【競走】チームを導く輝く笑顔 原点・「チアスピリット」を胸に大舞台での躍動へ・浅見姫菜(前編)/関東インカレ直前インタビュー2026・第2弾

競走

開催が目前に迫った第105回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)。今大会、チームが掲げる目標は「1部残留」だ。昨年死守したこの地位を今年も守りきることができるか。この大舞台で1点でも多く掴み取るために部員たちは全てを懸けてピークをここに持ってきた。

本企画では、今年の関東インカレで活躍が期待される選手、関東インカレを支えるサポートブロックの部員に、意気込みや目標についてのインタビューを行った。第2弾は、女子七種競技の浅見姫菜(商3・都立駒場)選手!

 

――自身のブログで「チアスピリット」について言及していたが、「チアスピリット」とは浅見選手にとってどのようなものか?

私にとって「チアスピリット」というのは、スポーツをやる上で常に軸にしてきたものです。やはり競技をしていると、「自分のここを改善しよう」、「こうゆう時苦しいからリラックスしよう」、というように競技に自分の意識を向けるのが普通だと思いますが、そこに応援してくれている人がいることを考えて、その人に元気を与える、自分が頑張ることでその人も頑張れるというのを意識するだけで、いつも以上の実力が出せたり、力がもらえるなと思っています。

 

――チアは何年間やっていた?

実は小中の9年間と、大学1年時にやっていて、競走部には2年生の春に途中入部したという経緯になります。

 

――競走部には途中からの入部とのことで、勇気が必要だったのではないか?

やはり高校で一緒に戦っていた選手が、1年間自分がいない間にさらに成長しているというのもありましたし、そもそもブランクがどれだけ響いてくるかという不安もありました。逆に、周りより一年分短いからこそ最初から飛ばして練習できたのはよかったかなと思います。

 

――先程の「チアスピリット」が陸上生活や日常生活にどのように生きているか?

1日1日の練習に全力で取り組むというのが、自分だけでなく周りにも影響を与えるとすごく思っています。やっぱりチームメイトが一生懸命頑張っている姿を見ると、「自分も頑張らなきゃ」となるので、自分一人では出来ない、練習の質を高めるのに繋がっていると思います。

日常生活については、チアリーディングには明るいイメージがあると思うんですけど、自分もそのイメージ通りだと思ってて、どんな時もポジティブに笑顔で乗り切っているので、何事もポジティブに振る舞うことを意識してます(笑)。

 

――逆に陸上の中で一番落ち込んだ出来事は?

高校の時に、あと4点でインターハイの出場を逃してしまったことがあって、その時はわずかな点差で出場を逃したことに対してすごく悔しかった記憶があります。

 

――大学2年生になってから、どうして陸上を再開しようという考えに至ったのか?

やはりインターハイの出場を逃した経験から、もっと実力をつけて試合に勝ちたいっていう気持ちがずっとありました。1度陸上から離れてみて、陸上選手のひたむきな姿が自分の中で目指していたものだったので、チアをやっている時も競走部のみんなに影響を受けて入部しました。

 

――高校でも競技をされていましたが、大学と高校での取り組みに違いはあるか?

高校の時は、初心者の段階からいきなり七種競技を初めて、とりあえず量をこなして自分流に練習していました。大学に入ってからはコーチもたくさんいますし、周りにさまざまな種目の強い選手がたくさんいて、周りからの知識の吸収量がすごく多いです。それを蓄えて自分の中に落とし込んでいくという作業の中で、よく考えて練習をするようになりました。

 

――特にこの選手のアドバイスが良かった、という経験はありますか?

競走部の後輩で三段跳をメインにしている彩吹ちゃん(喜久里彩吹、商2・那覇国際)がいて、彼女も混成競技をやっています。一緒に練習をしている中で、彼女は経験もあり良い記録も持っているので、走りの感覚に関するアドバイスは彼女に教わったことが活きてきたと思います。

 

――七種競技を選んだ理由は?

やっぱりカッコいいというのと、ソフトボールとチアの経験が七種に活きるなと感じたからです。まず走高跳は、チアのブリッジだなと感じました。チアの中にハードルジャンプという技があるので、「じゃあハードルもいけるじゃん(笑)」と思いました。あとソフトボールは投擲系の種目に役立ちますし、800m走は2分半くらいで走るんですけど、チアが2分間踊るので、2分間なら頑張れると思って選びました。

 

――慶應競走部のいいところを教えてください

良いところはいっぱいあるんですけど、バックグラウンドが多様な選手がいることだと思います。他校の競走部は高校の時から強豪を引っ張ってきて、みんな寮に入って、トップ層が集まっている一方で、慶應の競走部は様々な種目・競技をやっていた人がいて、大学から陸上を始めた選手もいます。トップ選手の背中から学べること、そうした選手が関東インカレの標準を切ったり、目標を達成したりする瞬間も含めて、たくさん刺激を受ける環境だなと思います。

 

――七種競技の魅力を教えてください。

色んな競技を楽しめることです(笑)。

 

――陸上をやってきた中で最も嬉しかった瞬間はいつですか?

高3の南関東高校陸上選手権で二位になってインターハイの出場を決めた時です。周りも褒めちぎってくれて、表彰台にも上がったので、周りの色んな人から注目してもらいました。私の中でも納得のいくような記録を出せた時だったので、やり切ることができた、という感覚がありました。

 

――陸上において憧れの選手、もしくは目標とする選手像はありますか?

憧れの選手は、本当に競走部のみんなですが、自分の中での理想は「周りに元気を与えることができる選手」です。自分の活躍、練習の取り組みを通じて周りも明るい気持ちになれるような選手になりたいです。

 

(取材:片山春佳、野村康介 編集:吾妻志穂、片山春佳、中原亜季帆)

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