【ソッカー(男子)】「いい練習」についてきた結果 敵地で圧巻のゴールラッシュを魅せ今季初勝利/関東リーグ2部第3節 VS城西大学

ソッカー男子

前節の明治学院大学戦に敗れ、開幕2戦を終え1分1敗と苦しいスタートとなった慶大。今節は、慶大と対照的に3部からの昇格組ながら1勝1分と好スタートを切っている城西大との一戦となった。前半はお互いにチャンスの少ない展開となる中で、終了間際に獲得したPKを三浦大其(経3・慶應)が落ち着いて沈め1点リードで前半を折り返す。迎えた後半、開始早々にショートカウンターから田形昂生(政4・慶應)のパスに抜け出したオノノジュ慶吏(法2・前橋育英)が流し込みリードを2点に広げると、78分には途中出場の朔浩太朗(理4・学習院高等科)が2試合ぶりのゴールで3−0に。さらに直後には三浦大がこの日2点目を奪いリードを4点に広げる。85分にPKで1点を返されるも、その後は落ち着いた試合運びで逃げ切り、開幕3戦目にして待望の今季初勝利を手にした。

2026/4/19(日)14:00キックオフ@JOSAI SPORTS FIELD 第1グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学4ー1城西大学
【得点者】
45+2分 慶大 三浦大其
47分 慶大 オノノジュ慶吏(田形昂生)
78分 慶大 朔浩太朗
81分 慶大 三浦大其
85分 城西大 馬場卓未

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

1 渡辺快(政4・慶應)

DF

2 三浦成貴(商4・浜松開誠館)

 

4 秋元心太(法3・駒大高)

 

6 斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)

 

5 田形昂生(政4・慶應)

 MF

8 小野翔大(経3・慶應)

 

11 梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18)

 

→ 71分 7 朔浩太朗(理4・学習院高等科)

 

13 三浦大其 (経3・慶應)

 

→ 90+3分 10 藤井漱介(商4・静岡学園)

 

23 山本凉(法2・桐蔭学園)

 

→ 86分 18 川名駿佑(総4・興國)

 

26 鈴木義仁(政3・帝京長岡)

 

→ 79分 30 堀ノ口瑛太(総1・神村学園)

FW

9 オノノジュ慶吏(政2・前橋育英)

 

→ 79分 24 田中佑紀(法3・桐蔭学園)

前節の明治学院大学戦に敗れ、今季初勝利へ向け流れを変えたい慶大はスタメンを3人変更。GKには渡辺快(政4・慶應)が今季初出場、田形昂生(政4・慶應)鈴木義仁(政3・帝京長岡)がそれぞれスタメンに名を連ねた。

初スタメンの田形

前半は拮抗した試合展開となる。立ち上がりは長いボールやロングスローなどで城西大の攻撃を受ける時間もあったが、15分ほど経過すると慶大がボールを握る時間が増えることに。慶大の主な攻撃手段は両ウイングの突破。昨季一部の舞台でも力を見せた梅野真生(総3・成蹊/横河武蔵野FC U-18) と三浦大の両翼は今季も敵陣を切り裂く。オノノジュ慶吏(政2・前橋育英)が裏へ飛び出してボールを受け、粘ったところをウイングに預けて突破を図るというシーンが多く見られた。
すると迎えた43分、GKからのビルドアップから、斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)が前線へボールを供給。これはつながらないものの、セカンドボールを慶大が回収すると三浦大の突破から中央へクロスが渡る。シュートは一度ブロックされるも、こぼれ球を小野翔大(経3・慶應)がシュートするとこれが相手のハンドを誘いPKを獲得する。45+2分、このPKを三浦大が落ち着いてゴール右に決め、前半終了間際に先制に成功する。

冷静に流し込み先制

そのまま前半は1−0で終了。互いに決定機が多く生まれる展開ではなかっただけに、終了間際に訪れたワンチャンスをものにしてリードを奪って前半を折り返す理想的な展開となった。

前半に先制点を奪って1点リードで折り返すのは開幕戦と同じ展開。開幕戦では後半開始早々に失点しドローとなった中で、後半キックオフ前の円陣では「立ち上がりだぞ」と声が上がる。そんな中で47分、中盤で田形がボールを奪ったところからショートカウンターが開始。山本凉(法2・桐蔭学園)からリターンを受けた田形がアウトサイドで技ありのスルーパスを出すと、抜け出したオノノジュが右足で冷静にゴールへ流し込み、追加点。今季から背番号9を背負う2年生ストライカーが今シーズン初ゴールと結果を残し、最高の後半の入り方をすることに成功した。

完璧に抜け出したオノノジュが追加点を決める

守備では今季初出場の渡辺が好セーブを連発。まずは得点直後の49分、左サイドからのコーナーキックからゴール前で頭で合わせられるもストップすると、62分には慶大のコーナーキックのこぼれ球からカウンターを許すも、渡辺のセーブでゴールを割らせない。その後も途中出場の大型FWを中心としたロングスローやコーナーキックから得点を狙う城西大の攻撃をシャットアウトし続けた。また、この日の渡辺はビルドアップでもさすがの貢献度の高さ。ショートパス、ロングパスともに高い精度を誇り、高いポジションを取ってビルドアップで数的優位を作り出すことが求められる慶大のGK像を体現した。

渡辺は攻守両面で貢献

3点目を奪いたい慶大は71分、開幕戦でゴールを奪った朔を投入。すると78分、自陣でファウルを受けたところから素早くリスタートすると、山本が運んで朔へスルーパス。相手サイドバックの内側をうまいコースどりで抜け出した朔がGKとの1対1を落ち着いて制し待望の3点目を奪う。開幕戦以来となる今季2ゴール目は大きな追加点となった。

朔がダメ押しの追加点

勢いを維持したい慶大は得点直後に選手交代。オノノジュに代わり田中佑紀(法3・桐蔭学園)が、鈴木義仁(政3・帝京長岡)に代わって堀ノ口瑛太(総1・神村学園)が投入。堀ノ口は高校3年時、冬の選手権で優秀選手を受賞した期待の1年生。初のベンチ入りを果たしたこの日、早速出番が巡ってきた。
迎えた81分、敵陣で堀ノ口からパスを受けた三浦大が内側へ運びながらインスイングのクロスを供給。するとこのボールがそのままゴールに吸い込まれ4−0に。ファーサイドからも朔が詰めているなど、3点リードでもゴールに向かう姿積極的な勢がさらなる追加点を演出した。この日2点目のゴールを奪った三浦大は開幕戦と合わせて今季3ゴール目。2部の得点ランキングトップに躍り出た。
しかしその直後、相手にコーナーキックを与えると、相手のシュートがゴールライン上でブロックしようとした堀ノ口の腕に当たったとしてハンドの判定。相手にPKが与えられると共に、故意にハンドによる得点阻止をしたとしてレッドカードが掲示された。身体につけた腕に当たったようにも見えるプレーだったが、不運な判定となってしまった。このPKを沈められスコアは4−1となった。
失点後すぐに円陣を組み、10人での戦い方を話し合うピッチ上の選手たち。加えて川名駿佑(総4・興國)を投入。川名はベンチからの指示を伝える役割も果たした。後半アディショナルタイムには怪我で離脱していた藤井漱介(商4・静岡学園)が出場するなど、数的不利ながら巧みな試合運びでゲームを締め括り、4−1で試合終了。ソッカー部創設100周年の節目の年に記念すべき初勝利を挙げた。

ファンタジスタ、藤井が初出場

(記事:首頭千紘、山口祐輝、堀田理温、取材:甲大悟)

【選手インタビュー】

オノノジュ慶吏(政2・前橋育英)

ーーまずはこの試合に向けてどんな意気込みで向かったか?
先週負けてしまって、今週一週間は何としても勝ち点3をというチームの雰囲気で練習してきて、今日試合前に監督からは「先週負けちゃったけどそのリバウンドメンタリティで、雰囲気良く最高の練習を一週間できてた」と伝えられていて、やっぱそれが勝利に繋がったのかなと思っています。
ーーまずは前半先制点から始まって、リードで折り返す展開は開幕戦であったと思うが、勝ちきれなかった中で、今日の試合は後半立ち上がりからという話が後半キックオフ前の円陣のところから出てたが、その中で開始2分で追加点。自身のゴールシーン振り返って頂いてどうか?
そうですね、初戦の専修戦で1−0で前半折り返しても最後2−2になっちゃうみたいなそういう試合展開が多かったので同じことは繰り返さないっていうのはハーフタイムで皆で話してて、だからこそ後半開始から俺らが勝つんだっていう気持ち全面に出して、果敢に前を狙っていったっていうのがゴールの要因かなと思っています。
ーー今シーズンは9番を背負われてるということで、自身の背番号に対する思いは?
あんまりこのサッカー人生で9番を付けさせて頂くことはなかったんですけど、まぁやっぱ9番を貰ったからこそ自分がゴールを決めなきゃいけないっていう責任感だったり、そういった重みっていうのはこの番号に感じてます
(三浦大)塩貝健人(VfLヴォルフスブルク)の番号だから?いや、自分選んでなくて、単に、してもらったって感じです。
ーー去年塩貝選手に憧れてるという話は早慶戦前のインタビューで話していたが
あ、そうですね。でもまさか2年生で番を貰えるとは思ってなかったので。でも貰ったからこそストライカーとしてやらなきゃいけないことっていうのはあると思うので、まあ1点に収まらず、2桁だったり得点王っていうのを目指してこれからも頑張っていきたいと思います。
ーーオノノジュ選手は昨季は怪我もあったと思うが、今シーズンは開幕から出ているということで、意気込みは
一部でも二部でもやることは変わらないと思うので、自分は去年は一部だったんですけど、後期からしか関わることができなくて、今回最初から今シーズン通して関東リーグ戦えるということはプラスに捉えていますし、時間があるからこそもっと点を決めないといけないというのと、まあ怪我なしで今シーズン戦い抜くっていうこと、一部奪還早慶戦勝利という目標と、自分自身の最終的にプロになって活躍するという目標を達成するためにはまだまだ全然過程でしかないし、ここから先もっともっと成長してゴール決めて一部に戻りたいと思います。

◇三浦大其(経3・慶應)

ーー今日の試合を振り返って

前節前々節と勝てなかったので今週はチーム全体で練習から絶対勝ち点3を採ろうとしていて、それができたのでよかったです。

ーーPK獲得のシーンについて

自分がいい感じにえぐってマイナスにクロスを上げて、判定的にそのまま流してくれてもよかったのですが(このプレーの直後にオノノジュがネットを揺らすも、判定はPK)、結果的に自分が点を決められてよかったです。

ーー先制点のかかったPK、どんな気持ちで臨んだか

PKは今週ずっと練習していたので、練習通りに決められてよかったです。

ーー2点目のシーンについて

このシーンは自分の中で意識していた形で、カットインから誰も触らなくても入るようなクロスを上げる練習をしていたので練習が実ったのかなと思います。

ーー開幕からここまで3ゴールと絶好調だが、その要因は

今年は得点にこだわりたいと思って、とにかく自分でゴールに直結するようなプレーをする意識が強いので、それがプレーに出ているのかなと思います。

ーー次戦、立教戦に向けて

今日勝ったのはもちろんいいのですが、ここから自分たちは一部奪還を成し遂げたいと思っているので、またチーム全員で練習から作り上げていきたいと思います。

◇中町公佑監督

ーー今季初勝利の感想は

自分たちのサッカーはあるものの、前節も開幕戦も限りなく自分たちのなかでやらなくちゃいけなかったという思いがありつつの今日の試合だったので初勝利云々というよりは前節からの跳ね返りが見られて素晴らしいことだと思いました。

ーー大量得点となったが練習の成果が出たか

もともとの自分たちの形というのがあって相手との相性はありますけども、基本的には自分たちが攻撃のスタイルというのは私が就任してから貫いているところではあるので、いい形で得点が取れていますしそういった意味では学生たちの自信にもつながってよかったのではないかと思います。

ーーPK以外の失点はなく安定した守備だったと思うが、主将の三浦成貴(商4・浜松開誠館)選手、副将の斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)選手の影響が大きいか

彼らはもちろん大事ですけど、学生たちそれぞれが主体性を持って取り組めるかが我々ソッカー部は非常に重要なので、試合に出ている選手もそうない選手も全員組織で勝ったゲームだと思います。

ーー今シーズンに懸ける思いは

昨シーズン悔しい思いをして、それを経験したメンバーが残っているので彼らの成功体験をしてほしいなと思うと同時に、そこに向かって邁進するのみだと思います。

ーー次戦に向けて

リーグ戦で今回勝ったから次勝てるという保証はないのでそういって意味で一週間また準備して臨みたいと思います。

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