現在Bクラスに属し、日々Aクラス昇格を目標に稽古に励む慶大相撲部。今年も新入生が入部し、選手層はより一層厚くなった。今回ケイスポでは新人特集として新入部員の2人を取り上げ、さらに先日行われた東日本学生相撲選手権大会の結果を掲載する。
2014年度、慶大相撲部に待望の新人2人が入部した。時田王右(環1)と平野皓大(商1)である。去年まで重量級として活躍してきたチームの柱・川村(経卒)が卒業し、Aクラス昇格に向けてより一層の戦力アップが必須となった今、この2人にかかる期待は大きい。
時田(環1)は愛工大名電高校から慶大に入学した。高校時代は国体愛知県代表で、インターハイにも出場した実力者だ。得意の相撲は「160センチと身長が低いので、それを活かして相手の懐に入って嫌がる相撲」(時田)。体格の大きい選手が多数いる中で、持ち味を生かしていくことができれば、大きな戦力として活躍することだろう。
平野皓大(商1)は、慶應義塾高校出身で、高校時代から大学生選手とともに稽古を積んできた。時田と同様に国体神奈川県代表でインターハイに出場した経歴がある。平野の最大の魅力は何と言っても体格。180cm95kgという体格は慶大の選手の中ではトップクラスである。現在はけがの影響で試合に出場することは難しいが、復帰すれば「塾相撲部の軸となる選手」(松田監督)となることに違いない。
松田監督にお話を伺った。
――時田選手の特徴はいかがですか
「時田くんの武器は思いっきりが良いことですね。左の上手を取って、躊躇なく引くときは引く、攻めるときは攻めるというのが非常に彼の強みだと思います。」
――では、平野選手の特徴は
「平野さんは慶應義塾高校から内部進学で入ってくれて、一番ある意味体が大きい選手なんですね。期待の新人なんですけれど、今回残念ながらけがをしているので出れなかったのですけれども、きっと彼は塾相撲部の軸となる選手ですから、早くけがを治して復帰してほしいなと思います。」
――今年の相撲部の目標は
「けが人が多いので、けががない体作りをすることが1つ。2つ目は、レギュラー争いになっているので、各々自分がレギュラーになりたいということを皆さんが思って稽古に取り組んでくれれば、チーム全体が強くなるのかなと。それで去年よりもさらに上位を目指していきたいなと思います。」
――今年の特徴は
「大きい子がいないんですよ。去年と違って。なので、その中で皆さん小さい子たちが多いのですけれども、その中で工夫をした相撲を取れると良いなと思います。」
――6月の東日本学生相撲選手権大会に向けて
「昨年度は2部で上位4チームに残れたんですね。今年も上位4チームに残って、1部のチームと、さらに上のチームとやっていきたいなと思います。」
【東日本学生相撲新人選手権大会】
5月10日(土)13:00~
@靖国神社相撲場
2回戦
●時田(押し出し)木崎(日大)
時田にとって大学生としてのデビュー戦となった今回の試合。新人らしく思い切りのいい相撲を見せるものの、インターハイ優勝経験のある木崎(日大)の前に一歩及ばず、押し出しにて敗れた。
以下、監督・選手コメント
松田監督
(今日の試合を振り返って)今日は相手が非常に強くて有名な選手だったのですけれども、臆することなく前に出れたので非常に良かったと思います。
時田 (環1)
(今日の相撲を振り返って)相手はインターハイチャンピオンということで強いのは分かっていたんですけど。自分は自分の相撲を取ろうと思っていました。(相手が145kgということで戦略などは何かありましたか)相手の正面にいては圧力をもろに受けてしまうので。相手の横につこうと思いました。(立ち合いは組まないでということ)まずは当たってそこから横にと思ったんですけど。(勝ちパターンや自分のスタイルは)自分は160センチと身長が低いので、それを活かして相手の懐に入って嫌がる相撲を心掛けています。(早大にも同じ高校出身の選手がいますが)同期にそういう選手がいるということは心強いですし意識しますね。
掲載が遅れ、誠に申し訳ありませんでした。
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