リーグ初戦、専修大戦では朔浩太朗(理4・学習院高等科)の劇的同点弾で勝ち点1を奪取した慶大。初勝利を目指してホーム開幕戦、明治学院大戦に臨んだ。勝ち点3奪取へ果敢に攻めかかる慶大は9分、15分と連続してシュートを放つがゴールには結びつかない。その後相手の守備の強度に苦しみ、押し込まれる展開が続いたもののキャプテン三浦成貴(商4・浜松開誠館)を中心に声を掛け合いながらこちらもゴールを割らせず0-0で前半は終了。是が非でも先制点が欲しい慶大は56分、慶應らしいみごとなパスワークで相手守備ブロックを崩しゴール前でいい形を作るも、オノノジュ慶吏(政2・前橋育英)のポジショニングがオフサイドと判定され決定機とはならない。このまま流れを掴みたかったが77分、相手ゴールキックからセカンドボールを拾われそのままシュートを許し、先制される。交代枠を使い切り攻勢を強めるが、最後まで相手ゴールに迫れず、0-1で試合は終了。初勝利はお預けとなった。
2026/4/12(日)14:00キックオフ@慶應義塾大学下田グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学0ー1明治学院大学
【得点者】
77分 明学大 斎藤陽太
【慶大出場選手】 | |
ポジション | 背番号 選手名(学部学年・出身高校) |
GK | 1 福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース) |
DF | 2 三浦成貴(商4・浜松開誠館) |
| 4 秋元心太(法3・駒大高) |
| 6 斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18) |
| 16 霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース) |
| →63分 29 高橋斡汰(政3・桐蔭学園) |
MF | 8 小野翔大(経3・慶應) |
| → 78分 18 川名駿佑(総4・興國) |
| 11 梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18) |
| → 70分 7 朔浩太朗(理4・学習院高等科) |
| 13 三浦大其 (経3・慶應) |
| → 70分 24 田中佑紀(法3・桐蔭学園) |
| 23 山本凉(法2・桐蔭学園) |
| 27 片岡律貴(政3・慶應) |
| → 58分 17 林隆希(経4・市立浦和) |
FW | 9 オノノジュ慶吏(政2・前橋育英) |
スターティングメンバーは前節、専修大戦から変更なし。今節は下田グラウンドでの開催のため、声出し応援が可能に。大声援を背に受け、慶大イレブンは初勝利を目指す。
しかし最初にチャンスを作ったのは明学大。6分にビルドアップのミスからペナルティエリア付近でボールを失うとそのまま侵入を許しシュートを打たれる。しかし慶大の守護神、福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)の横飛びのセーブでゴールを許さない。
対する慶大は9分、右サイドで相手ボールを回収、そしてディフェンスラインの巧みなプレス回避から左サイドバックの霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース)へ展開。霜田からパスを受けた梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18)は中へクロスを送るも、ここはわずかにオノノジュ慶吏(政2・前橋育英)には合わない。
さらに攻めかかる慶大は15分、三浦大其 (経3・慶應)がドリブル突破からコーナーキックを獲得。そのままキッカーを務めた三浦大のファーへのボールに反応した山本凉(法2・桐蔭学園)は胸とトラップからシュート。これは大きく枠を外れるも、序盤は慶大ペースで試合は進む。

ドリブルが持ち味の三浦大
しかし22分、押し込まれた状態から左サイドでパスを回され、落ちてきた相手フォワードに縦パスが入る。巧みなターンからシュートを打たれるも、これは右へと外れ難を逃れる。
その後相手の組織的な守備対応に苦しみ、なかなかゴールまで迫れない展開が続く。苦しい展開の中、26分には霜田がドリブルを仕掛けてきた相手サイドハーフとのデュエルに勝利しゴールキックに。安定した対応で流れを呼び込む。
31分、ビルドアップからセンターバック秋元心太(法3・駒大高)がロングキックで右サイドへと展開。ボールを受けた三浦大が縦へドリブルを開始しペナルティエリア内へ侵入、そしてクロスを上げる。これに反応した片岡律貴(政3・慶應)がニアで合わせるも相手選手のブロックに遭いゴールとはならない。
前半はなかなか相手のブロックを崩しきれずチャンスを多く作れなかったが、慶大もキャプテン三浦成貴(商4・浜松開誠館)を中心に声を掛け合いながら安定した守備を披露。0-0で前半を折り返す。

キャプテン•三浦成が統率
1部奪還のため、是が非でも勝ち点3を奪いたい慶大だったが、後半の立ち上がりは前半終盤の流れを断ち切ることが出来ず、自陣に押し込まれる展開が続く。それでもセットプレーではGK福井を中心に集中力を保った堅守を見せると、48分に右WG三浦大が得意のドリブルで右サイドを切り裂き、敵陣でFKを獲得。このFKはGKにキャッチされ得点には繋がらなかったが、反撃ののろしを上げた。
さらに56分、ピッチ中央でセカンドボールを拾った左WG梅野真生(総2・成蹊高/横河武蔵野FC U-18)から左SB霜田に繋がり、ペナルティアーク付近で霜田からの縦パスを受けたCFオノノジュがワンタッチでIH山本に繋ぐ圧巻のパスワークで明治学院大のブロックを解体。ここはオノノジュのポジショニングがオフサイドだったという判定で決定機とはならなかったが、徐々に慶大らしい〝超攻撃〟を取り戻し一進一退の攻防が繰り広げられる。
掴みかけた流れを確かなものにするべく、慶大は積極的に選手交代に動く。58分にIH片岡に替え林隆希(経4・市立浦和)を投入。ラストシーズンに懸ける4年生の躍動に期待がかかる。
すると61分、右SB三浦成が内側へ運ぶドリブルで相手の意表を突き敵陣にボールを運ぶと、最後は右WG三浦大のクロスで相手ゴールを脅かす。さらに62分には左SB霜田の縦パスを受け、華麗なターンで前を向いたIH山本がCFオノノジュに絶妙なスルーパスを提供し、ペナルティエリアに侵入。どちらもシュートには至らなかったものの、慶大が試合の主導権を掌握し始める。
さらに攻勢を強めたい慶大は63分、左SB霜田に替え、左利きの高橋斡汰(政3・桐蔭学園)を投入。70分には梅野と三浦大の両WGに替えて前節・専修大戦でPK奪取で反撃の糸口を作った田中佑紀(法3・桐蔭学園)、同試合の終了間際に劇的な同点弾を決めた朔浩太朗(理4・学習院高等科)をピッチへ送り込み、田中をCFに、オノノジュを左WGに配置。交代カード5枚のうち4枚を70分までに使う超積極交代でゴールへ向かうパワーを再注入した。

オノノジュは左サイドから強烈な突破を見せた
直後の73分、IH山本が高い弾道のスルーパスをDFラインの背後に供給すると、阿吽の呼吸でスペースに飛び出していたCF田中が球際を制し、相手DFを背負って時間を稼ぐ。すると、パスを出した後も足を止めなかった山本が相手のマークから逃れ、田中からのパスを受けてすかさず右足を振り抜く。ゴール上隅に向かって一直線に向かっていったシュートだったが、相手GKのビッグセーブに阻まれ、ここも得点とはならない。それでも、山本と田中の桐蔭学園ホットラインが開通し、得点の機運は更に高まっていた。

積極的にシュートを放った山本
しかし77分、相手GKからのロングボールのセカンドボールを拾われ、速攻で先制点を許し窮地に追い込まれる。ここで慶大は最後の交代カードを切り、アンカー小野翔大(経3・慶應)に代わって川名駿佑(総4・興國)を投入。最後の力を振り絞り、懸命にゴールを目指す。それでも、リードを得たことで意識を守備に割り切った明治学院大の前に、なかなか攻撃の糸口を掴めないまま時計の針が進んでいく。
試合終了間際の87分、自陣からCB秋元が前線にロングフィードを供給。このボールに途中投入の右WG朔が反応し、前節の同点弾を彷彿とさせる電光石火のスピードで相手ゴールに迫るが、ここもネットを揺らすことはできない。
最後まで明治学院大の守備陣を崩すことができなかった慶大は、ホーム開幕戦で今季初黒星を喫することとなった。ボール支配率では相手を大幅に上回り、敵陣でプレーする時間は長かったものの、枠内シュートは2本に抑えられ、ゴールを奪うには至らなかった。
開幕2試合を1分け1敗でスタートし、順調な滑り出しとは言えない状況を迎えたソッカー部。それでも創部100年を迎えた老練の荒鷲軍団は、必ずこの苦しみを乗り越え「関東1部」という大空に向かって羽ばたいていくはずだ。
(記事:甲大悟、髙木謙、取材:根本佳奈)
【選手インタビュー】
◇山本凉(法2・桐蔭学園)

ーー今日の試合を振り返って
今日は新卒1年目の先輩だったり新入生だったりいろんな人が見に来ている中でこういう試合をして情けないし、申し訳ないなっていう気持ちが一番強いです。
ーーインサイドハーフで相手の間でボールを受けることが多かったが、どんなことを意識していたか
自分の役割としてはボールを前向きに受けてラストパスやシュートを打つところを意識していたのですが、そこで自分が結果を出せなかったのは責任を感じています。
ーー後半の惜しかったシュートシーンについて
自分がフォワードの裏にパスを出してそこから受けてミドルシュートを打つという形は自分の中で形として持っていて、形通りにボールが来たのですが、あと一歩キーパーに止められてしまって、悔しい気持ちです。
ーー2戦連続インサイドハーフでフル出場となったが体力的にはどうか
足がつりそうになるのですが、これだけ応援してくれる人だったり出られない仲間がいる中でそんなことを言い訳にしてはいけないので、体力的にきついとか、2戦連続90分で出ているとか関係なく高いクオリティでプレーしなければならないと思っています。
ーー次戦に向けて
次戦はアウェイでの試合になるのですが、今日の試合からしっかり修正して質とメンタリティともに上げて次は絶対勝ちたいと思っています。

