慶應スポーツ新聞会

【野球】春季リーグ戦開幕前インタビュー 第三弾 柳町達選手×中村健人選手 〜ラストイヤーにかける思い〜

いよいよ4月13日(土)に開幕を控える、東京六大学春季リーグ戦。 それに先立ち、慶應スポーツでは開幕前特集インタビューを実施した。 第三弾は4年生コンビ・柳町達選手(商4・慶應)と中村健人選手(環4・中京大中京)に意気込みを伺った。

ラストイヤーへの抱負を誓った

――まずは他己紹介をお願いします

柳町:中村健人さんで、ポジションは外野手。右投げ右打ち。中京大中京高校出身。あとはやっぱり長打力が売りの選手で、秋のホームランもそうですし最近とかもホームランをばんばん打っていてそこが売りなのと、守備範囲とか守備力の高さも売りの選手です。  

中村:柳町達選手は今シーズンからサードですけど外野もこなせる、何て言うんだっけそういうの……  

柳町:ユーテリティ?  

中村:そう、ユーテリティプレイヤーで、右投げ左打ちで選手の数的には多いタイプですけど選手としての価値がすごく高い選手です。今シーズンは副将なのですが本当にグラウンドでプレーしている姿でチームを引っ張っていくタイプの選手で、打順も1番でリーディングヒッターということでチームを引っ張っていってくれている選手です。  

――最上級生として意識していることは

柳町:最後の年なので最後は優勝して終わりたいなというところと、最上級生ということでチームのトップなので弱さを見せないということを意識して過ごしていきたいなと思っています。  

中村:僕はそんなに大きく意識が変わったことはあんまりなくて、去年や一昨年も後輩だからということはあまりなかったです。自分の調子だけ気にしていればいいという感覚が少し薄れて、チームをどうやって盛り上げていこうかとかリーグ戦に向けてやっていこうかとか考えるようになりました。

和気藹々と質問に答えるお二人

――柳町選手は副将として目指している姿はありますか

柳町:僕は言葉とかではなくプレーで引っ張っていくタイプだと思うので、練習中の姿勢だったり、試合でしっかりやることを徹底するとか、そういうことを意識してやることを目標としてやっています。  

――今年のチームはどのようなチームですか

柳町:リーグ戦経験者がいっぱいいますしそういうところでは強みであると思うのですけど、個々の能力自体はそんなに高くないので、チーム力で戦っていくことが今年のチームなのかなと思います。  

中村:言った通りですけど、そういうチームであって、チーム力が大事だということをわかっている選手が多いというか、そういう意味でも経験値が高いというか、ただただリーグ戦に出てたくさんいいピッチャーを見ているというところだけではなくて、そういう大事なところをわかっている選手が多いので、打線のつながりや試合の流れみたいなものを全員で共有しながら、締めるところは締めてガーっといくところはガーっといけるチームかなと思います。  

――去年を全体的に振り返っていかがですか

柳町:僕は成績自体そんなに良くなかったので、そういうところはちょっと悔しかったという印象です。   中村:僕は個人としてはたぶん一番充実したシーズンであって、1番打者というとこもあって充実はしていたのですけど、一番にくるのはやっぱり最後負けてしまって、優勝できていないということはすごくもやもやした1年だったかなと思います。  

――印象に残っている試合は

柳町:やっぱり早慶戦最後の試合ですかね。勝てば優勝で最後までいったんですけど、最後の3アウトが本当に遠くてこんなにアウトを取ることが難しいのかと初めて思ったというか、それを実感した試合だったと思います。  

中村:僕は早慶の最終節もそうだったのですが、法政3回戦、法大戦は去年のチームを象徴していたと思うので、ミラクルを起こそうと日々の取り組みを変えてきたのが本当に実現するのだ、という試合でした。  

――去年1年間で成長したことはどこだと思いますか

柳町:タフな試合というか、接戦をものにしたというところもありますし、接戦で負けてしまったというところもあるんですけど、接戦の厳しい試合の中を戦えたというのが自分の中でこういうことが大事なんだとか、こういう接戦ではこういう戦い方が重要なんだなとか、そういうところがわかったのが成長なのかなと思います。  

中村:個人として一番いい成績だったというところはもちろん成長させてもらえた部分かなというのと、同じになりますけど、試合のやりくりというそういうものを見極めながらやることが経験できたのはすごく大きなことだったと思います。  

――その中で見つかった課題は

柳町:僕は悪かったので課題だらけなのですけど、やっぱりバッティングを売りにしてやってきたのにバッティングの課題が何個も見つかったかなと思います。  

中村:最後早慶戦で全然打てなくて、3ヶ月間、2ヶ月半くらいのリーグ戦を戦い抜く難しさというのが得られた課題かなと思います。  

――柳町さんは今年リーグ戦通算100安打にせまっていますが

柳町:あと15本で100安打だと思うのですけど、その100安打を春で達成するくらいの勢いで打っていきたいと思います。

通算100安打まであと少しだ

――中村さんはホームランについて意識していますか

中村:僕は狙って打ったことはなくて、こんな人間の体からあれだけ遠くに飛ばすにはどうしたらいいかを日々考えているという感じです。  

――守備についてはいかがですか

柳町:僕はコンバートしたてなのでいろいろ苦労するところはあるのですけど、それを一つ一つ潰しながらなんとかものにしているという感じです。  

中村:僕は守備に関しては、バッティングで貢献したいのですけどそれは相手もあることで流動的なもので、バッティングは水物というくらいなので、守備でいかにプラスを作れるか、ヒットをアウトにできるかを意識してファインプレーをどんどんしたいという気持ちで練習しています。  

――柳町さんは昨春のセカンドの練習と比べてどのようなところが変わりましたか

柳町:セカンドとサードは全然違くて、セカンドは難しかったです。サードも難しいでのすけど、セカンドよりはなんとかなっています。  

――今季にむけて重点的に練習したことは

柳町:去年のリーグ戦が終わってまた内野手をやってくれという話を聞いてから守備の練習は欠かさず毎日ゴロ練習などをやってきたので、そこは今までずっとやってきたことだと思います。  

中村:普段のバッティング練習からあのリーグ戦のあのチャンスでどうやったら打てたかなどを考えるようになりました。

本塁打にも期待される中村

――オフの間の思い出はありますか

中村:僕は地元が愛知県なのでシーズン終わってからは帰省が楽しみになってくるんですけど、帰省して中学の頃の友達とかとずっと同じ遊びをしているのがすごく懐かしくて、中学の頃と同じファミレス行ったりしたのがすごく楽しかったです。  

柳町:オフ期間はテストがきつかったかなという印象ですかね。オフは2ヶ月あるのですが、その2ヶ月間使ってどうやってテストを乗りきるかということを考えて過ごしました(笑)。  

――奄美大島でのキャンプはいかがでしたか

柳町:奄美大島は初めて行ったのですが、設備も良くて室内練習場も大きくて、朝から晩までしっかり野球に打ちこめたキャンプで良かったです。  

中村:僕もその通りですけど、それに加えて監督のつながりで奄美大島に決まって、奄美大島に入った時から歓迎してくださって「頑張ってね」とか「春の優勝につなげてほしい」といったことを言ってサポートしてくださったことがたくさんあって、離れていても応援してくださる方がたくさんいるんだなということを改めて感じたキャンプでした。  

――オープン戦での調子は

柳町:まずまずという感じです。悪くはないけど良いとも言い切れない、まずまずですね。  

中村:僕は少し出遅れた期間があったのでそれを一生懸命取り返しているというか、周りに迷惑をかけないように自分の役割をしっかり果たせるように、これからどんどん上げていければと思っています。  

――今のチームの雰囲気はいかがですか

柳町:今のチームの雰囲気は良くて、リーグ戦に向けてチーム全員で戦い抜くぞということを意識した練習や、全員でAチームの練習をサポートしたりみんなでプレーについて言及したりということがしっかりできているので雰囲気は良い感じだと思います。  

中村:監督から試合後のミーティングの言葉などにも一つ一つもっとこうやっていくぞと盛り上げてチーム全員でチームを作っていくんだということが統一できている感じがして、良い雰囲気だと思います。  

――今季の鍵になると思う選手はどなたですか

柳町:僕は個人的に、僕をレフトからサードに追いやった正木(智也=政2・慶應)とかはやってくれる選手だと思っているので、期待したいです。  

中村:4年生ピッチャーですかね。髙橋佑樹(環4・川越東)、髙橋亮吾(総4・慶應湘南藤沢)、津留﨑(大成=商4・慶應)、石井雄也(商4・慶應志木)の4人が練習からもそうですし試合の中でも、チームとして守備からリズムを作って自分達の流れに持っていってという野球をやっているので投手陣をいかに引っ張っていってくれるかというところが鍵になるかなと思います。  

――1年生で注目している選手はいらっしゃいますか

柳町:下山(悠介=商1・慶應)ですかね。僕は同じ部屋の部屋っ子でもありますし、内野手のポジションをどこでも守れるというところが強みで、1年生からいろんなところできるし勝負強いバッティングもあるので、下山には注目しています。  

中村:僕も下山だったのですが、本当に良くて。でも増居(翔太=総1・彦根東)、生井(惇己=総1・慶應)もけっこう投げていて、2人の豪快で度胸あるピッチングは注目できるかなと思います。  

――五大学の中でポイントになると思う試合や警戒している選手はいますか

柳町:やっぱり早稲田がポイントになってくるかなと思います。早慶戦が最後にあるということの意味というか、そういうところではポイントになると思います。その中で警戒している選手は早稲田の早川(隆久=スポ3・木更津総合)投手はすごい球投げてくるのでそこをどうやって打つかが重要だと思います。  

中村:早稲田なのですが、監督さんが変わって布陣も変わって仕上がっているなという感じがするんですけど、リーグ戦で見ると最初の立教はものすごく大事でリーグ戦を大きく左右する試合になると思います。バッテリー中心の、田中誠也(コミ3・大阪桐蔭)をいかに打ち崩すか、先発投手をいかに打ち崩すかにかかっていると思います。  

――今季のチームとしての目標と、個人の目標は

柳町:チームの目標は早稲田に勝って優勝することで、個人的には春で100安打を達成するというくらいの打撃成績を叩き出して、あとはサードずっと頑張ってきたので華麗な守備をみせたいと思います!  

中村:チームの目標はやっぱり早稲田に勝って優勝して日本一を目指せるチームになるということなので、そこにいかに貢献するか、個人で考えると慶應の外野手からベストナインが出れば優勝に大きく貢献できると思うので、ベストナインにふさわしい成績を残せるように頑張ります。  

――試合中見てほしいプレーはありますか  

柳町:やっぱり僕はずっと守備をやってきたので、どんなひどいプレーをしても守備に目を向けていただければと思います。あたたかい目で見てください(笑)。  

中村:僕はサードの(柳町)達の送球がそれた時のカバーリング(笑)。これだけは本当にもう逃せないなと。  

柳町:はい、お願いします。しっかりと。  

中村:僕はこれさえできればこの試合捨ててもいいんじゃないかとそこに命をかけてやっていきたいというところと、去年は自分的にチャンスで打てなかったという思いがあるのでチャンスで僕にまわってきた時は注目してほしいです!  

――最後に一言お願いします

柳町:今まで2度優勝してきたのですが何回優勝しても嬉しいので、最終学年ということもそうですし、何が何でも優勝したいなと思います。  

中村:ラストイヤーですけど、カッコつけず、がめつく泥臭くやっていきたいと思います。  

ーーお忙しい中ありがとうございました!

(取材:小嶋華 写真:菊池輝)

(この取材は4月8日(月)に実施しました)

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