11月1日、黒黄と紫紺が織りなす伝統の一戦は、新たな時代への一歩を踏み出す。101回目を迎える慶明戦に向けて、両校の注目選手による対談が実現した。第1弾となる今回は、1年次からチームの主力として活躍し、今年はU20日本代表にも選出された慶大・山﨑太雅(商2・県立浦和)と明大・佐々木大斗(政経2・常翔学園)にインタビュー。日本代表のジョージア遠征では同部屋だったという2人のマル秘エピソードや、2年生となった今感じていること、さらに慶明戦という大舞台にかける思いに迫った。
ーーおふたりとも1年生から対抗戦に出場しているが、2年生になって変わったことはあるか
佐々木:去年は緊張することがすごく多かったのですが、今年は1年生が入ってきた中で、プレーに少し余裕ではないですけど、「あの時の緊張を超えることはないな」というような感じで、試合を楽しめるようになりました。U20の舞台を楽しむことができたのも、去年の対抗戦があったからなのかなと感じています。
山﨑:佐々木の言う通り、去年に比べて余裕を感じますし、それにプラスして、1年生が入ってきたこともあって、自分が引っ張ってもらうだけではだめで、1年生をリードする部分も必要だなと思っています。1年生に声をかけることも意識していますし、少しは周りが見えるようになったかなと思っています。
ーー今季ここまでのチームの戦い、個人のプレーを振り返って
佐々木:今シーズン、自分は夏からチームに合流したのですが、その中でもしっかり詳細を詰めていった中で、夏に帝京大学さんに負けてから、関東一、日本一連覇がかかってることへの意識も高まり、プレーの質だったり1つ1つの詳細にこだわってプレーできていると感じています。自分たちの強みを活かす部分で、セットプレーの細かいミスを減らしたり、チームのまとまりやFWとBKの連携などをしっかり詰めていて、ミスなく精度を上げられていると感じています。
山﨑:僕たちは対抗戦の初戦で大敗して、そこで少し自信失うようなところもありましたが、試合ごとに自分たちがやるべきことを明確にして、それを80分間やりきるというところで、直近2試合は勝つことが出来ていると思うので、ここまでの3戦で積み上げてきたものをプラスにして、これからも1試合1試合積み上げていって、自分たちの目標に近づけていけたらと思っています。
ーー互いに今季セットプレーが強みになっていると思うが、セットプレーの手応えについて
佐々木:シーズンが深まる中で、スクラムの精度であったり、ラインアウト、そしてその後のモールのクオリティもどんどん上がってきています。ですが、このままで行くのではなく、今までの試合で見つかったミスや反省点などを改善して、次戦に向けて頑張っていきたいと思います。
山﨑:春から始まって今まで積み上げてきたものはここまえの3試合で発揮できていると思っていますが、今のクオリティではこの先通じない部分も出てくると思うので、ここまでの積み上げのみで終わらせるのではなく、それをより成長させていけたらと思っています。

ーー逆に、改善しなければならないと考えている部分はあるか
佐々木:自分はフィールドの面でタックルが苦手なので、相手をしっかりドミネートできるようにしていきたいなと思っています。チームとしては試合の出だし、キックオフ直後からプレッシャーをかけていきたいと思っているのですが、スロースタートな試合が続いているので、そこが改善できればと思います。試合の入りから先手を取れるラグビーが15人でできたらと感じています。
山﨑:チームとしてはまず、80分間を通して相手を圧倒しきれていないという部分があります。80分終わった時点で勝ってるということは良いことだとは思うのですが、その中でも相手に流れを持っていかれる時間帯があるので、そういう部分をなくして、しっかり集中力を切らさずにいかに80分間やり続けられるかという部分は課題だと思っています。個人的な話で言うと、僕もタックルを苦手としていて、ここは修正しなければと思っています。あとは、スクラムやラインアウトの細かい部分でより精度を高められる部分はあると思っているので、日々の練習ですり合わせをしていきたいなと思っています。
ーー昨年の慶明戦を振り返って
佐々木:昨シーズンの試合は、競った試合になった印象です。セットプレーもうまくいかず、慶應大学さんのディフェンスに圧倒された記憶が結構あります。ミスが続いた部分はあったのですが、ところどころで話し合ってだいぶ修正の話し合いをしていたイメージです。個人としては昨季一番緊張した試合で、結果も残せなかったので、悪い試合だったという印象です。
山﨑:前半は難しい流れだったのですが、、後半慶應に流れを持ってくることができて、最終的には勝ちきれなかったのですが、通用する部分もあり、チームとしては自信になった試合という印象です。ただ、個人としては1対1の局面や、自分の持ち味としているラインアウトで全然良いパフォーマンスができず、個人的にはすごく悔しさが残る試合だったと思っています。
ーー慶明戦において、自分のチームのキープレーヤー
山﨑:今シーズンずっとスタートで前3枚をやっている井吹勇吾(環3・桐蔭学園)くん、藤森貴大(経4・慶應)さん、中谷太星(環3・東福岡)さんの3人だと思っています。明治大学さんはすごくパワーのあるスクラムを持ち味としていると思うので、慶應のFWとしていかにスクラムで勝負できるかという部分が大事になってくると感じています。
佐々木:自分は、攻守においてすごくハードワークしていて、鋭いタックル、強いボールキャリーを持っているNO8の藤井達哉(政経4・東福岡)さんと、12番の大和哲将(政経3・佐賀工)さんです。2人ともすごくプレーの質が高いです。
ーー慶明戦において、相手チームの警戒する選手
佐々木:1人選ぶのは難しいですね。良い選手が多いチームだと思っているので、1人に対してというよりは、慶應大学さんというチームに対して警戒していきたいです。
山﨑:全員もちろん警戒するべきだと思っていますが、1人挙げるとするならば伊藤龍之介(商3・國學院栃木)選手です。今年はジャパンに呼ばれていますし、先週の筑波大学戦でもすごいパフォーマンスを発揮されていたと思いますし、彼が居るだけですごく変わるなと感じているので、1人挙げるなら伊藤龍之介選手だと思います。
ーー慶明戦で注目してほしいご自身のプレー
佐々木:自分の持ち味はセットプレーだと思っているので、明治の重戦車として「前へ」を体現するスクラムだったりモールだったり、あとはボールキャリーの部分に注目してほしいです。
山﨑:僕は、自分の持ち味であるラインアウトとモールの部分でしっかりと自分の役割を果たすことと、運動量の部分、80分間体を当てて仕事をし続けるという部分ですかね。目立つことはできないかもしれませんが、地味な部分でチームに良い影響を与え続けられたらなと思っています。
ーー慶明戦に向けての意気込み
佐々木:メンバーに選ばれるように頑張ることはもちろんですが、選ばれたら、自分に求められているプレーをアタック、ディフェンス共にやりきり、勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
山﨑:僕もまずはしっかりメンバーとして慶明戦に出るということに注力します。そして、出させていただいたら、去年は個人としてもチームとしても悔しい思いをしていて、良い試合かもしれないですけど、負けは負けだと思っています。今シーズンはしっかり勝って、僕としても自分の存在感を出して、去年のリベンジを果たしたいなと思っています。
ーーお忙しい中ありがとうございました!

※一部写真は明大スポーツ新聞部様よりご提供いただきました。
(取材:髙木謙)

