慶應スポーツ新聞会

【野球】迎春!福井新主将就任インタビュー

2020年、新型コロナウイルスの影響を受けて異例のシーズンを迎えた東京六大学野球。1試合総当たり方式での開催となった真夏の春季リーグ戦では、優勝まで後一歩というところで法大に栄冠を攫われた。そのわずか1ヶ月後に開幕した秋季リーグはイレギュラーな勝ち点制を採用。首位で早慶戦を迎え、優勝へと期待が高まったがまさかの2連敗を喫し、春秋連続で2位という結果に終わった。王座奪還、打倒ワセダへと闘志を燃やす慶大ナインをまとめ上げる新主将に就任したのは福井章吾(新環4・大阪桐蔭)。また、正木智也(新政4・慶應)、上田寛太(新商4・郡山)が副将、湯川適(新商4・慶應湘南藤沢)が主務にそれぞれ就任し、新チームが始動した。今回は福井新主将に2021年慶大野球部の展望を語ってもらった。

決意新たに新体制がスタートする

――主将になった経緯は

学年でミーティングを重ねまして、まず僕たちの学年がどういうチームを目指すのかという話をしました。そしてそのチームをキャプテンとして引っ張っていくのは誰がふさわしいかというのを当てはめていくなかで、僕が一番近かったという経緯でキャプテンになりました。

 

――自ら立候補したのか

僕自身リーグ戦もたくさん出させてもらったので、チームを引っ張っていくんだという気持ちは他の人以上にありましたし、誰よりもいいチームを作るという自信もあったので立候補させていただきました。

 

――主将としてどのようなチームを作っていきたいか

全員がキャプテンのつもりでやっているチームというのは本当に強いなという感覚がありまして、誰か一人が、誰か二人がやるではなくて、チーム全員が組織づくり、チーム作りにかかわっていくというチームが本当にいいチームだと思っているので、全員がチーム作りに参加していけるようなチームを目指していきたいなと思っています。

 

――瀬戸西前主将や監督から何か言葉は

とにかく自分らしく、福井らしくやってくれ、というのは言われています。別に前主将を真似する必要もないですし、そこは僕の色を出していこうかなと。そこは監督もそういうようにおっしゃっているので、自分らしくやっていこうと思っています。

 

――具体的に目標としているキャプテンは

特にいませんね。

 

――目指す主将像、理想は

最後にみんなが、あいつがキャプテンでよかったといってくれるようなキャプテンが本当にいいキャプテンだと思うので、今はまだ形として目指すものはなくて、最後結果で示せればいいなと思います。

 

――主将となって変わったこと、意識し始めたことは

とにかく今の1年生、新2年生になる下級生との会話というのは今まで以上に心掛けています。やっぱりキャプテンとして、チーム全体を指揮していくという中では、下級生の力というのは絶対に必要なので、そこへの声掛けというのは、キャプテンになる以前よりも意識してやっています。

試合の中でも声かけを大事にしている

――副将の二人の印象は

正木(智也=新政4・慶應)と上田(寛太=新商4・郡山)が副キャプテンで、まず正木についてはリーグ戦経験が僕たちの学年で、今の慶應で一番あるというところと、技術の面、まあ日本代表に選ばれるような選手なので、プレーでチームを引っ張ってほしいなと思っています。とにかく結果で、背中で、後輩とかチームに見せてくれという話は日ごろからしています。また、もう一人の上田に関しては、一浪して入ってきて異色の存在というか、頭もいいですし、僕にも思ったことを言ってくれるので、チームが傾きかけたり、チームが間違った方向に向きだしたなと思ったらどんどん指摘をしてほしいと上田とは話をしています。本当に副キャプテン二人は両極端といってもいいくらい変わったタイプだと思うので、それぞれの個性を生かして、やってほしいなと思っています。

 

――キャプテン、そしてキャッチャーという大役にプレッシャーはあるか

まあプレッシャーはあまりなくて、どんな立場になっても自分のやるべきことというのは絶対に変わらないと思うので、チームが勝つためにやるべきことを淡々とやりたいなと思っています。

 

――続いて自身のプレー、チーム全体について、秋のリーグ戦の自身の打撃評価は

思ったよりも打てたな、という印象はありました。ですが、やはり優勝のかかった早慶戦でヒットを打てなかった。そこに対しては勝負弱さであったりとか、ワンシーズン戦い抜くスタミナというか、打撃面でも最後バットを振れなかったので、まだまだ課題が残ったシーズンになったなという印象が残っています。

打撃面での貢献も光った

――プロに進んだ木澤投手などをリードした守備面の評価は

最後二つ勝てなかったというところを考えるとキャッチャーとしてはあまりいい結果ではなかったと思っています。やっぱり勝つというのはキャッチャーの一つの指標なのでその点では勝てるキャッチャーじゃなかったと振り返っています。でも、そのうえで多くのピッチャーを何とか頑張ってリードできたというところはすごく自分自身の自信と経験にはなりましたので課題と自信になる部分が守備面では両面出たなと感じています。

 

――秋のリーグ戦では早慶戦での悔しい敗戦もあり、優勝を逃したが、秋のリーグ戦全体から何かチームとして得たものは

まず六大学は、いいピッチャーが多くいまして、いいバッターがたくさんいるので、本当に自分たちの思ったようにプレーができないのがリーグ戦というのはまず感じました。やっぱり他のチームは甲子園に出場している選手が多かったり、個人個人のポテンシャルが高かったりする選手が多いので、泥臭く戦う事という事の必要性、重要性というものをリーグ戦を通して考えさせられました。

 

――来年の自身の目標は

個人としては、やっぱり勝てるキャッチャーになることのみだと思います。そのうえでベストナイン、今年も春秋取らせてもらったので、あと2回、4季連続でベストナイン取れれば、これはチームの勝利には貢献できていると思うので、そこを一つ大きな目標として頑張っていきたいなという風に思っています。

 

――同期のキーマンは

やっぱり森田(晃介=商3・慶應)が一番、絶対キーマンで、ピッチャーのキーマンは森田で、バッターのキーマンは正木かなと思っています。面白くないかもですけど(笑)。

 

――下級生で期待している選手は

橋本達弥(環2・長田)ですかね。彼とはこの11月12月のオープン戦も2、3回一緒にバッテリーで試合に出て、本当にいいピッチャーなので、彼が今年の春秋躍動することでチームには絶対差が出ると思うのでまず達弥には僕は期待しています。

 

――キャッチャーというポジションの魅力は

やっぱりキャッチャーは言ってしまえばグラウンドの監督なので、本当に自分の思ったように選手全体を動かせますし、本当に僕が、僕というかキャッチャーが、試合の勝敗を左右しているといっても過言ではないので、そういった意味では責任感とかそういう部分に僕は非常に魅力を感じています。

グラウンドの監督として輝けるか

――下級生にアドバイスする際に意識していることは

一方通行のやり取りにならないように、双方向での話し合い、声掛けを意識しています。やっぱり下級生って僕たちが話をし続ければ聞き続けるとは思うんですけど、いかに彼らの本音を引き出せるかが大事だと僕は思っているので、そういった双方向のコミュニケーションというのを大事にしています。

 

――最高学年としてどのようにチーム全体を引っ張っていきたいか

まあ僕は学年で見ても技術も飛びぬけてあるわけではないですし、そういったことを考えた中では泥臭く、誰よりもユニフォームを汚すという気持ちと、あと声と元気でチームを鼓舞していくのが僕の役割だと思っているので、一年間喉をからし続けて頑張っていきたいなとは思っています。

 

――新チームの強みや課題は

新チームの一つ強みとしては経験を積んだ選手が多く残るというのは、ほかの大学に比べれば少し有利な部分かなとは思っています。やっぱり課題としては、今年のリーグ戦も勝ちきれなかったこともそうですし、チームとして勝つという事に対する意識がまだまだ足りていないと僕は思っているので、勝ちに貪欲にもっともっとやっていかないといけないかなというのは思っています。

 

――チームとしての目標は

やっぱりワセダに勝つ、リーグ優勝、日本一、この三つは掲げながら。でもやっぱりもっともっと目標は大きく持たないといけないと思っているので春秋連覇できるように頑張っていきたいと思っています。

 

――最後にファンに一言

これ一番大事やな(笑)。まあ今年一年勝ちきれなくて、やっぱり2位という結果に終わってしまいましたけれど、その悔しさを糧に引き続き頑張りますので、そしてまた、優勝してパレードできるように頑張るので、応援よろしくお願いいたします。

 

――お忙しい中、ありがとうございました!

 

◆福井 章吾(ふくい しょうご)

1999年4月23日生まれ。大阪桐蔭高を経て、環境情報学部新4年。ポジションは捕手。高校時代には主将としてチームを牽引し、春の選抜甲子園優勝に貢献。慶大進学後は下級生時から高い打撃技術を買われ、代打や一塁手として活躍すると、3年春からは正捕手の座をつかみ、春・秋連続でベストナインに選出された。168センチ、78キロ。右投げ左打ち。

 

※当取材は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、12月9日(水)にオンライン上で実施しました。

(取材:松田英人、畠山里菜子 写真:林亮佑)

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