4月26日(日)東京六大学野球2026春季リーグ戦 明大2回戦 @明治神宮野球場
前日、昨季王者の明大に対し先勝を果たした慶大。2戦目となるこの日の先発は、沖村要(商4・慶應)。初回、明大打線の猛攻を受け、3点を失う苦しい立ち上がりに。3回、2死一、二塁の場面で今津慶介(総4・旭川東)が右前適時打で1点を返すことに成功する。しかし4回、1点を追加されると5回にもさらに3点を許し、明大打線を止められない。一方、今季ここまで順調の打線は一転、後半では明大の継投に対しなかなか安打が出ず最後まで苦しみ、1-8の大差での敗戦。今季初黒星となり、明大戦の勝ち点の行方は翌日以降に持ち越された。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 慶大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 明大 | 3 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 0 | × | 8 |
慶大バッテリー:●沖村、栗林、田上、広池、熊ノ郷ー吉開
明大バッテリー:平嶋、中村海、〇栗原、三浦、松本直ー福原
慶大本塁打:なし
明大本塁打:なし
前日は、立大戦に引き続き2つの適時打を放つなど今季絶好調の主砲・中塚遥翔(環3・智辯和歌山)をはじめとする打線のチャンスメイクと、完全復活を知らしめた渡辺和大(商4・高松商業)の魂の完投で、ファンにとっては待望となる明大戦での一勝を獲得した慶大。しかし、主将・今津が掲げるのは「日本一」。初の四冠を目指し闘志を燃やす慶大にとって、この日の一戦をあっさりと落とすわけにはいかない。対する明大も、ここで敗戦となれば慶大が優勝した2023年秋季以来の慶大への勝ち点献上となり、互いに負けられない大一番だ。
先発・平嶋桂知(政経2・大阪桐蔭)は、東大2回戦でリーグ戦初登板を果たし、辛勝した1回戦と一転して12-0と大差をつけ、明大の強さを見せつける形で快勝に貢献した。好調の明大投手陣をここまで順調な慶大打線がどこまで崩すことができるか。
1回裏、先発・沖村が俊足の先頭打者・岡田啓吾(商4・前橋育英)に三遊間を破る鋭い安打を浴びると、続く田上夏衣(商3・広陵)にも右安打を許し、いきなり無死一、二塁のピンチに。プロ注目の強打者・榊原七斗(情コミュ4・報徳学園)を三振に仕留めるも、続く内海優太(商4・広陵)の三塁線への当たりがフェアに。ここで1点の先制点を献上し、なおも1死二、三塁のピンチで攻守ともに優れる明大主将・福原聖矢(国日4・東海大菅生)の打球が遊撃手・林純司(環3・報徳学園)を越え、これが適時打となりさらに2点を追加される。

先発・沖村
すぐに追いつきたい2回表、中塚のライナー性の打球は、不運にも左翼手の正面へ。しかし、続く今津が死球を受け出塁すると、一宮知樹(経2・八千代松陰)がフルカウントから粘り四球を選ぶ。吉開鉄朗(商4・慶應)も四球を選び、二死満塁のチャンス。服部翔(政3・星稜)は内野適時打かと思われたが、リクエストの結果一塁アウトになり、序盤最大の好機で得点ならず。
3回表、1番・林純が右安打で出塁すると、小原大和(環4・花巻東)の打球は遊撃手を大きく超え左安打に。2死一、二塁の場面で主将・今津がしっかり仕事をこなす。甘い球を見逃さずに打った球は一、二塁間を破り、貴重な一点を手に入れ1-3に。なおも2死満塁で、2023年の慶應義塾高甲子園優勝時のキャプテン・大村昊澄(法3・慶應)が代打としてリーグ戦初打席に入るも、三直に終わる。

この日打点を挙げた今津

リーグ戦初打席の大村
3回裏、流れを変えるべく慶大は継投。マウンドを託されたのは、リーグ戦初登板の左腕・栗林兼吾(商4・小山台)。鋭い打球を許すも、三塁手・服部や二塁手・今津の好守備にも助けられ、三者凡退に抑える。

リーグ戦初登板を果たした栗林
4回裏、1死二塁の場面で林純の送球が逸れ二塁走者が生還。1点を追加される。続く打者も四球で出塁を許し、1死一、二塁のピンチに。脅威の上位打線が続くが、ここは2番手・栗林が落ち着いて抑える。
5回表、明大の投手は2番手・中村海斗(経営3・明大中野)へスイッチ。先頭・丸田湊斗(法3・慶應)の当たりは一塁への強襲安打となり、俊足を飛ばして相手の隙を突き、二塁へ滑り込む。しかし、後続が続かずチャンスを活かすことができない。その裏、マウンドは3番手・田上遼平(商4・慶應湘南藤沢)に託されるも、立ち上がりに連打を浴び、2点を追加される。さらに暴投で1点を許し1-7とされ、ここで降板。なおも無死一、三塁のピンチで広池浩成(経4・慶應)が火消しに入り、四球を与えながらも最後は三振に仕留める。

4番手として登板した広池
7回裏、引き続き広池がマウンドに立つ。先頭打者に三失で出塁を許すと、好調の田上(たのうえ)に適時二塁打を浴び、1-8とリードを広げられる。
追い込まれた8回表、1死から今津が四球を選ぶと、続く一宮が中安打でつなぐ。この日、明大の継投に苦しめられた慶大にとって貴重な安打であったが、延末藍太(商3・慶應)の打球は痛恨の併殺打に終わる。その裏、今季初登板の熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園)が5番手としてマウンドに立つ。140km/h後半の速球を武器に危なげなく仕留め、最終回に繋げる。

チームとして5回以来の安打を放った一宮

この日も速球が光った熊ノ郷
9回表、代打としてルーキー・藤田一波(環1・智辯和歌山)が神宮デビュー。力強いスイングを見せるも、明大投手・松本直(情コミュ4・鎌倉学園)を前に、3球三振に打ち取られる。最終回、慶大は三者連続三振に倒れ、試合終了となった。

神宮デビューを果たした藤田
この日明大の安打数は13に対して慶大は5に留まった。特に明大が継投に入った5回以降は5回の丸田の二塁打と8回の一宮の中安打の2本のみに抑え込まれた。やはり昨季王者・明大は簡単に勝ち点を許してはくれない。悲願の勝ち点の行方は翌日以降行われる3回戦へ。両大学未知数といえる先発投手には特に注目が集まる。終盤は厳しい戦いを強いられた慶大だが、試合後のベンチは「明日、明日だ!」という明るい声かけで溢れていた。次試合こそ、”チーム今津”の一つの正念場。歴史を塗り替える勝利の”ファンファーレ”を神宮に届けてほしい。
(記事:片山春佳、写真:神戸佑貴、河合亜采子、奈須龍成、吾妻志穂、
取材:福田龍之介、佐藤成)
◆慶大野手成績
| 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [6] | 林純司(環3・報徳学園) | 遊ゴロ | 右安 | 一邪飛 | 左飛 | 見三振 | |||||
| [8] | 丸田湊斗(法3・慶應) | 遊ゴロ | 空三振 | 一2 | 四球 | ||||||
| [D] | 小原大和(環4・花巻東) | 二ゴロ | 左安 | 左飛 | 一ゴロ | ||||||
| [9] | 中塚遥翔(環3・智辯和歌山) | 左飛 | 中飛 | 空三振 | 左飛 | ||||||
| [4] | 今津慶介(総4・旭川東) | 死球 | 右安 | 右飛 | 四球 | ||||||
| [7] | 一宮知樹(経2・八千代松陰) | 四球 | 四球 | 捕飛 | 中安 | ||||||
| [3] | 吉野太陽(法4・慶應) | 空三振 | |||||||||
| H | 大村昊澄(法3・慶應) | 三直 | |||||||||
| 1 | 延末藍太(商3・慶應) | 左飛 | 二併打 | ||||||||
| [2] | 吉開鉄朗(商4・慶應) | 四球 | 遊ゴロ | 空三振 | |||||||
| H | 横地広太(政4・慶應) | 空三振 | |||||||||
| [5] | 服部翔(政3・星稜) | 遊ゴロ | 空三振 | 三ゴロ | |||||||
| H | 藤田一波(環1・智辯和歌山) | 空三振 | |||||||||
◆慶大投手成績
| 選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先発 | 沖村要(商4・慶應) | 2 | 10 | 34 | 5 | 0 | 0 | 1 | 3 | 3 |
| 2 | 栗林兼吾(商4・小山台) | 2 | 10 | 49 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 |
| 3 | 田上遼平(商4・慶應湘南藤沢) | 0 | 5 | 19 | 3 | 0 | 2 | 0 | 3 | 3 |
| 4 | 広池浩成(経4・慶應) | 3 | 14 | 56 | 3 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 |
| 5 | 熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園) | 1 | 4 | 11 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |

