【野球】入江・齊藤眞の1年生リレーで法大を完封!大量7得点で慶法戦を制す オータムフレッシュ法大戦

野球戦評

11月23日(日) 第8回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡 法大戦 @草薙球場

草薙球場で行われた慶法戦は、2回に敵失で先制に成功すると、6回には田川遼(政2・慶應志木)、市橋慶祐(商2・小野)の適時打、7回には再び田川に2点適時三塁打が飛び出すなど打線が爆発し、大量7得点を奪って法大を圧倒。また投手陣も、先発・入江祥太(環1・石橋)が6回2安打4奪三振で無失点、リリーフの齊藤眞俊(商1・慶應湘南藤沢)も3イニング完璧に抑える好投を見せるなど、快勝した。

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慶大0100023107
法大0000000000

慶大バッテリー:入江、齋藤眞ー市橋

法大バッテリー:小森、福井、中村仁ー小野太

慶大本塁打:なし

法大本塁打:なし

◆慶大出場選手

打順守備位置選手名
1[D]山本海(経2・慶應)
2[8]北川昂政(総2・広島新庄)
3[5]田川遼(政2・慶應志木)
4[9]廣瀨央裕(商1・慶應)
5[2]市橋慶祐(商2・小野)
6[3]清原勝児(商1・慶應)
7[7]木戸脇光(商2・時習館)
8[4]長又隆智(医2・桐蔭学園中等教育)
H井谷友亮(経2・慶應志木)
4梶岡拓真(商1・土佐)
9[6]井上雄貴(文2・岐阜)
R6斎藤開地(商2・県立前橋)

前日の勝利から一晩明け、会場を草薙球場に移して行われたこの日の対戦カードは法大との一戦。慶大は秋季リーグで法大に勝ち点を落とし、早慶戦後に行われたフレッシュトーナメントでも法大に敗戦と、法大戦では勝ちの遠い展開が続いている。そんな相手になんとか意地を見せたい慶大。

草薙球場では、選手の登場曲が流れる中で試合が行われ、5回終了後には慶大対法大によるリレー対決も実施されるなど、会場は終始和やかな盛り上がりを見せた。

リレーで法大に勝ちピースを見せる慶大選手たち

この日、先発マウンドに上がったのは入江。春季リーグ戦の法大3回戦でリーグ戦デビューを飾った大型右腕だ。入江はカーブが冴え渡り、初回を三者凡退に抑える。

6回2安打無失点の好投を見せた入江

2回表、2死無走者として、父・和博さんの登場曲『とんぼ』を背に、清原勝児(商1・慶應)が打席に立つ。すると清原は右中間を破る二塁打を放ちチャンスメイクに成功。その後、木戸脇光(商2・時習館)が三ゴロを放つと、相手が失策。慶大がラッキーな形で先制点を挙げた。続いて、ドラマ『ドクターX』のテーマを登場曲に選んだ長又隆智(医2・桐蔭学園中等教育)が打席に向かう。2死三塁と好機で回ってきたものの、ここは遊ゴロに倒れ好機を活かせず。

先制に繋がる二塁打を放った清原

援護点をもらった入江は、2回裏はカーブとストレートが冴え渡り、この回2奪三振。続く3回、4回も低めに変化球を集めながら打たせて取る投球で、無安打無失点に抑え込む。

5回裏、入江は味方の失策で走者を出すと、この試合初めての安打を浴び、2死一、二塁のピンチに。しかし好調の入江は、後続を二ゴロに抑え、無失点を貫く。

1年生の好投を盛り立てたい慶大打線は6回表、1死から山本海(経2・慶應)が中二塁打を放ち好機を演出。2死から田川が右適時打を放ち1点を追加。続く4番・廣瀨央裕(商1・慶應)、5番・市橋の連打でさらに1点を奪った。この回、リードを3点に広げる。

今大会試合前後の挨拶も務める山本海

2点目となる安打を放った田川

中押し点となる援護を受けた入江は疲れを見せない投球で、変化球を低めに集め続ける。入江は6回裏も三者凡退に抑えると、直後に慶大打線は、井上雄貴(文2・岐阜)と山本海の連打で1死一、三塁のチャンスメイク。2死から、田川が右翼手の頭を越える2点適時三塁打を放ち、さらに2点を追加する。

この日3打点の田川

7回裏からは、ここまで好投の入江に変わって齊藤眞が登板。齊藤眞はキレのあるストレートで法大打線を圧倒。見事三者凡退に斬って取る。

8回表には1死一、三塁から前日決勝打を放った北川昂政(総2・広島新庄)が盗塁を試みると、相手捕手の送球ミスを誘い三塁走者が生還。さらに1点を追加しリードを広げる。7回から登板の齊藤眞もクイック投法を織り交ぜる巧みなピッチングで、8、9回を制圧。3イニングをパーフェクトに抑える好投で、慶大が7-0で快勝した。

キレのあるストレートが持ち味の齋藤眞

打線は8安打7得点と爆発。投手陣も、先発の入江が6回2安打4奪三振で無失点、継投の齊藤も3イニングを完璧に抑える好投を見せた。1、2年生にとって貴重な経験となるこのオータムフレッシュリーグも残り3試合となる。各々が課題を解決し、翌年以降の躍進に繋げることを強く期待したい。

 

♦活躍選手コメント

入江祥太(環1・石橋)
今日は、因縁の相手でもある法政大学との試合だったので、絶対に勝つという強い気持ちを持って投げました。その結果自分の投球ができ、仲間にも助けられ、チームの勝ちに貢献することができました。まだ次の試合もあるので、気を抜かず全員で勝ちに行きます!

変化球を自在に操り、快投を見せた入江

田川遼(政2・慶應志木)
同じ東京六大学に所属する法政大学と試合をするということで、絶対に負けられなという思いで臨みました。投手陣が頑張っていたので僕もその頑張りに応えられるようにと思いバットを振りました。接戦をものにできてよかったです。

3打点を挙げて打線をけん引した田川

齊藤眞俊(商1・慶應湘南藤沢)
先発の入江が良いピッチングをしていたので、良い流れのまま投げることができました。初めてKEIOユニを着て試合で投げたので、少し緊張もあったのですが、気温も暖かかったり、良いコンディションの中で投げられたので良い結果が出たと思います。
3日間で5試合とハードなスケジュールの中で入江と2人で投げ切ることができて良かったです。

落ち着いた投球で流れをつないだ齋藤眞

(記事:神戸佑貴、写真:河合亜采子)

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