【野球】２３被安打コールド負けで課題浮き彫りに ２試合連続で大敗を喫する フレッシュトーナメント 東大戦

１１月８日（火）東京六大学野球秋季フレッシュトーナメント　東大戦　＠明治神宮野球場

明大に10ー4と敗れた初戦に続き、慶大は気持ちを新たに東大との一戦に臨んだ。初回に先制を許すも、明大戦でも３安打と猛打賞の真田壮之（経１・慶應）の右越三塁打で同点に追い付くと、その直後はリーグ戦では代打の切り札としての活躍も光った４番の本間颯太朗（総２・慶應）の遊ゴロの間に真田が本塁に帰り勝ち越しに成功。しかしその後は投手陣が東大打線に悉く捉えられ、２３被安打１６得点を献上。中盤終盤の追い上げも叶わず、コールド負けを喫した。

東大バッテリー：○平田、中村－杉浦

慶大バッテリー：●浮橋、坂中、木暮、向井、木村、和気－坪田、本間

東大本塁打：なし

慶大本塁打：なし

◆慶大出場選手

一昨日も明大打線に１５安打を許すなど、投手不足が懸念された中で迎えた東大戦。先発はリーグ戦経験もある浮橋幸太（総２・富岡西）に委ねられた。立ち上がりは一ゴロの間に１点を先制されるも、２回は３者凡退で切り抜けまずまずのスタートを切る。打っては、無死一塁から明大戦でも３安打と大活躍を見せた真田のフェンス直撃の右三塁打で同点に追いつく。その後リーグ戦経験のある本間の遊ゴロの間にさらに１点を追加。勝ち越しに成功する。

打撃好調の真田

だが３回には先発の浮橋が東大打線に捕まる。左中間への二塁打を打たれ先頭打者を出塁させると、続く打者にも２本の二塁打と四球を許し一気に逆転され、この回１死も奪えずにノックアウト。未だ無死二、三塁のピンチの場面、マウンドは昨日も登板した坂中大貴（商１・高松商業）に託される。しかし勢いに乗った東大打線を前に、簡単に火消しをすることはできない。1死をもぎ取るも、二塁打や３本の安打に加え暴投も重なり、４失点のところで降板。3番手の木暮瞬哉（法１・小山台）が後続を三振に仕留めるも、次の打者に左中間への二塁打を浴びる。その後、昨日の先発向井颯之介（商２・市立西宮）がマウンドに上がり、ようやく３つ目のアウトを三ゴロで獲得して攻守交代。打者１１人の攻撃で一挙６点を失い、流れが一気に東大に傾く。

先発の浮橋は不安が残る投球を見せた

何としてでも点差を縮めたい慶大だったが、３回４回は無得点に終わり、スコアボードに０が刻まれる。一方で５回には東大にまたも４連打を浴び、更に２点を失う。主導権を握る東大の攻撃をやっとのことで終わらせると、その裏の慶大の攻撃。簡単に２者が斬られるも、二死から本間の右二塁打と、途中出場の権藤大（商１・慶應）の中適時二塁打で１点を返す。

ここまで８点の差があり、流れを手繰り寄せるためにも無失点で切り抜けたい７回だったが、やはり投手陣が東大ナインにまたも連打を浴びる。５番手の木村勇輝（商２・慶應志木）はアウトを取れずに降板。投手は６人目の和気陸人（経２・徳島城南）にバトンが渡るも、この回暴投含め先頭から６連打の滅多打ちで、更に５点を献上。コールド負けが目前に迫る中、その裏慶大は二死からしkなども含め走者をため、得点のチャンスを広げる。古野幹（理工２・岸和田）、西澤元希（商２・慶應）の連打で意地の３点を返すも、後続が倒れここでゲームセット。終わってみれば明大戦に続き大敗に終わった。

２試合連続マルチ安打を記録した斎藤快

一昨日の明大戦に続き、投手層の薄さが露呈した本日の試合。権藤や古野、斎藤のマルチ安打など、１１安打を放っているだけに、投手陣の粘り強さ向上に期待がかかる。しかし現状としては１６ー６と東大相手にコールド負けという、非常に今後の行方を不安視せざるを得ない結果となった。木曜日に行われる試合では、この２日間で浮き彫りになった課題と向き合い、短い間ながらも勝利に向けての準備をし、最終戦では勝利を飾ってもらえるよう願うばかりである。

（記事：佐藤光、写真：佐藤光、北村可奈）

◆選手コメント

権藤大（商１・慶應）

今日はチーム一丸となって勝ちに行きましたが力及ばず負けてしまいました。木曜日の順位決定戦は早慶戦になりますが、1.2年生全員の力を結集し、泥臭く、秋季リーグ戦の四年生のリベンジを果たすべく、頑張りたいと思います。
感謝の気持ちを忘れずに一戦必勝で戦います。応援よろしくお願い致します。

２打数２安打の活躍を見せた権藤

古野幹（理２・岸和田）

昨日に引き続き悔しい結果となりましたが、次の5・6位決定戦に全力で臨みたいと思います。応援よろしくお願いいたします。

◆打撃成績

◆投手成績