「同期には負けていられない」
―印象に残っている試合はありますか。
印象に残っている試合は全大決勝vs関学です。1Qを終えてリードを許す厳しいゲーム展開でしたが、焦ることなくしっかり自分たちのプレーをして大学を制覇できた点で印象に残っています。個人としても苦しい時間帯に点を決めることができて、流れを掴むきっかけを作れたのではないかなと思いました。
―ここまで試合を終えてチームとしての反省点はありますか。
チームの入りが悪いところが反省点です。慎重になりすぎてしまうところがあるので、思い切ってプレーする所を意識していきたいです。
―現在のチーム状態はいかがですか。
あと2つ勝てば日本一ということで毎日の練習がピリピリとした緊張感の中で行われています。またケガをしていた選手が復帰し始めていて、チーム状態は良くなっていると思います。
―全日本選手権に向けてどんな練習をしていますか。
いつも通りです。チームとしては戦術や動きのすり合わせだったり、細かい部分を修正しています。また、1対1の練習や、シュート練習など個人能力を伸ばす練習をしてきました。
―社会人チームを攻めるカギは何だと思いますか。
ニュートラルボールを何としてでも奪うこと。チャンスをしっかり決めきる決定力がカギになると思います。
―ここまでご自身のプレーを振り返っていかかですか。
コンスタントに得点を奪えるようになってきたかなと感じています。ただシュートやパスの精度がまだまだ低いので、もっと良いプレーを追求していきたいです。
―個人として何か目標を持って臨んだシーズンでしたか。
点が取れるMFになることを目標にしてきました。昨シーズン1点しか決めることができず、シュートが打てない選手は全く脅威にならないということを身に染みて感じたので今シーズンはゴールを強く意識しています。
遅咲きの仕事人だ
―ラクロス部の4年間で楽しかったことは何ですか。
1番楽しかったのはFINALでの早慶戦です。関東制覇をかけた早慶戦の雰囲気は特別でしたし、強い気持ちのぶつかり合いの中でプレーすることは本当に楽しかったです。
―ラクロス部の4年間で辛かったことは何ですか。
2年生の時に一緒にやってきた同期が試合で活躍をしていく中、スタンドで応援する事しかできなかったことです。辛かったですが、同期には負けていられないという気持ちで切磋琢磨することができたと思っています。
―ラクロス部の4年生の中で、どなたかメッセージを伝えたい方はいらっしゃいますか。
いつもシュート練習に付き合ってくれたG水谷選手(経4)にありがとうと伝えたいです。今シーズン得点を重ねていくことができたのは彼のおかげです。誰よりもシュートを受けてきたGだと思うので、全日本選手権という舞台で思う存分暴れてほしいです。
―応援してくださる方にメッセージをお願いします。
いつも応援してくださり、ありがとうございます。どんな形であれ絶対に勝ち切って、16年ぶりの日本一を奪還します。皆様のご声援は大きな力となりますので、ぜひ会場に足を運んでいただき熱い応援をしていただけると嬉しいです。
―全日本選手権に向けた意気込みを教えてください。
全日本選手権はラクロスを始めてから夢見てきた舞台なのでワクワクする気持ちでいっぱいです。いまの仲間と共に全国制覇をするイメージはできているので、自分の力を100％近く出せるように最高の準備をして、あと2試合何としてでも勝ち切ります。
～木島薫 “DEFEATの軌跡”～
リーグ戦では全試合で1得点目を決めた(法大戦)
早慶戦でも攻撃陣を鼓舞(早大戦)
ボールを奪おうと疾走する木島(北海学園大戦)
正確なショットが持ち味(関西学院大戦)
【選手プロフィール】
木島薫(きじま・かおる)
桐蔭学園高を経て現在経済学部4年。ポジションはMF。背番号は8。175cm、78kg。思い切りの良いプレーと正確なショットを武器に、攻撃陣の起爆剤となっている。
(企画・取材 河合美紀)
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