【慶早戦支援委員会×ケイスポ】慶早戦を陰で支える 慶早戦支援委員会の活動に迫る/野球慶早戦コラボ企画第2弾

コラボ企画

11月9日、10日には何が開催されるかご存じだろうか。100年以上の歴史を持ち、それにかけられる熱量はすごいものがある。そう、「野球慶早戦」である。この記事では、決して目立った存在ではないがその慶早戦の一端を担っている、慶早戦支援委員会について紹介する。

 

〈記事作成:慶早戦支援委員会 担当:工藤佑太(慶應スポーツ新聞会)〉

 

私たち慶早戦支援委員会は、春と秋に開催される東京六大学野球のうち、慶早戦の運営の手伝いを行っている福利厚生団体である。試合前には試合の宣伝や応援席券の販売、試合当日は座席管理や試合会場付近の警備を行っている。具体的には慶早戦のポスターやSNSの運用による集客、キャンパス内でのチケット販売、当日の観戦者の座席への誘導をすることが主な活動である。また、慶應義塾体育会野球部が優勝した場合には、優勝パレード運営も行う。そして、野球以外にもサッカーやバスケットボール、バレーボール、ラグビーなど様々な競技に携わっている。

活動中はペンマークの描かれた腕章を身につける

ここで委員長の田中さんから興味深いエピソードを聞いたので共有しよう。きっと支援会の慶早戦にかける熱い思いが伝わるはずだ。まず、慶早戦を円滑に開催するために、大切な要素は何であるだろうか?やはり、試合会場周辺の安全が重要だろう。支援会の先輩方は、徹夜で並んでいるお客様の整列や球場周辺の警備をしていたそうだ。その際に、皆で寝袋を持ち込んで泊まり込み、交代で近くの銭湯に行き休息をとっていた。また、神宮球場の近くに「ホープ軒」というラーメン屋があり、その店の大盛りチャーシュー麺をスープまで完飲して部員の気合いを入れるという、今ではなかなか考えることができない伝統もあったそうだ。睡眠不足の体に大量の脂で染み出したスープを流し込んだその日は、不摂生極まりないものであっただろう。しかし一方で、どこか魅力的で何か羨ましささえ感じるエピソードでもある。

 

しかしながら、慶早戦にかける思いをぶつけることができない時期もあった。コロナ禍では当日の誘導活動やキャンパスでのチケット販売ができず、コロナ後にまた元のような活動を再開できるかと心配だったそうだ。しかしながら、「明けない夜はない」という言葉があるように、コロナウイルスによる制限が緩和され、昨春から対面での活動が再開された。そして新たに、「神宮塾生動員プロジェクト」という取り組みが始められた。これは野球部・應援指導部と共同で行っているプロジェクトで、それぞれの活動により培われた異なる視点を持った3団体が連携することで物事を円滑に進め、わかりやすい情報を伝えることによってより多くの塾生に慶早戦に来てほしい、という思いからはじめられたものである。

 

私たち慶早戦支援委員会は、スポットライトを浴びるようなことをしているわけではない。しかしながらより多くの塾生に、慶早戦を観戦し慶應としての一体感を体験してもらうことで、慶應に入学したことが人生において価値をもたらすものだったと感じてほしい、という思いのもと尽力している。この思いが一人でも多くの塾生に届くことを願うばかりだ。

 

11/9、10に、明治神宮野球場にて開催される秋季慶早戦。大学一丸となって応援し、盛り上がることは間違いない。日を追うごとに肌寒くなり冬の訪れを感じるこの季節、ぜひ球場に足を運んで、慶應のエネルギーを感じてみてはいかがだろうか。

 

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~コラボ企画第1弾はこちら~

【慶早戦支援委員会×ケイスポ】学生スポーツの頂点 ‟魂の戦い” 慶早戦の歴史を紐解く/野球慶早戦コラボ企画第1弾 | KEIO SPORTS PRESS

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