慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】多彩な攻撃でトライを量産するも、後半途中から失速/関東大学春季大会Aグループ VS東海大

この日も安定したプレイを見せた高木

 


1勝2敗で迎えた春季大会第4戦。東海大との一戦、結果としては僅差で慶大に軍配があがった。

スコアでは9点差でわずかな差だが、一時慶大は大きくリードしていた。

お互いに2トライを決めて、迎えた前半25分。中本慶太郎(経4・慶應)のこの日2個目のトライに続いて、WTB高木一成(商3・慶應)、FB宮本恭右(環2・慶應)のトライで得点を加える。前半終了間際に得点を返されたが後半になっても勢いは止まらず、11分間で3トライを奪う猛攻を見せて、50—19。さらなる攻撃が期待された。

しかし、そこから慶大の得点は動かず、むしろ東海大に試合終了までに4トライを献上。

9点差まで詰められたがなんとか逃げ切って、2勝目をつかんだ。

 

 

平成30年関東大学春季大会Aグループ VS東海大

6月3日(日) 13:00K.O. @東海大学グラウンド

 

得点

慶大

 

東海大

前半

後半

 

前半

後半

PG

DG

31

19

小計

19

22

50

合計

41

 

T=高木2、中本2、中島光、古田、宮本恭、山中

G=古田5

 

ポジション

先発メンバー

交代選手

1.PR

竹内翼(政4・慶應)

→前半40分 中島雅大(環4・桐蔭学園)

2.HO

中本慶太郎(経4・慶應)

 

3.PR

坂田拓海(経4・慶應志木)

 

4.LO

植竹創(商4・湘南)

 

5.LO

辻雄康(文4・慶應)

→後半31分 北村裕輝(経2・慶應)

6.FL

田中芳樹(政4・慶應)z

→後半4分 川合秀和(総3・國學院久我山)

7.FL

北村裕輝(経2・慶應)

 

8.No.8

山中侃(商4・慶應)

 

9.SH

若林俊介(政2・慶應)

→後半21分 上村龍舞(環3・國學院栃木)

10.SO

古田京(医4・慶應)

 

11.WTB

中島光貴(環2・慶應)

→後半18分 宮本瑛介(経4・慶應)

12.CTB

栗原由太(環3・桐蔭学園)

 

13.CTB

三木亮弥(総2・京都成章)

→後半28分 沖洸成(総2・尾道)

14.WTB

高木一成(商3・慶應)

 

15.FB

宮本恭右(環2・慶應)

 

 

 

 慶大の春季大会も終盤に差し掛かり、(6月3日の試合前の時点で)残る試合の相手は東海大学と帝京大学の2チームのみ。

慶大は春季大会3試合を戦い、1勝2敗と負け越し。負けた2試合では得点をほとんど奪えていない。これ以上黒星をつけられないためにトライを取りきることが重要なことの1つだった。

東海大はここまで2試合を終えて2敗。相手が春季大会優勝チームである明大と大学選手権10連覇を目指す帝京大ではあったが、未だ勝つことができていない。

 

試合は前半から大きく動く。

試合開始早々お互いに得点を決める。先制点は東海大。前半2分だった。

しかし、慶大もNo.8山中侃(商4・慶應)のトライとコンバージョン成功ですぐさま応酬。

その後お互いに7点ずつ取り合い、一進一退の攻防が続く。

 

しかし、前半25分。早くもこの日2つめとなった中本慶太郎(経4・慶應)のトライを皮切りに徐々にタイガー軍団が牙をむき始める。

CTB栗原由太(環3・桐蔭学園)が足へのタックルを弾いてラインブレイク。ビッグゲインを見せると、その栗原からパスを受けたWTB高木一成(商3・慶應)がフィニッシュ。

その後も慶大はトライを決める。31分、FB宮本恭右(環2・慶應)が相手に掴まれながらも抜け出すと、インゴール前で東海大のディフェンスに捕まりそうになりながらもトライを取りきる。連続トライで一気に東海大を突き放した。

前半終了間際に相手の効果的な飛ばしパスから得点を返されてしまうが、12点差をつけて前半を終えた。

ラインブレイクでチャンスメイクした栗原

後半に入っても慶大の攻撃は活発だった。

後半6分には古田のトライ。さらにその2分後には古田の絶妙なパントキックでWTB中島光貴(環2・慶應)のトライをお膳立て。今シーズン3試合目の出場となった古田が存在感を示した。

なおも止まらない慶大の攻撃。栗原のビックゲインを起点にSH若林俊介(政2・慶應)、高木と繋ぎトライ。

後半始まって11分で3トライを奪い、試合を決定づけたように見えた。

だが、この後に慶大の守りの時間が待っていた。

劣勢だったスクラムのペナルティーや途中出場した外国人選手の力によって東海大に流れがいき、試合終了までに4つのトライを奪われてしまう。一時、最大31点差をつけていたが、終わってみれば9点差での勝利という結果になってしまった。

 

後半途中の試合内容やスクラムに課題は残るが、それ以上に実りの多い試合だったのではないだろうか。

相手インゴール前でミスをせず多くのトライをとれたこと、ラインアウトの精度向上など、今まで出た課題をこの試合で改善できている場面が多くあった。

さらに昨年から出場しているWTB宮本瑛介(経4・慶應)や春季大会以外を含めて数試合出場できていなかったFL川合秀和(総3・國學院久我山)らがチームに戻ってきた。慶大のレギュラー争いの激化が期待される。

 

次戦、慶大の春季大会最終戦の相手は帝京大。

帝京大は春季大会で明大に敗れて優勝を逃したが、他3試合は確実に勝利を収めていて強さは健在だ。

最終戦、力のある相手を前に、今の慶大の真価が問われる。

 

(記事:田中壱規/写真:萬代理人)

 

 

次戦 6月10日(日) VS帝京大

14:00K.O. @富山県総合陸上競技場

 

◎平成30年関東大学春季大会Aグループ 星取表・日程表

 

 

慶大

帝大

明大

大東文化大

東海大

流経大

慶大

 

6/10

富山

県総合陸上

 

●12-45

 

●12-63

 

〇50−41

 

〇53−35

帝大

6/10

富山

県総合陸上

 

 

●14−17

 

〇38−17

 

〇69−7

 

〇82−17

明大

 

〇45−12

 

〇17−14

 

 

〇80−14

 

 

〇62−33

 

〇61−14

大東文化大

 

〇63-12

 

●17−38

 

●14−80

 

6/10

松山下公園

陸上競技場

 

△31−31

東海大

 

●41−50

 

●7−69

 

●33−62

6/10

松山下公園

陸上競技場

 

6/17

神奈川

ニッパ球

流経大

 

●35−53

 

●12−87

 

●14−61

 

△31−31

6/17

神奈川

ニッパ球

 

 

 

 

以下、コメント

 

古田京(医4・慶應)

 

————今日の試合をチームとして振り返って

結果はついてきていませんでしたが、内容的にはやりたいことはどんどんできてきていた部分がありました。

しかし、それができない時間帯でこういう結果になってしまったのかなと思います。

 

————やりたいことというのは具体的にどういったことですか

それぞれアタックとディフェンスでテーマがあります。

今日のアタックはボールを継続してアタックすることでした。ディフェンスは今年は前に出て激しいディフェンスをしようということで、より前に出ることを意識してやっています。できている時はいいですが、できてない時に点を取られている思います。

 

————後半途中から相手に攻め込まれる場面が増えましたが、やりたいことができていないことが原因ですか

そうです。それと今日の後半に関してはペナルティーが多くて、それはスクラムでやられてしまったのがおそらく大きかったです。また、前に出るディフェンスのところでオフサイドを取られたシーン。この2つも原因だと思います。

 

————明大戦で出場して、東海大との試合が今季3試合目となりましたが、調子や感覚的な部分は

10番としての役割はできているのかなと思います。あとは、まだ春ですがゴールキックをもっと秋までに精度を上げなければいけないと思います。

あとはディフェンスですね。今日もアタアタ(・モエアキオラ)選手にやられているのでタックルなども練習しないといけないと思いました。

 

————古田さんのパントキックで中島さんのトライをアシストしましたが、なぜキックの判断をしましたか

外からコールがあり、それに僕が合わせました。

 

————来週は春季大会最終戦、帝京大との試合になりますが、どのような試合を帝京大戦ではしたいですか

内容的に自分たちのやりたいことができるのは今までの試合でわかっているので、それを結果につなげていくというところにこだわっていきたいと思います。今までの結果を見たら、絶対に帝京が有利と見えるかもしれませんが、僕たちの力が出せるか出せないかでイーブンな戦いになりうると思っているので、しっかり勝ちにつなげるように頑張りたいと思います。

 

 

中本慶太郎(経4・慶應)

 

————今日の試合を振り返って

今日はいい部分もかなり出せた試合でしたが、後半の粘りという部分とスクラムの部分で相手にかなりやられてしまったので、そこは反省しています。

 

————ラインアウトの精度が上がってきている印象がありますが、ラインアウトの手応えは

ラインアウトとスクラムは重点的に練習してきたので、今日の試合で出せたと思います。

 

————ラインアウトやスクラムの精度を上げるためにどういう練習をしてきましたか

プレッシャーをかけての練習、心肺に負担をかけた練習、個人的な自主練習、他の選手とラインアウトの練習を行ってきました。

 

————トライを2つ決めましたが、トライを決めた場面を振り返って

モールを凄く練習していて、モールで絶対一本取ろうと話していたので、あそこでFWの選手たちとトライを取れてよかったです。2つ目は流れで僕が決めたという感じだったので、FW全員のトライだと思いました。

 

————自分からボールを持って突破する場面が多かったことに関して

やはりリーダーとしてプレー面でチームを引っ張らないといけないと常々自覚をしているので、今日はそこの面で少しでもボールを持って、前に出て、貢献しようと試合前から決めていました。そういうふうに自分のプレーをすることができたのが良かったと思います。

 

————帝京大戦に向けての意気込みを

次の試合はセットプレーを修正して、帝京戦に勝てると大きな自信になると思います。外国人選手が途中に投入されてもここまで戦えたので、そこに自信を持って、自分たちのラグビーをしっかりできれば勝てると思います。自分たちのラグビーにしっかりフォーカスしていきたいです。

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