第102回関東大学バスケットボールリーグ戦第11節。前節は亜細亜大に81-36と大勝を収めた慶大は、東京農業大との1巡目ラストゲームに臨んだ。インサイドの要である久保田和空(政3・慶應)が不在という中で第1Qは我慢の時間となったが、以降は慶大の攻撃陣が活性化。逆転に成功して前半を終えると、第3Qでは点差を18に拡大した。第4Qも主導権を握り続け、快勝で1巡目を締め括った。
2026/9/19(土)@帝京平成大学池袋キャンパス
第102回関東大学バスケットボールリーグ戦 第11節
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
| 慶大 | 13 | 22 | 23 | 22 | 80 |
| 東京農業大 | 18 | 13 | 11 | 19 | 61 |
【慶大スターティングメンバー】
| SF | #6 服部怜恩(商3・大垣北) |
| PF | #7 中田大智(理3・都立小山台) |
| SF | #11 桑原佑尚(総2・濟々黌) |
| SG | #15 栁本晴暖(理3・延岡学園) |
| F | #17 新海幸汰郎(理2・慶應志木) |

試合前に円陣を組む慶大
この日の試合がリーグ戦折り返しとなる慶大。リーグ開幕から2連勝と順調な滑り出しを見せるも、3連敗を含む5勝5敗という中で東京農大戦を迎えた。慶大はこの日の試合で勝ちを挙げて前半戦勝ち越しを狙った。

慶大スターティングメンバー
第1Q
序盤は我慢の時間帯が続く。ジャンプボールで競り勝ち、慶大の攻撃でスタートするも、相手に3Pを決められ先制を許す。そこから慶大の攻撃はシュートまでいくも得点までつなげられず、いきなり0-7とリードを許す。この悪い流れを切ったのが橋口友太朗(総1・相模原中等)。3Pライン付近でボールを受けると、シュートフェイクでディフェンスをかわし、ミドルの位置でフェイダウェイシュートを決めようやく慶大が得点する。4-9と追い付いてくると、橋口が中へ切り込み、稲葉優生(文2・常磐大学)が冷静に沈め3点差に追い詰める。

稲葉優生
さらに続くオフェンスでは橋口が右から切り込み、レイアップでシュートを決め、さらにシューティングファールを誘ってエンドワン。このフリースローを沈め同点に追いつく。そして、9-10からまたも橋口がドライブで切り込み、ダブルクラッチでディフェンスを3人かわし、得点。逆転に成功する。しかしそこからはなかなか攻撃が決まらず、逆に相手に2連続で3Pを決められるなど再逆転を許し、13-18で第1Qが終了する。オフェンス、ディフェンス共にリバウンドの回収率は高かったが、なかなかシュートが入らず厳しい立ち上がりとなった。

伊藤健仁(理3・宇都宮)
第2Q
第2Qはいきなり服部怜恩(商3・大垣北)のキックアウトから桑原佑尚(総2・濟々黌)が3Pを決め、いいスタートを切る。相手に2点取られ、16-20となるもここから強力な慶大オフェンス陣が真価を発揮する。桑原が2Pを決め2点差にすると、チームディフェンスで相手にボールの出しどころを与えず、5秒バイオレーションで再びマイボールにする。

服部怜恩
この攻撃を中田大智(理3・都立小山台)がレイアップで沈め同点、さらにもう一度中田がレイアップを決め逆転に成功する。慶大の流れるようなパス回しが相手ディフェンスを翻弄し、一気に26-20とリードを広げる。さらにその後も得点を取り続け、最大8点差をつける。第2Q終盤は相手の猛攻に合うも逆転は許さず、最後は前半終了間際に橋口のパスから中田がゴール下からシュートを決め、35―31で前半を終えた。

中田大智
第3Q
後半の入りは服部、中田、桑原、橋口、栁本晴暖(理3・延岡学園)という布陣。このQでもスーパールーキー・橋口が輝きを放つ。鋭いドライブから自ら華麗なダブルクラッチを決めると、今度はキックアウトでチャンスを生み出すなど、橋口のプレーの選択肢の多さが慶大の攻撃に勢いをもたらした。

橋口友太朗
このまま突き放していきたい慶大は、桑原、服部、稲葉にも得点が生まれ、東京農業大を突き放していく。シュートが入らない時間帯でもハードなディフェンスやリバウンドで主導権を握り続けると、残り3:42という場面では新海幸汰郎(理2・慶應志木)が3Pを沈めるなど、さらに攻撃が活性化。ここまでインサイドの要を担ってきた久保田和空(政3・慶應)が不在の中でもチーム全員で奮闘し、60-42と点差を18点に離すことに成功した。

新海幸汰郎
第4Q
このままゲームを締めたい慶大はこのQでも攻撃の手を緩めず。フリースローや3Pの精度には課題がみられたが、桑原や中田を中心にインサイドで強さをみせ得点を重ねていく。東京農業大も負けじと食らいついていくが、服部がタフショットの3Pを沈めるなど心を折るビッグプレーも飛び出し、追い上げを許さない。終盤には安藤蒼征(環1・慶應湘南藤沢)や青木慶太(法2・慶應)、坂本惺野(商2・都立西)も出場機会を手にし、青木は3Pを沈めるなど各々がアピールに成功。試合終了間際にターンオーバーが重なるなどクロージングの質には課題が残ったが、80-61と19点差をつけ快勝。勝利で1巡目のラストゲームを締め括った。

安藤蒼征

坂本惺野
翌日の2巡目の初戦・明治学院大戦は77-69と勝利を収めた慶大。7勝5敗で7位(12チーム中)につけた。目標の2部昇格に対しては厳しい現状であるが、白星を積み重ねて目標に近づいていきたい。
【試合後インタビュー】
#7 中田大智(理3・都立小山台)
--この日の試合を振り返って
体調不良者もいる中でチームとして最善の準備をして臨めて、結果としては勝つことができてすごく良かったんですけど、これから2巡目全勝していくためにもっと細かいところの意識だったりとか、チームで徹底するっていうところを意識して頑張っていきたいなと思います。
--19点差の要因は
最初はうまくいかないと部分があったんですけど、リバウンドだったり体を当ててしっかりディフェンスするっていうところを意識したことで、この点差に広げることができたかなと思います。
--久保田選手が不在の中でインサイドで求められる役割は増えたように感じたが
久保田がいないのはチームとして大きかったんですけど、自分の役割を徹底するっていうところと、チーム全体で久保田の役割をしっかりカバーできるように声をかけて頑張りました。
--前半戦の結果に対しては
正直厳しい状況ではあって、この先ほとんど負けられない状況にはなってるんですけど、2部昇格っていう目標がしっかりあるので、そこに向けて1勝ずつ勝ち進んでいきたいと思っています。
--次節への意気込み
明日もチームで徹底するところをもう一度みんなで意識してやることと、ディフェンスとルーズ(ボール)とリバウンドってところを一人ひとりが責任を持ってやるっていうところを意識していきたいとおもいます。
#14 橋口友太朗(総1・相模原中等)
ーーリーグ前半戦を振り返って
入りの2試合は2連勝することができてチームとしても流れよかったんですけど、そこから勝てる試合というか、自分たちがしっかりやれば勝てる試合を何個も落としてしまって6勝5敗っていう良くはない成績になってしまったなっていうのが正直なところです。
ーーこの日の試合を振り返って
東京農大さんは自分たちが5月末の新人戦で負けた相手だったので、まずそこのリベンジしようって気持ちで試合に臨みました。立ち上がりちょっと苦戦する部分もあったんですけど、後半からチーム一丸となってしっかりディフェンスから引き締めてやったことで最終的にああいう点差にできたかなと思います。
ーーオフェンスではパス回しを中心に相手を揺さぶる場面が多かったが
ドライブだったりパスで相手を揺さぶるっていうところが自分の役割かなと思っているので、そこは自信をもってやることができました。
ーー後半戦に向けて意気込みを
自分たちの目標は絶対に2部昇格するっていうことなので、もう1戦も負けられないような試合が続くと思うので気を引き締めて一試合一試合戦っていこうと思います。
ーー後半戦で何勝したいか
全勝します!
(取材:山内悠暉、奥秋柚生)

