【バレーボール】悪夢から抜け出せず、3試合連続ストレート負け 日体大戦

連日のストレート負けに方を落とす

悪い流れを断ち切ることは出来なかった。慶大は日体大相手にセットカウント0-3で敗北。これで3試合連続のストレート負けを喫してしまった。今、慶大バレー部は正念場を迎えている。

9月19日(月) 秋季関東大学1部リーグ 慶大―日体大 @専修大学体育館 

得点
慶大 セット 日体大
23 25
19 25
21 25
 

速さを増した柳田のバックアタック

東海大、順大と強豪相手に2連敗して迎えた今回の相手は、またしても強豪の日体大戦。しかし、リーグ中盤から終盤に向けて良い流れを生み出すためには負けられない試合であった。迎えた第1セット、序盤は互いに点を取り合う、両者譲らない展開。慶大は岡田(商2)の力強いスパイクや稲田(環1)の速攻など随所で良いプレーを見せるも、日体大もレシーブ陣が粘りを見せ、手に汗握る攻防が続いていく。中盤には日体大の強烈なサーブが慶大に襲い掛かるも、前田優(環3)や途中出場の中出(環3)のナイスレシーブでしのぎ、なんとか食らいついていく。そして21-22の1点ビハインドで迎えた場面、慶大は相手レセプションを崩すも、日体大の二段トスからの強烈なスパイクに屈し、2点差をつけられてしまう。その後、丸谷(環1)のスパイクでブロックアウトを奪うなど追いすがるも、結局この点が命取りとなり、慶大は23-25で第1セットを落とす。

続く第2セット。慶大は間宮(政3)がチームを鼓舞する。レシーブ、スパイクに躍動を見せ、チームを精神的に高めていく。そのゲームキャプテンに引っ張られるかのように、星谷(理2)の速攻、岡田のスパイクが決まり、序盤は常に先手をとる良い流れを保つ。しかし、これが強豪たる所以か、この流れにも関わらず、日体大はなかなか慶大に連続得点を許さない。11-9の慶大2点リードで迎えた場面、日体大はツーアタックを成功させると、ここから一気に3連続得点。慶大は11-12と試合をひっくり返されると、その後14-14の場面でも4連続得点を許す。この嫌な流れを変えるべく、慶大はタイムアウトと同時に丸谷に代えて柳田(環1)を投入。これにより、慶大は流れを徐々に取り戻していく。柳田を警戒することによって相手ブロックのプレッシャーが和らいだ所で、岡田が再びスパイクを決めるなど、18-20と日体大を追い詰める。しかし反撃もここまで。その後相手に振り切られ、19-25で慶大はこのセットを奪われる。

ブロックの要・星谷を欠くことに

もう後がなくなった第3セット。序盤は4連続失点を許すなど、常に後手に回る苦しい展開。慶大も稲田のブロックや柳田のスパイクで踏ん張り、連続得点を奪うも、追いついては連続失点を繰り返すという、良い流れと悪い流れが交互する状態でなかなか波に乗れない。そして迎えた17-19の場面に緊急事態が発生してしまう。星谷がブロック時に足を痛め、途中交代。慶大チームに暗雲が漂う。しかし、ここで星谷に代わって出場した金親(政3)が奮起。いきなり思い切りの良い速攻で雰囲気を変えると、これを皮切りに20-20の同点に追いつくと、たまらずに日体大はタイムアウト。このままの流れでこのセットを奪えるかという期待が膨らんだ。しかし、またしても反撃はここまで。最後は相手の速攻に翻弄されるなどで4連続失点を重ね、21-25でこのセットも落とし、セットカウント0-3のストレート負けとなってしまった。

これで3連敗と悪い流れは続くこととなった。今秋季リーグは実力の拮抗する各大学の大混戦であるため、ひとつの負けがその後の順位に大きな影響を及ぼす。日体大は「基本的なことは負けていない」(岡田)相手であったため、上位進出のためには勝ちたい試合であった。昨秋の二の舞とならないため、1部で生き残っていくために、次戦の専大戦で慶大の真価が問われることとなる。

By Takuma Furuoya

コメント

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)もう十分勝てる相手というか、試合だったのに、もう守りに入りすぎてる。ぜんぜんはじけてないし。(バレーの内容としては)岡田が調子良かったんでね、もったいなかった。(修正すべきポイントは)ブロックが全然ついていけてない。サイドが弱いし、1対1が弱いからセンターがもうそれをマークするのに精一杯。日体大はきつくなると最後中の時間差できってくるんですが、中の時間差が全部ノーマークになってる。動き方も間違ってるし。(3連敗という結果になってしまいましたが次週に向けては)きついね、けが人も出たし。まあこういうこともあるので前向きにやるしかないです。

岡田

(今日の試合を振り返って)自分の調子は良かったのに、このような結果になってしまったので、まだチームとしてひとつ上のチームと戦うには少し足りないところがあるのかな、と思いました。(日体大に及ばなかった点は)パワーとか、基本的なことは負けてないと思うのですが、組織力というか、細かい部分でうちのチームは声を出せずにお見合いなどのミスをしたりなど、誰が次にボールをさわるのかという迷いがあったのですが、向こうは最初から型にはまっていて、それを完璧に実行してくるので、心の余裕が自分達より優っていたと感じました。(三試合連続のストレート負けとなりましたが)東海大戦はチャレンジ的な部分が自分の中にはあったのですが、順天堂大と日体大戦に関しては、勝ちたい相手だったので、全部落としてしまったのは痛いです。(専修大戦に向けて)連敗してしまうと抜け出すのが難しいのですが、去年のようにズルズルとはいかず、専修大戦ではゼロからのスタートとして、後半戦へ向けて頑張りたいです。

 出場選手

レフト 丸谷将大(環1)
セッター 野口剛志郎(環1)
センター 星谷健太朗(理2)
レフト 岡田拓巳(商2)
ライト 間宮秀太(政3)
センター 稲田聡典(環1)
リベロ 前田優介(環3)
途中出場 渋谷隆太(環4)
中出祥平(環3)
金親大夢(政3)
前田滉介(環2)
柳田将洋(環1)

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