慶應スポーツ新聞会

【野球】春季リーグ戦開幕前インタビュー 第一弾 竹内大助助監督 〜新たな風を吹き込め〜

いよいよ4月13日(土)に開幕を控える、東京六大学春季リーグ戦。

それに先立ち、慶應スポーツでは開幕前特集インタビューを実施した。

第一弾は今年から助監督に就任した竹内大助助監督(H25・環卒)に意気込みを伺った。

今年から助監督に就任した

――久しぶりのケイスポ登場になります。自己紹介をお願いします

平成25年卒の竹内です。学部生の時は環境情報学部に在籍していました。リーグ戦デビューは、開幕カードの立大戦の2回戦の先発です。その時は6回持たなくて3失点ぐらいして負け投手になってしまいました。ちゃんと投げ始めたのは2年春からで初勝利がたまたまノーヒットノーランという結果でした。そこから2年春、3年春とリーグ優勝はしたのですが、自分たちが4年生の時はなかなか勝つことができなくて、悔しい思い出の方が多い大学生活でした。

卒業後は社会人野球のトヨタ自動車に入社して計6年プレーしました。2014年の日本選手権、2016年の都市対抗、2017年の日本選手権で日本一になりました。

 

takeuchi

現役当時の写真

 

――今回助監督に就任した経緯は

僕自身、社会人野球4年目くらいから「この先の人生どうしようかな」というのはずっと考えていました。いろんなチャレンジをしていきたい、色んな勉強していきたいと思いながらも辞めることを考えながらどういうタイミングでやめようかというのは考えていました。その一方で毎年自分は選手としてちゃんと成長できていて、この先も成長できると思いも持ちながら社会人野球をやっていました。

そんな中、前任の林助監督の任期満了もあり、大学の野球部からお話をいただきました。自分の今後のキャリアにその世界があるというのは自分の中で想定していなかったので、興味深くて面白そうだなって思いました。現役を続けようか、助監督に就任しようか、野球やめて普通に働くという3つで悩んでいて新しいチャレンジの部分が一番大きかったのが今回の助監督就任だったのでこの選択を取らさせてもらいました。

 

――6年ぶりの慶大野球部の印象は

変わらないところはあの寮はあのままだし、このグラウンドは変わってないですね。そういうハードな部分は変わっていないですね。

僕自身が学生時代を振り返ると、もっと周りの人と積極的にコミュニケーションを取りながらチームを盛り上げれば良かったと後悔しています。

そういう意味では助監督として戻ってきた今のチームは一人一人がチームのために何をしなければいけないのかを考えながら、ちゃんと盛り上がるところは盛り上がり、しっかりやるところはしっかりやっていて、メリハリという面では僕が現役の時よりも良いと感じています

 

――実際に2ヶ月弱、助監督という立場を務めてみていかがですか

去年までは僕自身も選手だったこともあり、“言葉に出して何かを伝える”という必要がなくて自分の中で問題を見つけて解決していければ良かったですが、これからは選手を見て、力を発揮するためにどういうサポートをするべきか考えなければいけないので、声言葉選びを一つとっても伝えるということの難しさを感じています。

 

――大久保監督が竹内助監督は「お兄さん的な立ち位置になる」とコメントしていました

僕自身指導をした経験がないので、一緒に考えるという機会を増やしていきたいとは思っています。悩みを聞いてどうやって一緒に考えて成長していけるかを考える時間を取るようにしているので、そういう意味では上からというよりは“同じ目線に立って一緒にどうやって考えていこうか”というのは意識していますね

丁寧に取材に答える竹内助監督

――ご自身の強みを活かしたコミュニケーションは取れていますか

グラウンド内では野球の真面目な話をしっかりして常にチームが勝つために何ができるかをちゃんと考えて欲しいとは思っています。怒鳴ったりはしませんが、厳しい口調で言うこともあります。けれども、グラウンドを離れたら立場とかは気にせずにフランクにプライベートの話とかしています。

 

――投手陣の印象は

みんな僕が現役の時よりいいピッチャーです。僕が現役の時はこんなに体が大きくなかったですし、力強さはなかったと思っています。単純に体の大きさや強さというのは今の子の方があると思います。

 

――期待している投手はいますか

全員ですね。誰か一人が抜けていてもリーグ戦で勝っていけないと思うので全員が良くなっていかなければいけないので全員に頑張って欲しいっていうのがあります。試合に出ている、出ていない選手関係なくて一人一人の成長がチーム全体で見たら大きな成長になると思うので。

 

――野手陣とはどのようなコミュニケーションを取っていますか

特にキャッチャーとは配球の話やピッチャーの性格についての話をします。野手とは自分がピッチャーだったらこういうボール投げるからそのボールどうやって打つのかなどを聞いたりしています。教えるというよりも自分の経験を伝えながら選手の引き出しを増やしてもらうことを意識しています。

 

――新しい風を吹き込めていますか

前任の林さんが残したものがすごく大きいです。林さんが自分にも他人にも厳しい人だったので、この組織全体でも求めたことに対してはしっかり反応して成果を上げてくれるチームになっています。

次の段階に進もうと思ったら選手自身が主体性を持って自分たちで組織をどうやって高めていくかは考えて欲しいです。誰に言われるでもなく、誰かが見ているからではなく選手間で厳しい目を持って厳しい声、厳しい雰囲気を作って選手の中だけで強い組織を作っていくことにもう少しチャレンジして欲しいと思います。そうすれば、もっと強くなると思います。

 

――オープン戦やってみる中で投手陣に対しての印象は

もっといろんなことを考えて欲しいですね。「準備すること」と「考えること」はゴールがないと思うので徹底的にやって欲しいです。なんで今のプレーができたのか、できなかったのかというのを考えてリーグ戦でちゃんと結果が残せるような準備は今からしてきてほしいです。

 

――社会人の時は慶大の試合結果等をチェックしていましたか

神宮に行って観るというのはできなかったですけれども、トヨタに東京六大学のOB がいるので早稲田のOB とは早慶戦の結果だったりを話していたりしました。

 

――昨年の慶大野球部の結果を見ると

去年の春に優勝経験した選手、秋に最後の最後で勝ちきれなかった経験をしている選手は結構残っていると言われるじゃないですか。その経験をしている選手がいるから今年は強いと周りからも言われることもあるとは思うのですが、周りも同じように経験を積んできた良い選手がたくさんいると思います。なので、この小さい組織の枠の中でいいとか悪いとかを判断せずにもっと広い視野を持って、危機感は持って欲しいと思います。

 

――春の目標は

チームの目標は監督の掲げた「早稲田に連勝して優勝」です。それがチームの目標であり僕の目標でもあるので。助監督としての目標は“チーム全体に同じ想いを同じ熱量で認識してもらうこと”ですね。

 

――春に向けた意気込みをお願いします

僕自身も神宮球場に戻るのが久しぶりなので楽しみな気持ちもあります。しかしながら、結局勝とうと思ったらタフな試合をやっていかないといけないので、一球一球に対して選手と一緒に熱く集中してやっていきたいです。

意気込みと言われますと、 神宮球場に1回来たらまた来たくなるような試合をやろうとは現役時代から思っているので、選手にも同じ気持ちを持ってプレーして欲しいと思います。

ーーお忙しい中ありがとうございました!

(取材:小林歩 写真:萬代理人)

 

(取材後記)

インタビューを終えると、意外な一面を見せてくださいました。

色紙に書いた言葉は「全員で神宮を盛り上げよう!!」

書いた色紙を選手たちに見せて、「今年の目標!」と語る姿には新鮮味を感じました。

「神宮を盛り上げるためには出来ることはしていきたいと思っています!」

そう明るく語ってくださった竹内助監督の今後に注目していきたいと思います。

 

(この取材は2019年3月27日に実施しました。)

Comments are closed.