【ソッカー(男子)】「執念」でつかんだ今季初勝利 第2節VS明学大

前節、開幕戦の青山学院大戦は完封負けに終わった慶大。今季初勝利を目指し、明治学院大戦に臨んだ。試合開始から試合は慶大ペースで進む。開始早々7分、前線からのプレスでボールを奪うと廣田尚(商3・國學院久我山)が合わせて先制点を挙げる。その後も堅い守備からリズムを作り48分に茅野優希(政2・慶應)が追加点、69分に田村祐二朗(環4・藤枝東)がダメ押しとなる3点目を挙げ試合終了。終わってみれば3―0と相手を圧倒し、今季初勝利を挙げた。

 

2022/4/6(水)15:30キックオフ @会場非公開

 

【スコア】

慶應義塾大学3―0明学大

 

【得点者】

1―0 7分 廣田尚(慶應義塾大学)

2―0 48分 茅野優希(慶應義塾大学)

3―0 69分 田村祐二朗(慶應義塾大学)

 

◇慶大出場選手

GK

21 根津拓斗(政2・慶應)

DF

7 山本献(商3・國學院久我山)

5 牧野晋作(経4・東京武蔵野シティFC U-18)

2 山口紘生(商2・國學院久我山)

3 川野太壱(政4・横浜FCユース)

MF

14 田村祐二朗(環4・藤枝東)

20 内藤豪(法2・駒澤大高)

15 角田惠風(商1・横浜F.マリノスユース)

29 茅野優希(政2・慶應)

FW

18 廣田尚(環4・暁星)

11 宮本稜大(商4・國學院久我山)

 

開幕戦、青学大相手に0―1と完封負けに終わった慶大。しかし「とにかく切り替えて、この試合に全てをかけるつもりでチーム全員で準備をしてきた」と主将の田村が語ったように、この試合では選手たちの勝利への「執念」が伝わってきた。結果的には3得点での快勝となったが、得点へとつながったのは泥臭い守備であった。自陣ではもちろん、中盤でボールを奪われた際や相手が最終ラインでボールを回している際も高い強度でのプレスを欠かさない。前半7分の先制点もそうした集中力の高い守備から生まれた。ボールを足元でキープする相手GKに対し、FWの宮本稜大(商4・國學院久我山)が強烈なチャージ。慌ててGKが蹴り出したボールに廣田がダイレクトボレーで軽く合わせる。このシュートが無人のゴールに吸い込まれ、慶大が幸先良く先制点を挙げる。

 

その後は一進一退の攻防が続く。膠着した展開の中でも守備陣のディフェンスは安定していた。明学大が深いところへの侵入を試みると、慶大DFがすぐにボールへ寄せる。その結果、明学大は慶大守備陣のブロックの外側でのボール回しに終始。ペナルティエリアへの侵入すらほとんど許さない集中したディフェンスで慶大にとって危ないシーンは訪れなかった。

 

堅い守備で試合を優位に進めていただけに早く追加点が欲しい慶大。待望の瞬間は後半開始直後、この日度々チャンスを窺っていたサイドからの攻撃で生まれる。48分、右サイドを一人で駆け上がったMF田村がゴール前へグラウンダーの絶妙なクロス。これに茅野が合わせ追加点を挙げた。その後も集中した守備からリズムをつかむ慶大。61分には相手のクリアが不十分なところを慶大が寄せてボールを奪い、MF内藤豪(法2・駒澤大高)がミドルシュート。しかしこれはGKの正面をつく。この日の攻撃で中心となっていたのは右サイドからの突破を幾度となく見せ、2点目をアシストしたMF田村だ。ボールを持つと前を向き、ドリブルで打開、正確なクロスなど攻撃にバリエーションを生んだ。

 

69分、自陣からボールをつなぎ、茅野が左サイドを一気に駆け上がる。ゴール前へのグラウンダーのクロスに合わせたのは、ゴール前に詰めていた田村。この日存在感を見せていた主将のダメ押しとなる得点で勝負あり。その後も相手の攻撃を難なくかわし、3―0で勝利した。

 

失ったボールをすぐさま奪い返そうとするボールへの執念、ゴール前にFWが幾度となく顔を出し虎視眈々と得点を狙うゴールへの執念、そして何より今季初白星をつかもうとする勝利への執念。この日の慶大は勝利への強い気持ちが前面に出ていた。次戦は中2日で産業能率大戦を迎える。勢いに乗り、連勝を飾りたい。(松田 英人)

 

 

田村祐二朗選手(環4・藤枝東)

――今日の試合にはどのような準備をして臨みましたか

 

開幕戦で敗れたのですが、とにかく切り替えて、この試合に全てをかけるつもりでチーム全員で準備をしてきました。

 

――今季初勝利となりました。今日の試合を振り返っていかがですか

 

攻守共に引き締まった良いゲームだったと思います。得点も練習通りの形が出ましたし、守備においても規律の中で、全員で無失点を達成することが出来ました。

 

――田村選手ご自身も得点を挙げました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 

感覚的にはもっとやれると思います。試合終盤の苦しい時間で足が止まってしまいました。フルタイムで出場し、ハードワークする力は追求し続けたいし、さらに相手の脅威となれるよう、ゴール前の決定的な仕事にこだわりを持って行きたいです。

 

――次戦への意気込みをお願いします

三連戦の最終戦なので必ず勝って、勝ち点3を下田に持って帰れるよう、全力を尽くしたいです。

 

 

茅野優希選手(政2・慶應)

――今日の試合への意気込みはどのようなものでしたか?

 

開幕戦はメンバー外で応援席で悔しい思いをしたので、試合に出るチャンスをもらったからには絶対に結果を出してチームの勝利に貢献しようと思っていました。

 

――今季初出場で得点をあげ、3点目にも絡みました。ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか?

 

ゴールとアシストのシーンはこれまでずっと練習してきたことが出たので率直に努力し続けてきて良かったなと思いました。

初ゴールをゆうじろうくんにアシストしてもらって、3点目は逆にアシストすることが出来て、去年から色々と気にかけてくれてお世話になっている先輩なのですごく嬉しかったです。全体を通しては自分に求められるプレーを意識していましたが、出来た部分と出来なかった部分があるので、下田での練習や自主練で修正して相手の脅威になる選手になれるように努力して、チームの勝利に貢献できる選手になります。

 

――次戦への意気込みをお願いいたします。

 

連戦なのですぐに頭の中を切り替えて、コンディションを整えてチームの勝利に貢献できるように最高の準備をしていきたいと思います。

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