【ソッカー女子】関東リーグ第6節 序盤のミスが響き敗戦 関東学園大戦

前節は今季初の無失点で終えた慶大。今節は無失点を継続し、課題の得点を挙げようと試合に臨んだ。しかし、13分に自陣でのパスミスから失点してしまう。なんとか追いつこうとFKやCKなどのセットプレーから攻撃を繰り広げるが、得点を奪うことができずに試合終了。浮彫となっている課題を改善することはできなかった。

 

第22回関東女子サッカーリーグ 第6

2016/5/21(土)16:30KO@慶應義塾下田グラウンド

慶應義塾大学0-1関東学園大学

 

【得点者】

[関]13分 高松 真歩

 

慶大出場選手

GK野村智美(総3・作陽高)

DF田中康子(総4・常盤木学園高)

DF宮田あずさ(環4・文京学院大学女子高)

DF下山田志帆(環4・十文字高)

DF高見澤るり(政3・慶應義塾女子高)→79鈴村萌花(総2・村田女子高校)

MF堀井美月(環4・常盤木学園高)

MF宮川渚(理4・成城学園高)→79奥本くるみ(環1・浦和レッズレディースユース)

MF工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)

MF中島菜々子(総2・十文字高) →58分 松木里緒(環1・常盤木学園高)

MF庄司夏穂(総1・聖和学園高)

FW加藤楓琳(総1・常盤木学園高)→58志鎌奈津美(環2・常盤木学園高)

 

前節は今季初の無失点で試合を終え、守備陣は手応えつかんだ。今節はケガで栃木栞(環4・十文字高)が欠場となったが、初のFWでのスタメン出場となった加藤楓琳(総1・常盤木学園高)に期待が懸かる。

 

前半開始時は慶大がボールを支配し優位に進める。9分に宮田あずさ(環4・文京学院大学女子高)のロングボールから裏に抜け出した宮川渚(理4・成城学園高)がシュートを放つ。ブロックされたボールを再び加藤が狙うがこれもシュートブロックに阻まれる。続く10分にはCKを獲得。キッカーの宮川がゴールへ向かうボールを送り込むと、相手GKが処理しきれずにゴール前にこぼれる。しかし、このボールを詰め切ることができず、得点することができない。チャンスをモノにできないでいると、13分に自陣のボール回しの「不用意なミス」(岩崎監督)を突かれて失点してしまう。取り返そうと攻め込むが、相手の集中した守りを前にシュートまでいくことができない。ロングボールから打開しようと試みるも、前線でキープすることができずにチャンスには結びつかず。結局1点リードされたまま前半を折り返す。

 

後半に入り、立ち上がりのピンチを防ぐと55分に加藤がボールをキープし右サイドの宮川へパスを送る。宮川がセンタリングを上げるが中の選手とは合わず。58分にはFKを獲得し、宮田が中へ送るがフリーの加藤はうまく頭でミートすることができない。さらに62分には堀井美月(環4・常盤木学園高)が左からクロスを送ると中の宮川がシュートを打つが、相手のブロックに阻まれる。その後もサイドの堀井を中心にクロスから好機を窺うが、得点には結びつかず。終盤には前のめりになった慶大のスキを突かれ、あわや追加点というシーンも見られたが、なんとかゴールを許さずに失点を1に抑える。守備陣の踏ん張りに得点で応えたい攻撃陣であったが、チャンスを生かしきれず。改めて決定力不足を露呈する結果となった。

 

90分間で得点することができない甘さを再確認した慶大は、試合後のホームグラウンドでラントレを実施。多く訪れたセットプレーの機会も得点に結びつけることはできず、悔しさを露わにした。全14節の関東リーグも次節で折り返しを迎える。このまま得点を取れずに前期を終えるか、それとも得点を挙げて勝ち点3を得られるか。最下位に沈む筑波大との大一番へ、「死に物狂い」(岩崎監督)で準備していく。

 

(記事 熊谷健二)

 

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(試合を振り返って)関学とは今まで1点差で負けるというのが続いていたから、1点を争う試合になるなと。先制点を取られるときついなというか、勝負強い相手なので、その相手に対してどう戦えるかというのが今日のポイントだったんですけど、あまりにも入り方が悪すぎて、相手が狙っているような不用意なミスで1点取られたというのが今日のすべてだなと思います。守った相手をこじ開ける力は今の自分たちにはないと思いました。(前節からスタメンを変更した意図について)栃木のところはケガでアンカーを変えました。加藤楓琳は先週のLiga Studentで結果を出しているので、ピッチの中で結果を出している選手を使いました。(攻撃面が課題となっているが)もちろん攻撃面が課題で、点を取れるような準備をしないといけませんが、今日で言うとセットプレーで同じようにGKに取られるようなボールを何回も繰り返していたので、試合の中での修正が無さ過ぎました。これだけCKやFKがあった中で可能性が感じられないのは根本的なところに原因があると思います。一人一人がゴールを奪う気持ちであったり、自立してチームを勝たせるためにどうするかということですね。ピッチの中で描くサッカーはきれいに見えるけど、試合に勝てるものではないというのを特に今日感じました。(試合後のランは)90分走った後にああやって走らせても結局走れるわけで、90分間で走らないといくら後で走っても取り戻すことはできないので、自分たちに甘さがあるかなと。何を目指しているかというところで、自分自身も含めて甘さがあったかなと思います。(次節に向けて)アウェイですけど、去年は自分たちに1-2で負けて2部に落ちる経験をしているから、相手も死に物狂いでやってくると思うし、相手のホームに乗り込んで自分たちがどれくらい戦えるかというのは試金石で、毎週積み重ねてきて6節まで終わり前期はあと1試合ですけど、1週間とにかく勝つために死に物狂いで準備していくだけかなと思うので、自分もそうだけど、チーム一体となってそこでやり切れる選手というのがこの先本当に戦える選手だと思うから、そういう選手が一人でも多く出てくるように来週へ臨みたいと思います。

 

堀井美月(環4・常盤木学園高)

(試合を振り返って)前半は自分たちが結構押し込むシーンが多くてゴールができるチャンスもあったのですが、そこで最後ゴール前に行けなかったりシュートしきれなかったというのが課題だと思います。(具体的に攻撃面での課題は)全体として攻撃のスイッチを共有できなくて、スピードに乗った攻撃ができていないから勢いを持って前に向けないし、中途半端に終わってゴールまではいけないで終わってしまうのが課題だと思います。(失点シーンを振り返って)あの失点シーンみたいなシーンが今日2・3回あって、安易な横パスやバックパスなどでもきちんとケアをしながらあのような不注意的なミスを今後は絶対に起こさないようにしなければいけないと思います。(次戦に向けて)次は前期ラストなので、次こそは必ず勝ち点を取りたいです。

 

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