【野球】投打かみ合い大量得点で快勝! 東大②

4月16日(日)東京六大学春季リーグ戦 東大2回戦

特大のHRも放ち、フェンス直撃のファインプレーも見せた岩見

 

初戦を白星で飾り迎えた2回戦。岩見雅紀(総4)の特大ホームランを皮切りに打線が爆発し、序盤から大量得点を奪った。終盤に追加点はなかったものの、先発の髙橋佑樹(環2)をはじめとした投手陣が失点を最小限に抑え、11−2で快勝。今季初カード、2連勝で勝ち点を獲得。幸先の良いリーグ戦のスタートとなった。

 

 

慶大

11

東大

 

慶大:○髙橋佑、髙橋亮、土井、佐藤、菊地―郡司、植田将

東大:●小林、川口、山下大、宮台―三鍋、森田

 

慶大:岩見2号ソロ(2回)、郡司1号3ラン(3回)

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[9]

天野康大(環4・智辯和歌山)

 

河合大樹(総3・関西学院)

瀬尾翼(理4・早稲田佐賀)

[8]

柳町達(商2・慶應義塾)

 

小原和樹(環2・盛岡三)

 

佐藤宏樹(環1・大舘鳳鳴)

 

菊地恭志郎(政3・慶應志木)

[7]

岩見雅紀(総4・比叡山)

 

R7

中村健人(環2・中京大中京)

[2]3

郡司裕也(環2・仙台育英)

[3]

清水翔太(総4・桐蔭学園)

 

H2

植田将太(商2・慶應義塾)

[4]

倉田直幸(法4・浜松西)

 

明渡稜(政4・桐蔭)

 

R6

瀬戸西純(政1・慶應義塾)

[6]4

照屋塁(環4・沖縄尚学)

[1]

髙橋佑樹(環2・川越東)

 

三枝遼太郎(商3・慶應義塾)

 

髙橋亮吾(総2・慶應湘南藤沢)

 

土井涼(商2・慶應義塾)

 

H8

山崎隼人(商2・慶應義塾)

 

 

今季初カードとなった東大戦、1回戦では勝利したものの内容に課題が残った慶大。2回戦には危なげなく勝利し勝ち点1が欲しいところだ。

今季第1号ホームランを打ち、最終回にはファーストを守った郡司

 

試合開始直後は両校とも沈黙していた打線。しかし、2回表に岩見がバックスクリーン直撃の特大ホームランを打ち込むと、慶大打線が目を覚ます。郡司裕也(環2)、清水翔太(総4)の連続ヒットで2点目を獲得すると、3回表には相手投手の四球でもらった無死一・二塁のチャンスで郡司がレフトポール際のホームランを放ち、3点を追加した。勢いに乗った慶大は、4回表、相手の四球や瀬尾翼(理4)と柳町達(商2)の連続ヒットでランナーをため、四球押し出しと清水のツーベースで合計5点を追加。チャンスをしっかりとものにし、ビッグイニングを作った。

 

2年生になり落ち着いたピッチングを見せる髙橋佑

 

守っては、先発髙橋佑が3回までほぼ完璧なピッチングを見せ、試合のリズムを作った。4回に制球を乱す場面も見られたが、粘り強い投球で立て直し失点を2に抑えると、6回以降継投した投手陣もそれぞれが実力を発揮し東大打線を寄せ付けない。

 

試合終盤に慶大の追加点はなかったものの、堅い守備で東大に隙を与えなかった慶大。最後は菊地恭志郎(政3)が危なげないピッチングでピシャリと締め、11−2で勝利を収めた。

 

試合序盤の大量得点で手にしたこの勝利。岩見は昨季の早大2回戦から年またぎの3試合連続ホームランとなる。相手のミスでもらったチャンスは存分に生かしきれた。しかし、相手エース登場後には打線がつながらなかったのも事実であり、リーグ優勝を見据える慶大としては課題が残った。勝ち点1は獲得したものの、まだリーグ戦は始まったばかり。気を引き締めて次戦の立大戦に臨みたい。

 

 

This is YOUR day!!責任果たし初利! 髙橋佑樹

悲願の初白星をあげた髙橋佑

下級生ながらに積んできたリーグ戦経験を生かし、試合を作った髙橋佑。先発投手として申し分ない投球でチームを支え、待望の初勝利を挙げた。しかし本人は「反省しかない」と内容を冷静に分析。今後のさらなる飛躍に期待が懸かる。確かな実力と謙虚な姿勢で、投手陣を引っ張る存在へと成長していくことだろう。

 

記事:鈴木 優子

 

 

◆打撃成績

 

 

[9]

天野

空三振

四球①

 

二ゴロ

二ゴロ

 

二ゴロ

 

 

河合

 

 

 

 

 

 

 

遊ゴロ

 

[5]

瀬尾

二ゴロ

逃三振

 

左安

捕邪飛

 

左2

空三振

 

[8]

柳町

空三振

 

四球

右安

 

遊失

死球

 

 

小原和

 

 

 

 

 

 

 

三ゴロ

 

佐藤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菊地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[7]

岩見

 

中本①

四球

四球①

 

 

 

 

 

R7

中村

 

 

 

 

 

四球

四球

 

中飛

[2]3

郡司

 

遊安

左本③

四球①

 

右飛

右飛

 

中安

[3]

清水翔

 

中安

遊ゴロ

左中2③

 

投犠

二ゴロ

 

 

H2

植田将

 

 

 

 

 

 

 

 

四球

[4]

倉田

 

一野選

中直

三ゴロ

 

 

 

 

逃三振

明渡

 

 

 

 

 

四球

 

 

 

R6

瀬戸西

 

 

 

 

 

 

左2

 

 

[6]4

照屋

 

二飛

中飛

空三振

 

遊安①

遊ゴロ

 

右飛

[1]

髙橋佑

 

空三振

 

四球

四球

 

 

 

 

三枝

 

 

 

 

 

二飛

 

 

 

髙橋亮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H8

山崎

 

 

 

 

 

 

四球

 

 

 

◆投手成績

 

打者

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

髙橋佑

21

82

 

髙橋亮

10

 

土井

13

 

佐藤

16

 

菊地

18

 

 

  • 監督・選手コメント

 

大久保秀昭監督

(今日の試合を振り返って)岩見のホームランで先取点と、向こうのミスも絡み前半で大量点が取れたので、比較的楽な試合運びができたと思います。(勝因は)岩見の先制ホームランと、髙橋佑が4回に2点は取られましたがなんとかゲームを作ったことですね。(菊地投手はこれからも抑えとして起用するのですか)いえ、投げさせるところで投げさせます。(今日継投させたピッチャーは)経験も含めての起用ですが、みんな頑張ってくれたと思います。(9回では植田将選手がキャッチャー、郡司選手がファーストを守りました)点差が開いていたので1人でも多くの選手を使おうという意図でした。けがなどの万が一に備えて、2番手3番手の選手を経験させておきたいということもあります。(打撃面では長打がたくさん出ましたが)今日は今日、昨日は昨日。これからが本当の勝負です。打ったことはプラスに変えてくれればいいですが、反省点もたくさんありますからね。これからの相手はそう簡単に打たせてくれませんよ。(立大戦に向けて)一戦必勝で頑張ります。

 

岩見雅紀(総4)

(第1カードを終えてみて)勝ててよかったです。(3回のフェンス直撃のあと病院へ行ったそうですが)大事をとって診てもらっただけです。CT検査を受けたのですが異常はなかったです。軽度の脳震盪だったみたいです。(衝突してしまったけれどファインプレーでした)そうですね。捕りたいなと思って、無我夢中で走りました。(グローブに)勝手に入ってくれました。普通に嬉しかったです(笑)。(今日はホームランもでました)ど真ん中にきたので打ちました。今日のはすごく手応えがありましたね。昨日は少しこすっていたので、飛距離も今日の方がよかったですし。昨日も今日も下級生が投げていたので打ちたいなと思ってました。取れないところまでボール飛んじゃったみたいでホームランボールはもらえなかったです(笑)。

 

郡司裕也(環2)

(今日の試合を振り返って)ピッチャー陣が四死球6つ出しながらも良く踏ん張ってくれたというのと、打線がそのリズムに乗れたという感じです。(二打席目のホームラン、打った球種は)変化球だったと思うんですけど、なんの変化球かは覚えてないです。(感触は)打った瞬間はホームランかファールかというより、きれるなと思いました。(3安打猛打賞でしたが、バッティングの調子は)上向きになっているとは思いますけど、これで調子に乗ると来週から打てなくなるので、もう一度、勝って兜の緒を締める感じでやっていきたいと思います。(終盤、ファーストの守備に就きましたが、これまでそういった経験は)今日のような使われ方はたまにしかないので,まだ不安ですね。(これでチームは連勝、来週の立大戦に向けて一言)東大戦で良いスタートがきれて、ここまで良い流れで来ていると思うんですけど、その余韻は今日で終えて、来週からまた新たなスタートという気持ちでやっていかなきゃいけないと思います。

 

髙橋佑樹(環2)

(今年初登板初勝利。率直な感想をお願いします)反省ばかりですね。4回に急にストライクが入らなくなってしまったので、初勝利したというよりさせてもらった、5回も監督に投げさせてもらったという感じです。(5回投げるのは初めてですが、そこに関しての気持ちはいかがですか)点差があったので、しんどいということはありませんでした。周りが気遣って5回投げさせてくれているということを感じ、しっかりしなくてはいけないなと思いつつ投げていました。(今日の試合全体を振り返っていかがでしたか)良い形で先制して、岩見さんのファインプレーがあったり、サードの瀬尾さん、ファーストの清水翔さんのいいプレーでアウトにしてもらったりしたので、チームとしてはすごく締まった試合ができたと思うのですが、4回の僕の良くないピッチングが余計だったなと思います。(同級生の郡司選手のリードは投げていていかがでしたか)去年から一緒に入って、ずっと組んでやっているので、リードに関して息が合っているのではないかなと思います。(昨年も先発する機会がありましたが、そのことも含めて今日を振り返るといかがですか)本当であれば、昨年先発として出させてもらっていた時に勝っていなくてはいけなかったと思います。(今日は)立ち上がりはストライクがよく入って良かったと思いながら投げていたのですが、やはりその4回の反省しかないです。(今日見つかった個人、チームでの課題はありますか)個人としてはストライクが入らなくなる癖を直すことです。チームとしてはみんな良かったのではないかと思います。(次回の登板に向けて一言お願いします)一個結果として勝利というものがついてきてくれたので、次からはもっとしっかり投げなければというだけです。反省しかないです。

 

佐藤宏樹(環1)

(今の率直な感想は)初登板で緊張もあったけど、自分の思っていたピッチングができたのは大きかったと思います。(神宮の雰囲気はどんなものでしたか)外からしか見たことなかったので、中はまた一段と雰囲気が違うなと思いました。けっこう緊張しました。(今日の登板は予測していましたか)そうですね。昨日からベンチ入りをしていて、昨日は登板しなかったので今日はあるかもな、と思ってました。(心の準備はできていましたか)あまりできていなかったです(笑)。中盤で言われたので、体の準備はしっかりしていたけど、思ったより緊張しました。(今年は1年生が多くベンチ入りしていますが)やっぱり、同期が一番一緒に練習する時間が長いので心強いです。(最後に立教戦に向けてひと言)投げるからはまだ分からないですけど、機会があったら自分の役割をしっかりこなして、しっかり勝ちにいきたいです。

 

瀬戸西純(政1)

(リーグ戦初出場でした。神宮球場の雰囲気はいかがでしたか)緊張しました。六大学の神宮でプレーするのがみんなの憧れでもあり、僕の憧れでもあったのですが、今は自分のやることに精一杯で今日もすごく疲労があり、神宮でプレーするという実感はこれから沸いてくるのかな、と思います。でも、神宮球場のスタンドの低さや芝のはね方を感じながらプレーできたことに嬉しさももちろんあります。(初打席でツーベースヒットとなりました)レフトが落としたのが記録上ヒットになってくれて、ラッキーなヒットではあったのですが、初打席初ヒットを打てるとは思っていなかったので嬉しいです。(立大戦に向けて)出るかどうかはわかりませんが、もしチャンスが与えられれば自分のできることは精一杯やりたいです。立大には同じ神奈川から入ってプライベートでも交流のある中川がいるので、対戦があれば打ちたいですし、同じ1年生として負けられないので、自分も頑張りたいと思います。

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