【女子ラクロス】4年生ラストインタビュー~BLAST OFFの終着地~

11月15日に行われた関東大学ラクロスリーグ戦FINALで明大に惜敗し、TEAM2014の日本一への挑戦を幕を下ろした。駒沢の地で悔し涙を流した彼女たち。目標としていた日本一への挑戦が終を告げた今、最上級生は何を思うのだろうか。今回はFINALでメンバー入りした4年生10人にお話を伺った。(この取材はFINAL翌日の準リーグ終了後に行いました)

 

熱い気持ちでチームをまとめたキャプテン

MD廣野マキ主将(政4=東京・慶應女子)#33

主将としてチームを引っ張った廣野。誰にも負けないラクロスに対する熱い気持ちと、その圧倒的な実力で全部員から絶対の信頼が寄せられていた。今季も17得点と大暴れした

主将としてチームを引っ張った廣野。誰にも負けないラクロスに対する熱い気持ちと、その圧倒的な実力で全部員から絶対の信頼が寄せられていた。今季も17得点と大暴れした

(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)正直結果としては悔しいの一言で、一度敗れた明大に対する準備は3ヶ月やってきましたので過程に対する後悔はありませんが、勝ちきれなかったのは本当に悔しいです。(具体的な敗因はどこにありますか)単純に明大のほうが上手だったのと、課題であったポテンシャルの高い分ミスが多いというのが追いかける展開の時に足を引っ張りました(主将としてのラストイヤーを振り返っていかがでしたか)楽しい1年でした。3連覇を目指せるのが私たちだけで、そのプレッシャーとか苦しみもありましたが、貴重な体験でした。また、クリニックとか海外遠征とかも出来て経験できました。(この4年間を振り返っていかがでしたか)慶大女子ラクロス部でいろんなことを経験をさせてもらったので、後悔はなくて感謝の気持ちでいっぱいです。(後輩に向けてメッセージをお願いします)一緒に3連覇を目指して戦ってくれてありがとうという気持ちでいっぱいで、15チームはまた新たな歴史を作ってくれると思うので、また頑張ってもらいたいと思います

 

クールな雰囲気に秘めた誰にも負けない闘志

DF飯豊文香副将(経4=東京・慶應女子)#22

身長こそ低かったものの、そのハンデを全く感じさせない圧倒的なボール奪取能力と決して離れない激しいマークで相手のアタッカーを封じ込めた。

身長こそ低かったものの、そのハンデを全く感じさせない圧倒的なボール奪取能力と決して離れない激しいマークで相手のアタッカーを封じ込めた。

(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)強いチームとは言われていたんですけど、中々力が発揮できなくて、それを含めて力不足でした。私はもう引退ですが、後輩たちはこの敗戦を来年に生かしてくれると思います。(具体的な敗因はどこにありますか)決定力とクリアでのミスが敗因でした(副将としてのラストイヤーを振り返っていかがでしたか)結果としては悔しさしかなくてまだこの敗戦を受け入れられていないんですけど、このチームにしか掲げられない3連覇を掲げてクリニックや海外遠征をしたのは本当に誇りに思っていますし、来年以降にもつながると思うので過程としてはいろんなことにチャレンジした慶大らしい1年でした。(この4年間を振り返っていかがでしたか)ラクロスだけの4年間で、部活のことをどんどん好きになって卒業しても応援したいです。(将来のエース候補である妹さんへのメッセージはありますか)まだまだ技術不足なんですけど、これから試合を見にいく楽しみになると思うので頑張って欲しいですね(後輩に向けてメッセージをお願いします)3連覇は達成できなくてまた1からのスタートになりますが、自分たちの強み弱みをしっかり把握して日本一を奪還して欲しいですね

 

明るく優しいアタック陣の「お姉さん

AT川村真央(文4=東京・慶應女子)#88

グループリーグでは不調に喘ぐもFINAL4で3得点をあげ4年の意地を見せた。また、明るく気さくな性格で下級生中心のアタック陣をまとめ上げた。

グループリーグでは不調に喘ぐもFINAL4で3得点をあげ4年の意地を見せた。また、明るく気さくな性格で下級生中心のアタック陣をまとめ上げた。

(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)明大の方が今までやって来たことをミスなくやってきて一枚上手でした。私たちも全力で準備してきたことを出していましたし、最後まで諦めずプレーしましたが。(ラストイヤーを振り返っていかがでしたか)私はあまり他人を指導するとか向いていないんですけど、ポジションリーダーとしてやってきて色々苦戦することもありましたが、最終的にはいいオフェンス陣ができたと思います。(この4年間を振り返っていかがでしたか)あっという間に終わってしまって、しかもこんな形で負けるとは思っていなくて正直辛いし、今の状況がまだうまく飲み込めていません。ラクロス部の4年間は辛いこともあったし、自分と向き合えた時間でもありました。(後輩に向けてメッセージをお願いします)後輩にはこんな思いは絶対してほしくないし、私たちがやってきたことを間近でみてきたからこそ来年はもっと今年を生かしてうまくなってくれると思うので、自信と覚悟を忘れずに悔いのないように残りの大学生活を過ごしてほしいです。

 

  上のチームと下のチームを繋いだパイプ役

DF小松汐音(文4=東京・成蹊)#58

トップチームの壁は厚く、スタメンでの出場はなかったが、決して腐らず準備を続け層の薄いディフェンス陣を支え続けた

トップチームの壁は厚く、スタメンでの出場はなかったが、決して腐らず準備を続け層の薄いディフェンス陣を支え続けた

(今日の試合を振り返っていかがでしたか)今日はこれまでに比べて明大戦の前半まで波が少なかったのですが、後半自分たちのプレーができなくなった時に立て直す力が足りていませんでした。(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)私はずっとベンチにいましまが、最後の笛が吹かれる瞬間まで勝てると思っていたので悔しかったです。でも翌日が準リーグということで悲しんでばかりいられなかったので、今日に向けて切り替えることができました。(この4年間を振り返っていかがでしたか)すごく早くて、日本一を取るということより20人という仲間が得ることが出来て最高の4年間でした。(中々トップチームに絡むことができませんでした)結構上と下をいったり来たりしていましたが、どこにいても自分の出来る最大限のことをやろうと思っていて、間近で(廣野)マキや(飯豊)文香の頑張りを見ていたので、その2人を支えることが出来たらなと思いました。(後輩に向けてメッセージをお願いします)私たちが何を残せたかは分かりませんが、上手いだけでは勝てないということを実感したと思うので、それを生かしてもっと強い慶大を作っていってほしいです。

 

  華麗なプレーで沸かす“プレッツェル”

MD細田咲彩(経4=神奈川・慶應義塾湘南藤沢)#38

大学からラクロスを始め日本代表にまで上り詰めた細田。見るものを魅了する華麗なプレーで観客を沸かせるだけでなく、いつも笑顔を絶やさない生粋の“エンターテイナー”だった

大学からラクロスを始め日本代表にまで上り詰めた細田。見るものを魅了する華麗なプレーで観客を沸かせるだけでなく、いつも笑顔を絶やさない生粋の“エンターテイナー”だった

(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)ある程度勝つ準備はできていて、その自信もみんな持っていましたが、それだけに負けたのは悔しいですね(ラストイヤーを振り返っていかがでしたか)キツかったですね。先輩についていった昨年は自分自身の成長を感じることができましたが、今季は自分がやらなきゃっていう気持ちが強すぎたのと、自分が自分に期待しすぎてしまって理想と現実の自分のギャップが大きかったです(この4年間を振り返っていかがでしたか)今年の結果だけを見れば悔しいですが、4年間でみれば本当に楽しくて昨日も沢山のひとが応援にきてくれて声をかけてくれて、自分のやっていることが注目されているというのも幸せですし、本当に最高の仲間に恵まれました。チームにも恵まれて、結果は伴わなかったですが、本当に日本一のチームだったってそれだけは自信をもって言えると思います。(後輩に向けてメッセージをお願いします)この敗戦を次につなげることが後輩の糧になると思うので、これからも応援しているので頑張って欲しいですね。

 

音な声で味方に的確な指示を出す

DF竹内さち(法4=東京・成城学園)#31

機を見てオフェンス参加する積極性と、対人の強さを武器にチームに欠かせない存在になった。2年時にベンチ入りを果たすと3年時からスタメンに定着した

機を見てオフェンス参加する積極性と、対人の強さを武器にチームに欠かせない存在になった。2年時にベンチ入りを果たすと3年時からスタメンに定着した

(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)気持ちの整理もまだついていないですし、敗因とかもまだ分からないんですけど、下級生が頑張ってくれましたし下級生には感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいです。よく「強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強い」とは言われますが、本当にその通りだと思います。また、進化し続けることが大切なんですけど、連覇していると進化が鈍ってしまいました。逆に明大は2年連続で慶大に負け続けているので、進化し続けられたのかなって思っています。(ラストイヤーを振り返っていかがでしたか)強さを結果で証明できなかったのが本当に悔しいのと、もっともっと強くなるチームだったなって今でも思っています。その強いチームを全国の舞台で披露したかったです。そしてなにより後輩に向けてたくさん支えられた1年でした。(この4年間を振り返っていかがでしたか)一言でいうとすごくいい経験をさせてもらって、先輩、同期、後輩、コーチに恵まれて日本一を目指し続けられたのは本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、最後は辛い結果になりましたが4年間いい経験になりました。(後輩に向けてメッセージをお願いします)大所帯なので、全員と深く話したわけではないんですけど、1つの組織で同じ目標を目指していたことはそれだけで通じるものがあるし、みんな輝いていたと思います。それが試合での自信とか覚悟に繋がるので、どんな立場であってもチームと向き合うことがチームを動かす原動力になるってことを忘れないで前を向いてほしいと思います。

 

苦しみながらも4年間の努力の末にメンバー入り

MD河内理紗(法4=東京・豊島岡女子)#71

3年まではほとんどサブでの生活。しかし、ラストイヤーでその努力が実りベンチ入りを果たした美しき苦労人。準リーグでは副将を務めた

3年まではほとんどサブでの生活。しかし、ラストイヤーでその努力が実りベンチ入りを果たした美しき苦労人。準リーグでは副将を務めた

(今日の試合を振り返っていかがでしたか)慶大らしさもある試合でしたが、明大に比べて波が少なくて、勝負勘が足りなくて一度傾いた流れを戻すことができませんでした。(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)自分たちのポテンシャルを出しきれていなくて、自分たちのプレーが出来ていませんでしたが、4年間通してみたら悔いはないです。(中々トップチームに絡むことができませんでした)いい意味で背負うものがないので、あまり精神的に左右されずに淡々とプレーすることを心がけました。(後輩に向けてメッセージをお願いします)それぞれの立場で色々思うことはあると思いますが、それぞれががむしゃらにやることで得ることがあると思うし、エグっている人ほどパワーを秘めていると思うので、最後の最後まで頑張ってほしいと思います。

 

4年間攻守をつないだ影のMVP

MD鈴木早紀(政4=東京・慶應女子)#83

その端正な顔立ちからは想像できない激しいプレーで攻守のバランスを取った鈴木早紀。4年間スタメンの座を守り続け、チームを4年連続のFINALへと導いた

その端正な顔立ちからは想像できない激しいプレーで攻守のバランスを取った鈴木早紀。4年間スタメンの座を守り続け、チームを4年連続のFINALへと導いた

(昨日の試合を振り返っていかがですか)ミスが多い試合になってしまって、勝ちたいという強い気持ちが及ばず悔しいですね(ラストイヤーを振り返っていかがでしたか)毎年少しずつ自分がやらなきゃって気持ちが強くなってきて、1年から試合に出ているのに幹部に入らないっていう重大さを感じていました。幹部じゃないからこそ自分がチームが壁とかにぶち当たった時に強く能天気にいれる存在でありたいと感じていました。それが現れたところもありましたが、結果だけを見るとまだまだ甘かったですね。(この4年間を振り返っていかがでしたか)環境に恵まれて、楽しみながらラクロスができたんですけど、今はそこまで整理がついてないですね。でも1年から先輩に引っ張ってもらって高いところからいい景色を見せてもらった分今年もそうしたかったのですが、それができなかったのが悔いですね。(後輩に向けてメッセージをお願いします)本当に大学でラクロスをしていて良かったと思っていて、でもこれは慶大だからこそ出来たことなので、後輩にもそう思って欲しいですし、そう思えるチームだと思うので自信をもって強くなって欲しいと思います    

 

誰にも負けない大きな声でチームを鼓舞

G山本奈々佳(商4=山梨・甲府西)#77

渡邊光里(政卒)、高橋美帆(経3)と日本代表ゴーリーの前にレギュラー定着とはいかなかったが、ベンチで誰よりも大きな声でチームを鼓舞した“ムードメーカー”だ

渡邊光里(政卒)、高橋美帆(経3)と日本代表ゴーリーの前にレギュラー定着とはいかなかったが、ベンチで誰よりも大きな声でチームを鼓舞した“ムードメーカー”だ

(今日の試合を振り返っていかがでしたか)決勝については昨日のトップチームと課題は変わっていなくて、大事な所で決めきれず流れを掴みきれず敗れたのて本当に悔しいです。(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)ベンチにいたんですけど、自分としてはずっと一緒に戦っていました。ずっとベンチで出来ることを50分間やり通したと思うし、仲間のことを信じていたので、負けたときは悔しかったです。(この4年間を振り返っていかがでしたか)人間として成長出来たと思っていて、それは同期をはじめとする仲間がいたからだと思うし、色んな考え方を学ぶことができました。(中々トップチームに定着できませんでした)前を向いてプレーするだけだと思っていて、最善の準備をすることだけを考えていたので、他人と比べるのではなく自分と向き合うことを大切にしていました。あと、ローテの底上げがチームの底上げに繋がると思っていたので、ローテチームとしてトップに対抗できるまでに成長することがトップの成長に繋がるのでそこは意識していました。(後輩に向けてメッセージをお願いします)自分が4年間で目の前の壁に逃げないで向き合ってきたとは思っていて、自分と向き合い続けたからこそ自分の成長に繋がりましたし、4年間やり続けたから成長できたので、逃げずにやりきってほしいです。    

 

選手のことを信じ、第一に考えてきたマネージャー

MG宇野由希子(理4=和歌山・近畿大学附属和歌山)

スタッフリーダーとしてチムを影から支えた宇野。選手のことを誰よりも想い行動し、最高の環境を作り上げた。

スタッフリーダーとしてチムを影から支えた宇野。選手のことを誰よりも想い行動し、最高の環境を作り上げた。

(昨日の試合を振り返っていかがでしたか)昨日の試合も負けるとは本当に思っていなくて、私はみんなを信じることしかできないんですけど、それをやり通しました。あとは慶大のマンアップの時間とかをいかに大歓声の中で選手たちに伝えるかとかは意識していました。(スタッフとしての苦労はありましたか)自分の成長が目に見えないということで、試合に出させてもらうとかはないですし、どのスタッフでもモチベーションという壁にぶつかると思います。(この4年間を振り返っていかがでしたか)今はスタッフリーダーとして部活に多く携わっていますが、昨年までは授業とかも忙しくてあまり来られてなかったので、今年初めて知ることが多くて本当に今年1年に全て詰まっているって感じです。でもその中で選手たちとより密に関われて良かったです(今の選手たちにメッセージをお願いします)私たちはサポートしかできないので、ここまで連れてきてくれてありがとうって感じです。(後輩に向けてメッセージをお願いします)スタッフはモチベーションとかで壁にぶつかることもありますが、自分の行動が部を動かすということを忘れないでいてほしいですし、チームとしては今年叶えられなかった日本一を達成してほしいなと思います

(取材・住田 孝介)

 

これにてTEAM2014の取材は全て終了となります。お忙しい中でも1年間快く取材に応じてくださった選手やスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!!

 

 

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