今年で第84回目となる早慶バスケットボール定期戦。第1Qは早大の素早い攻撃と堅いデフェンスに苦しめられた慶大だが、第2Q以降は順調に得点を重ねて意地を見せた。強敵の早大相手に悔しい敗戦を喫したものの、最後まで慶應らしい泥臭いバスケを貫き、40分間戦い抜いた。
2026/6/27(土) @国立代々木競技場第二体育館 | |||||
第84回早慶バスケットボール定期戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 3 | 25 | 8 | 5 | 41 |
早大 | 29 | 23 | 33 | 18 | 103 |
◆慶大スターティングメンバー◆ | |||||
F | #4 岡部愛(薬4・仙台二) | ||||
C | #5 濵月綾菜 (商4・長崎西) | ||||
F | #10 榎本京佳(経3・慶應女子) | ||||
PG | #11 山形楓(商2・北海道函館中部) | ||||
GF | #13 小川佳凛(商2・長崎西) | ||||
第1クォーター
第1Qは、立ち上がりから早大の素早い攻撃に苦しめられた。慶大は懸命に守備を固めるも、フリースローや3Pシュートを許し、開始5分で19点を先制される苦しい展開となる。流れを変えたい慶大は積極的な選手交代で打開を図るが、なかなか得点には結びつかず、早大の勢いを止めきれない時間帯が続く。それでも終了間際、主将・岡部愛(薬4・仙台二)が意地の3Pシュートを沈め、待望の初得点。苦しい立ち上がりとなったものの、主将の一撃で意地を見せ、3ー29で第1Qを終えた。

岡部愛(薬4・仙台二)
第2クォーター
第2Qに入ると、慶大は積極的にリングへアタックし、攻撃のリズムを取り戻していく。早大の堅い守備に苦しみながらも、今井桜子(商1・慶應女子)、山形楓(商2・函館中部)がシュートを決め、少しずつ攻撃の形を作っていく。慶大が得点を重ねれば、早大もすぐさま応戦する一進一退の展開となったが、このQの慶大はチャンスを確実にものにした。岡部が再び3Pシュートを沈めると、小川佳凛(商2・長崎西)もフリースローを2本決め切り、チームに貴重な得点をもたらす。さらに、濵月綾菜(商4・長崎西)、小川、岡部らが攻守にわたって粘りを見せると、終盤には松岡優希乃(商3・国立)が3Pシュートを決める。第1Qでは苦しんだシュートも高確率で決まり、このクオーターでは25−23と早大を上回る得点を挙げ、反撃の兆しを見せた。

小川佳凛(商2・長崎西)
第3クォーター
前半の流れを断ち切り、好スタートを切りたい慶大。しかし、開始早々に早大のパスカットから速攻を許し、再び主導権を握られる。慶大は山形がロングスリーを沈めると、その後も岡部と小川の合わせや、果敢な1対1でゴールに迫るも、早大の堅い守備を前に思うように得点できない。中盤には岡部がジャンプシュートを決めるも、早大はトップとゴール下を使ったプレーや3Pシュートで着実に加点。残り4分には、山形が3Pシュート時のファウルを受け、フリースローを3本すべて決め切り食らいつく。終盤には岡部の鋭いパスカットで会場を沸かせたが、最後まで早大の勢いを止めることはできず、36−85で第3Qを終えた。

得点を決め盛り上がるベンチの様子
第4クォーター
迎えた最終Q、濵月が早大のレイアップをブロックし、流れを引き寄せる。勢いそのまま小川がドライブを仕掛け、濵月がオフェンスリバウンドで押し込み、慶大も追い上げを見せる。残り6分には濱月がフローター気味のゴール下シュートを沈め、その後もリバウンドやブロックでも存在感を発揮。砂山ひかる(政4・慶應女子)も冷静なゲームメークでチームを支え、一丸となって早大の攻撃を守り続け、シュートを打たせない。そして残り4分、中原恵(経4・慶應NY)がコートインし、4年生全員がコートに立った。最後まで果敢にゴールへ向かうも、早大のアグレッシブなオフェンスに一歩及ばず、41−103で試合終了となった。

円陣を組む様子
40分間泥臭くボールを追い続け、「慶應バスケ」を体現した女子バスケ部。早大の壁はなお高かったものの、随所に粘り強さを感じさせる戦いぶりを見せた。この悔しさを糧に、秋のリーグ戦では目標に掲げる「入れ替え戦出場・2部昇格」の達成へ挑む。

試合終了後、観客席に向けて
(記事:岩切太志、新妻千里、取材:奥秋柚生、河村怜 写真:塩田隆貴、小野寺叶翔、山内悠暉、本橋未奈望)
選手インタビュー
#5 副将・濵月綾菜(商4・長崎西)

副将・濵月綾菜(商4・長崎西)
――今日の試合を振り返って
相手は格上ではありましたが、コートに立っているメンバーもベンチにいるメンバーもチーム全員で、早稲田相手に戦っていけたという点では良かったと思っています。
――最後の早慶戦。副将としてどんな思いで臨んだか
人生最後の舞台だったので、まずは気持ちの面で絶対に負けないこと、そしてリバウンドやルーズボールといった泥臭い部分で負けないようにと強い気持ちを持って臨みました。
――苦しい立ち上がりにはなったが、第2Qでは互角の戦いを見せていた。第1Qから第2Qにかけてどう修正したか
泥臭い部分を全員で徹底しようと話していたので、そうした「慶應バスケ」を全員で体現し、最後まで集中力を切らさず頑張っていこうという思いでプレーしていました。
――相手にはサイズが大きい選手が揃う中、インサイドでの奮闘が目立っていた。センターとして何を意識したか
センターとして、ゴール下のボールは全部取るという気持ちでした。仲間が打ったボールのリバウンドも全部私が取るんだ、という強い気持ちで戦いました。
――今後のリーグ戦に向けて
最後のリーグ戦がいよいよ始まりますが、コートに立っているメンバー、そしてベンチメンバーも含めて全員で戦い、入れ替え戦出場・2部昇格という目標をチーム全員で達成できたらなと思います。
#11 山形楓(商2・北海道函館中部)

山形楓(商2・北海道函館中部)
――今日の試合を振り返って
「4年生にとって最後の早慶戦」という思いが強く、ディフェンスやリバウンドからチームを盛り上げたいと思っていましたが、チーム全体としてもなかなか早稲田の強さに及ばなかったので、もっと精進していきたいと思いました。ただ、3Pや自分たちの持ち味を発揮できた場面もあったので、そうした部分は伸ばしていきたいです。
――ご自身のプレーの良かった点は
クイックで3Pシュートを積極的に打てたことです。4年生の先輩とペアになって毎朝シューティングするなど、早慶戦に向けていい準備ができていたので、試合で3Pシュートを打てたことも、それまでの練習の過程も個人的にすごく楽しくて、良い思い出になったなと思います。
――本日の早慶戦で得たことを、来年以降どのように活かしていきたいか
私は背が小さいので、大きい選手にも勝てる武器を磨いて、1部リーグの選手にも通用するようなプレーをしたいです。特にディフェンスを頑張りたいので、リバウンドも含めて、相手に「嫌だな」と思ってもらえるようなプレーができたらいいなと思います。
――今後のリーグ戦に向けての意気込み
例年に比べてスモールラインナップですが、背が小さくても、リバウンドやディフェンスで勝てるガッツとエネルギーを見せていきたいです。まだ時間があるので、2部昇格に向けてチームに貢献できるように努力したいです。

取材を受けていただきありがとうございます
動画ヒーローインタビュー
ケイスポ公式インスタグラムにて、大活躍を収めた2名にもヒーローインタビューを行ないました。動画を掲載していますので、ぜひご覧ください!
主将・岡部愛(薬4・仙台二)
https://www.instagram.com/reel/DaGval7zsdM/?igsh=ZmNsOXAyZGxkNGl5

岡部愛
小川佳凛(商2・長崎西)
https://www.instagram.com/reel/DaGv_N9Tq6B/?igsh=MWt3em5zb3l2dWVyNQ==

小川佳凛


