【バスケ】未だ克服できぬ課題、痛恨の敗戦で一気に窮地へ 大東大戦

前日に続きシュートが好調だった家治主将。完全復活なるか

第87回関東バスケットボールリーグ戦

2011 10/2 (日)@つくばカピオ
慶大‐大東大
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 15 22 18 19 74
大東大 30 22 17 23 92
2勝7敗とリーグ9位で前半戦を折り返した慶大。一通り一部リーグのすべての大学との試合を終え、ライバル達のバスケを知った上でどのように戦っていくのかが後半戦のカギとなる。今日の相手は大東大。大東大は3勝6敗と慶大よりも一歩リードしている。前回勝利を収めた慶大としてはなんとか大東大を下し、追い付きたいところである。今日は不在の佐々木H・コーチに代わって、鈴木A・コーチが陣頭指揮を執り、試合に臨んだ。

スリーポイントを3本中3本決めるなどオフェンスを牽引した金子副将

慶大のスタメンは家治主将(環4)、蛯名(法2)、中島(総2)、本橋(環2)、伊藤(環1)

1Q、試合の入りが課題となっている慶大だが今日も立ち上がりからつまずく。オフェンスでもディフェンスでも相手にリバウンドをとられ、得点を奪うことができない。一方大東大は内外バランスよく得点を重ねていく。開始2分半で0-9とされた慶大は立て直しを図るため早くもタイムアウト を要求。タイムアウト後にようやく蛯名、本橋が得点するも、相手を簡単にフリーにするなどルーズなディフェンスで 速攻やスリーポイント を決められ、7分には4-22と18点差をつけられてしまう。苦しい展開のなか、慶大は積極的な攻めで相手のファールを誘い、フリースローを決めて必死で大東大に食らいつく。だが点差はあまり縮まらず15-30と大差をつけられ1Qを終える。2Qは序盤から家治、本橋がゴール下で奮闘し得点するも、大東大も着実に得点を重ね、互いに譲らぬ展開に。しかし慶大は、「セカンドチャンスへの対処が出来ていない」(鈴木A・コーチ)ため、リバウンドを拾いきれずに失点する場面が増え、再び18点差に。その後、金子副将(環4)がスリーポイント、ミドルシュートなどこのQだけで10得点を奪う活躍 を見せるも点差を縮められず、37‐52と15点差のまま後半へ。

家治に加え中島が安定して得点すればオフェンスの充実度がぐっと増す

3Q、何としても追い付きたい慶大は序盤から猛攻を仕掛ける。家治のスリーポイントを皮切り に、本橋のポストプレー、蛯名のスティールからの速攻などにより開始2分半で8点差まで追い上げ、たまらず大東大がタイムアウトを要求。その後も中島の連続得点で更に相手に詰め寄る。ここで一気に流れを引き寄せたかった慶大だったが、パスミスによるターンオーバーなどミスが目立ち始め、5分間得点が凍りついてしまう 。その間、大東大に点差を広げられ、再び15点差に戻されてしまう。終盤の金子のスリーポイントも単発に終わり、55‐69で最終Qへ。4Q序盤、家治、金子を中心に攻めるも、相手のオフェンスを止めることはできず、なかなか点差を縮められない。そんな中、慶大は勝負を仕掛ける。オールコートプレスを敢行し、厳しいディフェンスで相手からボールを取りに行く。その結果、桂(法3)、家治のスリーポイントに結びつき、慶大は粘りを見せる。だがイージーシュートを落とす場面も目立ち、逆に大東大に立て続けにスリーポイントを沈められ、万事休す。74‐92と20点近く差をつけられて負けてしまった。

「今日の試合に関しては入りが全てだった」(家治)というように、またしても1Qの立ち上がりが今日の勝敗を決定づけた。それに加え、ディフェンスやリバウンドといった部分でも課題が浮き彫りとなる内容であった。特にリバウンドはトータルで見て大東大の51本に対して慶大は36本。オフェンスリバウンドに関しては相手に18本も取られている。これではいくらディフェンスで粘っても厳しいものがあるだろう。今回大東大に負けたことで一気に窮地に立たされた慶大。少しでも多くの勝ち星を挙げるためには、一つ一つの課題を丁寧に修正していくしかない。
by Ryota Mizushima

コメント

鈴木A・コーチ

やはりスタートですかね。自分も入りをしっかりやろうと声をかけていたんですけど、いきなり0-9になってしまい、結局1Qで15点差つけられてしまったので全てはそこだったのかなと思います。(入りがよくない原因は)そうですね…原因はたくさんあると思うんですけど、やはり最初の1本のシュートをもう少し皆丁寧に決めに行く必要があると思います。今日もなんとなく試合に入って、何となくシュートを打って外れるという場面があったので、もう少し最初にどうやって点を取りに行くのか、点を取る核をどこに置くのかを意識してやるべきなのかなと思います。で、後はディフェンスですね。点を取れないチームはディフェンスを頑張るしかないんですけど、そういう意味で今日は前半やられすぎました。オフェンスには好不調の波が多少あるのは仕方ないので、不調の時にそれをカバーできるようにディフェンスを頑張らなければいけないです。(オフェンスの核としてキーの選手は)家治はシュートが入るようになってきたので、家治が一つ頑張ってくれると思います。あと今日は調子悪かったんですけど中島はもっと点を取れる選手だし、後は控えにも峻也(金子)、矢嶋もいるので彼らが自分の特徴を出してくれればいいかなと思います。(リバウンドが取れず苦しんでいたが)普通に跳ね返ってきたボールには対処できるんですけど、攻めてきた選手のシュートが外れて、もう一度ボールを奪いに来る時のセカンドチャンスへの対処が出来ていないです。チップアウトしてもいいと思うので、そこの対処がよくなかったですね。(苦しいリーグ戦が続く状況は鈴木コーチが大学3年の時と似ているが、自身の経験からチームに伝えたいことは)そうですね、あの時も勝てる試合を落としたことが最後まで響いたと思うので、やっぱり力の競った相手との戦いでは確実に勝ち切らなければいけないと思います。来週も早稲田、明治と勝たなければいけないし、十分に勝てる相手なので、自分たちの持ち味を出して勝てるよう選手と一緒に頑張っていきたいと思います。

家治主将

最近ずっと入りを頑張ろうと言っていたんですけど、なかなか入りが上手くいかなくて、結局その入りの点差分負けてしまったと思うんで、今週は入りへの意識だけじゃなくて具体的にどうするかというのをみんなで徹底的に話し合って、次の週には入りからしっかり出来るようにしたいと思ってますし、今日の試合に関しては入りが全てだったかなと思います。(入りが悪い原因は)相手の得意な所を抑えるということが出来ていなかったのと、みんなが絶対に決めようという気持ちが強すぎて、慎重になってしまっていたこと。それが原因でシュートが入らなかったと思います。(これまでのリーグ戦を振り返って)入りが良かった試合というのは、勝てたり負けても接戦になっているんですけど、入りが悪かった試合はその後も追いつけなかったので、さっきと同じなんですけど、これからの試合は入りをしっかりやっていこうと思います。それが出来れば戦える力というのはあると思うので。(試合の大事な局面でのプレーについて)入りと、あと追い付きそうな時にもう1回頑張るという所で、リバウンドを取りきれなかったりターンオーバーしてしまったりする部分があると思うので、そこは練習でしっかりやるしかないと思うので、声掛けをしたり、自分自身もしっかりと出来るようにやっていきたいと思います。(チームの雰囲気は)苦しい試合が続いてるんで、雰囲気も少し重くなってはいるんですけど、下級生が多く試合に出てるということもありますし、今はいい意味で開き直って、成長するためにも前を向いてポジティブにやっていくしかないかなと思っていて、それはみんな理解してくれてると思うんで、雰囲気が悪いということはないと思います。(早大戦に向けて)早稲田には負けたくないという思いは強いんですけど、今年はもう2敗してるんで、3度目の正直と言いますか、そういう思いはみんな持ってると思うので、早稲田戦に関しては絶対に負けたくないですね。

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