【野球】赤門打線を封じ首位死守へ 鍵握る“No.2”は誰の手に/2026春季リーグ戦 東大戦展望

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今週末で早くも折り返しとなる第4週を迎える東京六大学野球春季リーグ戦。慶大は第1週で立大と対戦し、2試合計27安打21得点を挙げる猛攻を見せ連勝。約2年半白星を挙げられていない天敵・明大を迎えた第3週では、初戦を僅差で制し4季ぶりに明大から勝利を挙げると、2戦目は敗れたものの3戦目では7点差をつけ圧勝。2カード連続で勝ち点を獲得し、4勝1敗で法大と並び首位となった。次節対するのは、昨秋白星を献上している東大。5季ぶりの優勝に向けて、勝ち点は絶対条件だ。

 

東大は今季、未だ白星を挙げていないものの、明大戦、早大戦共に接戦を演じている。開幕ゲームでは昨秋の王者・明大相手に一時同点となるも、1点差で惜敗。追いついた7回には4連打を放ち、ここぞという場面での集中力を感じさせた。早大2回戦では、序盤にリードを奪う好展開に。中盤に追いつかれるも、その後は中継ぎ陣が踏ん張り引き分けに。なんとか持ち込んだ第3戦では、積極性のある打撃が功を奏し、序盤の2回で8安打を放つ猛攻を見せるも、投手陣が踏ん張りきれず逆転負け。ここまで5試合を戦いチーム打率は.216でリーグ5位、失策も4と少なく、例年に比べて手応えを感じていることだろう。

 

警戒すべき野手陣は、今季上位打線を担っている秋元諒(法3・市川)荒井慶斗(教育3・宇都宮)の2人がまず挙げられる。秋元は昨年からレギュラーに定着し、春には早大・伊藤樹(令8卒・現東北楽天ゴールデンイーグルス)から本塁打を放った。今季も打率.333と好調を維持している。荒井慶は今季、持ち前の長打力に加えコンタクト率も上がり、2カード終了時点でシーズン自身最多となる6安打を放っている。

赤門打線をけん引する秋元

他にも長打力と勝負強さを兼ね備え、強肩捕手としてもチームを引っ張る明石健(農4・渋谷幕張)、今季は三塁を守り6安打を放っている小村旺輔(経4・私立武蔵)、不動の遊撃手・樋口航介(教養3・海城)ら経験豊富なメンバーに加え、早大3回戦で先制適時打を放った大沼亜斗夢(文II2・日比谷)、明大1回戦で一時同点適時打を放った村尾優作(理II2・札幌南)、投手登録ながらも指名打者で起用され、安打を放った福井克徳(理I2・開成)らニューフェイスの躍動も光っている。

強肩強打で魅せる明石

投手陣は、主戦の松本慎之介(教育3・國學院久我山)だけでなく、今季は救援陣の活躍が大きい。玉置心(農3・昭和学院秀英)は4回1/3を投げ僅か1失点、佐伯豪栄(工4・渋谷幕張)は早大戦2試合で無失点と好投。さらには経験豊富な江口直希(工4・海城)、今季第2先発を任されている池田剛志(理II2・江戸川学園取手)らイニングイーターも揃う。

テンポ良く安定した投球が特徴の玉置

今季の慶大の強みはなんといっても破壊力抜群の強力打線だ。ここまでリーグ2位となる打率.444、1本塁打、7打点を記録し、4番に座る中塚遥翔(環3・智辯和歌山)を始め、上位打線を担う小原大和(環4・花巻東)も打率.429、1本塁打、7打点、立大2回戦では5安打を放った林純司(環3・報徳学園)、5試合連続安打を記録し、打率.389と当たっている一宮知樹(経2・八千代松陰)ら強打者が並ぶ。

今季の慶大打線を象徴する4番・中塚

そんな野手陣の特筆すべき点として、三振数の少なさが挙げられる。1試合平均5.6という数字はリーグ最少で、各打者が自身の役割を全うしている結果が出ているのではないか。特に主将・今津慶介(総4・旭川東)は、ここまで打率.278と本調子とは言えないが、チーム最多となる6つの四死球を選び、三振はわずか1。昨春は21個の三振を喫した中塚も、今季はわずか2。持ち味のフルスイングを存分に発揮しながら、ここまでの打率を残せているのは対応力が上がっている証拠であろう。

チームバッティングに徹する今津

リーグトップの防御率2.05を誇る投手陣も心強い。エース・渡辺和大(商4・高松商業)はここまで3戦3勝、防御率0.82と文句なしの投球内容。奪三振27は2位と倍以上の差をつけ、群を抜きリーグ最多だ。その後を継ぐのが未だ失点のない鈴木佳門(経2・慶應)水野敬太(経3・札幌南)栗林兼吾(商4・小山台)ら剛腕リリーフ陣だ。特に鈴木佳は、ゆったりとしたフォームからキレのある140km/h台後半の直球で押していくスタイルで、安定感抜群の投球を披露している。

力強い直球で打者をねじ伏せる鈴木佳

迎える東大戦で鍵を握るのは、第2先発だ。立大戦では広池浩成(経4・慶應)に託したが、3回途中4失点で降板。代わって沖村要(商4・慶應)が明大戦で先発したものの、2回3失点と振るわず。優勝へ向けて1戦も落とすことができない状況で、試合を組み立てていく第2先発の役割が重大であることは間違いない。リリーフで活躍を見せている水野は昨秋1試合先発経験があり、今季まだベンチ入りしていない竹内丈(環4・桐蔭学園)、4月18日のOP戦で先発している松井喜一(経3・慶應)らを起用する手も考えられる。広池、沖村2人のどちらかを送り出すのか、或いは新たな先発投手を立てるのか。赤門撃破へ、“No.2”の起用に眼が離せない。

第2先発は誰の手に

(記事:林佑真)

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