日本一への第一歩となるFINAL4進出へ。大事な一戦となった東海大戦。開始早々4分でいきなり3失点を許す最悪の立ち上がりとなったが、AT西村沙和子(商2)、AT藤川悠希(商4)、MF竹村薫(環3)のゴールで同点に。さらに前半終了間際にAT吉岡美波(理2)のゴールで逆転。リードをした状態で前半を折り返す。後半は一進一退の攻防になるも1点ビハインドで迎えた20分にMF竹村がこの日2点目のゴールを決めて同点に追いつく。その後フリーシュートのチャンスもあったが決めきれず6-6で痛い引き分け。FINAL4進出が遠のく結果となった。
第29回関東学生リーグ女子 Aブロック
9/10(土) 18:10ドロー @大井第二球技場
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 4 | 2 | 6 |
東海大 | 3 | 3 | 6 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 9 | 荒田桃子 | 政4 | 頌栄女子学院 | 0 |
DF | 20 | 岩波友香 | 法4 | 慶應女子 | 0 |
DF | 3 | 大木茉莉 | 総3 | 慶應NY | 0 |
MF | 73 | 伊藤香奈 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 54 | 浅野玲子 | 環4 | 国際基督教大付 | 0 |
MF | 96 | 白子未祐 | 文3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 44(C) | 渡邉ひかり | 法4 | 慶應女子 | 0 |
MF | 11 | 竹村薫 | 環3 | 桐蔭学園 | 2 |
MF | 42 | 力丸絢 | 法3 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
AT | 1 | 早乙女華子 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 商2 | 慶應女子 | 2 |
AT | 99 | 出原佳代子 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 49 | 横田真央 | 経3 | 渋谷幕張 | 0 |
DF | 30 | 松本彩花 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 94 | 吉原茉莉那 | 法3 | 学習院女子 | 0 |
MF | 97 | 小久保磨里奈 | 政2 | 慶應NY | 0 |
MF | 98 | 大橋知佳 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 43 | 藤川悠希 | 商4 | 慶應湘南藤沢 | 1 |
AT | 72 | 吉岡美波 | 理2 | 大妻多摩 | 1 |
第2戦でうれしい公式戦今季初勝利を飾った慶大女子ラクロス部。「チームの雰囲気も良くなってきた」(大橋)中で迎えた第3戦。対戦相手は慶大が開幕戦で敗れた明大に勝利した東海大だ。FINAL4進出へ勝利が絶対条件となったこの試合、序盤から東海大がその実力を見せ付けてきた。
前半最初のドローを取られるとそのまま繋がれ、開始ワンプレーで1点を奪われる。3分4分にも立て続けに失点。早くも3点ビハインドとなる。是が非でも攻めなければ勝利のない展開で慶大オフェンス陣にようやくエンジンがかかり始める。6分MF力丸(法3)のシュートがポストにはじかれるもこぼれ玉をAT西村(商2)が押し込み1点を返す。11分にはAT藤川(商4)がゴール裏から2人をかわしサークルに侵入しシュートを放ちゴール。そして22分にはMF竹村(環3)が自ら突破しシュートを決めついに同点。試合を振り出しに戻す。タイムアウト明けの23分にはAT藤川からのフィードをAT吉岡(理2)がゴール前で「ぴったりのところ」で受けそのままシュートを放ち逆転に成功。良い流れのまま前半を終える。
後半、フリーシュートの場面が続いたものの決めきれず流れが徐々に東海に傾くと9分に同点ゴールを決められる。直後の10分には東海大のパス回しの前にゴール前が空いてしまい、逆転のシュートを決められ、勝ち越される。嫌な流れだったが12分、MD浅野(環4)のフィードからAT西村がこの日2点目をあげ同点。17分に再びリードを広げられるも20分にフリーシュートからMD竹村がゴールをあげ三たび同点においつく。逆転へその後も相手の反則からチャンスは作ったもののゴールには至らず。6-6の引き分けで終わり、勝利の若き血を歌うことはできなかった。
相手のオフェンスを研究し、この日のために練習してきたゾーンディフェンスには手応えを感じたが、それでも落ち着きのなかった前半開始早々の3失点は大きく試合の行方を左右してしまった。この引き分けにより残り2戦勝利しても、明大が1勝1分以下か東海大が1勝1敗以下にならない限りFINAL4進出は難しくなった。だが一縷の望みを残すためにも残り2試合相手を圧倒する試合運びで勝利し、明大、東海大にプレッシャーをかけたい。日本一は離れた位置にあるが最後まで”WIN THE DAY”にこだわる16チームの姿を見せて欲しい。
(記事:森田悠資 写真:佐野ちあき)
次戦 9月17日(土)vs法政大
14:40〜ドロー @慶應大学日吉キャンパス陸上競技場
☆関東学生リーグ Aブロック 星取表・日程表
| 慶應義塾 | 明治 | 東海 | 法政 | 東京学芸 | 東京女子体育 | 勝ち点 | 得失点差 |
慶應義塾 | × | ●6-11 | △6-6 | 9/17 | 10/1 | ○20-0 | 4 | 15 |
明治 | ○11-6 | × | ●3-6 | ○19-1 | 9/19 | 10/1 | 6 | 20 |
東海 | △6-6 | ○6-3 | × | 10/2 | ○12-8 | 9/19 | 7 | 7 |
法政 | 9/17 | ●1-19 | 10/2 | × | 9/25 | ○7-4 | 3 | -15 |
東京学芸 | 10/1 | 9/19 | ●8-12 | 9/25 | × | ○14-9 | 3 | 1 |
東京女子体育 | ●0-20 | 10/1 | 9/19 | ●4-7 | ●9-14 | × | 0 | -28 |
※上位2チームがFINAL4進出
以下、選手コメント
伊藤香奈(経2=慶應女子)
(東海大にどういう対策をしてきましたか)相手の試合映像をよく見てどういうディフェンスが有効なのかを考えて、今まで挑戦したことがなかったゾーンディフェンスに新たに取り組んでこの2週間練習してきました。(今日の試合を振り返って)慶大はいつも立ち上がりが悪いと言われていて、立ち上がりに3失点したことが結果的に引き分けにつながってふがいなく思っています。(ゾーンディフェンスの手応えは)ゾーンディフェンスにしてよかったなと試合後は思っていますし、ほぼミスなくできたと思うんですけど、相手のミスに反応しきれずグラウンドボールを取りきれなかった点は後悔が残ります。(今季からトップチームでプレーするようになりましたが)去年はただスタンドから見ているだけで何もできなかったんですけど、今年は全然違う気持ちでリーグ戦に臨んで先輩からいろんなことを教えてもらって、自分でもたくさんいい経験ができているのでこの経験を絶対に1、2年後生かしていきたいと思います。(今後に向けて)まだリーグ戦が終わったわけではないので、残り2戦悔いのないように戦ってあとは準リーグVリーグ新人戦を勝ってもらって16チーム笑顔で終われるように頑張ります。
吉岡美波(理2=大妻多摩)
(今日の試合を振り返って)絶対に勝たなくちゃいけない試合だったので、引き分けで終わってしまったことは本当に悔しいです。絶対に勝てると信じていたので、ただただ悔しいんですけど、まだ終わりじゃないので前を向いてがんばらなきゃいけないなと感じています。(ゴールを決めたときの気持ちは)ぴったりのところにパスがきたのでただ何も考えずに打っただけなんですけど、入ったときは自分でも信じられなくて、本当に入ってよかったなと思いました。(東海大との試合にむけて準備してきたこと)東海大はディフェンスの形が特殊で、東海大に対して自分のできることをプレーをやっていこうと考えていたんですけど、やっぱり戦略通りのディフェンスでもっと点数が取れたと思います。やってきたことは少し出せたんですけど、まだまだ足りなかったので、もっと自分で点を取りにいけたのではないかと感じています。(今シーズンからトップチームで活躍されていますが)自分はアタックのなかでは一番下ということで、自分ができるプレーばかりをやってしまうことが多いです。それでもボールが回ってきたときにはアタックとして負けない気持ちを持ってプレーしないといけないと考えているので、足りてない部分をこれからもっと伸ばしていかないとトップチームにはいられないと思います。なので明日からの練習でその部分を補っていき、次のリーグ戦、来年の日本一に向けてチームの一員として自信を持ってフィールドに立てるように練習していきたいです。(次の試合に向けて)まだまだリーグ戦は続きますし、リーグ戦突破の可能性が0パーセントになったわけでもないですが、得失点差を考えるとアタックがどんどん点を決めていかなければならない試合になると思うので、やっぱり諦めずに前を向いてシュートを打ちにいきたいと思います。