【バスケ(女子)】「慶大バスケの泥臭さを体現できた」新体制初の公式戦で勝利 69−48で千葉大を下す

バスケ女子

慶大の女子バスケ部にとって、新チームで戦う初の公式戦。勝って、幸先のよいシーズン幕開けとしたいところ。第1Qは、慶大ファウルが目立つも砂山ひかる(政2・慶應女子)を中心に着実に点数を積み重ね、18ー14。第2Qでは、河村さくら(文3・松陽)のスリーポイントシュートを皮切りに、リバウンドから慶大が連続得点。そのままリードを守り切り、37ー24で前半を折り返す。第3Qは、立ち上がりで連続得点も、その後は追加点を奪えず苦しい時間が続く。それでも、副将・伊熊そら(文4・慶應女子)の2本目のスリーポイントシュートから徐々に流れを掴んでいく。そして50ー36で迎えた第4Q、苦しい時間帯が増える中で、またも伊熊のスリーポイントシュートがゴールネットを揺らす。さらに第4Q終盤には、岡部愛(薬2・仙台第二)と中山璃音(文3・湘南)も、シュートでチームを鼓舞。リードを広げ、69ー48で千葉大に勝利した。

 

2024/4/28(日) @日本女子体育大学 総合体育館

第58回関東大学女子バスケットボール選手権大会

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

18

19

1319

69

千葉大

14

10

12

12

48

慶大スターティングメンバ

CF

#6   島谷姫らら (環4・富山国際大)

GF

#8     河村さくら (文3・松陽)

F

#12 中山璃音(文3・湘南)

SG

#14  岡部愛 (薬2・仙台第二)

F

#15 砂山ひかる (政2・慶應女子

 

 

下級生ながら存在感を発揮した砂山ひかる

第1Q、慶大はブレイクから、島谷姫らら(環4・富山国際大)のレイアップシュートや河村さくらのスリーポイントシュートなどで得点を重ねていく。しかし、その後は慶大ファウルが重なり、残り5分で8−9とリードを許す展開に。それでも、砂山ひかるがフリースローやスリーポイントシュートを決めるなど、慶大も着実に点数を積み重ねていく。両者譲らぬ展開を繰り広げる中、14−14の同点の場面でも2年生の砂山が存在感を発揮。体勢を崩しながらもシュートを沈めて、逆転。さらに第1Q終了間際、千葉大のディフェンス陣と競り合いながら河村さくらがゴール前へボールを運ぶと、フリーになっていた主将・山﨑日向(経4・慶應女子)がチェストシュートで2点を追加し、18−14で第2Qへ。

 

安定感あるプレーでチームを牽引する河村さくら


4点リードで迎えた第2Qは、序盤から慶大のペースで試合を展開する。開始早々、第1Qに続き河村さくらがスリーポイントシュートを決めると、リバウンドから中山璃音と今井楓子(商3・吉祥女子)が立て続けに得点し、25ー16。一気に千葉大を突き放しにかかる。第2Qでも、河村さくらと砂山ひかるの勢いは止まらない。第2Q後半は、千葉大との激しい攻防が繰り広げられ失点も嵩むが、ここでも河村さくらがしっかりとシュートを沈める。砂山ひかるはシュートを決めると、直後にパスカットから再びゴールネットを揺らす。さらに、中山璃音と伊熊そらがスリーポイントシュートで得点を伸ばしていく。慶大は、第2Q終了間際まで果敢にゴールアタックするが、さらなる追加点を奪うことはできず。37ー24で前半終了を迎える。

 

3本のスリーポイントを決めた副将・伊熊そら

エンドが変わった第3Q、またも河村さくらと砂山ひかるの連続得点で 43−26とリードを広げる。砂山は球際での体を張ったプレーでファウルを誘い、フリースローを1本決める。その後はなかなか得点を伸ばすことができず、苦しい時間帯が続く。それでも、伊熊そらが2本目のスリーポイントシュートでベンチを大きく沸かせると、慶大は少しずつ勢いを取り戻していく。砂山ひかると河村さくらが再びファウルを誘うプレーでフリースローを獲得すると、砂山が1本、河村が2本をゴールネットに沈める。苦しい試合展開の中でも、気迫のこもったプレーで得点を重ね、50ー36で最終Qへ。

 

最後まで得点を重ねた中山璃音

勝敗を決する第4Q、千葉大の粘り強いオフェンスリバウンドに苦しむ中、副将・伊熊そらのスリーポイントシュートが3Q連続でゴールネットを揺らす。前半から勢いに乗っていた河村さくら、砂山ひかるは、最終Qでもしっかりと得点を積み重ねていく。第4Q終盤には、岡部愛と中山璃音もシュートでチームを鼓舞。67ー43と点差を広げ、勝利を大きく手繰り寄せる。さらに、中山がシュートで2点を追加すると、そのまま試合終了のブザー。慶大は、69ー48で千葉大に勝利した。

 

主将を務める山﨑日向

初の公式戦を勝利で飾った、慶大女子バスケ部チーム2024。伸び代を感じながらも、慶大らしいバスケを発揮して見事勝利を掴み取り、幸先の良いシーズン幕開けとなった。悔しくも、翌29日に行われた第2戦では神大に49ー73で敗れてしまったが、5月11日、12日には第92回慶関バスケットボール定期戦、6月15日には早慶戦を控えており、いかに修正して結果を残せるか注目だ。今後も、慶大女子バスケ部の躍進に期待したい。   

                                 (取材:長掛真依)

 

▽以下、選手インタビュー 

砂山ひかるのフリースロー

砂山ひかる選手(政2・慶應女子)

ーー今日の試合を振り返って

まずはチーム2024がスタートして初の公式戦で勝利することができて、本当に良かったです。積極的にスリーポイントを狙うところやブレイクからの攻めの形など、練習してきたことが実践できて自信に繋がったと思います!

 

ーー序盤の競った展開から、徐々に点差を広げて勝利。試合の中で鍵となったプレーは

リバウンド、ルーズボール、ディフェンスからの攻めだと思います。慶應バスケの泥臭さを体現できた結果が勝利として表れて良かったです!

 

ーー逆に、もっと伸ばせそうだなと感じた部分は

ディフェンスのコミュニケーションの部分をもっと改善できると思います。チームとして、全員で守るためにコミュニケーションは必須なので、コートに立っている一人一人が責任を持って声を発信していけるようにしたいです。

 

ーースリーポイントをはじめとした得点力、球際での気持ちのこもったプレーが印象的。ご自身のプレーを振り返って

自分の得意とするスピードで得点に結びつけられたシーンがあったのは良かったと思います。センターの選手が怪我をしてしまっていて、出場できなくなってしまっている中、いつも以上に4番ポジション(パワーフォワード:ゴール下でのプレーが主な役割とする)としての役割を意識しました。しかし、決めなければいけないシュートを何本も外してしまったのは自分の反省なので、次戦は改善できるようにしたいです。

 

ーー翌29日、神大戦への意気込み

初戦はOG・OBの方々をはじめとするたくさんのご声援、本当にありがとうございました。次戦もリバウンド、ルーズボール、ディフェンスからの攻めを起点にした、気迫のあるプレーで神奈川大学に勝利できるようチーム一丸となって臨みます!ご声援、よろしくお願いいたします。

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