【女子テニス】若手ダブルス、明暗わかれる 関東学生選手権大会4日目

 

勝ち上がるごとに完成されたプレーを見せる池田(左)・安形(右)

勝ち上がるごとに完成されたプレーを見せる池田(左)・安形(右)

大会4日目を迎えた関東学生選手権の女子ダブルスには慶大から二組が登場した。前日までにシングルスで敗退してしまっている慶大勢としては、ここで勝ち残って「ダブルスの慶大」たる強さを証明したいところ。大会初出場である一年生を含めた若手たちは、試合を経るたびにより精度の高いプレーを披露するも、その前に関東の高い壁が立ちはだかった。

 

2013/08/08 関東学生選手権大会@秩父ミューズパーク

 

◆試合結果

女子ダブルス2回戦

○池田・安形 6-2,6-3 定兼・山崎(早大)

女子ダブルス準々決勝

●坂元・小林 4-6,4-6 寺田・吉田(立大)

 

健闘むなしく準決勝敗退となった坂元(右)・小林(左)

健闘むなしく準決勝敗退となった坂元(右)・小林(左)

準々決勝で坂元(政2=湘南工科大附属高)・小林(環1=秀明八千代高)が対戦したのは勢いのある立大の第7シード、寺田・吉田ペアだ。序盤、サーブからネットプレーにでたり、ストレートにうってでたりと積極的に攻撃を仕掛けていく慶大ペアだったが、それがなかなかはまらず、0-3とビハインドを背負う展開となった。第4ゲームでリターンを丁寧に沈めブレーク成功すると、次のサービスゲームではお互いミスを出しながらもキープし1ゲーム差まで迫る。しかしそのあとも追い上げるたびに、相手の確実なサービスゲームがブレークできず、第1セットは4-6で逃げ切られてしまった。第2セットは慶大のサービスゲームでスタートするも、ストロークを相手前衛にかけてしまい相手ペースになり、いきなりブレークを許す。すかさずやり返すも、第3ゲームを再びブレークされ、そこからずるずると1-4まで差を広げられてしまう。1ゲームずつ取り合ってもうあとがない第8ゲーム、つかの間慶大に流れが傾いた。リターンでのミスを果敢なスマッシュで返上し、坂元がラインいっぱいのラリーで粘り、相手にミスが出る。ここでブレーク成功すると、サービスゲームも小林のロブ戦と坂元のボレー2発でキープ。だがあと1ゲーム、踏ん張ってブレークすることはできなかった。リターンがうまく返らず万事休す。坂元・小林の快進撃は準々決勝でストップした。

一方、フルセットの初戦から上り調子で安定感を見せている池田(環2=富士見丘高)・安形(環1=城南学園高)は早大の定兼・山崎ペアと二日間にまたがる2回戦を戦った。前日6-2とリードして終えた慶大ペアは再開後いきなり相手サービスをブレークし、相手のミスなど隙を見逃さず4-2とリードをつくる。豪快なストレートエースなど、攻撃的なプレーを見せる反面、自分たちのサービスからラリー戦に持ち込まれ、落としてしまうなど不安定な部分も垣間見えたが、最後も池田がラインいっぱいにストレートを打ち抜き、6-3で勝利を飾った。

初戦でいきなり第3シードを破った坂元・小林の躍進は準決勝で止まり、決勝での慶大対決は夢と散ってしまった。しかし彼女たち若い力が関東で十分に通用することを証明した大会となった。今回力を温存した西本(総2=岡山学芸館高)、藤岡(総3=徳島市立高)も控える慶大の層の厚さがリーグ戦でどのように生きてくるか。彼女たちの今後がますます楽しみだ。

(記事 伊藤明日香)

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