慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】第20節 明暗分けたセットプレー…零封負けで次節にも降格決定の危機 明大戦

前節、首位・筑波大を相手に5失点での大敗を喫した慶大。1部残留に向け、これ以上負けられない状況の中で迎えた明大との一戦は前半、セットプレーなどからいくつかチャンスを作るも決めきれず、スコアレスで終える。すると後半の頭、54分にCKから失点。その後は猛攻を仕掛けるが1点が遠く、0-1で敗北した。この結果、慶大は次節にも来季の2部降格が決定するという危機に直面している。

 

第91回関東大学サッカーリーグ戦 第20節

 

2017/11/4(土)11:30KO@三ツ沢公園陸上競技場

 

【スコア】

慶應義塾大学 0-1 明治大学

 

【得点者】

0-1 54分 安部柊斗(明治大学)

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)

DF鴻巣良真(総3・国学院久我山高)

DF野村京平(総2・国学院久我山高)

DF八田和己(総2・桐蔭学園高)

DF佐藤海徳(政2・桐光学園高)

MF岩崎湧治(商3・ベガルタ仙台ユース)

MF落合祥也(商2・横浜FCユース) →81分 松岡瑠夢(総1・FC東京U-18)

MF渡辺夏彦(総4・国学院久我山高)→67分 小谷春日(環3・藤枝東高)

MF松木駿之介(総3・青森山田高)

FWピーダーセン世穏(経2・FCトリプレッタ)

FW池田豊史貴(総4・浅野高)→86分 田中健太(法4・横浜F・マリノスユース)

 

渡辺の左腕にキャプテンマークが巻かれた

前節、筑波大に敗れて(0●5)再び降格圏に転落した慶大。これ以上の負けは許されない中、この日はGK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)がスタメンに復帰し、松木駿之介(総3・青森山田高)もケガからの復帰後初のスタメン出場となっている。また、累積警告で出場停止となった主将の手塚朋克(環4・静岡学園高)に代わって、渡辺夏彦(総4・国学院久我山高)がキャプテンマークを巻いた。

 

明大にゴールを割らせない

久々の晴天の下で行われた試合は、前半から一進一退の攻防を見せる。先に主導権を握ったのは慶大。連動した守備で相手に思うようにプレーをさせず、立ち上がりから流れを引き寄せる。しかし、守りで主導権を握った慶大も、攻撃ではチャンスを作り出せない。前線の松木や池田豊史貴(総4・浅野高)を起点に攻撃を仕掛けるが、なかなか良い形でシュートまで持っていけない時間が続く。33分には、ゴール前でボールを受けた渡辺から池田、松木とつなぎ最後は松木が左足でシュートを放ったが枠を外れる。前半終了間際にはゴール前の良い位置でFKを得たものの、佐藤海徳(政2・桐光学園高)のシュートはクロスバーの上。結局両チームとも攻め手を欠いた前半は、スコアレスで終了した。

 

セットプレーを中心に攻め立てるがゴールならず

後半も先にチャンスを作ったのは慶大だった。後半立ち上がりの46分、敵陣左サイドでFKを得ると、佐藤のロングボールを最後は岩崎湧治(商3・ベガルタ仙台ユース)がヘディングでシュート。決定的なシーンだったが、これは相手GKの正面だった。決定機を決めきれない慶大は逆に54分、セットプレーから先制を許す。相手の左CK、明大の選手が一斉にニアサイドに走りこむ中でボールはファーサイドへ。慶大の守備が手薄になったところに走りこんでいた選手がダイレクトボレーでネットを揺らした。明大が得意としているセットプレーでの失点で0-1とされてしまう。何とか同点に追いつきたい慶大は67分に小谷春日(環3・藤枝東高)、81分に松岡瑠夢(総1・FC東京U-18)、85分には田中健太(法4・横浜F・マリノスユース)を投入して得点を目指したが攻撃は噛み合わず。前線へのボールも精度を欠き、得点できないままタイムアップ。0-1での敗戦となった。

 

まだ、残留への道は閉ざされていない

「勝たなければいけないゲームだった」という須田監督の言葉通り、後がない慶大にとって落としてはいけない試合だった。ましてや試合内容ではセットプレーでの失点以外は守備陣も良く対応ができており、いわゆる“負け試合”というものではなかった。しかし、結果は勝ち点0。これが慶大に突きつけられた現実だ。唯一の希望は、選手たちの目にまだ諦めの色がないこと。「もう今日の試合を振り返るという段階じゃない」という渡辺の言葉には、ラスト2戦に懸ける覚悟が見て取れた。慶大は今節勝利を挙げた12位・日体大に得失点差こそわずかに「1」上回っているものの、勝ち点で並ばれてしまった。10位・専大も敗れたため、10位から12位までに3チームが勝ち点1差でひしめき合う状況に。次節、慶大が敗れ専大が勝利を挙げれば、慶大の来季2部降格が決定する。残された道は、ただ一つ。勝つだけだ。

 

(記事 岩見拓哉)

 

第20節終了時の順位表

 

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試合後コメント

須田芳正監督

(試合を振り返って)今日は勝たなければいけないゲームだったんだけど、まあ選手たちは良くやって、相手のサッカーはさせなかったけど、明治はセットプレーでここ2試合で4点取っているのでそこは注意はしていたんだけど、それでやられてというのが残念なゲームでしたね。(今日の狙いは)流れの中では、前半立ち上がりと後半立ち上がりにうちらがセットプレーをすぐ取って決定的なシーンを作って、でもそれが入らなくて、その流れでまた今度は相手に行ったということで、我々としては本当に相手にサッカーをやらせないで、なおかつ彼らが得意とするセットプレーでしっかりと守備をして、そこで我々がセットプレーで取るというゲームプランを立てていたんだけど、まあうちらがあそこのチャンスを逃したというのはちょっと流れ的にも、そのあとまた違ったパターンで彼らもCKで来たので、そこで付き切れなかったところで入れられたということで、非常に残念ですね。(ピーダーセン選手と池田選手の2トップだったが、その意図は)こういうこれからの戦いというのはこっちとしてはもう分かりやすい戦いにしようと。それで高いツインタワーを置いてそこにロングボールを入れて、押し上げてこぼれを拾ってサイドから攻撃しようっていうところだったんだけど、あそこは2人ともよく頑張ったんだけど、セカンドボールからサイドに良いボールがなかなか展開できなかったと思います。(前半は0-0で理想的な形だった)まさに前半は0で行こうと。なおかつ相手にサッカーをやらせていなかったので、さっきも言ったようにうちらは後半も基本的にはああいった形で相手にサッカーをやらせないで、数少ないチャンスなおかつサイド攻撃からCKだったりFKを取ったりして、そこで我々が取って勝とうというゲームプランだったんだけど、そこでなかなか得点ができなかった。まあいくつかCKもFKもあったんだけど、その質がやっぱり悪かった。(セットプレーが強みのチーム相手にファールが多いという展開になったが)まあこういう厳しい戦いの中ではもうしょうがないと思う。ボールを奪いにいくしかないので、ボールにいく、相手に厳しくいくしかないので、まあこれはもう致し方ないと思います。(今日は左サイドの裏を狙われていたが)逆に相手のストロングだと思うので、こっちも警戒はしていたんだけどやっぱり相手の右サイドハーフが良い選手ですし、なおかつそこに人数をかけて数的優位を作りながら展開してきたんでね。そこはまあ崩された場面もあったんだけど、あとは中がしっかりとマークが付けていたので、そこからは良く守ってくれたと思います。(後半、中盤の選手に代えて前線の選手を増やした意図は)まあもう攻撃するしかないので、負けたら終わりのゲームだからね。前線で(松岡)瑠夢あたりは1人でドリブルで行ける選手なんで、ボランチを減らして彼を前に入れたという感じですね。(次節に向けて)まだ終わってないんで。何が起こるか分からないので、リーグ戦というのは。下を向いている時間もないし、もう切り替えて次の駒澤戦に向けてやるしかないと思っています。次も頑張ります。

 

渡辺夏彦(総4・国学院久我山高)ゲームキャプテン

(試合を振り返って)まあ今日の感想うんぬんよりも、とにかく来週に向けてという感じですね。もう今日の試合を振り返るという段階じゃないと思います。とにかく来週からの2試合に全てが懸かっているので、そこに向けて今は思考をすでに切り替えています。(今日はゲームキャプテンを任されたが)手塚が累積で出られないので、僕がやるという感じですね。(前半は0-0で折り返す理想的な形だったが)前半も理想的と言えば理想的だったかもしれないけど、前後半通してもうちょっとセットプレーを取りたかったですし、そういう意味ではボールがなかなか前に行かなかったというか、そういうところは十分ではなくて、後半も、前半よりはやられていたかもしれないけどそこまでやられていたわけではなくて、試合トータルで考えたら、前後半合わせてもうちょっとボールを前に運べなくてはいけなかったし、セットプレーを取るためにももっと前に行かなくてはならなかったというのはあるので、前半からうまくいったというわけではないですね。(ハーフタイムにはどのような指示が出ていたか)大きな修正は、やっぱりボールを奪った瞬間、奪って例えばセカンドボールを拾って中盤で一回落ち着いたときに、それですぐに前に蹴るのでは厳しいという話があったので、それは横でもうちょっと繋いでしっかりと全体を押し上げないと攻撃に繋がらないという話はして、ただ後半に入ってもなかなかそれが改善されず、難しかったですね。(厳しい試合になったが、あえて今日の良かった面をあげるならどこか)闘っていたと思います。みんな闘っていたと思うし、前半の勢いなんかも明治は相当嫌がっていたのも感じましたし、そういう意味では、実力差はあると思うんですけど、それを何とかカバーするくらいみんな闘っていたと思うし、それはやっぱり続けていくしかないと思います。さらに言えばもっともっとやらないと勝てないし、あと2試合さらにそこをあげていかないといけないと思います。まあそこは良い点だし、さらに言えばもっとやらなくちゃいけない点ですね。(次節に向けて)頑張ります。

 

鴻巣良真(総3・国学院久我山高)

(試合を振り返って)何て言うんだろう…。勝負の試合じゃないですか、この3連戦。「今までの試合は忘れて絶対勝とう」と言っていた中で、1試合目で勝てない。「ここで負けたら終わりだ」と言っている中で勝てない。内容とかじゃなくて、ここで勝ちきれないし、点を取られてしまうのが、現状です。(失点はセットプレー。須田監督は相手のサッカーはさせなかったと評価していたが)まあやらせてはいなかったし、こちらがやりたいこともやれていたと言えばやれていたんですけど…。でもこっちの得点の匂いはあまりしなかったと思うし、セットプレーでも守備が我慢できなかったのは良くないです。(得点力不足の中で、右サイドバックとしての攻撃の意識は)今日も中盤でちょっとボールが落ち着いたら、僕が高い位置をとってそこから早めにクロスを上げて、得点に結びつける、そういう働きもしたかったんですけど、なかなかそういうシーンがなくて、後ろで守備をする時間が多かったです。欲を言えばもっと前で勝負したかったというのが正直な気持ちです。(守備中心の戦術とはいえ、毎試合ディフェンスラインが上がらず効果的なカウンターもほとんどないためジリ貧になってしまっている)今僕たちは得点がなかなか取れないので、絶対に失点しちゃいけないんです。失点しちゃいけない中で、セットプレーだったりカウンターだったりの1つのチャンスをモノにするしかないと思うんですけど、そこで失点しちゃうから試合の運び方、シナリオが崩れちゃう。だからどうにか俺を含め、ボランチも含めた守備のところで、どうにか失点を無くさないことには、僕たちが勝つのは難しいんじゃないかなと思います。失点を無くしてから、1本のチャンスをモノにできるかできないかが、勝ち点3を取れるかどうかの分かれ目だと思います。(今日はセットプレーの精度が勝敗を分けた)そうですね。練習は相当していたんですけど…。質の差が出ましたね。(高さはあるメンバーだったが)そうですね。高さは今日は相当あったと思うんですけど、でもこっちが取れなくてあっちが取れる。何かが違うと言うか…。足りないですよね。(次節に向けて)本当にもう2連勝するしか残ってないと思うんですよね。最初は駒澤なんですけど、もう何でも良いですよね。内容とか正直どうでも良くて、ずっと守ってカウンター1発でもいいし、セットプレー1本でもいいし、何が何でも勝ち点3を取る、そういうサッカーをしたいです。全力を尽くします。

 

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