【ボクシング】「練習で泣いて試合で笑う」 執念繋いだ4連勝で2部残留/第79回関東大学ボクシングリーグ2部 VS大東文化大学

ボクシング

前試合の結果から、この試合で4勝しなければ2部3部入れ替え戦へ進むことになる慶大。2部残留に向けて絶対に負けられない戦いとなった。近藤史弥(文4・慶應)が2年間負け続けていた相手に4-1のスプリット・デシジョン勝ちでチームに勢いをつけると、続く主将の酒井亮太(商4・慶應湘南藤沢)、4年生の村松杏哉(理4・國學院久我山)が勝利をおさめる。運命の第5試合、田久夕樹(法1・慶應)が5-0のユナニマス・デシジョン勝ちを決め、無事2部残留。4年生が意地を見せ、後楽園ホールにこの年初めての「若き血」が轟いた。

 

関東大学ボクシングリーグ戦2部  第5週 vs大東大

7月11日(土) 10:30試合開始@後楽園ホール

慶大○4―3●大東大

 

階級

勝敗

慶大選手名

 

相手選手名

F

青木克英

0-5

(26-30,27-29,27-29,26-30,26-30)

遠藤康生

B

近藤史弥

4-1

(30-27, 29-28, 30-27, 29-28, 28-29)

安中陸人

L①

酒井亮太

 RSC

(2R 2:05)

園田夏己

L②

村松杏哉

3-2

(29-28,28-29,27-30,30-27,29-28)

阿部拳志

W

田久夕樹

5-0

(30-26,29-27,29-27,30-25,30-26)

 

佐々木翔平

LM

影山煌征

RSC-I

(3R 1:26)

渡辺有生

M

土井誠武

0―5

(27-29,28-!28,28-!28,28-!28,27-29)

稲葉駿

 

第1試合 フライ級

初戦のフライ級には、サウスポーの青木亮英(理3・栄東)が出場。細かく繰り出される前手とフットワークで試合を優位に進めたい青木は、第1ラウンド、相手のパンチを巧みにかわしながら左ストレートやフックを放っていく。しかし残り1分、相手の猛攻を受け苦しい展開に。第2ラウンドは一進一退の攻防が続くが、終盤に攻め込まれてしまう。後がない第3ラウンド、青木は右ジャブや左ストレートなど、鋭いパンチの連続攻撃を相手に浴びせて意地を見せたものの、反撃は及ばず。判定は5-0のユナニマス・デシジョンとなり、惜しくも黒星スタートとなった。

青木の奮闘も黒星発進となった

第2試合 バンダム級

第1ラウンド、近藤史弥(文4・慶應)は自慢のフットワークで一気に距離を詰めると、序盤から右ボディや左ストレートを的確にヒットさせる。第2ラウンドに入っても勢いは止まらず、ジャブからの右ストレート、さらに相手のボディへも強烈なパンチを突き刺す。終盤、鮮やかなコンビネーションが決まると、会場のボルテージは最高潮に達した。第3ラウンドも相手の攻撃を冷静にかわしながら左ストレートを決め込み、4-1のスプリット・デシジョンで勝利。2年連続で敗れていた相手に見事リベンジを果たし、チームに貴重な1勝をもたらした。

近藤が2年間の雪辱を果たす

第3試合 ライト級

第3試合に登場したのは酒井亮太(商4・慶應湘南藤沢)。第1ラウンド序盤、相手にボディを攻め立てられる立ち上がりとなるも、酒井は負けじと鋭いアッパーを返す。そこから顔面への連続攻撃に繋げ、強烈なアッパーとボディフックを叩き込んで早くもダウンを奪う。第2ラウンド、完全に主導権を握った酒井は鋭いパンチの連続で相手にダメージを与える。再びダウンを奪うと圧巻のRSC(レフリー・ストップ・コンテスト)勝ち。主将としての執念を見せ、チームを勢いづけた。

酒井のRSC勝ちで圧倒する

第4試合 ライト級

勢いに乗りたい慶大は第4試合に村松杏哉(理4・國學院久我山)を送りだす。第1ラウンド、村松は左ジャブから得意の伸びのある右ストレートを決めるが、相手もボディを打ち返してくるなど一進一退の展開に。しかし第2ラウンド、村松のギアが上がる。序盤からジャブが面白いように決まり、相手の側頭部を捉える。さらにジャブからの右ストレート、終盤にはボディや顔面へ猛攻を仕掛け、完全に優勢に立つ。第3ラウンド、左ジャブを何度もヒットさせて突き放しにかかるが、相手から鋭いパンチを浴びせられる。終盤は激しく攻め込まれる苦しい展開となったが、前半の貯金が活き、3-2のスプリット・デシジョンで勝利。これでチームは3勝目を挙げ、王手をかけた。

4年生の3連勝で2部残留に王手

第5試合 ウェルター級

入替戦進出への運命を託されたのは、1年生の田久夕樹(法1・慶應)。高身長と長いリーチを活かしたボクシングが期待される中、第1ラウンドから主導権を握る。左ジャブからの連続攻撃を浴びせて早くも相手の体勢を崩す。終盤もジャブを効かせて圧倒。第2ラウンド、開始早々に左ジャブから強烈な右ストレートを叩き込み、試合の主導権を渡さない。その後も強烈なパンチをボディや顔面に集めて深刻なダメージを与えた。第3ラウンドは相手のアッパーなど鋭い反撃を食らう場面もあったが、終盤には左ジャブからの連続攻撃で再び突き放す。文句なしの5-0のユナニマス・デシジョン勝ち。この瞬間、チームの4勝目が確定し、2部残留が決定した。

ルーキー・田久が2部残留を決めた

監督と抱き合う田久

第6試合 ライトミドル級

第6試合に登場したのは影山煌征(法1・慶應)。第1ラウンドから鋭い左ジャブで距離を詰めながらプレッシャーをかけるが、相手もボディや側頭部にパンチを返してくる。第2ラウンド、影山は左ジャブから右の強烈なパンチを叩き込み、持ち前の破壊力を見せつける。しかし第3ラウンド、激しい攻防の中で影山が肩を痛めてしまう。RSC(レフリー・ストップ・コンテスト)負けを喫した。

影山も好闘見せるも敗戦

第7試合 ミドル級

最終試合に登場したのは土井誠武(商2・慶應)。強敵を相手に、第1ラウンドから左ジャブで仕掛けるものの、相手の硬いガードを崩せず、逆に攻め込まれる展開に。第2ラウンドも、相手の巧みなフットワークとジャブに距離を支配され、主導権を握られてしまう。しかし終盤に土井のジャブがヒットするなど反撃を見せる。第3ラウンド、土井の鋭いパンチも見られたが、相手のペースを崩し切るまでには至らず、5-0のユナニマス・デシジョンで敗戦となった。

相手を崩しきれなかった土井

(取材:塩田隆貴、檜森海希 記事:檜森海希)