【ソッカー(女子)】〈戦評〉攻め切れず1回戦敗退 山田復帰など今後につながる一戦に/皇后杯東京都予選1回戦 VS立教大学

ソッカー女子

 皇后杯東京都予選1回戦。関東大学リーグ1部8位の慶大ソッカー部女子はホームで、2部首位の立教大学と激突した。前日のリーグ戦からスタメンを5人入れ替えた慶大。エース・野口初奈(環4・十文字)を中心に攻め上がるも、前半にセットプレーから先制を許す。後半はけがで戦列を離れていた山田葵(総2・聖和学園)がピッチに入るが、最後までゴールが遠く、完封負けで1回戦敗退となった。

2026/5/10(日)17:00キックオフ@慶應義塾下田グラウンド

皇后杯 JFA 第48回全日本女子サッカー選手権大会 東京都予選 1回戦

 

【スコア】※35分ハーフ

慶應義塾大学0ー1立教大学

 

【得点】

17分 立大 清水英

 

 

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

 

GK

1 四宮里紗(環1・桐蔭学園)

 

DF

16 堀田朱花(商3・山手学院)

→56分 14 福島紗羅メヘル(政1・昌平)

18 岩田理子(総3・十文字)

4 宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

→HT 5 米口和花(総3・十文字)

2 竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)

23 早坂七海(政1・常盤木学園)

 

MF

8 佐藤凜(総4・常盤木学園)

→HT 13 山田葵(総2・聖和学園)

6 木田遥(総1・十文字)

→HT 22 福島日和(理4・慶應湘南藤沢)

10 野口初奈(環4・十文字)

→HT 11 森原日胡(総2・作陽学園)

19 安達梨咲子(商4・Palos Verdes High School / Fram Soccer Club)

 

FW 

25 廣本瑞季(文3・学習院女子高等科)

 

 前日の関東大学リーグ1部で東京国際大学に0―2で惜敗した慶大。2日続けての公式戦となった。

 対戦相手は2部首位と好調の立大。慶大と同様、前日にリーグ戦を戦っている。昨季の2部での2度の対戦では、いずれも慶大が勝利している。

 慶大は前日のリーグ戦からスタメンを5人変更。岩田理子(総3・十文字)が右CB。今季初出場の堀田朱花(商3・山手学院)が右WB。早坂七海(政1・常盤木学園)が左WB。安達梨咲子(商4・Palos Verdes High School / Fram Soccer Club)が左シャドウ。前日のリーグ戦で途中出場し、アピールを見せた廣本瑞季(文3・学習院女子高等科)がCFに入る。

リーグ戦でアピールの廣本

 また、ベンチスタートとなった主将の野村亜未(総4・十文字)に代わり、副将の佐藤凜(総4・常盤木学園)がゲームキャプテンを務めた。

前半のゲームキャプテン・佐藤

 強い西日が射す17:00。35分ハーフのゲームが始まった。

 序盤は3バックと1アンカーでビルドアップする立大に対し、プレスのかけ方に苦戦したが、CFの廣本と左シャドウの安達、右シャドウの佐藤を出し、アンカーにはダブルボランチの野口初奈(環4・十文字)と木田遥(総1・十文字)が対応。守備からリズムをつくり始める。13分。敵陣でボールを奪取した野口が自ら持ち上がり、コーナーキックを獲得する。しかし、センタリングは相手に弾かれ、得点には至らない。

チャンスをつくったエース・野口

攻撃のテンポをつくり出した木田

 すると17分。相手コーナーキックのピンチを迎えると、混戦から押し込まれて失点。課題のセットプレーの守備から先制を許す。

 20分。相手に裏を取られると、キーパーもかわされ、ボックス内でシュートを打たれるが、全速力で戻ってきた右CB・岩田がスライディングでシュートブロック。なんとか阻止する。

好守備の岩田

 その後は慶大がボールを握る時間が続く。この日アンカーに入った木田は、広いエリアに顔を出して配球。キーパーの四宮里紗(環1・桐蔭学園)もリベロの宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)と同じラインまで上がりビルドアップに参加。スピードが特長の右WB・堀田と、左足クロスを得意とする左WB・早坂にボールを回し、攻め上がっていく。24分のコーナーキック。野口のファーサイドへのボールを廣本が折り返し、宮嶋がシュート。しかし、キーパーに防がれる。

ビルドアップでもチームを支えた四宮

リベロでの出場となった宮嶋

スピード自慢の堀田

左足から高精度のボールを供給する早坂

 28分。岩田と佐藤のワンツーから木田がボールを受け、一気に左サイドに展開。安達は廣本へのスルーパスを狙うが、相手キーパーに阻まれる。

前線でチャンスをつくった安達

 前半終了間際。自陣ボックス内で相手にループシュートを打たれるが、クロスバーに救われる。ほどなくして前半を終え、1点ビハインドで折り返す。

 後半開始から4人を投入。宮嶋に代わり、米口和花(総3・十文字)。木田に代わり、福島日和(理4・慶應湘南藤沢)。野口に代わり、森原日胡(総2・作陽学園)。佐藤に代わり、けがで戦列を離れていた山田葵(総2・聖和学園)が今季初めてピッチに入る。佐藤が退き、後半から主務の福島日がキャプテンマークを巻いた。

個の力で圧倒する米口

リーグ戦ここまで全試合フル出場の森原

 42分。福島日が中盤でカットすると、安達が粘り、山田との連係からシュート。しかし、惜しくも枠を外れる。

カットから素早いカウンターにつなげた福島日

聖和仕込みのドリブラー・山田

 攻勢を強める慶大は45分。堀田と安達の2人で右サイドを崩し、インナーラップした堀田がクロス。これは中に合わなかったが、攻撃の時間が続く。

 56分には最後の交代枠を使用。堀田に代わり、福島紗羅メヘル(政1・昌平)が入る。

攻撃で違いを見せた福島紗

 その後は細かく配置を変更しながらボールを握り、森原の持ち運びからチャンスを演出する場面もあったが、なかなかシュートまで持ち込むことができなかった。そのままタイムアップのホイッスル。0―1で敗れ、1回戦敗退に終わった。

 関東大学リーグ前期第5節の山梨学院大学戦から公式戦3連敗となったが、前日からの連戦でたしかな収穫もあった。出場機会の多くない選手に緊張感のある公式戦でのプレータイムが与えられ、さまざまなオプションを試すこともできた。

 3バックとアンカーでパスを回す慶大と似た戦い方のチームに対する守備を確認できたことも、今後につながるかもしれない。

 そして、復帰した山田がコンディションを上げてくれば、攻撃のバリエーションが増え、今季苦しんでいる後半の戦い方も変わってくるだろう。

 昨季から固定されているアンカーの竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)、トップ下の野口、CFの野村はいずれも4年生。中央のポジションを務める代えの利かない3人が卒部してからどう戦っていくのか。来季以降の戦いを見据える上でも、試金石となる一戦だった。

慶應サッカーの中心を担う竹内

 一方で、得点を奪い切れない展開はここのところのチームの課題が如実に表れているように思える。まずはフィニッシュの機会を増やしていきたい。

 

(取材:柄澤晃希)

 

お詫び

担当者のパソコンの故障により、メンバー図の掲載はしばらく後となります。ご了承ください。

タイトルとURLをコピーしました