【バスケ(男子)】高さの差を補い切れず、強豪相手に連敗/リーグ戦第15節vs法大

鳥羽は力強いドライブから得点を重ねた

日曜日にここまで全勝の日体大をあと一歩まで追い詰めた慶大。そして上位陣との3連戦最終日の相手は、2位・法大だ。前回の対戦ではエース山﨑不在の中でも勝つチャンスはあっただけに、今回も格上とはいえ慶大のバスケができれば勝てない相手ではない。「この流れでいけば絶対勝てる」(髙田)と意気込み、勢いを持って格上に挑んだ。

2018/10/8(月)@日本体育大学世田谷キャンパス

第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第15節vs法大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

9

20

18

22

69

法大

18

12

27

29

86

◆慶大スターティングメンバ―

 

#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠)

 

#6 小原陸(政・慶應志木)

 

#7 澤近智也(環4・高知学芸)

 

#9 山﨑純(環3・土浦日大)

 

#10 髙田淳貴(環3・城東)

1Q、慶大は小原の技ありレイアップで先手を取ったものの、その後はなかなかシュート成功率が上がらず法大に先行を許す。高さのある法大インサイドに攻守で苦しめられ、小原、髙田らの3ポイントもことごとくリングに嫌われた。残り1分でようやく髙田がこの日初めて3ポイントをヒットさせたものの、9-18とダブルスコアの差をつけられ1Qを終えた。

髙田はチームトップの17得点

2Qに入ると一転慶大が勢いを取り戻す。バスケットカウントを決めた髙田のフリースローミスを澤近が拾って沈めるなどみるみるうちに差を縮めると、ターンオーバーから鳥羽のシュートが決まり、3分も経たず同点に追い付いた。しかし、法大もそう甘くはない。今度はそこから5分間で3-12のランを許し、再び点差を広げられる。これ以上離されたくない慶大も、鳥羽、小原の粘り強いディフェンスからオフェンスファウルを誘ったシーンでまた流れを引き寄せ、澤近の3ポイント、工藤翔平(政3・慶應)の連続得点などで残り30秒で1点差に。振れ幅の大きな振り子のように展開が揺れ動いた2Q ラスト、山﨑が見事なドライブからレイアップを放ったが、これは決め切れず。逆転のチャンスを逃して前半を折り返した。

小原はドライブから何度もチャンスを作った

3Q、法大がよりミスマッチを突いたオフェンスで得点を重ねてきたのに対し、慶大は山﨑、鳥羽、髙田と3ポイントを沈めて対抗。2Qとは打って変わってスコアは一進一退で動いていったが、高さを生かし外からも中からも攻められる法大の多彩なオフェンスをなかなか止められず、徐々に点差が開いていく。そして3Q終盤、ビッグマンへの対応、オフェンスリバウンドとインサイドで奮闘し続けていた澤近が、4つ目のファウルを犯し交代を余儀なくされる。最後は47-57と10点差をつけられてしまった。

4本の3ポイントを決めた山﨑

慶大は4Q頭から澤近をコートに戻し勝負をかけるが、タフな3ポイントを放つか鳥羽のドライブ以外の攻め手を欠き、なかなか点差は縮まらない。残り6分手前で山﨑がフェイダウェイ気味の3ポイントを決め会場を沸かせたものの、起爆剤とはならず。そして残り4分30秒、16点差の場面で澤近がファウルアウトとなり、万事休す。終盤に鳥羽がこの日も終始冴え渡ったドライブから2本決めて意地を見せたが、最終スコアは69-86と完敗だった。

この3連戦で復帰した原

高さへの対応という課題が改めて浮き彫りになり、日体大戦の勢いを勝ちに繋げることはできなかった。上位3チームとの3連戦を終え、7勝8敗と勝率は5割を割ったが、逆に言えば残る試合は勝てる相手のみだ。次戦の相手は、4位を争うライバル駒大。「駒澤に勝てば自分たちにもまだまだ入れ替え戦のチャンスはある」(髙田)。リーグ戦も終盤に突入していく。ここからが本当の勝負どころとなるだろう。

(記事:桑原大樹 写真:船田千紗・染谷優真)

鳥羽陽介 (環4・福大大濠)

――試合を振り返って

高さのある相手だと分かっていたので、ディフェンスリバウンドと中のダイブをケアすることをもう少し徹底できたら良かったかなと思います。

――高さの差にはかなり苦しみましたか

そうですね。うちはサイズがないので周りが寄ろうと思ってたんですけど、寄ったところで外のチェックも甘くなってしまったので、そこは反省しなきゃいけないと思います。

――鳥羽選手はドライブからの得点を多く挙げました

相手がかなりタイトに付いてきたので、外のシュートがあまり打てなかったというのもあるんですけど、そこで自分が積極的に中にアタックして、来たら出す、来なかったら自分で打つって感じでした

――前半は拮抗していたが、後半は差をつけられてしまいました

そうですね。出だしの部分で離されてしまったのが痛かったと思います。

――上位陣との厳しい3連戦を終えて

まず国士舘に勝って良い流れを作って、昨日は1位を相手に本当に良い勝負ができたんですけど、それを最後に繋げられなかったのは悔しいです。

――次戦に向けて

駒澤に勝てば自分たちにもまだまだ入れ替え戦のチャンスはあると思うので、目の前の駒澤を倒しにいきたいと思います。

 

小原陸(政4・慶應志木)

――今日の試合を振り返って

なかなか流れが来ない時間帯が多くて苦しい展開が続きましたがやはりディフェンスリバウンドの部分であったり、やるべきところがなかなか徹底しきれなかったことで点差が開いてしまったのでそこはやはり修正したいなと思っています。

――インサイドが高い相手でしたが対策は

外をチェックしてなるべく中を固めてというところでしたが、それでもやはり身長の高い選手同士のパスが通ってしまってゴール下で簡単にやられるシーンが目立ってしまったので、やはりそこのコミュニケーションミスも改善したいなと思っています。

――フロントコートからプレッシャーをかけられていましたがオフェンスでは何を意識されていましたか

なるべく早くボールを放すということは意識していて、同時にウイングの選手が張られていたりしてなかなかパスも難しい状況だったのでなるべくセンターの人に早く繋いでもらってボールを軽くしようとは思っていました。

――強敵相手の3連戦を振り返って

本当にハードな戦いばかりで、その中でも自分たちが戦えることが証明できて、昨日も日体大に対してとても良い試合ができたと思っているので、本当にこの先の7戦勝って入れ替え戦に行って一部に昇格したいと思います。

 

澤近智也(環4・高知学芸)

――今日の試合を振り返って

3連戦の最後でみんな疲れはあったとは思うんですけれど、それでも勝ちきれなかったのは悔しいです。

――5ファールで退場になってしまったが

いつもファールはしないように心がけてやっていたんですけど、相手のインサイドが強いのもあって、審判と1Qからアジャストしておけばファールせずに済んだかと思います。

――けが人も増えてきているが

けが人が増えているのは長丁場なので仕方がないことなので、けが人には早く復帰してもらって、チーム力が慶應の強さだと思うので、あとはいるメンバーでベストコンディションでやっていかないといけないと思います。

――次節に向けて

残り7戦ということもあって、負けた試合の反省はしないといけないと思うのですが、振り返らずに残り7試合を全部勝つ気持ちで来週からやっていきたいと思います。

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