【ソッカー(女子)】19年以来7季ぶり1部勝利!終盤の米口弾が決勝点!/第40回関東大学リーグ1部前期第2節 VS順天堂大学

ソッカー女子

 関東大学リーグ前期第2節。慶大ソッカー部女子は今季初のホームに、順天堂大学を迎えた。前半途中から完全に試合を支配し、サイドからのクロスで何度も好機をつくるが得点には至らず。スコアレスで折り返す。後半もゴールが遠い中、75分に米口和花(総3・十文字)がコーナーキックに頭で合わせ、ついに先制する。その後も危なげなく試合を進め、1―0でTEAM2026初勝利を挙げた。

 同部の1部勝利は19年以来7季ぶり。通算7勝目。

 

2026/4/11(土)14:00キックオフ@慶應義塾下田グラウンド

O.R.S第40回関東大学女子サッカーリーグ戦1部 前期第2節

【スコア】
慶應義塾大学1ー0順天堂大学

【得点】
75分 慶大 米口和花(野口初奈)

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

1 四宮里紗(環1・桐蔭学園)

DF

18 岩田理子(総3・十文字)

 

→59分 15 田中紗莉(総3・市ヶ尾/日体大SMG横浜U18)

 

6 木田遥(総1・十文字)

 

5 米口和花(総3・十文字)

 

4 宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

 

14 福島紗羅メヘル(政1・昌平)

 

→90+1分 22 福島日和(理4・慶應湘南藤沢)

MF

11 森原日胡(総2・作陽学園)

 

2 竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)

 

10 野口初奈(環4・十文字)

 

8 佐藤凜(総4・常盤木学園)

 

→81分 19 安達梨咲子(商4・Palos Verdes High School / Fram Soccer Club)

FW 

9 野村亜未 (総4・十文字)

 前節の今季開幕戦では、後半アディショナルタイムのコーナーキックから追いつかれて引き分けに終わり、勝ち点3を取り切れなかった慶大。一方で、主将・野村亜未(総4・十文字)の先制弾やスタメンでフル出場した1年生3選手の活躍など、1部で戦う上での好材料も多かった。

 今節はホーム・下田グラウンドでの開幕戦。昨季、2部からともに1部昇格を果たした順天堂大学を迎える。昨季の2試合ではいずれも後半に決勝点を挙げて慶大が勝利した。1部の舞台ではどんな戦いを見せられるか。

 慶大はこの日も攻撃時3―1―5―1。守備時5―4―1のシステム。前節と変わらない陣容で臨む。

 対する順大は4―2―3―1のシステム。慶大3バックとアンカー・竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)によるひし形に対し、マンツーマンでプレスをかける。また、CF・野村には左CBが徹底マーク。慶大両WBにボールが渡った際にはDFラインがスライドして対応する。

 序盤は保持しながらもアタッキングサードに持ち込む機会は少なかったが、ファーストチャンスは17分。シュートブロックしたリベロ・米口和花(総3・十文字)が左CB・宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)とのパス交換から前線に送ると、トップ下・野口初奈(環4・十文字)がダイレクトで落とし、受けた左シャドウ・佐藤凜(総4・常盤木学園)もダイレクトで右シャドウ・森原日胡(総2・作陽学園)へ。森原が30mほど運び、右サイドを駆け上がった右WB・岩田理子(総3・十文字)の前方へパス。岩田は右足でグラウンダーのクロスを入れるも、惜しくも中には合わない。

この日も攻守に抜群の存在感を示した米口

 給水によるインターバルの後は敵陣でボールを握る時間が続く。光ったのは左WB・福島紗羅メヘル(政1・昌平)の個の力。縦にも内にもドリブルで突破し、両足から高精度のクロスでチャンスを演出する。26分。福島紗のカットインからの右足クロスに森原が競り、こぼれ球に岩田が詰めるも、シュートはバーを越える。

何度も左サイドを突破した福島紗

福島紗との連携が光った佐藤

 30分。福島紗が今度は縦突破から左足クロスを供給すると、野村が反応。相手を背負いながら反転してシュートを放つが、キーパーのセーブに遭う。さらに、セカンドボールを佐藤が胸トラップで収め、右足でボレーシュート。しかし、これは枠を捉えられない。

ストライカー・野村は厳しいマークを受けながらもチャンスを演出

 33分には右サイドから岩田がクロスを供給するが、相手DFにクリアされる。さらに、二次攻撃で福島紗も左サイドからクロスを供給するが、これも惜しくも得点には至らない。

右サイドからは岩田がチャンスメイク

 その後も敵陣深くまで押し込む時間が続く。時折、竹内が一つ下りて右CB・木田遥(総1・十文字)と左CB・宮嶋を押し出し、サイドからチャンスをつくるがネットを揺らすことはできず。

対人守備で存在感を示した宮嶋

 自陣でのパスがずれたところを狙われ、素早いショートカウンターを浴びる場面もあったが、決定的なピンチはないままスコアレスで前半を終える。

 後半から竹内と木田がポジションチェンジ。50分。相手のクロスを四宮里紗(環1・桐蔭学園)が防ぐも、こぼれ球を打たれる。しかし、ここは宮嶋がナイスブロック。難を逃れる。序盤は順大のプレスに苦戦し、慌ただしい時間が続くも、58分。木田からの横パスを受けた竹内が野村にくさびを打ち込むと、サポートした野口がトラップからシュート。これはキーパーの正面を突いたが、中央から崩すシーンも増えてくる。

後半からはアンカーに入った木田

 最初の交代は59分。岩田に代えて田中紗莉(総3・市ヶ尾/日体大SMG横浜U18)を右WBに投入。ほどなくして森原と田中紗がポジションを入れ替え、森原が右WB。田中紗が右シャドウに入る。

田中紗を右サイドで起用

 その後もゴールが遠い中、75分。佐藤と福島紗の2人で左サイドを崩し、左CKを獲得する。キッカー・野口の右足から放たれたインスイングのボールは中央ややファー寄りで待つ米口の頭にピタリと合い、ヘディングシュート。ボールはポストの内側に当たり、ゴールへと吸い込まれていった。

野口のプレースキックから先制点

 

 大きな先制点を奪った慶大。81分。佐藤に代えて安達梨咲子(商4・Palos Verdes High School / Fram Soccer Club)を左シャドウに投入。その後もボールを保持する時間が続き、87分。野口が左ポケットを取って左足クロス。森原が詰めるも、押し込むことはできず。追加点とはならない。

終盤の運動量が光った安達

森原のシュートはわずかに及ばなかった

 90+1分に最後の交代機会を使用。福島紗に代わり、主務・福島日和(理4・慶應湘南藤沢)が大学リーグでは24年最終節以来、およそ1年5ヶ月ぶりのピッチに入る。

福島日が久しぶりの大学リーグのピッチへ

 最後まで運動量と集中力を保って戦い抜いた慶大。アディショナルタイム3分が経過した頃、長いホイッスルが下田の地に鳴り響いた。1―0で今季初勝利。1部では19年以来7季ぶり。黄大城監督就任(21年)後は初の1部勝利となった。

 前半のクロスの連発は得点にこそならなかったが、何度も相手ゴールを脅かした。あと一息、クロッサーと前線の選手との呼吸が合えば得点にもつながってきそうだ。

 後半はサイド攻撃のみならず、野口や田中紗が中央で前を向いてボールを持ち、野村のポストプレーからチャンスをつくるシーンが見られた。また、右CBに入った竹内が相手のプレスを苦にしない冷静なボール捌きでチームに落ち着きをもたらし、アンカーに入った木田の守備力も光った。先制点を挙げてからの試合の締め方という点でも、四宮を中心にセットプレーのピンチも守り抜き、前節からの改善が見られた。

アンカーと右CBで貢献した竹内

初のクリーンシートを記録した四宮

 次節は、2季連続関東大学女王の東洋大学とのアウェイマッチ。ここまでの2試合は慶應らしいサッカーを展開できていたが、リーグ屈指の強豪を相手にどんな戦いを見せられるか。4月18日(土)の18:00にキックオフだ。

【インタビュー】

米口和花(総3・十文字)

――今の率直な気持ち

1部という舞台で、一緒に2部から上がってきた相手に対して自分たちがボールを握って主体的に動かして勝たなくてはいけないというのは試合前から(チーム内で)言っていたので、安心しています。

 

――ボールを握って主体的に動かしていたが、なかなか点が入らなかった。どんなことを意識していたか

やらなくてはならないことを一つひとつ見つめて、ディフェンスラインをもう一つ上げてビルドアップに関わっていくことなど、メンタル的に焦ってしまうところでしたが落ち着いて考えることを意識していました。

 

――得点を振り返って

自分は背が高いものの今までヘディングで決めることができていなくて、去年は藤子(=小熊藤子、令8環卒・現RB大宮アルディージャWOMEN)さんのブロック(相手守備をブロックして味方をサポートすること)などをしていて、(ゴールを)できていなかったのですが、あまり得意ではないところでこういった舞台で決めることができてすごく嬉しかったです。

 

――昨季まで小熊選手が背負っていた5番を今季から背負っているが、5番が意味するものや重み

藤子さんが「5番をのんちゃん(米口の愛称)に着てほしい」という言葉を言ってくれて、自分自身も守備の要としてこの5番を背負って頑張っていきたいという気持ちがより強まりました。

 

――次節に向けて

東洋は自分たちと同じようにボールをつないで戦っていくスタイルで、より技術もスピード感も高い相手というのは分かっているので、よりいっそう自分たちが力を入れて立ち向かっていきたいと思います。

 

【ギャラリー】

 

(取材:柄澤晃希)

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