【野球】少ない好機を逃さず独立リーグ選抜相手に貴重な勝利/夏季北海道キャンプ 北海道フロンティアリーグ選抜チーム戦 @スタルヒン球場

野球戦評

8月6日(木)夏季北海道キャンプ 北海道フロンティアリーグ選抜チーム戦 @スタルヒン球場

8月3日から夏季北海道キャンプに臨んでいる慶大。この日は北海道の独立リーグである北海道フロンティアリーグの選抜チームと試合を行った。初回に今津慶介(総4・旭川東)の適時打で先制すると、5回にも相手のミスが重なり3点を追加する。6回には吉田雄亮(商4・慶應)の右越適時二塁打が飛び出し計5得点。7回に1点を返されるも、リードを守り切り、北海道キャンプ初勝利を飾った。

123456789
慶大1000310005
北海道フロンティアリーグ選抜0000001001

慶大バッテリー:広池、品川、齊藤眞、松井ー加藤、玉津

北海道フロンティアリーグ選抜チームバッテリー:岩瀬、藤本、デュボイス、ブラウン、今接、江口ー有岡

慶大本塁打:なし

北海道フロンティアリーグ選抜チーム本塁打:なし

春秋リーグ戦連覇、そして春に逃した日本一奪取を目標に、慶大野球部は8月3日から夏季北海道キャンプに臨んでいる。前日にはキャンプ初試合として星槎道都大との試合に挑んだが、惜しくも敗戦。投手陣は2失点と安定感を見せたが、それを援護する打線が再三の好機をものにできず1得点に抑えられ、攻撃面での課題が浮き彫りとなった。

1回表、いきなり前日になりを潜めていた慶大打線が威力を発揮する。1番・丸田湊斗(法3・慶應)が右安打で出塁すると、すかさず盗塁を決め無死二塁の好機を演出する。後続が倒れ2死三塁となるが、この日4番に入った主将・今津が右翼手の前に落ちる適時打を放ち、先制に成功する。

先制打を放った今津

その裏、先発のマウンドに上がったのは広池浩成(経4・慶應)。威力のあるストレートとキレのある変化球を前に相手打者はボールを前に飛ばすことができない。広池はこの回、相手打線を三者三振に打ち取る素晴らしい投球を見せる。このまま広池は勢いに乗り、2回裏も三者三振に打ち取りこれで六者連続三振。最高の立ち上がりとなる。

先発として4回10奪三振の快投を見せた広池

慶大打線は2、3回と得点圏に走者を進められず、追加点が奪えない。3回裏、広池は西濱永輝(美唄ブラックダイヤモンズ)に遊安打を打たれチーム初出塁を許す。後続の2人を三振に打ち取り2死一塁とするも、その後の打者に振逃を許してしまい、2死一、二塁のピンチを迎える。しかし、ここから広池のギアが上がり、ルーク・チャン(KAMIKAWA・士別サムライブレイズ)を三振に抑え、この日最初のピンチを切り抜ける。

4回裏、広池は先頭打者に四球を与えてしまう。その後、2死となったところで走者は盗塁を試みるも捕手・加藤右悟(環2・慶應)が素晴らしい送球で走者を刺す。

このまま流れに乗りたい慶大は5回表、先頭の加藤が死球、小原大和(環4・花巻東)が四球で出塁。上田太陽(商4・國學院久我山)の犠打と村岡龍(商4・慶應)の四球で1死満塁の好機をつくる。打者は丸田だが、ここで相手投手の暴投と捕手の送球ミスがうまれ、一気に二人が本塁に生還し、待望の追加点を奪う。さらに、2死三塁となった林純司(環3・報徳学園)の打席でも暴投でさらに追加点。結果的にこの回、無安打で3点を奪うことに成功する。その裏、ここまで好投の広池に代わって品川千尋(商1・慶應)が登板する。球威のある重い直球を軸に、次々と相手打者を打ち取っていき、三者凡退に抑える。

2番手・品川

6回表、代打の大村昊澄(法3・慶應)が四球で出塁すると、吉田が右翼手の頭上を越す大飛球を放ち、大村は本塁生還。吉田は三塁を狙うも相手右翼手の好返球で惜しくもタッチアウトとなる。その後、2死から小原が四球で出塁すると、二盗、三盗を決め好機を作るもここも後が続かず無得点に終わる。7回も四球から相手のミスで1死三塁の好機をつくるも得点を奪えない。

大飛球を放った吉田

5回から継投策に出ていた慶大は、7回裏から齊藤眞俊(商2・慶應湘南藤沢)が登板。先頭打者にフェンス直撃の中三塁打を打たれ、続く打者の二ゴロの間に走者が生還し、この試合初めての失点を許す。しかし、その後は得点圏に走者を置かない投球で8回まで1失点に抑える。最終回は、松井喜一(経3・慶應)が3人で相手打線を抑え、試合終了。5―1で勝利をおさめた。

三人で抑えた松井

この日の慶大は足を使って相手を積極的に揺さぶっていた。盗塁試行数は7(うち成功は5つ)と多い。また、数字に表れないところでも、走者が大きくリードを取るなど相手投手を揺さぶっていこうとする姿勢がみられた。これらが功を奏して相手のミスを誘発し、3安打と抑えられながらも5得点を挙げることができたのだろう。また、投手陣も広池が10三振を奪う圧巻の投球で試合をつくり、5回以降も投手陣が安定して強力打線相手にわずか1失点に抑えた。秋リーグ開幕まで残り1カ月を切ろうとしている。まだまだ北海道キャンプは続くが、ぜひこの調子で春秋リーグ連覇、そして取り逃してしまった日本一に向かっていってほしい。

積極的な走塁が見られた

(記事:山内悠暉、写真:福田龍之介)

選手インタビュー

◆広池浩成(経4・慶應)

――試合を振り返って

自分の一番質の良いボールをどんどんゾーンに投げ込めたので、それが結果につながったかなと思います。

――4回10奪三振の好投に関して

今日は出力をちゃんと出せたので、ストレートも153キロぐらいまでアベレージでも出せていたので、ストレートをマークしてくれる分、変化球で振らせられたというのが大きかったと思います。

――キャンプで意識したいこと

リーグ戦終わってから体力づくりというところに力を入れてきたので、その体力をパフォーマンスにつなげるというところを重点的にやっていきたいと思います。

――今後の意気込み

春は渡辺和(=渡辺和大、商4・高松商業)に頼りっきりという状態だったので、自分が成長してしっかり投げることでもっと強い慶應を作りたいなと思います。

◆今津慶介(総4・旭川東)&水野敬太(経3・札幌南)

――地元・北海道に帰ってみて

今津:懐かしい思い出の地で野球ができることを嬉しく思います。

水野:朝晩とても涼しい環境で懐かしい場所に帰ってきたなと思います。

――キャンプで意識していること

今津:僕はセカンドの守備を秋に自信もって守れるくらい、練習したいと思います。

水野:僕は変化球の精度を上げていきたいなと思っています。変化球でカウントを取る、空振りを取るのを目標にしています。

――秋への意気込み

今津:まずはリーグ戦優勝を目標にして、あとは春取り逃した日本一をとれるようにしっかりと準備してまいります!

水野:自分の進化したピッチングを見せて、チームの日本一に貢献できるように頑張ります!

◆出場選手

位置選手
[D]丸田湊斗(法3・慶應)
RD福井直睦(商3・慶應)
[6]林純司(環3・報徳学園)
7寳田裕椰(経4・三重)
[3]渡辺憩(商3・慶應)
3延末藍太(商3・慶應)
[4]今津慶介(総4・旭川東)
H4大村昊澄(法3・慶應)
4服部翔(政3・星稜)
[9]𠮷田雄亮(商4・慶應)
8竹田一遥(環2・聖光学院)
[2]加藤右悟(環2・慶應)
2玉津優志(商4・慶應湘南藤沢)
[7]小原大和(環4・花巻東)
6八木陽(法3・慶應)
[5]上田太陽(商4・國學院久我山)
[8]9村岡龍(商4・慶應)

◆投手成績

選手投球回打者投球数被安打被本塁打与四死球三振失点自責点
先発広池浩成(経4・慶應)414661011000
2品川千尋(商1・慶應)2835002300
3齊藤眞俊(商2・慶應湘南藤沢)2725101211
4松井喜一(経3・慶應)1311001100