慶應スポーツ新聞会

【野球】4番の一打で死闘を制し、34年振りの頂点へ王手! 全日本大学野球選手権 準決勝 上武大戦

6月12日(土)全日本大学野球選手権 準決勝 上武大戦 @明治神宮野球場

渡部遼が全打席出塁、大会打率 .700と躍動

慶大は3回表に主砲・正木智也(政4・慶應)の2点本塁打で幸先よく先制に成功するも、1点を返されて迎えた6回表、5番・進藤勇也(ビジ2・筑陽学園)に逆転満塁本塁打を被弾してしまう。それでも直後の6回裏にすぐさま1点を返すと、7回裏には下山悠介(商3・慶應)の適時打、敵失で同点に追いつき、主将・福井章吾(環4・大阪桐蔭)の適時打で再逆転。8回表に4番・ブライト健太(ビジ4・葛飾野)の適時打で同点とされたものの、8回裏に正木の勝ち越し適時打、廣瀬隆太(商2・慶應)の適時三塁打で4点を挙げて突き放し、壮絶な打ち合いの末に決勝進出を果たした。

 
X10

上武大バッテリー:上村、新谷、三木、●加藤、紫藤-進藤

慶大バッテリー:森田、○橋本達-福井

 

上武大本塁打:進藤1号満塁(6回)

慶大本塁打:正木1号2ラン(3回)

 

慶大出場選手

打順守備位置名前(学部学年・出身校)
[7]新美貫太(政4・慶應)
H7石川涼(法4・興南)
[8] 渡部遼人(環4・桐光学園)
[5]下山悠介(商3・慶應)
[3]正木智也(政4・慶應)
[2]福井章吾(環4・大阪桐蔭)
[4]廣瀬隆太(商2・慶應)
[9]橋本典之(環4・出雲)
[DH]北村謙介(総3・東筑)
[6]朝日晴人(環3・彦根東)
[1]森田晃介(商4・慶應)
橋本達弥(環3・長田)

 

「日本一」まであと2勝。強打の上武大を相手に、エース・森田晃介(商4・慶應)が登板した。中2日という難しいコンディションながら3回表までスコアボードに0を並べ、迎えた裏の攻撃。1死から3番・下山が内野安打で出塁すると、4番・正木が内角直球を強振。打球は弾丸ライナーで左翼スタンドに突き刺さり、幸先よく2点を先制した。

4番の一振りで先制に成功した

内野ゴロの間に1点を失うも安定した投球を続けていた森田だったが、6回表に2死から連打でピンチを招き、プロ注目の4番・ブライトを迎える。ブライトの放った打球は力なく三塁へ転がるも、二塁走者と交錯。堀井監督は守備妨害を主張したが、判定は覆らず満塁に。続く進藤への初球が甘く入った。振り抜かれた打球は左翼手の背走及ばずスタンド最前列へ。まさかの逆転満塁本塁打で3点をリードされてしまう。

1安打1打点と活躍した北村

悪い流れを断ち切りたい6回裏、先頭の廣瀬が二塁打で出塁すると、内野ゴロの間に三進。続く北村謙介(総3・東筑)の打球は左翼への浅い飛球となるも、廣瀬が思い切ってタッチアップ。アグレッシブな走塁ですぐに1点を返した。

7回裏には、代打・石川涼(法4・興南)が敵失で出塁し、渡部遼人(環4・桐光学園)、下山の連打で1点を返す。続く正木の当たりは遊撃手正面へのゴロとなり併殺かと思われたが、二塁手が悪送球。その間に渡部遼が本塁へ滑り込み、同点に追いついた。逆転へムードが高まる中、打席には主将・福井。高めの球を中前に弾き返し、勝ち越しに成功した。

ここぞの場面で集中力を発揮する主将・福井

だが、この試合は簡単には終わらない。8回表、安打と犠打で1死二塁のピンチを迎えた場面で、エース・森田に代えて守護神・橋本達弥(環3・長田)が登板。次の打者を二飛に打ち取り、迎えるは4番・ブライト。内角直球をコンパクトに弾き返され、中前へ。外野は長打警戒の守備シフトを取っていたため走者は悠々生還。同点とされてしまう。

それでも直後の8回裏、1死から石川の内野安打、渡部遼の四球で一、二塁とすると、内野ゴロの間にそれぞれが進塁。2死ながら二、三塁のチャンスを迎え、打席には4番・正木。外角高めの直球を引っ張ると打球は左前へ弾み、勝ち越しの2点適時打に。4番の一打で勝ち越しに成功した。続く福井が冷静に四球を選び、再びチャンスの場面で6番・廣瀬が右中間への2点適時打三塁打を放ち、10-6と一気に突き放した。

廣瀬はスタメンに復帰すると2本の長打を放った

4点リードの9回表もマウンドには守護神・橋本達。簡単に2死を奪うと、代打・荒牧悠(ビジ1・祐誠)を変化球で空振り三振。壮絶な打ち合いを制し、苦しみながらも決勝進出を決めた。

逆転に次ぐ逆転。準決勝はまさに死闘となった。判定への抗議後に逆転満塁弾と流れが悪くなる中でも、ベンチからは「まだまだここから!」と力強い声が飛んだ。6点を失いながらも粘り強く投げた森田、4番として最高の仕事をした正木。六大学覇者の意地、陸の王者のプライドを見せつける大きな1勝となった。34年振り4度目の優勝をかけて戦う相手は福井工大。堅い守備と力強い打撃が持ち味のチームだ。「日本一」まで、あと1勝。死線を超えた慶大ナインが最高のフィナーレを迎える。

(記事:林 亮佑)

 

打撃成績

   
[7]新美三ゴロ左飛遊飛
H7石川一失遊安
[8] 渡部遼左安投安死球右安四球
[5]下山遊ゴロ二安三飛右安①二ゴロ
[3]正木死球左本②四球遊ゴロ左安②
[2]福井見三振空三振中飛中安①四球
[4]廣瀬見三振二ゴロ左2四球右中3②
[9]橋本典右飛左飛遊ゴロ中飛左飛
[DH]北村右安遊ゴロ左犠飛①遊ゴロ
[6]朝日右安見三振見三振中飛
P[1]森田
橋本達

 

投手成績

 投球回数打者数球数安打三振四死球失点自責
森田7 1/3298273166
橋本達1 2/352112000

 

※当記事は緊急事態宣言発令を受け、1人の部員による観戦レポートという形で制作しました。

Tagged as: , , , , , ,

Comments are closed.