【野球】延長12回の熱闘を演じるも両者譲らず、2カード連続の引き分けスタート 法大①

5月6日(土)東京六大学野球秋季リーグ 法大1回戦

最終回に生還するもアウトになった柳町

負けられない、意地と意地とがぶつかり合う白熱した展開だった。慶大は、初回先発の関根智輝(環1)がいきなり4点を奪われる苦しい立ち上がり。しかし、その裏に清水翔太(総4)のタイムリーなどで1点差に詰め寄ると、5回には清水翔がソロホームランを放ち同点に。6回以降は、両チームともに救援陣が好投を続け、互いに得点を奪えず。慶大は、2カード連続での引き分けスタートとなった。

 

 

10

11

12

法大

慶大

 

法大:長谷川、内沢、熊谷、菅野―鎌倉

慶大:関根、菊地、髙橋佑、髙橋亮―郡司

慶大:清水翔1号ソロ(5回)

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[9]

天野康大(環4・智辯和歌山)

[5]

瀬尾翼(理4・早稲田佐賀)

 

H5

瀬戸西純(政1・慶應義塾)

[8]

柳町達(商2・慶應義塾)

[7]

岩見雅紀(総4・比叡山)

 

髙橋亮吾(総2・慶應湘南藤沢)

 

河合大樹(総3・関西学院)

[2]

郡司裕也(環2・仙台育英)

[3]

清水翔太(総4・桐蔭学園)

[4]

倉田直幸(法4・浜松西)

[6]

照屋塁(環4・沖縄尚学)

[1]

関根智輝(環1・城東)

 

植田清太(総3・慶應義塾)

 

菊地恭志郎(政3・慶應志木)

 

小原和樹(環2・盛岡三)

 

大西健斗(環1・北海)

 

髙橋佑樹(環2・川越東)

 

中村健人(総2・中京大中京)

 

夏を感じさせるような暑さの中、試合も初回からその暑さに負けない展開が繰り広げられた。法大の先攻で始まった試合、慶大はルーキー関根が先発のマウンドに上がった。しかし、関根はいきなり法大打線につかまる。1死から連打と死球で満塁とされると、5番福田に犠飛を打たれ先制。続く大西千、鎌倉には連続でタイムリーを打たれ、初回だけで4点を奪われた。

同点のホームを踏む郡司

苦しい展開を早めに打破したい慶大、裏の攻撃で相手先発の長谷川を捉え、反撃を開始する。先頭の天野康大(環4)が内野安打で出塁すると、瀬尾翼(理4)、柳町達(商2)も続いて出塁する。満塁のチャンスで好調の郡司裕也(環2)が粘った末に押し出しの四球を選び1点を返すと、続く清水翔のタイムリーと倉田直幸(法4)の内野ゴロの間にさらに2点を追加。1点差まで詰め寄り、試合の流れを慶大に引き戻す。さらに3回裏、先頭の郡司がセンター前ヒットで出塁すると、2死から照屋塁(環4)が初球をうまく逆方向に弾き返し、郡司が同点のホームを踏んだ。

4点を奪われた慶大は早めの継投に出る。関根に代わって、3回からは菊地恭志郎(政3)がマウンドに上がる。4回に自身のワイルドピッチで1点を奪われるも、6回まで投げて被安打1の好投。「ツーシームや変化球が上手くハマった」と語るように、テンポの良いピッチングを披露した。

継投し、1安打のみに抑えた菊地

1点を勝ち越され迎えた5回裏。6番清水翔が法大2番手内沢の内角への変化球をうまく捉えると、打球はライト方向へ伸びそのままスタンドイン。「まさかホームランを打てるとは思ってなかった」と振り返るも、清水翔自身リーグ戦初となる本塁打は、貴重な同点ソロとなった。

終盤に入ると、互いに救援陣が好投。法大は、6回から3番手で前週圧巻の投球を見せた熊谷をマウンドに送り、慶大打線は9回までノーヒットに抑え込まれる。対する慶大も、7回には髙橋佑樹(環2)が打者三人を簡単に切って取ると、8回からは今季成長著しい髙橋亮吾(総2)が登板し、相手打線を寄せ付けないピッチング。両チームの意地と意地とがぶつかり合う。

リーグ戦初本塁打も放ち、猛打賞の清水翔

サヨナラ勝ちを狙う慶大は10回、先頭の郡司があわやホームランかというフェンス直撃の二塁打を放つも、ここは熊谷に後続が打ち取られ無得点。一方、髙橋亮は12回まで3塁を踏ませないピッチングで無失点に抑え込み、流れを呼び込む。迎えた最終12回、代わった菅野から柳町がヒットで出塁すると、犠打で2塁へ。一打サヨナラの場面で打席には、今日ホームランを放っている清水翔。2球目を流し打ちしレフト前へ運ぶと、柳町が一気にホームへ。決死のヘッドスライディングを試みる柳町に、レフトからの好返球をつかんだキャッチャーがタッチする。際どいタイミングも、球審の判定はアウトでゲームセット。惜しくもサヨナラとはならず、延長12回を戦い5-5の引き分けとなった。

「本当にたくましくなっている」と大久保監督が語るように、今季の慶大は試合を重ねるごとに成長を続けている。今日は、4点のビハインドからゲームを立て直して引き分けに持ち込んだ。立大戦の引き分けに続き、勝ちきれなったことは事実かもしれない。しかし、打線に繋がりも生まれ、開幕前は不安視されていた投手陣もそれぞれが持ち味を発揮するなど、チーム力の向上は明らか。今日の引き分けもここからの成長の糧になるはずだ。悲願の優勝へ向け、負けられない戦いは続く。

記事:重川 航太朗

◆打撃成績

  

10

11

12

[9]

天野

二安

左安

 

左飛

 

投犠

 

左飛

  

左安

 

[5]

瀬尾

死球

死球

 

右安

 

空三振

  

空三振

   

H5

瀬戸西

          

投併

 

[8]

柳町

中安

一飛

 

死球

 

二ゴロ

  

一ゴロ

  

左安

[7]

岩見

空三振

三ゴロ

 

遊併

  

空三振

     

髙橋亮

        

二飛

   

河合

           

投犠

[2]

郡司

四球①

 

右安

 

左飛

 

左飛

  

左2

 

遊ゴロ

[3]

清水翔

遊安①

 

投犠

 

右本①

 

中飛

  

中飛

 

左安

[4]

倉田

遊ゴロ①

 

中飛

 

一ゴロ

  

三ゴロ

 

一ゴロ

  

[6]

照屋

三ゴロ

 

右2①

 

二ゴロ

  

四球

 

遊ゴロ

  

[1]

関根

            

植田清

 

空三振

          

菊地

  

二ゴロ

         

小原和

     

死球

      

大西健

            

髙橋佑

            

中村

       

捕ゴロ

  

遊ゴロ

 

◆投手成績

 

投球回数

打者数

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

関根

11

39

菊地

14

51

髙橋佑

12

髙橋亮

17

62

◆監督・選手コメント

 

大久保秀昭監督

(2カード連続で引き分けスタートとなりましたが)勝つチャンスがあった中で、残念と言えば残念です。けど、同じぐらいピンチもあったし、凌ぎあいで最後のもうひと押しができなかったというのは立教戦と同じなんですけど、本当にたくましくなっています。ミーティングでも「お前らはよくやっているよ」というように話しました。チーム力ということはずっと言っていて、それが無かったら最下位もあるぞと言って、でもここで戦うたびにいろんな強さを出してくれています。ただ、同じくらい反省すべき点も出ているのでまだまだです。(今日は菊地投手と髙橋亮投手が好投しましたが、投手陣についてどう感じていますか)関根が4点は取られすぎたかなあと。ただ、その後の3人がよく耐えてくれたと思います。(清水翔選手が今日は1本塁打を含む3安打でしたが)10回のランナー2塁の場面のところも最低進めてくれという感じで出して、あわや抜けるかという打球を俊足のセンターに阻まれてしまって、あそこで決めてくれたら最高だったんですけど。12回でも、打って繋いでサヨナラかという場面も作ってくれたし、本当にいい働きをしてくれています。今日は、4年生がよく頑張ったと思います。(打撃陣全体として手ごたえは)4点ビハインドを追いつくのはなかなかできないことなので、今日は岩見が封じ込められて、相手も警戒しているだろうし、その中で岩見の前後バッターだったり、下位打線が簡単にアウトにならないだったりと、そういうところがちょっとずつでき始めていると思います。(明日以降へ向けて)一戦必勝で勝てるように考えていきます。

照屋塁主将(環4)

(今日の試合振り返って)初回に4点取られても、追いついて粘ってあと一本ってところまで持って行けたので、良い部分もあったと思います。(三回には一時同点となるタイムリーを放ちました)初球から甘く入ったら逃さず打とうってことを意識して集中して打席に入れました。(最近は主将としての勝負強さが目立ちますが)得点圏での打席での集中力を意識してます。(慶大守備のミスが目立ちました)ミスは出るときは出るものだと思います。今日はミスが出たけど負けなかったことが大きいと思います。(明日の試合への意気込みは)今日出た課題を明日へ繋げられるように修正して、とにかく勝てるように頑張ります。

天野康大(環4)

(今日の試合を振り返って)負けなかったことが一番なんじゃないですかね。それが明日につながってくるので。今日は最初から4点取られてしまったけど、それにしっかり追いつけて負けなかったというのは明日明後日につながって行くと思います。(今日は猛打賞おめでとうございます)好調というか、3、4、5番といったクリンナップの前に僕と瀬尾の1、2番が出塁して繋げないといけないので。出塁することだけを考えて打席に入ってました。(勝ち切れなかったのはなぜでしょう)こっちもピンチを凌いではいたんですけど、ここというときに1本が出なかったのが勝ちに1歩繋がらなかったということだと思います。相手の守備がすごく良かったのもあるんですけど。(2カード連続で初戦で引き分けです)やっぱり引き分けはしんどいです。後半になるにつれて情けなくなってきます。(第2戦に向けて一言)明日は勝たないと、今日の引き分けも意味がないので、明日も初回からどんどん攻めて勝ちたいと思います。

清水翔太(総4)

(今日の試合を振り返って)勝ちたかったです。打てるところは打てたんですけど、守れるところを守れなかったりとか、いろいろあったのでそこは改善していきたいなと思います。(初回のタイムリーについて)あまり引っ張りにかからずに、遅い球こそ逆方向にという意識で打席に立って、これまでいい結果が出ているので、そのまま打席に入りました。(5回にリーグ戦初ホームランを放ちましたが)塁に出てやろうと思って、まさかホームラン打てるとは思ってなかったので、最高の結果になったかなと思います。(10回、12回と惜しくも試合を決められませんでした)正直2本とも決まったなと思ったんですけど(笑)。今日はツイてなかったのかなと思います。郡司の当たり(10回の大飛球)もホームランにならなかったし、初回には相手の打球がベースに当たりましたし。負けなかったということを考えると、ツイてなかったで片付けられるかなと思います。もう少し練習しなきゃなという感じです(笑)。(守備ではエラーもありましたが多くの打球をさばきました)ここまで内野手ノーエラーでやってきたので、めちゃめちゃその一本が悔しいです。取るのが当たり前な打球ではあったので、バウンドが変わったというのも言い訳にできないです。今日帰って練習して、明日から頑張っていきたいです。(全体的にミスがあって乗り切れませんでした)自分たちのやるべきことをできてそうで、できてなかったかなと試合を振り返ってみるとそう感じます。(初回4点差から負けなかったことは大きい)粘り強くなっているのはチームが強くなっている証拠だと思います。(次の試合に向けて)引き分けに関しては立大戦で経験しているのでこっちに分があると考えて、ポジティブに明日も初回から頑張って打っていきたいと思います。

菊地恭志郎(政3)

(今日の投球を振り返って)前のカードは体調を崩してしまって、出場出来なくてチームやいろんな人迷惑をかけてしまっていたので、今日は絶対抑えようと思って投げました。ツーシームや変化球が上手くハマったので相手を抑えられました。勝ち切れなかったのは僕のパスボールでの1点だったので悔しかったです。(練習に復帰したのは)立大戦が終わってすぐに復帰しました。(今週の調整方法は)調整というよりは、また一歩レベルアップするためにいつも通りの練習を毎日していました。(今季はリリーフでの登板が続いています)どこで使われてもバッターに向かって投げるだけなので。前でも後ろでも変わらずベストピッチングをしたいです。(明日に向けて)絶対負けられないので、もし明日投げたら絶対抑えて勝ちたいと思います。

郡司裕也(環2)

(今日の試合を振り返って)今日は負けなかったことが一番よかったと思うので、関根が4点取られてしまいましたが何とか野手でカバーでき、1年生を助けることができてよかったと思います。(立大戦からはどのようなことを課題に練習してきましたか)法大が力だけで言えば一番あると思うので、力関係で言えば全然劣っていると思うのですが相手を研究して、ボールを低めに集めて、できることを精一杯やろうと思いました。(延長10回での二塁打など計2本のヒットがみられましたが、攻撃面ではいかがでしたか)自分の打撃の調子はそこそこいいのでこれを継続できればいいなと思います。(守備面では)今日は菊地さんのボールを1つ逸らしてしまい、あれを防げていたら5-4で勝てていたかもしれないので、準備をしっかりしたいなと思います。(明日の試合に向けて)この展開は立大戦と似たようなものがあると思うので、立大戦は日曜日負けてしまってそこから2連勝だったのですが明日は何としても勝って日曜日月曜日で終われるように頑張ります。

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