【ソッカー(女子)】大学リーグ第2節 松木里緒の2ゴールで白星獲得! 上々の滑り出し 東国大戦

ソッカー

前節は日体大相手に惜しくも勝ち点を分け合った慶大。今節こそ大学リーグ初勝利を目指し、東京国際大学と戦った。試合は前半から慶大が主導権を握る。20分に松木里緒(環3・常盤木学園)がクロスに合わせ先制に成功すると、前半終了間際の45+2分にも再び松木のゴールで2-0とリードを広げる。後半も追加点を狙うが、相手の体当たりのDFに阻まれスコアは動かず。無失点で待望の勝ち点3を獲得することに成功した。


 
第32回関東大学女子サッカーリーグ 第2節 vs東京国際大学
2018/09/01(土)16:00KO @東京国際大学坂戸キャンパス第3グラウンド
 

【スコア】
慶應義塾大学2-0東京国際大学
 
【得点者】
1-0 20分 松木里緒 (慶應義塾大学)
2-0 45+2分 松木里緒 (慶應義塾大学)
 
◇慶大出場選手

GK 志鎌奈津美(環4・常盤木学園)

DF 足立智佳(環2・大阪桐蔭)90+1分 鈴村萌花(総4・村田女子)

DF 加藤楓琳(総3・常盤木学園)

DF 奥本くるみ(環3・浦和レッズレディースユース)

DF 工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)

MF 松木里緒(環3・常盤木学園)87分 高月彩香(環1・村田女子)

MF 小川愛(総2・神村学園)

MF 中島菜々子(総4・十文字)Ⓒ

MF 佐藤幸恵(総2・十文字)67分 勝木日南子(総3・大和)

FW 鈴木紗理(総2・十文字)90+2分 庄司夏穂(総3・聖和学園)

FW 山本華乃(理2・横須賀シーガルズ)78分 平田朋(環1・日ノ本学園)

今節は3連戦の初戦となった

 
9月が始まり、いよいよ大学リーグもシーズン真っ只中となった。開幕戦は昨年の王者相手に善戦するも、惜しくも勝ち点2を取りこぼした慶大。今節こそ何が何でも大学リーグ初勝利を挙げたいところだ。今回対決する東国大は、昨年慶大がダブル昇格を成し遂げた際に戦った相手でもある。当時からさらなる成長を遂げた慶大の勇姿を見せつけるためにも、白星だけを狙う。

前半、松木のゴールで2点を先行する

前半は一貫して慶大がペースを握った。立ち上がりこそ落ち着かないが、最初のチャンスは慶大に訪れる。6分に左CKから加藤楓琳(総3・常盤木学園)のヘディングがバーを叩くと、その直後の7分には右サイドを駆け上がった山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)が豪快なミドルシュートを放つ。ゴールへの強い意識で相手に脅威を与えると、華麗なパス交換で完全に主導権を握る。そして20分、右サイドを切り裂いた工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)がクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだ松木が落ち着いてシュート。これが見事に決まり、慶大はリードを奪うことに成功した。その後も裏への抜け出しや縦に速いパスを織り交ぜ安定した攻撃を見せるものの、なかなかゴールまでは至らない。しかし45+2分、再び歓喜の瞬間は訪れる。右サイドの佐藤幸恵(総2・十文字)の鋭いクロスを、ファーで待っていた松木がダイレクトで叩き込み追加点。終了間際に2−0とし、理想的なかたちで前半を折り返した。

 

連戦も考慮し交代枠を使いながらの戦いとなった

松木の2ゴールで相手を大きく引き離した慶大。良い流れのままに得点を積み重ねたいところだが、後半は相手の積極的なプレスに悩まされることに。前半と同様に堅実な守りを見せていた守備陣だが、60分にはファールから加藤にイエローカードが出されてしまう。さらに、「2-0になったときにちょっと消極的になる」(伊藤洋平監督)と言うように、前半と比べると攻撃にも滞りが見られなかなか安定したリズムを作り出せない。ピッチの雲行きも怪しくなり、慶大にとっては我慢の時間帯に。72分には相手のカウンターからGKの志鎌奈津美(環4・常盤木学園)が1対1のピンチを迎えるがビックセーブを見せ、絶対に得点は許さない。83分には工藤、直後には鈴木紗理(総2・十文字)がシュート放つが、いずれも得点にはつながらず。すべての交代枠を使い切り再びゴールへの糸口を探る慶大だが、追加点は奪えぬまま試合は終了。得点こそ2点にとどまったが、無失点で白星を飾ることに成功した。
 

リーグ2戦無敗で中3日の大東大戦へ

チャンスをしっかりと得点につなげただけでなく、素早い切り替えで無失点で勝ち切ったことはチームにとって「大きな収穫」(中島菜々子主将)となった。また、第3節と4節まではそれぞれ間が3日と短い中で3連戦の初戦で勝ち点を積み上げることができたのは、上々の滑り出しと言える。しかし、伊藤監督が述べたように、後半リードを保った状態で「攻撃でリスクを負わなくなる」点は改めて浮き彫りになった課題として今後改善すべき余地があるだろう。伸び代が無限大の彼女たちならば、1部リーグでも着実に勝ち点を積み上げていくことができるはずだ。今節の勝利で波に乗り、連勝をマークして欲しい。

 

 (記事:髙橋春乃 写真:柴田航太郎、岩見拓哉) 

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以下、試合後コメント

伊藤洋平監督


――試合を振り返って
前半はうまく相手のプレッシャーを返しながらゲームをコントロールできたんですけど、後半ちょっと、過去にもあったんですけど、2-0になったときにちょっと消極的になるというか、相手が出てきたところを仕留めるっていう話はしていたんですけど、あんまり自分たちの攻撃でリスクを負わなくなっちゃったので、そこはやっぱり課題かなと思います。
――3連戦の初戦となった
こうやってボールを支配していれば比較的運動量も抑えることができますし、出場停止の選手も出たので、うまくローテーションをせざるを得ない状況になったんですけど、トレーナー陣がしっかりコンディションの管理をしてくれているので、総力戦で次につなげたいなと思います。
――東国大は昨年関東リーグの入れ替え戦でも勝利しているが、やりやすさはあったか
入れ替え戦2回とも勝ったんですけど、やっぱり監督さんも変わってて前回と同じようにはいかないだろうなと。やりにくさは若干ありました。
――次節に向けて
中3日なので、準備、対策ができるところは限られているので、自分たちの強みをベースにちょっと微調整して、新しいメンバーも出てくると思うので、コンビネーションをしっかり確認していきたいなと思います。

 

中島菜々子(総4・十文字)主将

――試合を振り返って
勝ち点3を取れたことは本当に一歩成長できたと思うし、大きな収穫であったかなと思います。
――前節に引き続きの複数得点となったが、攻撃面での手応えは
得点シーンも結構練習してきた形での2点だったのが、すごい練習の成果が出たなと思いました。
――3連戦の頭を取ったが、チームも乗っていけるのでは

3連戦、やっぱここで勝ち点どれだけ積み重ねられるかって言うのもみんなで話していたし、ここ勝ち切ればこの先ちょっと楽になるっていうのは自分たちで分かっていた中での、幸先の良いスタートになったのかなと思います。
――次節に向けて意気込みを
中3日で、累積の出場停止だったりとか色々アクシデントはあるんですけど、チームの総力が試される時だと思うので絶対に次も勝ち切りたいと思います。

 

松木里緒(環3・常盤木学園)

――試合を振り返って
3連戦の初戦でしっかり勝ち点3を取れたことは次につながると思うし、無失点で終えられたことも良かったかなと思います。

――3連戦の初戦となったがどのような意気込みで試合に入ったか
3連戦は結構体的にきついのでコンディションを整えることとかが難しいんですけど、前回勝てるゲームで引き分けたというのがあって、この3連戦で勝ち点を積み上げることが大事になってくると思うので、勝ち点3は絶対に取ろうとみんなで意気込んで入りました。

――コンディションは良さそうだったが
そうですね、今シーズンはあまりコンディションが良くなくて、大学リーグに合わせてコンディションを整えてきたので、一個得点というかたちで表せたので徐々に上がってきている感じはあります。
――得点シーンを振り返って
1点目は(工藤)真子から良いクロスが上がって、結構右サイドの高い位置で真子もさち(佐藤)もクロスを上げられるので、とりあえず思い切って飛び込んでいこうと思っていて、(山本)華乃が前でつぶれてくれて上手く自分にボールが入って点が取れたので、良かったと思います。2点目はさちの完璧なクロスであとはもう触るだけだったので、2点ともクロスに助けられました。

――次節に向けて
次節は大東で、(加藤)楓琳が出られないんですけど、3連戦はチーム戦なのでチームとして試合に向けてどう持っていくかとかどう戦うか、3連戦で本当に勝ち点を積み上げられるように、絶対に勝つしかないのでみんなで中3日なんですけどみんなで頑張ってやっていきたいと思います。

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