関東2連覇中の王者山学大をあと一歩まで追い詰めた。秋季リーグ第3戦の相手は山学大。前半4分にカウンターからFW大久保遼(政3)のゴールで先制。14分にPCから同点に追いつかれるも、粘りの守備をみせ前半を1-1で終える。後半、PSから逆転を許すも24分に大久保のこの日2得点目で勝負は振り出しに、しかし26分にこの日2本目のPSから決勝点を許し、勝負あり。大健闘も虚しく2-3で破れ下位リーグ進出となった。
平成29年関東学生ホッケー秋季リーグ Aプール
10/7(日) 13:00試合開始 慶應義塾大学日吉ホッケー場
前半 | 後半 | 合計 | |
慶大 | 1 | 1 | 2 |
山学大 | 1 | 2 | 3 |
得点者
前半4分 大久保遼 (政3)
前半14分 失点
後半19分 失点(PS)
後半24分 大久保遼(政3)
後半26分 失点(PS)
スタメン
GK小川修平(政3)
DF吉國光裕(政4)、渡邉陸(法4)、米山大樹(政4)、望月慎之介(経1)
MF福谷亮太(政4)、金田翼(政3)、吉川大地(政2)
FW永野裕太(政3)、大久保遼(政3)、大橋俊介(政3)
秋季リーグAプール最終戦、相手は関東2連覇中の強豪山学大だ。満員となったホーム日吉グラウンドで応援を背に、慶大は王者に立ち向かって行った。
前半3分にPCを献上した慶大。ここはこの日怪我の守護神相原宗之(商4)に変わって初スタメンとなった小川修平(政3)の好セーブで得点を許さず。すると直後のカウンターでDFラインからの打ち込みを大久保が右サイドでフリーで受け取ると、そのままサークルに入り豪快なシュートを放ち先制に成功する。慶大が先制したが、ここで黙っていないのが王者山学大。14分に与えたPCを小川がセーブしたものの、こぼれ球を押し込まれ同点に。その後も慶大がカードで数的不利になるなど苦しい時間が続き、山学大が終始攻勢をしかけたが、そこに立ちふさがったのが小川だった。「いきなり山学大戦で酷な部分はあったけどいいプレーをしていた」という大川HCの言葉のように好セーブを連発。前半の失点を1点に防ぎ、1-1で折り返す。
後半、4分にこの日初めてPCの好機を得た慶大だったが、金田翼(政3)のシュートは相手DFに阻まれる。12分には吉國光裕(政4)の縦パスから大久保がタッチシュートを放つも相手GKのセーブで得点にはならず。両チームの攻防が続き迎えた19分。山学大にPCを与えてしまいそれこそは小川が防いだが、続くプレーで反則を取られPSを献上。ゴール左隅に決められてしまい、この日初めて山学大がリードを奪った。春季リーグ初戦(●1-3)では山学大にこのままダメ押しの1点を取られ、試合を決められたが、この日の慶大は決して折れていなかった。24分に渡邉陸(法4)のサークルへの打ち込みを大久保が合わせ、同点に。大久保のこの日2得点目で試合を振り出しに戻した。だが、26分。自陣サークル内でPSを与えてしまうと小川が読んでいたが、止めることができず、あっという間に2-3と勝ち越されてしまう。ホームの大歓声を背に最後まで攻めて行った慶大だったが、あと一点が遠くタイムアップ。2-3での敗戦となり、Aプールを3位で終えた。
「今年のチームではベストゲームだった」とこの試合を振り返った大川HC。守備陣の粘りと数少ない好機を生かした攻撃陣は王者山学大を追い詰めた。Aプールでの3試合、春に上位リーグに進出している法大、山学大に接戦を演じ、確実にチームは成長していっている。この日キーパーを務めた小川が相原に負けない活躍を見せ、3年の大久保はチームトップの3得点。1年もベンチメンバーに名を連ねるなど下級生の活躍もめざましく、チーム力もアップしていることが見える。まずは秋季リーグで5位を勝ち取ることが一番の目標となり、その先には4年ぶりの勝利のかかる早慶定期戦、インカレが控える。インカレでは順当に勝ち進めば昨年涙を飲んだベスト8の舞台で山学大と相見える。残り試合を一戦必勝で勝ち抜き、さらにチーム力を上げていけば昨年越えも決して夢ではない。
(記事:森田悠資、写真:下川薫)
☆関東学生ホッケー秋季リーグ Aプール 星取表・日程表
最終順位 | 慶應義塾 | 法政 | 山梨学院 | 学習院 | 勝ち点 | 得失点 | |
3 | 慶應義塾 | × | ●2-3 | 3 | 1 | ||
2 | 法政 | ○1-0 | × | △1-1 | ○7-0 | 7 | 8 |
1 | 山梨学院 | ○3-2 | △1-1 | × | ○19-0 | 7 | 20 |
4 | 学習院 | ●0-3 | ●0-7 | ●0-19 | × | 0 | -29 |
次戦 10月14日(土) 順位決定予選 vs駿河台大
11:15 試合開始 @駒沢オリンピック公園第一球技場
以下、選手コメント
大川HC
(今日の試合を振り返って)内容的には今年のチームではベストのゲームでした。ただ結果が残念ながらついてなかったです。(山学大に通用していた点とそうでない点)通用していたのは守備に関してはサークルの外で守備をしようと話していて、そこをかなりここ2週間くらい強化して今日もできていました。今まで山学大と試合をした中ではサークルに入られる回数も少なかったですし、そこはできていました。攻撃に関しても、2点取れていたので、ある程度自分たちがコントロールしようとしていたゲーム内容にできていたところです。足りなかった点は個々の技術の差が最終的には出たのかなと思います。どうしても一杯一杯のところで守って行くと反則を取られてしまうので、そこは勿体無かったです。(GKには相原選手ではなく小川選手を起用していたが)急遽ではなくて、1週間前に相原が怪我をして、今日は小川でした。小川は非常にいいプレーをしていましたし、力のある選手なのでそこは特に心配はしてなかったです。いきなり山学大戦で酷な部分はあったと思いますけど、次に繋がるいいプレーをしていました。(リーグ3戦を振り返って)もうちょっとという試合が多くて。本音を言えばもう一回やりたいなというところですけど、それはできないので、残りの順位決定戦の2試合、早慶戦、インカレと続くのでそこで今、チームの持っている力を出せればインカレベスト4は十分達成できると思うのでそこからまた上に行けるよう頑張りたいです。