慶應スポーツ新聞会

【野球】髙橋佑圧巻の完封劇!瀬戸西V打で試合を決め、3連覇へまた一歩前進 立大③

10月15日(月)東京六大学秋季リーグ戦 立大3回戦

一昨日の初完投に続き今日は初完封を成し遂げた

 息詰まる投手戦を制し、46年ぶりの偉業へまた歩みを進めた。勝ち点をかけた立大との3回戦は、慶大髙橋佑樹(環3・川越東)、立大田中誠の両サウスポーが先発。互いに譲らずスコアボードに0を並べていく。均衡が破れたのは7回。小原和樹(環3・盛岡三)の二塁打でチャンスを作ると、瀬戸西純(政2・慶應)がしぶとくセンター前へタイムリーを放ち、待望の先制点を挙げた。8回にも1点を加えると、投げては髙橋佑が終始危なげない投球を見せて圧巻の完封勝利。4つ目の勝ち点を手にし、自力優勝への望みをつないだ。

 

立大

慶大

 

慶大バッテリー髙橋佑−郡司

立大バッテリー:田中誠、川端健−藤野

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[9]7

中村健人(環3・中京大中京)

[8]

渡部遼人(環1・桐光学園)

[7]

柳町達(商3・慶應)

 

正木智也(政1・慶應)

 

河合大樹(総4・関西学院)

4 

[2]

郡司裕也(環3・仙台育英)

[5]

内田蓮(総4・三重)

[4]

小原和樹(環3・盛岡三)

[3]

嶋田翔(環2・樹徳)

[6]

瀬戸西純(政2・慶應)

[1]

髙橋佑樹(環3・川越東)

被安打3、与四球1で三塁すら踏ませない圧巻の投球だった

日はあと一歩のところまでチャンスを作りながらも悔しい惜敗。運命の3回戦、慶大の先発マウンドには、1回戦で完投勝利を挙げた髙橋佑が上がった。序盤からストライク先行でテンポの良いピッチングを披露し、決定的な場面を作らせない。

 

対する立大の先発は田中誠。ここ数試合登板がなく、試合勘で劣る部分を狙いたいところだったが、慶大打線も序盤は攻略の糸口を見つけられない。序盤から投手戦の様相を呈する。その中で最初にチャンスを作ったのは慶大。4回裏、先頭の渡部遼人(環1・桐光学園)がセンター前へのヒットで出塁すると、続く柳町達(商3・慶應)の送りバントを田中誠が悪送球。さらに2死から小原が死球で満塁とし、先制点のチャンスを迎える。しかし、嶋田翔(環2・樹徳)がフルカウントまで粘った末に空振り三振。絶好のチャンスを生かすことができない。一方で、髙橋佑は5回までに許したランナーはわずか一人。打たせて取る投球を続け、相手打線を全く寄せ付けない。

 

先制点の瞬間

息詰まる投手戦。0が並ぶスコアボード。その均衡を破ったのは慶大だった。7回裏、1死から小原が初球を振り抜き、左翼手を越える二塁打で出塁。嶋田が三振で倒れるも、続く瀬戸西が外に逃げていく変化球を上手くバットに乗せ、センターへ弾き返す。2死でスタートを切っていた小原が全力疾走で生還し、待望の先制点を奪った。続く8回にも、代わった相手2番手の川端健を攻め立てる。先頭の中村健人(環3・中京大中京)がヒットで出塁すると、渡部の送りバントで二塁へ。さらに中村は、続く代打正木智也(政1・慶應)の打席で、キャッチャーがボールを取りこぼした一瞬を見逃さず三進。正木はセンターへ確実に犠牲フライを放ち、ロースコアのゲームで大きな2点目を挙げた。

 

今日も勝負強さが光った正木

この日の髙橋佑に2点の援護は十分。終盤に入っても緩急を投げ分け、次々と打者を打ち取る。8回にはこの日初めて二塁への進塁を許したが、後続を難なく断ち切った。最終9回も、簡単に三者凡退。3安打1失点で完投勝利を収めた1回戦から中1日で、今度は3安打1四球の完封。三塁すら踏ませない圧巻の投球で、チームに4つ目の勝ち点をもたらした。

 

前日の惜敗の悔しさを見事に晴らす勝利だった。髙橋佑の文句のつけようのないピッチング。終盤のワンチャンスをものにした打線の粘り強さ。接戦の中でも、チーム全員が集中力を切らすことなく戦った結果が、今日の勝利に繋がったことは間違いない。

勝ち点を4とした慶大だが、ここまで4カードのうち3回戦までもつれたのは3カード。それだけ拮抗した力関係の中でも、厳しい戦いを制して勝ち点を積み重ねてきた。そして次に控えるは早慶戦。「早稲田に勝って完全優勝というのが、今までずっと言ってる「超越」だと思う」(河合大樹主将=総4・関西学院)。春は完全優勝を阻止された因縁の相手への復讐の舞台は整った。いざ完全優勝での3連覇へ-。陸の王者はもう止まらない。

(記事:重川航太朗、写真:小林歩)

 

◆打撃成績

 

 

 

[9]7

中村

遊ゴロ

 

空三振

 

三併

 

 

中安

[8]

渡部

遊ゴロ

 

 

中安

 

二ゴロ

 

一犠

[7]

柳町

遊ゴロ

 

 

投犠失

 

逃三振

 

 

 

正木

 

 

 

 

 

 

 

中犠飛①

 

河合

 

 

 

 

 

 

 

 

[2]

郡司

 

中安

 

一直

 

空三振

 

左飛

[5]

内田

 

投併

 

一ゴロ

 

 

遊直 

 

[4]

小原

 

四球

 

死球

 

 

左2

 

[3]

嶋田

 

左飛

 

空三振

 

 

逃三振

 

[6]

瀬戸西

 

 

二ゴロ

 

逃三振

 

中安①

 

[1]

髙橋佑

 

 

二ゴロ

 

左安

 

 一ゴロ

 

 

投手成績

 

投球回数

打者数

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

○髙橋佑

31

120

 

◆監督・選手コメント

大久保秀昭監督

――今日の試合を振り返って

バッテリーがよく頑張りました。1戦目もそうだけど、今日も髙橋佑樹に尽きるね。一人で投げ切って、立派なエースになったと思います。

 

――今日は相手の先発が田中誠投手でした

当然1回戦から戻ってくると思って準備はしていたので、どこで来るかなとは思ってはいました。それでも、間隔が空いてもしっかり抑えられてしまうところはさすがだなと思います。

 

――髙橋佑投手は三塁を踏ませない投球でした

もう言うことはないですね。安心して、心配することなく見守っていました。

 

――7回には瀬戸西選手が、春に続いて田中誠投手から決勝打を放ちました

しんどいかなと思いましたけど、一番欲しいところで一本打ってくれて、小原もよく走ってくれました。そのあとの2点目も、中村がワイルドピッチでよく走って、正木もよく食らいついたなと思います。塾高の選手への応援もあったので、そんな二人が仕事をして良かったです。

 

――これで4つ目の勝ち点になりました

4つ取るのが目標ではないので、小島くんを攻略して、勝ち点5を目指していきたいと思います。

 

河合大樹主将(総4・関西学院)

――今日の試合を振り返って

ボンバー(髙橋佑)がしっかり投げてくれて、守備からリズムを作って、なんとかワンチャンス、ツーチャンスをモノにできたのが今日の勝因だと思います。

 

――ご自身もライトの守備につきました

今日は負けたら優勝が終わる勝負の試合という中で、試合前も4年全員で話したり、4年が頑張らなければ勝てないと思っていました。僕もどこかで出るだろうとは思っていて、それで出していただいて結果的に勝って良かったです。

 

――これで勝ち点4です。早慶戦に向け意気込みをお願いします

僕らは早稲田に勝って完全優勝というのが、今までずっと言ってる「超越」だと思うので、そこをしっかり達成出来るように頑張っていきたいと思います。

 

郡司裕也(環3・仙台育英)

――今日の試合は髙橋佑の完封でした。振り返ってみていかがですか。

ほとんど要求通りに球が来て本当に佑樹様々といった感じです。

 

――髙橋佑は疲れがあるなかでの登板だったと思います。受けていてどのように感じました

前回の法政のカードで3戦目に疲れが見えてて、今日どうなるかって見ていました。今日は疲れもなく、脱力して投げられていたと思うので、彼なりに工夫したのだと思います。

 

――1戦目投げ、3戦目を投げることに関して成長が見られたということでしょうか。

この前法政の3戦目に3回で降板してしまって、本人もすごく悔しがっていて、今日にかける思いはすごく感じたので、それを出し切れたと思います。

 

――勝ち点が4点になりました。早慶戦に向け意気込みをお願いします

今までは本当に佑樹頼みで勝っていた部分があるのですが、早慶戦となるとそうも上手くはいかないと思います。バッテリーとして1点でも失点は少なくしたいですけれども、打つ方でピッチャー陣を助けられたらなと4番として思います。

 

髙橋佑樹(環3・川越東)

――完封勝利おめでとうございます。今日の試合を振り返っていかがですか

今日負けたら優勝が厳しくなる試合だということはわかっていたので、4年がすごくよくやっていますし、そこに何とか自分も加わろうと思って、とても緊張しましたができるだけ頑張って投げました。

 

――昨日に引き続き2回目の完投でした

できるとは思わなかったので、完投した僕が1番びっくりしています。初戦ああいう形で勝てて、今日は絶対立教が対策してくると思っていたので、こんなに上手くいくとは思わなかったです。

 

――打たれたヒットのうち2本が藤野選手でしたが

むかつきますね(笑)

 

――今日は1安打でしたが、打撃については

たぶん失投ですが、田中誠也の失投をいいところに当てていいところに落ちて、よかったと思います。うれしいです。

 

――早慶戦に向けて一言

今年の春と同じ状況で勝ち点4をとった状況での早慶戦です。春は早慶戦で負けて、優勝はしましたが完全優勝は逃してしまったので、今回は勝ち点5をとらないと優勝は厳しくなってきます。春をこえるためにチーム全体でやっていきたいと思います。

 

正木智也(政1・慶應)

――1点リードの8回にチャンスの場面での代打でしたがどのような気持ちで臨みましたか

1対0で勝ってはいましたがまだまだ勝てるような点差ではない場面だったので何とかして三塁ランナーを返そうとして打席に入りました。

 

――2戦連続で代打で打点を挙げていますが、意識していることはありますか

代打で出していただけるということは期待されているということだと思います。絶対に打ちたいという気持ちは相手の絶対に抑えたい気持ちに負けないようにしています。

 

――チームは勝ち点4を獲得しました。チームが好調の要因は何だと思いますか

みんながもっと4年と野球をしたいと思っていて、その気持ちが他のチームよりも強いのからだと思います。

 

――早慶戦に向けて

早慶戦に勝たないと優勝はできないと思っているので、2週間しっかり練習をして試合に勝てるように、自分のバッティングができるようにしたいです。

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