前節、関東学院大戦では前半で4失点を喫し、まさかの大敗。連敗の嫌な流れを断ち切るべく、中2日でアウェイ立正大戦に臨んだ。開始直後の4分、右サイドから突破を許し、先制点を奪われる。その後ゴールまで遠い展開が続くも33分、三浦大其 (経3・慶應)のコーナーキックに古金谷悠太(理4・日体大柏)が合わせ同点に追いつく。さらに42分には三浦大がドリブル突破からシュートを決め逆転に成功。2-1で前半を折り返す。追加点を奪いたい慶大は75分、霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース)のクロスに途中出場のオノノジュ慶吏(政2・前橋育英)が頭で合わせリードを広げる。その後相手に直接フリーキックを決められ1点差に詰められるも、直後の85分に三浦大のクロスに再びオノノジュが反応し再び2点差に。このままリードを保ち、4-2で試合は終了。今シーズン2勝目を挙げ、連敗は2でストップした。
2026/5/6(水)14:00キックオフ@立正大学熊谷グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学4ー2立正大学
【得点者】
4分 立正大 阿部夏太(高橋秀太)
33分 慶大 古金谷悠太(三浦大其)
42分 慶大 三浦大其
75分 慶大 オノノジュ慶吏(霜田晟那)
83分 立正大 鈴木樟
85分 慶大 オノノジュ慶吏(三浦大其)
【慶大出場選手】 | |
ポジション | 背番号 選手名(学部学年・出身高校) |
GK | 21 福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース) |
DF | 2 三浦成貴(商4・浜松開誠館) |
| 3 古金谷悠太(理4・日体大柏) |
| 5 田形昂生(政4・慶應) |
| 16 霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース) |
MF | 30 堀ノ口瑛太(総1・神村学園) |
| 7 朔浩太朗(理4・学習院高等科) |
DF | → 85分 4 秋元心太(法3・駒大高) |
| 13 三浦大其 (経3・慶應) |
| → 90+2分 25 居郷元(経3・慶應) |
| 23 山本凉(法2・桐蔭学園) |
| → 66分 14 石田航大(政4・慶應/ブリオベッカ浦安U-18) |
| 22 尾形祐輔(文2・興國) |
| → 56分 26 鈴木義仁(政3・帝京長岡) |
FW | 24 田中佑紀(法3・桐蔭学園) |
| → 58分 9 オノノジュ慶吏(政2・前橋育英) |
前節からはスターティングメンバーを若干名変更。田中佑紀(法3・桐蔭学園)、堀ノ口瑛太(総1・神村学園)、朔浩太朗(理4・学習院高等科)、尾形祐輔(文2・興國)が初めてスタメンに名を連ねた。

ドリブルが持ち味の朔
慶大キックオフで試合はスタート。開始直後からGK福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)を軸としたビルドアップで攻撃を組み立てる。先制点を奪いたい慶大だったが4分、自陣左サイドのスローインから右サイドへ展開され、右サイドバックとセンターバックの間の危険な位置にパスが通る。そこからダイレクトでクロスを上げられ、中にいた相手選手がうまく合わせ先制を許す。開始直後にまさかの失点を許した慶大だったが、すぐさま円陣を組み、立て直しを図る。12分、左サイドバックの田形昂生(政4・慶應)が相手陣内の深い位置でボールをカットし中央へ送る。混戦状態の中からボールを受けた三浦大其 (経3・慶應)が一瞬で相手を剥がし中央への侵入。これにたまらず相手選手が手を使って倒してしまい、フリーキックを獲得する。角度のないところから三浦大は左足を振り抜くが、惜しくもクロスバーに嫌われる。直後の14分には尾形がペナルティアリア内でボールをカットしシュート。相手選手のブロックに遭いゴールとはならないが、積極的な仕掛けで流れは慶大に傾く。その後20分、25分にシュートを放つも相手ゴールキーパーのセーブに遭う。一進一退の攻防が続く中、33分に試合が動く。三浦大のコーナーキックをセンターバック古金谷悠太(理4・日体大柏)が相手ゴールキーパーに競り勝つ高さで合わせ、試合を振り出しに戻す。

古金谷のゴールで同点に追いつく
勢いに乗った慶大はさらに攻めかかる。キャプテン、三浦成貴(商4・浜松開誠館)のロングフィードにセンターフォワードの田中が反応しシュートを放つ。相手ゴールキーパーのブロックに遭ったがこぼれ球にすぐさま反応し、最後は朔が詰めるもこれはクロスバーの上へと外れる。このまま前半を折り返すと思われたが42分、再び試合が動く。相手を押し込んだ状態で三浦大がボールをキープ。霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース)とのパス交換をはさみながら一列前の尾形へ縦パスを送る。ワンツーの動きで再びボールを受け、相手選手を抜き切らない状態でシュートをうまく流し込み、逆転に成功する。前半はこのまま終了し、2-1で折り返す。

この日は3得点に絡む活躍
ハーフタイムでの選手交代はなし。追加点を奪いたい慶大であったが後半開始直後はなかなか高い位置でボールをキープできずゴールには遠い展開が続く。流れを変えるべく56分に尾形に代えて鈴木義仁(政3・帝京長岡)を、58分には田中に代えてオノノジュ慶吏(政2・前橋育英)を投入する。65分には代わって入った鈴木がミドルシュートを放つ。相手選手に当たって軌道が変わるがクロスバーの上を通過する。66分には中盤で積極的なプレスを見せた山本凉(法2・桐蔭学園)に代えて石田航大(政4・慶應/ブリオベッカ浦安U-18)を投入し、さらに相手ゴールへ迫る。

今シーズン初出場の石田
再び一進一退の攻防が続くが、期待のルーキー、アンカーの堀ノ口とディフェンス陣が対人において強さを発揮、またミスなくビルドアップをすることで相手に決定的な場面は作らせない。次の1点が勝負を分けるという状況の中、75分、右サイドバック霜田のダイレクトのクロスにオノノジュが頭で合わせさらにリードを広げる。相手選手にマークされていたが自慢のフィジカルを活かし、いとも簡単に得点を奪った。

強烈なヘディングを見せる
このまま逃げ切りたい慶大だったが81分、相手センターバックのロングキックに抜け出した相手フォワードに対し、福井が完全にアフターで蹴り上げてしまう。レッドカードでもおかしくない状況であったが、慶大ディフェンダー2人が並走していたこともあり決定的得点機会阻止は適用されず、イエローカードで済んだ。しかし83分、このフリーキックを完璧に決められ再び1点差となる。追加点が欲しい慶大は直後の85分、霜田からの縦パスを受けた三浦大が相手の股を抜くテクニックを見せドリブルを開始し、相手選手に体をぶつけながらもアウトサイドでクロスを上げる。中で待っていたオノノジュはいちどファーに行くと見せかけてニアへ入り込む素晴らしいポジショニングから完璧に合わせ、再びリードを2点に広げる。

途中出場ながら2点を奪った
このまま逃げ切りたい慶大はクローザーとして朔に代えて秋元心太(法3・駒大高)を投入し、5バックの形をとる。87分には自陣で三浦成が得意のデュエルで相手のファールを誘い、チームの士気を高める。90+2分には三浦大に代えて居郷元(経3・慶應)を投入。交代枠をすべて使い切った。最後まで決定的な場面を作らせず、試合はそのまま4-2で終了。この試合では朔や山本ら中盤の選手の激しいプレッシャーが非常に目立っていた。日吉から遠い熊谷の地で過酷な連戦であったが、チーム全員で「戦う姿勢」を示し続け連敗を2でストップさせた。
(記事:甲大悟 取材:梅木陽咲、小野寺叶翔、髙木謙)
【選手インタビュー】
♢オノノジュ慶吏(政2・前橋育英)
ーー今日の試合を振り返って
今シーズン、前半で失点してうまく跳ね返せないままズルズル行ってしまう試合が多かったのですが、今日はガネくん(=古金谷悠太/理4・日体大柏)が1点返してくれて、そこでチームが勢いに乗れたと思います。前回の大敗の反省を踏まえ、前からプレスに行って、球際も強く戦うことを意識した結果、90分通して試合を優位に運べたのではないかと感じています。それが勝利の要因ですね。
ーー久々の途中出場。マインドセットなどに変化はあったか
前回、自分のプレーが良くなかったので「出たら絶対にかましてやろう」とは思っていましたが、先発でも途中出場でも「果敢にゴールを向かう」ということは変わらないので、そこはずっと意識していました。
ーー本日のゴールを振り返って
1点目は、今まで自分が課題としていたクロスをヘディングで合わせるパターンの得点でした。マチさん(中町監督)からもご指摘をいただいていて、今日の試合ではクロスが上がってくるタイミングで1回相手から離れて相手の視野から消える、いわゆるプルアウェイの動きを意識したら、いいところにボールが来てヘディングできたという感触です。2点目に関しては、「そこしかない」というスペースに大其くん(=三浦大其/経3・慶應)が流し込んでくれたので、あとは決めるだけでした。
ーー次戦・拓殖大戦に向けて
拓殖大とは去年のアミノバイタルカップで対戦経験があるのですが、上手くて細かいパスワークを得意とするチームだという印象です。逆にそのパスワークを潰すことが出来れば自分たちのゲームに持ち込めると思うので、2連勝して、チームとして勢いをつけることができるよう全力を尽くします。
◇古金谷悠太(理4・日体大柏)
ーー今日の試合を振り返って
前半開始早々に失点してしまって厳しい展開になりましたが、一致団結してチーム全員で一丸となって勝利に向かってやるべきことをしっかりやれたのが勝ちにつながったのかなと思っていて、自分の点から勢いに乗れたのが個人的にはよかったのかなと思います。
ーー前節の大敗からどのようにチームを立て直したか
正直前節は全員が戦うという姿勢を見せられていなくて、相手にやられるがままな状態で、そこを変えようという話はしていて、今日も開始早々失点してしまったのですが自分自身も後ろから声かけて勢いに乗ってやるべきことをやり続けたというのが自分としてもチームとしてもよかったかなと思います。
ーー同点弾を振り返って
ヘディングは大学に入ってからずっと鍛えていて、後輩とも先輩とも意見交換しながら練習してきたのでそれを関東リーグという舞台で発揮できたので後輩にも先輩にもいいメッセージになったかなと思っています。
ーー左サイドバックの田形選手との連携が光っていたが、普段から意識しているか
隣の選手とのコミュニケーションは常にやるようにしていて、昨日とか今日の試合開始前も選手の映像を見てこういう風にしようというのは声をかけていたのでそこを完遂できたのはよかったかなと思います。
ーー次戦に向けて
今シーズンまだホームで勝てていなくて、慶應は一部奪還を目指しているので次節が勢いのるうえでも大事になってくると思うのでホーム初勝利を目指してやっていきたいと思います。
♢中町公祐監督
ーー今日の試合を振り返って
連敗した後、そしてチームとしても怪我人が多い中ではありますが、ピッチに立つ者、立たない者関係なく、組織として勝利を追い求めることができたと思います。
ーー4失点での連敗から短い時間の中でどう立ち直ったか
前節に関しては局所的なエラーが負けに直結してしまったのですが、それで自分たちがやってきたことが否定されるわけではないので、メンタル的な部分と、連戦を戦う中でのフィジカルの部分の整理をして試合に臨みました。
ーースタメンを大きく入れ替えた理由は
連戦を同じメンバーで戦い抜くということ自体もきついですし、自分たちのやっているサッカーは強度を必要とするので、そういう部分を考えて(メンバーを)入れ替えました。普段出ていない選手がそれぞれの想いを乗せてくれた結果が勝利に繋がったと思います。
ーー4得点の要因は
自分たちの強みを出すことができれば得点につながるチャンスを作ることが出来るということを再確認できましたし、今日はピッチコンディションも味方してくれたと思います。ピッチについては毎回今日みたいな条件でできるとは限らないので、そういう部分は整理しながらやっていきたいと思います。
ーー次戦・拓殖大戦に向けて
今日の試合をより意味のあるものにするために、次の試合もしっかり勝ち点3を取りたいと思います。

