慶應スポーツ新聞会

【相撲】新体制で本格的に始動するも、課題の残る結果に 東日本学生相撲選手権大会

 

高校時、関東優勝も経験した実力者・藪本

高校時、関東優勝も経験した実力者・藪本

6月2日、東日本学生相撲選手権大会が両国国技館で行われた。団体戦と個人戦が行われ、4月に3人の新入部員を迎えた慶大相撲部にとって、今大会はまさに力試しの場となった。Bクラストーナメントの団体戦では“早慶戦”を制し、3位という成績を残すも、Aクラストーナメントでは実力差を見せつけられ完敗。続く個人戦も、思い通りにいかない結果に終わった。

出場順
氏名
段位
学部・学年
出身高校

 

先鋒
樋口貴仁

環1
明大中野
二陣
嶋田翔太

法政2
立教新座
中堅
藪本健太

法政1
慶應義塾
副将
川村知己

経4
慶應義塾
大将
飯塚大河

総3
明大中野
 

いよいよ6月に入り蒸し暑い中、両国国技館では熱戦が繰り広げられた。東日本学生相撲選手権大会――。団体戦・個人戦から成り、Aクラス・Bクラス・Cクラスの選手たちが一同に集まるこの大会は日頃の稽古の成果を試す絶好の機会である。慶大は現在Bクラスに位置し、部の目標は「Aクラス行き」。新入生3名が入部し、その中には高校時代に関東優勝経験のある藪本がいる慶大にとって、Aクラス入りはもはや夢ではない。例年団体戦では部員が足りず他の部から借りることが多かったが、今大会出場者は全員部員。そのような恵まれた状況の中、選手たちは試合に臨んだ。

団体戦のBクラストーナメントでは初戦から奇跡の“早慶戦”が実現した。Aクラストーナメント出場のために、負けられない慶大は序盤から窮地に立つ。先鋒・樋口、二陣・嶋田が立

エース飯塚の明大中野の後輩・樋口

エース飯塚の明大中野の後輩・樋口

て続けに倒れると、慶大は1つも落とせない状況に陥る。そんな悪い雰囲気を絶ったのは、続く期待の1年生・藪本だった。大学デビュー戦にして初の勝利を決めると、一気に流れは慶大に。副将・川村、エースの大将・飯塚が” 先輩の意地”を見せつけ、3-2で逆転勝ちした。続く駒大戦には敗れたものの、見事3位を獲得し、Aクラストーナメントへの出場権を獲得する。

Aクラストーナメントでは実力差を見せつけられ、苦戦を強いられる。東農大戦、日体大戦には5-0で敗戦し、全く歯が立たない。唯一勝ちを得たのは東洋大戦。川村が大一番となった戦いを蹴返しで制した。

「まだまだこれから上げていかなくてはいけない」(川村)。その言葉通り、Aクラス入りへ向けて課題は山積している。しかし、「(1年生)2名がレギュラーで入っていて、1人が団体戦で勝って、デビュー戦だったのですがいい相撲を取ってくれて、彼らのおかげで流れが出来たかなと思います」(松田監督)と、新しい風がもたらす効果は大きい。経験のある川村、エース飯塚、期待の新人、各部員がそれぞれパワーアップを図り、実戦で実力を発揮出来るようになれば、Aクラス定着の夢もそう遠くはない。

(記事・堀越 ゆかり)

 

団体戦

Bクラストーナメント

準々決勝 ○慶大3―2早大●

●樋口(寄り倒し)榊原○

●嶋田(すくい投げ)塚本○

○藪本(寄り切り)上坂●

○川村(押し出し)小山●

主将としてチームを引っ張る川村

主将としてチームを引っ張る川村

○飯塚(寄り倒し)前川●

 

準決勝 ●慶大0―5駒大○

●樋口(叩き込み)菊地○

●嶋田(送り出し)斎藤○

●藪本(送り出し)伊藤○

●川村(押し出し)上岡○

●飯塚(上手投げ)佐藤○

 

Aクラストーナメント

●慶大0―5東農大○

更なる活躍が期待される嶋田

更なる活躍が期待される嶋田

●樋口(寄り切り)正代○

●嶋田(切り返し)長谷川○

●藪本(寄り切り)円子○

●川村(押し出し)小柳○

●飯塚(肩すかし)楮佐古○

 

●慶大1―4東洋大○

●樋口(寄り切り)大道○

●嶋田(寄り切り)岡田○

●藪本(突き出し)芳賀○

○川村(蹴返し)小澤●

●飯塚(突き出し)中出○

 

●慶大0―5日体大○

●樋口(押し出し)吉田○

●嶋田(押し出し)二家本○

●藪本(押し出し)中村○

●川村(叩き込み)濵町○

●飯塚(押し出し)滝田○

本来の力を発揮しきれなかった飯塚

本来の力を発揮しきれなかった飯塚

 

 

個人戦

○樋口(突き落とし)柳井(國學院大)●

●樋口(叩き込み)児玉(埼玉大)○

 

●藪本(押し倒し)横田(専修大)○

 

●嶋田(送り出し)鳩岡(拓殖大)○

 

●川村(下手出し投げ)長谷川(東農大)○

 

●飯塚(押し出し)小賀坂(駿河台大)○

 

 

松田 剛監督

(今日の試合を振り返って)助っ人の他の部の人を借りずに、プロパーだけで構成でき、参加できたことは良かったと思っています。その中でレギュラーとして1年生2人が選ばれて、元気よく取ってくれたのは良かったと思います。目標にしていた2部でベスト4に残ってさらに1部の大会予選にも入っていこうということが達成できたということは非常に良かったと思います。しかしながら残念だったのはAクラスに残ってAクラスの決勝トーナメントに入って行こうというのも最大の目標だったのですが、達成できなかったという点は残念でしたね。(今日の課題は)3年生のエースである飯塚君がAクラスで1勝も出来なかったのは大きかったと思います。体重を増やすなりして、今後頑張ってもらわないといけないかなと思います。(早慶戦が実現したが)お互いに当たると思っていなかったのですが、むこうは恐らくプロパー全員では出してきていなくて、うちはプロパー全員で出て、総力戦だったんです。実力はそんなに差がない中で、誰がどう当たったかによっては早稲田に負けていたかもしれないですが、今回たまたまうちがくじ運のおかげで良い組み合わせの戦いになったのが勝敗を分けたと思います、一番大きかったのは中堅の1年生の藪本君が勝ったというのは大きいと思います。(Aクラスと戦ってみて)もう少しやれるかなと思っていたのですが、向こうも向こうで我々をマークしているのかもしれないのですが、なかなかいい相撲を取らせてくれなくて。その中でも勝てないとAクラス定着はないと思うので、そこは反省して頑張らなくてはいけないなと思います。(今年度の目標は)Aクラスでしっかりと相撲が取れる体制を作るということかなと思います。(期待の新人3名の入部について)2名がレギュラーで入っていて、1人が団体戦で勝って、デビュー戦だったのですがいい相撲を取ってくれて、彼らのおかげで流れが出来たかなと思います。

 

川村 知己主将(経4)

(今日の大会を振り返って)1部昇格という目標を掲げていて、まず2部で勝つことを目指して、早稲田には勝てたのですが、振り返るとまだまだこれから上げていかなくてはいけないなという場面があって、2部でも優勝という目標は達成できませんでしたし、1部でも8位に入ると1部昇格なのですが、そこからは遠かったなという感じでした。でも、1つ良かったのは、11位までは全国の選抜金沢大会というものに出られるので、その出場権を獲得できたのは良かったなと思います。団体として去年と同じ順位を保てたので良かったです。(Aクラス戦での1勝について)何としてでも勝ちたいという気持ちで、相手は3者ともに実力者なので、思い切り行って、気持ちでは負けないようにしっかりとやりました。(今後の課題は)夏にリーグ戦と体重別大会とインカレ等あるのですが、まず2部で優勝することがすごく大事なので、それを目指していきたいなと思います。金沢大会でも上位に食い込んでいきたいなと思います。(主将としてどんなチームにしていきたいか)體育會として活動しているので、日頃の稽古と基礎練習を鍛錬して積み重ねていくことで結果が出ると思うので、まず日々地道にコツコツとやって試合で爆発するチームになりたいなと思います。

 

籔本 健太(法政1)

(1日を振り返って)慶早戦では自分の相撲が取れましたが、それ以外の取り組みでは自分らしい相撲が取り切れなかったので、それが今後の課題になると思いました。 (自分の相撲とは)慶早戦で見せたように、前みつ(前まわし)を取って相手を振り回して前に出るというのが、自分の相撲だと思っています。(この大会はどのような気持ちで臨んだか)前回の新人戦は棄権してしまい、今日は大学のデビュー戦だったので、自分の相撲を取りたいと思いました。(慶早戦への意気込みはどうだったか)前の取り組みで先輩方が負けてしまって、ここで勝たないと後がないので、次に待っている先輩方につなげていこう、チーム一丸となって戦おうという気持ちで取り組みました。(慶早戦勝利の口火を切る勝利を収めたが)勝った時は、自分の相撲が取りきれたので、気持ちがよかったです。(高校での相撲と大学の相撲の違いは)大学相撲は高校時代から相撲をやってきた強豪たちが集まっています。ここで振り落とされないようにやっていきたいです。(今後の目標は)これからも稽古は絶対に手を抜かず、しっかり取り組みます。我が部の目標は一部昇格なので、そこで戦えるようにやっていきたいです。

 

飯塚 大河(総3)

(今日を振り返って)1部昇格が目標だったがそれが達成出来ず、1部との差がまだあるなと感じたのでこれからそれを詰めていけたら嬉しいです。(これからの課題は)相撲は個人競技ですが団体戦はチーム戦なので、チームとしての団結力をもっと強くしていきたいです。そして、個人個人がよその大学等に練習しに行くことでそれぞれのスキルアップを図っていきたいです。(副将として)副将はいちばん主将と部員をつなげられる ポジションだと思うので、主将の意見を部員に 理解してもらえるようにしたり、部員の意見を主将に伝えるパイプ役として努めたいと思います。(これからの意気込み)全国大会があって体重別もそのあとに控えているので1部の選手を倒せるように頑張りたいと思います。

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