあった。3回、慶大の攻撃でギリギリのプレイに対するビデオ検証が行われると、スタンドの部員が「セーフ!セーフ!」と何度も熱い声を送り続けた。その思いが届いたかのように判定は見事「セーフ」となり、スタンドは一気に喚起に包まれた。
この応援席の一体感が実を結んだのが4回表。慶大は林の右前安打と吉野の中前適時打で1点を先制。悲願の先制にスタンドは大盛り上がりであった。

しかし7回裏、三ゴロの間に走者が生還し同点に追いつかれると、さらには押し出しとなる死球を与えてしまい勝ち越される。
劣勢となってしまった直後の8回表の攻撃前、壇上に立った部員は、「8回、9回で絶対に逆転しようぜ!」と応援席を元気づけた。その気合いが選手にも伝わったか、逆転とはならなかったものの、林純の適時二塁打で同点に追いついた。

しかし直後の8回裏、4番手の沖村要(商4・慶應)が一死満塁のピンチを招く。その後、代わった水野敬太(経3・札幌南)が適時二塁打や犠飛を打たれ、3点を失う。
9回の攻撃前、壇上に立った部員は、「強く願えばその願いは叶うから、慶應が勝つということを強く願って欲しい」と強く呼びかけた。しかし、その願いもむなしく、悔しい敗戦を喫した。
~試合後インタビュー~
ーー本日の試合を振り返って率直な感想
今日の試合は負けを想定していなかったので、悔しいというのが本音です。先制点を取れていたにもかかわらず、負けてしまいました。ただ、目標としていた右肩上がりの応援席を作ることはできたので、明日は絶対に勝ちたいと思います。
ーー試合後半の盛り上げで意識したこと
応援席が中だるみしてしまうのは良くないので、コールの種類を変えたり、みんなでメガホンをたたく瞬間を作ったりしました。一体感を失わないように、飽きのこない応援席を作ることを意識しました。
ーー3回戦への意気込み
法政戦では平日に神宮で応援することは慣れているので、少人数でも勝利につなげられる応援席を作りたいと思います!
(取材、記事:日比野優、佐久田真帆 取材:小野寺叶翔、神谷直樹)

