【バレーボール】チーム一丸となって臨んだシーズン最終戦、宿敵相手に掴めなかった勝利/第85回早慶バレーボール定期戦

バレー戦評

例年6月に開催されていた早慶バレーボール定期戦は昨年に引き続き12月開催となり、両校にとってシーズン最終戦として位置付けられた。秋季リーグで念願の1部昇格を果たし、勢いに乗る慶大バレー部。対するワセダは、全日本インカレ5連覇中と大学バレー界の雄として盤石の強さを誇っている。平成26年度以来、7年ぶりの勝利を目指してこの一戦に臨んだ。

 

2020年12月18日(土)

第85回早慶バレーボール定期戦

@日吉記念館

 

得点

慶大

セット

早大

22

25

19

25

16

25

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

29

高倉真古都(商3・慶應)

WS

23

小出捺暉(環4・駿台学園)

MB

降小雨(商3・慶應)

OP

松本喜輝(環2・九州産業)

WS

島田航希(経2・慶應)

MB

芳賀祐介(環1・札幌北)

Li

永田将吾(総4・高松)

途中出場

15

加藤靖丈(商4・慶應)

 

渡邊大昭(商1・慶應)

 

26

谷舜介(環4・徳島城東)

 

12

内田克弥(環1・松江高専)

 

11

勝呂亘(政4・慶應)

 

選手・スタッフ全員でワセダに挑んだ

勝負の第1セット。立ち上がりは長いラリーが続く展開に。慶大は丁寧にボールを繋ぎながら、オポジットの松本喜輝(環2・九州産業)の強烈なスパイクで得点にしていくなどお互い譲らない一進一退の攻防が続いた。リベロの永田将吾(総4・高松)の安定したレシーブから降小雨(商3・慶應義塾)のクイックというように、効果的にセンター線を使った攻撃も決まっていく。島田航希(経2・慶應義塾)や芳賀祐介(環1・札幌北)といった下級生も活躍する中、試合中盤ひと際躍動したのは主将の小出捺暉(環4・駿台学園)だった。難しいトスにもしっかり合わせ得点を挙げ、バックアタックではその存在感を見せつけた。しかし、相手は全日本インカレ優勝の早大。終盤になっても早大の勢いが衰えることはなく、多彩な攻撃に苦しめられた。3枚ブロックを弾き飛ばす小出のバックアタックが決まり、粘りを見せるも、最後は慶大のミスで相手に点を献上し、22-25 で第1セットを奪われてしまう。

4年間守備の要としてチームを支えてきたLi永田

続く第2セットは、序盤から相手の攻撃に苦しめられ、1-7と相手にリードを許してしまう。しかし、降のクイックが決まると、そのまま松本の力強いスパイクとサーブが続き、慶大の連続得点となった。中盤は長いラリーのなか、永田のレシーブが幾度となくチームを救い、さらに小出主将(環4・駿台学園)のレフト攻撃も決まるなど、サイドアウトを取り合う展開になったが、15-20と先に相手に20点台へ到達されてしまう。その後も松本のライト攻撃や、高さを活かしたブロックで相手に迫る慶大であったが、最後は20点台に乗れず19-25でこのセットを落としてしまう。

流れを変えた谷舜介(環4・徳島城東)のトスアップ

相手のブロックポイントから始まった第3セット。このセットからコートに入った勝呂亘(経4・慶應)がクイックを決めチームに勢いをもたらす。しかし、相手スパイカー陣の高さのある攻撃を前に、なかなかリードを奪えない慶大。苦しい展開のなか、流れを変えたのはやはり小出主将だった。キレのあるバックアタックで得点すると、降のブロックも決まり、ブレイクを果たす。しかし終盤はサーブミスが出るなど流れに乗りきれず、さらに相手の不意をつくフェイント攻撃に苦しめられ16-24と王手をかけられる。最後は相手のクイックにより17-25でこのセットを落とし、セットカウント0ー3でストレートでの敗戦となった。

勝呂のガッツポーズが印象的だった

「チームとしての最大のパフォーマンスを出せる人間関係を」。小出主将は”家族のようなチーム”を目指し、この1年間チームを築いてきた。試合後のインタビューでは4年生はもちろん、後輩たちからもチームに対する感謝の気持ちが溢れ出た。振り返れば新型コロナウイルスの影響で春季リーグ戦、東日本インカレが相次いで中止になるなど、思い描いていたようなシーズンではなかったかもしれない。しかし、厳しいシーズンだったからこそ、練習ができる喜び、試合ができることの喜び、そして何よりこのチームで共に戦えることの喜びを嚙み締めた一年間であったことだろう。

「後輩たちには1部でプレーして欲しい」(小出)「後輩たちが来年の春から1部で出来る環境を整えてあげたい」(永田)「慶應バレー部が1部でバレーし続けるべきだと思っている」(濱本)。秋季リーグ戦の前に行った対談で4年生はこう話してくれた。そして約束通り、1部昇格を果たした。来年は2019年春リーグ以来となる1部での戦いが待っている。今年の4年生がチームに残してくれたものを礎に、さらなる高みを目指してほしい。

(記事・写真:持丸嘉昭、田中瑠莉佳、岩切晴菜)

 

いつも快く取材にお応じていただいたバレー部の皆さん、本当にありがとうございました。

 

以下、コメント

 

星谷健太郎監督

 

――今日の試合を振り返って

まずはこうやって素晴らしい舞台で試合ができたことありがたいなと思いますし、関わってくれた人たちに感謝したいです。やっぱり早稲田さんは素晴らしいバレーをされていて、そういうチームと戦えたことも誇りに思うのと、結果こそ負けましたけど、みんなよく頑張ってくれたので誇らしい限りです。

 

――4年生は最後の試合でした

そうですね。4年生は最後で気持ちも入っていた所はあったと思うんですけど、4年生だけじゃなくて「チーム全員で」と思っているので、チーム全員でどうやったら勝てるか、絶対勝つんだということで準備をしてきたし、今日も戦うこと自体はできたのかなと思います。

 

――監督としては1年目のシーズンでした

学生に助けられっぱなしで、学生ともに頑張っていこうという気持ちでやっているんですけど、卒業生の皆さんだったり、関わってくださっている皆さんの力もあって、秋リーグも無事開催することができて、なおかつ1部に昇格させてもらえるということで非常にありがたかったなと思います。欲を言うと、今年一年の締めくくりとして、日本一の早稲田さんに勝って有終の美を飾りたかったんですけど、まだまだ自分たちが未熟だなと思わされましたので、そこは来年以降のところで、また学生のみんなと頑張っていきたいと思います。

 

――来シーズンに向けて

自分たちがどういうバレーをしたら戦えるかが分かった1年間だったと思うので、そこをベースにして、足りないことに重点的に取り組んで、早稲田さんのようなチームに今度は勝てるように、来年も頑張っていきたいなと思います。

星谷監督と共に戦った一年間だった

 

小出捺暉主将(環4・駿台学園)

 

――今日の試合を振り返って

自分たちの出来としてはいつも通りで、練習してきたことは出せたとは思うんですけど、1つ1つのプレーの精度とか、そういったところが少し相手の方が上だったので、最終的にラリーが取れなくて、点差が開くっていう形になっていたので、力の差があったかなと思います。

 

――主将として1年間を振り返って

チームとして本当に仲が良くて、そのなかで言い合うこともできるチームだったので、今年一年間でいいチームが作れたかなと僕自身は思っています。

 

――“家族のようなチーム”にしたいという目標は達成できましたか?

 できたと思います。もちろん合わない人とかチームの中にはいるとは思うんですけど、そういうのも含めて一つの同じ目標に向かっていくなかで落とし所を見つけて、最大のパフォーマンスを発揮できる形を見つけていくべきだと思うし、後輩たちはこれからもバレーボールをしていくと思うので、チームとしての最大のパフォーマンスを出せる人間関係を見つけていって、最終的にいいチームだったなと思えるようのがそれがベストなのかなって思います。

 

――監督に向けて

 本当に頭も良くて、バレーのことも考えているし、バレー以外の面でも尊敬しています。ほぼ毎日練習終わったら電話していて、ありとあらゆる練習で起こったこと以外も話していて、自分の考えていることが間違っていると思ったら、しっかり否定して監督の考えを論理的に伝えてくれました。星谷さんがいなかったらこのチームは作れなかったと思うので、やっぱり尊敬しています。

 

――同期に向けて

 本当に1年生の時から空気感が合っていて、一緒にいて楽しかったので、本当にこの同期でよかったなと思います。

 

――後輩たちに向けて

今年の代が始まった時は、自分たちの代が一番仲良いって言われていたんですけど、蓋を開けてみると、後輩たちの学年も仲が良くて、そこの人間関係を大切にしつつ、今まで以上に考えて、勝つために必要なことを見つけて詰めていくことができると、1部でも戦っていけると思うので、より一層いいチームを作っていってほしいと思います。

 

永田将吾副将(総4・高松)

 

――今日の試合を振り返って

負けてしまって、やっぱり早稲田強いなと。でも楽しかったです。

 

――今年は副将としてチームを率いた1年間でした

すごいいいチームだったなと思いますね。率いていたかと言われたら率いてはなかったと思うんですけど、すごく楽しい一年を過ごさせてもらいましたし、慶應に来て、最後このチームでバレーができてよかったなと思いました。

 

――この4年間を振り返って

山あり谷ありで、良い時もあれば悪い時もあった4年間だったと思うんですけど、先輩、後輩、同期に恵まれてバレー人生の集大成としていい4年間だったと思います。

 

――同期に向けて

 よくこんなのが集まったなと思うくらい色んなキャラがいて、バレーしている時もしてない時も刺激がありすぎる人たちで、彼らがいたからこの4年間がここまで充実したものになったと思うので、感謝したいなと思うし、出会えてよかったなと心から思います。

 

――後輩たちに向けて

今年のよかったと思うところは残して、いらないなと思うところは遠慮なく削ってもらって、来年は来年らしいチームを作ってもらえればいいと思います。大変なことは色々あると思うんですけど、何よりもバレーボールを楽しむってところは僕らからも伝えられたのかなと思うので、その気持ちだけは忘れずに戦ってほしいなと思います。

 

濱本健人(商4・慶應)

 

――今日の試合を振り返って

結果的には負けてしまったんですけど、一年間やってきたバレーボールっていうのは十分発揮できたのかなと思っています。最後勝ち切れなかったことで悔しい気持ちはあるんですけど、まず有観客でこの試合ができたこと、そしてこの1年間大きなケガをする選手が出ずに終われたこと、コロナの感染者が幸いでなかったことでみんな健康に部活ができて、最後まで終われたことが嬉しかったですね。

 

――アナリストとしてチームを支えた4年間でした

1年生の時は右も左も分からないっていう状況だったんですけど、当時の4年生の方々に支えてもらって、何とか半人前くらいには成長させてもらって、2年次からは作戦を作る方に回らせてもらって、少し緊張したり試行錯誤しながらやってきて、今年は捺暉が作戦を一任してくれていたので、自分が思うこのチームのベストな作戦を考えて行動できたので、自分としてはこの4年間で多少なりとも成長できたのかなと思います。

 

――今年の漢字は

「愛」ですね。同期に向けての愛だったり、チームに向けての愛だったり、そういったものが、バレーボールに向けての愛だったり、そういったすべてに向けて愛情を持って接せたのかなと思います。

 

――同期に向けて

この同期じゃなかったら僕もここまで成長できていなかったと思いますし、ここまで部活に打ち込めていなかったと思うので、ここまで僕をバレー部に熱中させてくれてありがとうという気持ちが大きいです。

 

――後輩たちに向けて

来年は久しぶりの1部ということでプレッシャーであったり、2部に落ちれないっていう気持ちがあると思うんですけど、そういう気持ちを抜きにして、自分たちがやってきたバレーボールを信じて、自分たちのバレーボールを一年間で作り上げて、今年のチームを越えてほしいなと思います。個人としては島田に期待していて、今年のチームでは守備メインで活躍してくれてたと思うんですけど、1部でも得点を取れるようなエースとして成長してほしいなと思っています。

 

宮川郁真(総4・松本県ヶ丘)

 

――今日の試合を振り返って

最後の早慶戦に向けて全日本インカレが終わってからチーム全員で勝とうとやってきたなかで、早稲田さんが完成度高いバレーをしていて、正直思っていた展開にはなりませんでした。でも元々試合に出ている永田だったり、捺暉もそうですけど、試合途中から谷だったり、勝呂だったりが出て、欲を言えば自分も同じコートで活躍したかったなというのはあるんですけど、一緒に頑張ってきた仲間が活躍しているのを見て、うるっとくるものがありました。

 

――この4年間を振り返って

バレー人生の集大成として、入部させてもらったんですけど、本当にその通りで、1部で試合に出せてもらいましたし、こういう早慶戦という舞台を用意してもらえましたし、本当に自分のバレー人生のなかでかけがえのない4年間でした。そのなかでこの同期と出会えてことっていうのは4年間だけじゃなくて、今後の社会人になっても人生かけて笑わせてくれるような仲間たちばっかりなので、そういった仲間が出会えたことがこの4年間一番の財産だったなと思います。

 

――同期に向けて

いや特にないです(笑)。またこれからもよろしくって感じです。

 

――後輩たちに向けて

来年は人数も少なくなって、大変な部分もあると思いますし、4年生が抜けることでチームの雰囲気も変わると思います。そのなかで1部でバレーができるっていうのは人生のなかで僕自身も大きな経験になったので、そういった舞台で頑張ってもらいたいなと思います。

 

 

勝呂亘(経4・慶應)

 

――今日の試合を振り返って

まず相手をみると想定以上に強い相手だったなというのが本音としてあります。自分たちのやるべきことはできていたんですけど、高さだったり、1つ1つのプレーの質っていうのが早稲田の方が高くて、そこが結果に表れたのかなと思っています。

 

――今シーズンを振り返って

個人としては、選手として出させてもらうことが増えて、自分のなかでもこれまでの3シーズンとは違ったシーズンだったかなと思っています。主務って立場も今年から新たに加わって、チームのマネジメントと選手の練習を両立するのは大変ではあったんですけど、非常にやりがいのある一年間だったなと思っています。

 

――この4年間を振り返って

一番色んな立場を経験した4年間だったかなと思っています。もちろんベンチ外も1年生、2年生と経験しましたし、3年生になってベンチに入らせてもらってもなかなか試合に出られなかったり、逆に4年生になって試合に出させてもらったり、副務、主務とチームをマネジメントの面から見る経験もさせてもらって、そういった意味では同期にも歴代の先輩にもいないくらい色んな立場からチームに携わらせてもらって、勉強になった4年間だったなと思ってます。

 

――同期に向けて

本当に4年間ありがとうっていうのは一番に思っています。仲の良さっていうのがチームの実力に直結するというのは同期に教えてもらいましたし、自分はこの代でよかったなと思います。これから卒業しても集まることあると思うんですけど、それが楽しみな同期だなと思っています。

 

――後輩たちに向けて

守備力っていうところで今年は小出と永田がいて、高かったと思うんですけど、その二人が抜けるってことで、そこは鍵になってくるのかなと思います。レシーブ練習とか、きついこともたくさんあると思うんですけど、ぶつかりながらも強くなっていってもらいたいなと思っています。個人的には降の活躍がキーになってくるかなと思っていて、キャプテンという立場ではないですけど、4年生のMBという立場で一番バレーが分かっている選手が降だと思っています。主体的に発信していってもらって、チーム全体を俯瞰して、かつ自分自身でも得点できるという本当にキープレーヤーになってくると思うので頑張ってもらいたいと思っていますし、期待しています。

 

 

加藤靖丈(商4・慶應)

 

――今日の試合を振り返って

最後の集大成ってことで勝ちたかったんですけど、やっぱり力の差が出た試合だったかなと思います。

 

――この4年間を振り返って

そうですね。まず一番良かったのはチームメイト、特に同期の仲間に恵まれた4年間だったなと思います。バレーの面で言うとコロナ禍で難しい時期もあったんですけど、最後1部に昇格できたのは良かったなと思いますね

 

――同期に向けて

メッセージか…。改まって言う事はないですけど、「4年間たくさんの思い出をありがとうございました」ですね。

 

――後輩たちに向けて

1部には簡単に勝てる相手はいないので難しい戦いになるとは思うんですけど、さらにレベルアップしていけば、必ず勝てると思うので、一勝でも多くできるように頑張ってほしいなと思います。

 

松川将大(経4・慶應)

 

――今日の試合を振り返って

横で頼もしいなと思いながら見てましたね。4年生たちが4人くらいコートに入っていて、かっこよかったですね。

 

――この4年間を振り返って

コーチは大学1年の時から2年間やらせてもらって、そこで生徒たちから学ばせてもらいました。彼らは限界を作らなくて、どんな相手だろうと「絶対勝てるっしょ」って戦いに行って、本当に過去最高の成績を出して、東京都の選抜チームにも2人選ばれて、個人の限界なんてないんだなってことを彼らが教えてくれました。その2年間があったからこそ、自分をもう一回選手として、僕も生徒たちみたいに最後の1年間は限界なんて考えずに挑戦してみたいなっていう思いで突っ走れた一年間でしたね。

 

――同期に向けて

選手になるっていうのも受け入れてくれて、それをみんなが応援してくれて、ここまで楽しくやってこれたと思うので、まずありがとうと伝えたいです。

 

――後輩たちに向けて

この一年間でみんな大きく成長して、早稲田にも通用するようなプレーが後輩たちはできると思うので、来年はもっと厳しい戦いが増えると思うので、全カレ、早慶戦で掴んだ感触をしっかり大切にして、格上のチームにもガンガン向かっていってほしいなと思います。

早慶戦も4年生がチームを勢いづけた

谷舜介(環4・徳島城東)

 

――今日の試合を振り返って

最後はもう楽しくやろうと自分のなかで決めていたので、点差関係なく思い切りできたと思います。

 

――試合途中からコートに入りました

やっぱり降を信頼していて、信頼した仲間にトスを上げるっていうだけだったのでとても良かったなと思います。

 

――この4年間を振り返って

まず一番にいい仲間、環境に出会えたなということを心から思いますね。先輩も、後輩も、同期も本当にこれ以上の人たちはいないと思うので、そういう人たちに出会えてバレーができたことは自分のなかで一番の財産になったと思います。

 

――同期に向けて

ありがとうってまず言いたいですね。今後これ以上の仲間に自分は出会えないと思っているので、自分は1、2年生の時に色んな問題を起こしてすごい迷惑かけたんですけど、そういう時もいつも味方だったので、やっぱりありがとうと心から伝えたいですね。

 

――後輩たちに向けて

個人的に特に降に頑張ってもらいたくて、自分も初めて試合に出た時からずっと一緒にやってきたので、1部でブロック賞なり、スパイク賞なりを取ってほしいなと思います。もう1人は安達ですね。家も近くで、練習もやってきたので、最後の1年間はスタメンになって活躍してほしいなと思いますね。

 

軍司歩人(文4・東洋)

 

――今日の試合に振り返って

全カレで優勝した早稲田に対して最後どう頑張れるか、同期たちが最後勝って終わってほしいなという思いがありました。自分はプレイヤーとしてではなかったので、あまりチームに関わらない部分ではあったんですけど、悔しい試合だったなと思います。

 

――学連委員としてチームを支えた4年間を振り返って

本当にいい経験をさせてもらったなと思っています。バレー部に入ったのは同期の松川と宗雲前監督の関係があったからこそだったので、それがなかったらどんな学生生活だったのかなと思いますし、本当に充実した生活を送らせてもらったなと思います。

 

――同期に向けて

やっぱり感謝ですね。自分はあまりチームの練習に行けなかったんですけど、行った時には話しかけてくれるし、もちろん下級生に向けてもそうですけど、感謝が一番ですね。でもやっぱり自分がチームに何か残せたかって言われるとあまりないのかなと思うので、そういう意味では申し訳ないという思いも少しあります。

 

――後輩たちに向けて

慶應のバレー部は外から見てても一人一人が役割を理解していて、いいチームだと思うのでそれを引き継いで、1部上位を目指して頑張ってほしいなと思います。

 

高橋真帆(法4・慶應NY)

 

――今日の試合を振り返って

同期がプレーをしているのを見れる最後の機会ということだったのでしっかり目に焼き付けておこう、写真に残しておこうと思っていました。全日本インカレ5連覇中の早稲田大学だとしても最初から負ける想定ではなく、備えた上で全力を出し切りたいとチームとしても考えていたと思います。早慶戦は多くの方がおっしゃるように「何が起こるか分からない」試合です。実際に1人1人のプレーに驚かされた場面がたくさんありましたし、粘りに粘った見応えのある試合だったと思います。私個人の感想としては死力を尽くして準備してきた試合でした。何度も辞めたくなりましたが4年生にとっての最後の試合であり、後輩に背中を見せられる最後の機会だったのでとにかく必死でした。日体大戦のあとから海外のファンの方も増えたというところでUNIVASの皆様とご縁があったことはすごくありがたいことでしたし、そうして私のやりたいようにやらせてもらった星谷監督や先輩の皆様には本当に感謝しています。

 

――今シーズンを振り返って

このチームは「強気」なのが特徴だったと思います。とても笑顔が多くて楽しいチームでしいたが、私の同期がそうだったということもあり必要な時にはちゃんと切り替えができるチームだったのかなと。久しぶりのリーグ戦も純粋に楽しんでいて正直私は彼らが負ける気がしませんでしたし、全カレの組み合わせが決まって日体大との対戦が確定した時も「勝てる勝てる」と誰1人疑うことなく思っていたのを覚えています。そんなメンタルがあったからこそ日体大とフルセットができたと思いますし、早慶戦は残念でしたが後輩たちにはぜひ来年私たちの仇を取ってリベンジしてほしいです。

 

――この4年間を振り返って

入部から今までの4年間はすごくあっという間でした。本音を言えば、楽しいことよりも辛いことの方が多かったです(笑)それでも頑張ってこれたのは先輩方の支えはもちろん、同期が頑張っている姿を見続けたかったからというのもあります。いつもはふざけているのにプレーになるとすごくカッコ良くて、面倒見も良くて。3年生になって上級生になってから同期ミーティングをすることが増えたのですが、こんなに頑張ってるから絶対に昇格できると信じていましたし、そのために私は私ができることをしようと思っていました。プレーでは何もできない私ですが、裏方ではできる限り頑張っていたつもりなので少しでもチームの役に立てていたら嬉しいです。

 

――同期に向けて

4年間ありがとう。4年間で本当にいろいろなことがありましたが、この代のマネージャーになれてよかったです。下級生の頃はすごく同期も私自身も子供な感じがして、先輩方からも頭を抱えられたことかと思います。それでも学年が上がるうちにどんどん頼もしくなって、チームが大好きで、すごくチームメイト思いな同期を非常に誇らしく思っています。最後の慶関戦では全員でプレーをしているところが見られてすごくうれしかったです!私は創部90周年の渉外主務ということで業務面でも辛い思いはたくさんしたのですが、それ以上に「1部昇格した代の渉外主務」にしてもらえてすごく幸せです。最後に昇格させてくれてありがとう!

 

――後輩たちに向けて

1年間ありがとうございました!私の同期はマルチな人がたくさんいて個性が強いから存在感があるという意味でもそうですし、人数が多いという意味でもそうですし、最初は一気に人数がいなくなることに戸惑うと思います。でも強いチームにはマネージャーがそんないたくさんいないチームだってあると思いますし、人数が必ずしも敗戦の要因にはならないと思います。「慶應バレー部」なりのやり方を模索して、たくさん失敗もしながら頑張っていってほしいと思います。1部で活躍してくれる後輩たちの姿を楽しみにしています!

 

降小雨(商3・慶應)

 

――今日の試合を振り返って

 試合内容で言うと通用する部分はあったけれども、結果的には負けてしまったし、実力差を感じた試合だったのかなと思います。高さもパワーも相手の方があったし、細かい部分のつなぎの精度も高かったし、もちろんやってきたことが通用しなかった訳ではないけれども、まだまだ質を上げていかないと1部では今後勝ち上がっていけないのかなって思いますね。

 

――今シーズンを振り返って

激動のシーズンだったなと思いますね。2年ぶりに1部昇格を果たして、そのためにみんなで色んなことを考えてやってきて、そこは1つ結果としては出たけれども、やっぱり1部が相手になってくると、2部と同じように戦っていては勝てないし、最後結果っていうのがついてこなかったです。自分がケガで出れなかったりしたんですけど、今シーズンはやっぱり充実はしてたかなと思います。

 

――4年生に向けて

本当にありがとうございますっていうのが一番ですね。3年間一緒にやってきて、僕にブロックに関しては全幅の信頼を寄せて、自由にやらせてくれたし、フロアディフェンスに関しても自分の意見を加味してくれたりして、すごくやりやすかったです。チームマネジメントに関しても、ふざけている人も多かったですけど(笑)。むしろそれが結果的にいい方向に行って、1部昇格も果たせたので、バレーボールでも私生活でも好きにやらせてもらえて、最後は結果で恩返ししたかったですね。

将吾さんは1年生の時からごはんとか奢ってもらう時とかに「ツケ払いで」って言うと、「メダルをかけてくれたらいいよ」って言ってくれてて、全カレでそれ叶わなくて、「早慶戦で勝たせてくれたらいいよ」って言ってくれてたんですけど、結果で恩返しすることができなかったので、来年以降あと1年しかないですけど頑張ろうかなと思っています。

 

――来シーズンに向けて

最上級生になるので、もちろん試合に出たら活躍するし、それ以外の部分でも今まで以上に見られると思うので、いい意味で隙がありつつも隙がないような人になって、チームを引っ張っていきたいと思います。

 

松本喜輝選手(環2・九州産業)

 

――今日の試合を振り返って

来年1部に上がって戦うということで、自分の課題が見えてきたのかなと思います。

 

――課題というのはどういったところですか

自分はオポジットで、レシーブをあまりしなくてもいい、点を取るというポジションなので、大事なところでトスが集まってくるのは必然だと思っています。そういった時に最大限の力を発揮できるようにしていきたいと思います。

 

――有観客での早慶戦でした

配信よりもやはり直接応援していただけているのが実感できてよかったです。

 

――4年生に向けて

今年のチームは「家族」というのをテーマにしていて、そういった中で自分の意見も言いやすかったですし、自分の中でこの1年は成長できた1年だなと感じています。2年間一緒にコートに立った選手もいて、チームを引っ張っていただいてありがとうございましたという気持ちです。

 

――来シーズンに向けて

全日本インカレ、早慶戦と1部上位のチームと戦って、まだまだ力の及ばなさを実感した場面が多くありました。なので、リーグに向けてこれからよりパワーアップできるように練習していきたいなと思います。

 

島田航希(経2・慶應)

 

――有観客での早慶戦でした

正直久しぶりの感覚というか、自分にとっては高校生の時の春高以来あれだけ応援指導部とか観客がいらっしゃって、すごく緊張しました。

 

――第1試合目からフェイントを仕掛けて得点したり、軟打と強打を打ち分けたりテクニックが光っていました

そうですね。自分はパワーで勝負するタイプではないので、ブロックの間を狙ったスパイクとか、軟打とかフェイントとかがプレースタイルなので、それができていたかなと思います。

 

――今日のご自身のレセプションはいかがでしたか

今日はあまり良くなかったなという印象がありますね。足が動かなかったですね。

 

――4年生と同じチームでプレーできる最後の機会でした

大好きな4年生だったので一緒にプレー出来て幸せだなって思いましたし、4年生が自分たちに「楽しんで最後思い切ってやろう」っていう声かけをしてくれて、本当に4年生とバレーができて楽しかったというのと、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

――来年はどのようなチームを目指していきたいですか

まず技術的なところだと守備力が下がるので、基礎やレシーブっていうのを底上げしていきたいと思います。精神的な面でいうと、4年生がこのチームをしっかり引っ張ってくれていたので、自分は上級生としてチームを引っ張るというポジションになれたらと思います。

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