慶應スポーツ新聞会

【野球】大量得点&完封でコールド発進 悲願の日本一へ、まず一勝 第五十回記念 明治神宮大会 東海大札幌戦

11月17日(日) 第五十回記念 明治神宮大会 東海大札幌キャンパス戦 @神宮球場

先発の髙橋佑は打撃でも光った

最強世代の最終章が派手に幕を開けた。秋季リーグ戦で優勝を果たし、東京六大学リーグの代表として明治神宮大会に臨んだ慶大。その初戦の相手は東海大札幌キャンパスだ。試合は慶大が初回に打者一巡の猛攻で6点を奪うと、3回にも3点を追加。投手陣は髙橋佑樹(環4・川越東)、増居翔太(総1・彦根東)とつなぎ、最後は津留﨑大成(商4・慶應)が締め、無失点リレー。大会規定により7回コールドとなり、慶大は大事な初戦で快勝を収めた。

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慶大60300009
東海大札幌00000000

※大会規定により7回コールド

慶大バッテリー:髙橋佑、○増居、津留﨑―郡司

東海大札幌バッテリー:●宮澤怜、工藤、徳橋、福田、高沼―井内

◆慶大出場選手

 ポジション選手名(学部学年・出身高校)
1[9]中村健人(環4・中京大中京)
2[5]下山悠介(商1・慶應)
3[8]柳町達(商4・慶應)
1増居翔太(総1・彦根東)
植田響介(総3・高松商)
1津留﨑大成(商4・慶應)
4[2]郡司裕也(環4・仙台育英)
5[7]正木智也(政2・慶應)
7橋本典之(環2・出雲)
6[4]小原和樹(環4・盛岡三)
7[3]綿引達也(商2・慶應)
H3嶋田翔(環3・樹徳)
8[6]瀬戸西純(政3・慶應)
9[1]髙橋佑樹(環4・川越東)
R8渡部遼人(環2・桐光学園)

初回、先攻の慶大は中村健人(環4・中京大中京)がホーム・神宮球場の大歓声を浴びながらバッターボックスへ。冷静に四球を選び出塁すると、下山悠介(商1・慶應)も内野安打で続き、チャンスメイク。続く3番・柳町達(商4・慶應)が振りぬいた打球は、左中間を深々と破り、まずは2点を先制した。なおもチャンスは続き、5番・正木智也(政2・慶應)、8番・瀬戸西純(政3・慶應)が共に適時二塁打を放つなど徐々にリードを広げていく。その後は、マウンドよりも先にバッターボックスに立った髙橋佑の適時二塁打が飛び出すなど、慶大は初回にいきなり打者一巡の猛攻で、6点を先制した。

柳町の適時打を皮切りに一挙6得点を挙げた

3回表、簡単に2死を取られるも1番・中村健が中前打で出塁。すると下山、柳町が安打と四球でつなぎ、2死ながら満塁のチャンスを迎える。この追加点が欲しい場面で打席に立つのは主将・郡司裕也(環4・仙台育英)。観衆が固唾をのんで見守る中、初球をフルスイングした打球は左翼手の遥か頭上を越えた。走者一掃の適時二塁打となり、3点を追加した。

頼れる主将・郡司がまたしても見せた

大量援護をもらった先発の髙橋佑は、テンポの良いストライク先行の投球でアウトの山を築いていく。3回裏は四球から1死一、三塁のピンチを招いたものの強気の投球で切り抜け、無失点。4回までスコアボードにゼロを並べ続けた。

 

5回表、慶大は先頭の髙橋佑がこの日2本目となる安打で出塁すると、代走に渡部遼人(環2・桐光学園)を送る。5回終了時に10点以上リードしていれば大会規定によりコールドとなるため、追加点を狙っての采配であったが、ここは惜しくも実らず。後続が倒れ、追加点とはならなかった。

 

髙橋佑に代わって5回からマウンドに上がったのは増居。全国の舞台でも物怖じすることなく、ストレートを軸に2イニングで5つの三振を奪う圧巻の投球を見せ、無失点でマウンドを後にした。

2回を5奪三振と安定感を見せた増居

最終回となった7回のマウンドに上がったのは津留﨑。簡単に2死を取るも、中越え三塁打、四球で2死一、三塁のピンチを招く。しかし、数々の場面をくぐり抜けてきた津留﨑。落ち着いて最後の打者を見三振に仕留め、ゲームセット。

 

19年ぶりの日本一に向け、コールド勝ちというこれ以上ない形で好発進した慶大。中村健、正木などリーグ戦後半で調子を落としていた選手に復調の兆しが見えたのは好材料だ。だが、打線は水物。初対戦の投手が多い中、常に今日のような大量得点が望めるわけでは無いだろう。神宮大会の独特な雰囲気の中で勝つために大事になってくるのは、ミスをせず、ワンチャンスをものにし、守り勝つこと。幸い、神宮球場は慶大の慣れ親しんだ球場であり、地の利はこちらにあると言えよう。次戦は明後日の城西国際大戦。日本一へ向け、もちろん負けは許されない。神宮で歓喜の瞬間を再び迎えるために、道は開けた。陸の王者は決して止まらない。

(記事:染谷優真、写真:小林歩、川下侑美、左近美月)

◆打撃成績

   1 234567
1[9]中村健四球四球中安投犠打左中3
2[5] 下山遊安空三振一安右安四球
3[8]柳町中2②四球四球左飛
1増居
植田響空三振
1津留﨑
4[2]郡司四球右安左2③遊ゴロ
5[7]正木右2①三ゴロ空三振左飛
7橋本典
6[4]小原空三振遊飛遊ゴロ三ゴロ
7[3]綿引一ゴロ空三振空三振
H3嶋田空三振
8[6]瀬戸西左2右飛空三振捕飛
9[1]髙橋佑右2①空三振中安
R8渡部遼二ゴロ

◆投手成績

 投球回数打者数球数安打三振四死球失点自責
髙橋佑4166125200
増居273105100
津留﨑152011100

◆監督・選手コメント(囲み取材より抜粋)

大久保秀昭監督

――5回、髙橋佑に代走。(コールドということで)10点目を狙いに行ったのか

それもありますし、髙橋がもう一回行ってもいいと思っていましたが、増居も1イニングじゃもったいないですし。前半にああいう形で大量点取れたので。

 

――増居選手はいかがでしたか

いつも通り、持っているものは出せたので期待通りでした。

 

――初戦を大勝で飾ったという点はいかがでしょうか

本当に初回の中村から始まって、下山がラッキーな形で繋いで、で柳町のあの一本が本当に大きかったです。入りが大事だという中でそれを体現したっていうのは選手の準備の仕方が良かったのかなと思います。

 

――髙橋佑選手を先発で起用した理由は

ブルペンで見た時にもう大丈夫と思いましたし、相手の打線が左投手を得意そうにしていなかったので。

 

――打線について

中村がいい状態になっているのはオープン戦から兆しはあったので、やっぱり1・2番の出塁からクリーンアップっていう形という意味ではいい形になっていると思います。

 

 

郡司裕也主将(環4・仙台育英)

――今日の試合で投手をリードするにあたってどんなことを心がけたのですか

普段のリーグ戦みたいに確信を持てるデータがなかったので、試合の中でいろんな球種を使って反応を見ながらしていました。今日は、この球がいいなとかをよく見ながら、自分の目を大事に配球していました。

 

――3回に二塁打を放ちましたが、初球を狙っていましたか

四球の後だったので、初球を狙っていました。

 

――今日の守備をどう評価しますか

ミスがなかったっていうのが一番良くて、秋季リーグではエラーも多くて、エラーをしてしまったチームが負けてしまっているケースをよく見ていて、普段やらないナイターというのもあるでしょうし、神宮球場に慣れていないというのも原因であると思います。その点ではやはり慶應は神宮に慣れているので、絶対崩れないぞという姿勢でやっています。

 

――今日まで何を意識して練習していましたか

特別なことをするというよりは、いかに打撃中心で、守備で崩れないかを常に意識していました。

 

――この大会にどういう意識で臨んでいますか

前回とは全くチームの雰囲気が違くて、この前はギリギリで優勝して達成感に満ち溢れていたんですけど、今年は日本一になるという目標でリーグ戦に入ったので、まだまだ練習しなきゃいけないなという意識でやれています。

 

――次の試合に向けて

上位打線は機能しましたが、下位打線はすぐアウトになったり、チャンスがたくさんあったりした中で、5回で決めなきゃいけなかったなというのはあるので、それを課題にしながら、いい気にならないようにやっていきたいです。

 

――日本一への思いは

あと2つというところまで来たので、今日も試合前にみんなには監督を日本一にしよう、胴上げしようと言って試合に挑んだので、その意識だけで試合に臨んでいきたいと思います。

 

 

柳町達副将(商4・慶應)

──適時打を放った最初の打席を振り返って

とにかくつなぐ意識を持って打席に入りました。追い込まれていましたが、なんとか長打を打ててよかったです。待っていたのはストレートでしたが、打った球はチェンジアップでした。風が逆向きに吹いていたのですが、思ったより伸びてくれました。

 

──早慶戦から間が空きましたがどのような練習を

この大会に向けて2週間弱、リーグ戦で出た反省をきちんと見直しました。あとはしっかりバットを振るなど、基本的な基礎能力を上げることに重点的に取り組んでいました。

 

──大久保監督もラストシーズンです

本当にお世話になっているので、最後チーム全員で日本一になって監督を胴上げしたいです。

 

──東京六大学野球の王者として戦うことについて

東京六大学野球の代表として出させていただいているという意識とプライドを持って、ブレずに戦っていきたいです。

 

 

髙橋佑樹(環4・川越東)

――今日の投球を振り返って

大量点をもらっている中で淡々と試合を進められるように投げたんですが、四球を連続で出してしまってピッチングはあまりよくなかった感じです。

 

――初回の適時二塁打を振り返って

打った瞬間上がりすぎたかなと思ったのですが、大学に入ってから初めて外野の頭を超す長打が打てたので嬉しかったです。

 

――泣いても笑ってもあと2試合です

まだ大久保監督を胴上げ出来ていないので、どうにか日本一になって大久保監督を胴上げしたいという気持ちだけです。

 

 

正木智也(政2・慶應)

――今日の試合を振り返って

初回にチャンスがうまくつながって点を取れたのが、試合を進めていく上でよかったです。

 

――早慶戦から2週間ほど空きましたが、どのように過ごしていましたか

早稲田に2連敗して、2週間の準備期間だったので、反省を活かすことを考えていました。また、監督を日本一になって胴上げするという思いでいました。

 

――初回の適時打について

追い込まれていたので、逆方向を意識していました。前の4人がつながっていたので、自分もその波にのれるように、つなぐ気持ちで打席に入ったのがいい結果につながったのかなと思います。

 

――自身の打撃について

調子自体は悪くないのですが、良い当たりが正面にいってしまったり、厳しい球に手を出してしまったり、自分から崩れてしまうことがあったので次の試合への反省として活かしていきたいです。

 

――明治神宮野球大会に臨むご自身の心境について

4年生が最後の大会になりますし、また監督が最後になるのでなんとか胴上げして終われるように。その気持ちは僕だけじゃなくみんなが持っていると思うので、チーム一丸となってやっていきたいと思います。

 

――次戦の城西国際大戦について

準備期間が1日しかなくて対策とか難しいと思うのですが、とにかく明日の練習に集中して相手のピッチャーをどう打つか、相手をどう倒すかを考えたいと思います。朝早い試合になるので、私生活の部分もどう過ごすかが重要になると思うので、意識していきたいと思います。

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